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人狼物語 三日月国


124 【身内P村】二十四節気の灯守り【R15RP村】

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視点:


“観測者” 処暑は、メモを貼った。
(a6) 2022/01/19(Wed) 2:17:10

【人】 “観測者” 処暑

―― 会合の始まる前 ――


[ 冬至の彼女と話す際に話題に出したが、
 今日は大雪の彼女本人が来ている。
 何時ものぬいぐるみではなく人型にんげんの彼女である。
 大寒の彼女を見たときにも少々驚いたが、大雪の彼女に対しても、珍しいなと目を瞬かせた。
 入口近くで憂いの表情をしているのを、私はじっと眺めていた。>>0:375
 声を掛けるでも助けるでもないのが、何時も通りの“観測者”。

 「大雪は本人が来ている。何時ものぬいぐるみはどうしたのだろうか?」
 それが、手帳の記述。* ]
(58) 2022/01/19(Wed) 15:28:40

【人】 “観測者” 処暑

―― 会合の時 ――


[ さて、会合の時間になれば、一度賑やかさは鳴りを潜めることとなる。
 会合が行われる部屋は飾り気もなく、格式ばった場であることを主張する。
 円卓の、立秋の彼と白露の彼女の間へと座り、立秋の彼の隣に“蛍”がいるならじっと見つめたりして。
 そうして会合は始まる訳だが。

 常の私を知っている人なら分かる通り、私は会合に真面目に向き合う方の灯守りではない。
 出席率自体は良いし、会合から逃げている訳でもないが、
 会合の最中、とにかく意欲がなさそうにしている様子が分かるだろう。
 統治域のこともよく知らないため、部下である処暑域の行政職員がまとめた資料を淡々と読み上げるのみ。面倒な時には読み上げることもなく、ただ提出するだけで進行役に押し付けることもある。意見を聞かれても、特に言えることがないので沈黙。
 時折何かを熱心に書いている様子も、議事の記録ではなく、個人的な“日記帳”。
 妙な方向に目を遣っているのならそれは、会合における他灯守りや蛍の様子を観察しているだけだ。

 否……会合の内容に興味がない訳ではないのだ。
 他統治域の話や、他人から見た世界の話を聞けるのは興味深い面白い
 それに、『人々を守る灯守り』としての一面が見られるのもこの場。
 故に会合が嫌いという訳ではない、が。
 統治者、そして灯りの管理者として真面目に向き合っているかと言われれば、答えは否。
 他人事なのだ、何もかもが。

 だから会合の内容を持ち帰って下に伝えることもなく、また後日、処暑域から中央に対し議事録の請求が行くだろう。
 こうして中央にまた無駄な手間が増えていく。
 ]
(59) 2022/01/19(Wed) 15:30:55

【人】 “観測者” 処暑

 
[ やがて会合が終われば、私はまた元の、何時もの、窓際の席で手帳を広げているだろう。
 執事にサンドイッチと紅茶を持ってこさせて、それを摘みながら、
 会合前よりも豪奢となっている会場を眺め、また“観測”に興じる* ]
 
(60) 2022/01/19(Wed) 15:31:27

【人】 “観測者” 処暑

―― 会合前・麦秋至の彼女 ――


[ 何時もと変わらずの私の薄い反応。
 しかしそれでも彼女は朗らかに笑う。>>12 ]


  ……そうですか


[ 『慈雨』……小満の彼が開いているレストラン。
 麦秋至の彼女がそこで給仕をしていることは、もしかしたら初めて顔を合わせる前より知っていたことかもしれない。
 相槌を打つ。……聞き流している訳ではない。話を続けられないだけだ。
 それでも彼女は店での話を続けていく。
 私は……相槌を打ちながらも、それを時々、手帳へと書き付ける。 ]
(102) 2022/01/19(Wed) 21:41:38

【人】 “観測者” 処暑

[ この状態を“話せる人”と彼女が評しているのは知らないが。>>11
 当初の「人を寄せ付けない」という評を聞いたことがあれば、私は納得するだろう。
 元々の気質からして、人と関わるのは得意ではないが……意識的に人から距離を取っていると言われれば是だ。

 ……逆に、私から見た彼女の印象も言葉にしたことはなかったと思う。
 彼女について私が知っているのは、「世界について知りたいと小雪から出奔したこと」「何故か今は小満の蛍をやっていること」。
 その真反対までの旅を事細かに知る訳ではなく、彼女が旅の事を話す際には、興味深く耳を傾けた。
 後から後から話が出てくるので、彼女も余程好奇心旺盛で、興味を持ったことに首を突っ込むのが好きなのだろうな、という印象を持っている。
 そして彼女は、彼女から見た世界の話をしてくれる。彼女の“観測結果”を聞ける。
 私は、彼女のそういうところについて好ましいと思っている。

 私が“風”で知る事ができるのは、視覚情報と音。
 綺麗な景色は例え知っていたとしても、絵を眺めるようなものだし、
 カフェを知っていたとしても、食事の味までは分からない。
 だから「私も見てみたいです」や「余程美味しかったんですね」等、彼女に対して返していただろう。>>13
 ……実際のところ、処暑の領域から遠くへと行く気はないために、叶える気のないものではあるが。 ]
(103) 2022/01/19(Wed) 21:42:31

【人】 “観測者” 処暑

 
  ……楽しそうで、何よりです


[ 話の最中、そう言ったのは、少々珍しかったかもしれない。

 私とも、立秋の彼とも違う、“風”を感じる彼女。
 彼女の勢いのある“風”が何を巻き起こすのか、というのは、これからも楽しみだと言えるし、彼女をこれからも観察したいと思う。
 ……それに、楽しそうな彼女の話を聞くのは興味深い楽しいから。

 彼女が去るようなら私も会釈を返して、また、ひとりの世界へと。** ]
(104) 2022/01/19(Wed) 21:42:48

【赤】 “観測者” 処暑

―― 先代処暑 ――


[ 私が生まれた頃の処暑域は、私から見れば先々代の処暑様が治めていた。
 先々代の処暑様は人々との交流が近く深いという訳ではないものの、統治者として申し分のない方で、処暑域は穏やかで安定した統治域であった。
 その先々代処暑様は数十年灯守りを務めていたが、今から60年程前に、人間の寿命の範囲で灯守りを引退することを選んだ。
 そして――後継として指名されたのが、先代の彼だった。
 先々代の処暑様の統治は何も問題のないものだったけれど、その事だけは、先々代処暑様の“失策”であったと思う。
 ]
 
(*20) 2022/01/20(Thu) 1:12:39

【赤】 “観測者” 処暑

 
[ 先代の彼は、先々代処暑様の蛍だった訳でも、弟子だった訳でもなく、
 只の年若い、処暑域の行政職員だった。
 処暑様の下で働いているのだから、処暑様と面識もあり、やりとりを交わす事も多かったようだが、
 それにしても、本人も、周りも、住民も、突然の指名に驚いていた。
 しかし先々代処暑様はこう言った決定を譲らない人であったし、灯守りの言う事に異議を唱えられる人は居ない。
 処暑域は少々慌ただしくなったものの、中央に迷惑は掛ける事もなく、やがて滞りなく灯守りの引き継ぎは成された。

 先代の彼が良き灯守りであった事は前述の通り。>>0:444
 先々代様と統治の形は違ったが、人に寄り添う灯守りとして、住民に慕われていた。
 ……上に立つ者として、優しすぎるぐらいであったと思う程に。
 ]
 
(*21) 2022/01/20(Thu) 1:13:18

【赤】 “観測者” 処暑

 
[ しかし――それを良く思わなかった人間が居た。
 先々代処暑様の“蛍”達である。
 自分達が後継であると思っていた所に、灯守りが別の人間を指名し、
 更にその人間が灯守りとして慕われている。
 彼らはそれを
み、
んだ。

 更に先代の彼は先々代の蛍を自分の蛍とはせず、最初は蛍を置いていなかった。
 彼らは今までの立場を失う事となったのも、彼らの黒い思いに拍車を掛けたのかもしれない。 ]
 
(*22) 2022/01/20(Thu) 1:13:54

【赤】 “観測者” 処暑

 
[ さて、数年のうちに先々代は亡くなり、
 しかし先代処暑はその地位を確固たるものとしていた。

 そんなある日、先々代の蛍だった人間の一人が、彼の領域を訪ねてきた。
 彼は元蛍彼らに対し悪い感情は持っていなかったし、むしろ当初は、自分が灯守りとなったことに申し訳なさを感じていたようだ。
 蛍のひとりであった彼も……その時は友好的に、それから彼が処暑を継ぐ時に心無い言葉を浴びせてしまった事を謝りたいと、そう言っていたらしい。

 ……彼は、その言葉を疑うことなく受け入れた。
 それ程お人好し、だった。
 ]
 
(*23) 2022/01/20(Thu) 1:14:44

【赤】 “観測者” 処暑

 
[ しかし蛍であった彼が訪ねてきたのは、詫びなどではなく、とある計画のためであった。

 ――自分達の立場を奪った、処暑の灯守りへの
復讐
である。

 ……領域に職員が駆けつけた時に見たのは、既に事切れた“処暑様”の姿であった。
 死因は食事に仕込まれた毒。
 物理的な傷では直ぐ癒えると思ったのか、もしくは反撃されると思ったのか。彼らは彼を騙し、内部から攻撃することを選んでいた。


 当然処暑域は大混乱となったし、周りは騒動を収めるために奔走した。
 犯人は捕らえられたものの、それで処暑の灯守りたる彼が戻る訳でもない。
 職員も、住民も、皆、彼の死を悲しんでいた。 ]
 
(*24) 2022/01/20(Thu) 1:15:17

【赤】 “観測者” 処暑

 
[ 彼が先々代の蛍に殺された、という事は、会合等で大っぴらにされる事はなかったものの、
 秘されてはいない事であったから、当時の灯守りや蛍は知っていることであろう。 ]
 
(*25) 2022/01/20(Thu) 1:15:41

【赤】 “観測者” 処暑

 
[ さて、加えて、起こっていた“非常事態イレギュラー”がある。
 処暑の灯守りの『証』が、彼が死ぬ前に受け渡されていた事だ。
 ――職員が駆けつけた事切れた彼の隣に居た、彼に似た“私”に。
* ]
 
(*26) 2022/01/20(Thu) 1:16:17

【赤】 “観測者” 処暑

 

  「 “  ” 」



[ 私の名を呼ぶ彼の声が蘇る。
 他の人に名を呼ばれなければ、彼のその声が永遠になるのではないかと、
 そんな根拠のない、滑稽な事を考える。
 でもそれを信じて、縋って、私は名を伏せている。>>0:179 ]

 
(*27) 2022/01/20(Thu) 1:16:56

【赤】 “観測者” 処暑

 
[ 先代処暑と親しかった者なら知っているかもしれない。
 彼が照れくさそうに話す“  大切な人”の存在を。** ]

 
(*28) 2022/01/20(Thu) 1:17:14
“観測者” 処暑は、メモを貼った。
(a26) 2022/01/20(Thu) 1:29:45

【人】 “観測者” 処暑

―― 観察日記・2 ――


[ 時折、サンドイッチと紅茶に口を付けながら、会場内を眺め、手帳に記録していく。
 灯守りになった頃は、人の手の入った食べ物を受け付けなかったけれど、今こうしていられるのは良い変化なのだと思う。


 ……ただ、会合後の菜虫化蝶の彼女と、雨水の彼女が、中央の人間を気遣う様子を“観測”することは出来なかった。>>7>>30
 私は会合の場からは即座に退出する性質。
 “見る”ことが出来ていたら、中央の人間に対する灯守りと蛍を興味深げに観察していただろうに。


 会合後、小満の彼に、蚕起桑食の彼が食って掛かり、それを紅花栄の彼が止めるのは常に見る光景である>>22
 麦秋至の彼女も止める方に回っているようだ>>27
 『小満のところは今日も騒がしいようだが、故に上手く回っているのかもしれない』


 夏至の彼のところも、連れの蛍と言い合っているのをよく見掛ける気がする>>35>>92
『夏至と菖蒲華も言い争いをしているようだ。仲が良いのか、悪いのか』


 小満の彼と立秋の彼が戯れている様子を眺め>>68>>70
 『立秋が年上に甘えている姿は微笑ましくも見える』


 雨水の彼女と小雪の彼女は、真面目な話をしているらしい>>76>>91>>96>>150
 『長く灯守りを務める小雪と、まだ灯守りになったばかりの雨水。真面目に向き合う者同士、良き同僚になれるのかもしれない』


 霜降の彼女はパーティーを楽しんでいる様子。これも何時もの光景だっただろうか>>82
 『霜降は今回もいちごオレを飲んでいる』
 ]
(195) 2022/01/20(Thu) 20:28:11

【人】 “観測者” 処暑

[ 小暑の彼は……そういえば、会合で見掛けるのは初めてだったかもしれない>>115>>116
 『小暑は初の会合だったか。蓮始華の補佐を受けているようだ』


 小満の彼と菜虫化蝶の彼女が話すのをじっと眺め>>120>>125
『小満はファンを可愛がっているように見える。菜虫化蝶は緊張しながらも嬉しそうだ』


 雀始巣の彼女は今回もテラスの方へ行ってしまった>>148
 『雀始巣は、その景色が好きなのだろうか、それとも空気か、別の何かか』


 立夏の彼女はサンドイッチを手に取っているけれど>>176
 『立夏はサンドイッチが好きなのだろうか』


 白露の彼女の皿には何もない>>180
 『白露は迷っているのか、食べたい物がないのか』



 時折、私自身の感想を挟みながら、手帳の記述は増えていく。*]
(196) 2022/01/20(Thu) 20:28:48

【人】 “観測者” 処暑

[ さて……そんな会場内に、大寒の彼女の姿はあっただろうか。
 大寒の彼女を実際に見掛けるのは何時ぶりのことであったか……見たことがない、ということは無かったと思うが、曖昧になる程以前なのだと思う。
 私も彼女も、大雑把に数十歳、と言える歳であるし、付き合いはそれなりだった筈。
 まだ靴を履いていないようならば、先程中央の人間と話していたことを思い出しつつ、まだ解決していないのだな、と思うだろう。

 彼女が今日、此処に姿を見せた理由は分からないが。
 興味がないとは言わないが、私から聞くこともないだろう。

 ところで、大寒の彼女は戯れに他の領域へと手紙を送る事があるらしい。>>0:372
 ……何故知っているかというと、それが私の元へも届いたことがあるからだ。
 最初は宛先のない手紙に対し、どうしたら良いか分からず放っておくだけだったが、
 領域に届いているのだから、怪しいもの、という訳でもないと気付き、
 差出人を“風”で探したら、それが彼女だったという話。

 一度、私は気紛れで返事をしたことがある。
 “観察日記”の延長線上、その時期の処暑域の田畑と海の様子を描写したものだ。
 それに返事は来たのだったか、そして、気紛れに文通は続いているのだったか。
 “雪の雫”のマークを入れる彼女よりも余程不親切に、何の署名も入れない手紙。
 その差出人を、彼女は知っていたかどうか。* ]
(197) 2022/01/20(Thu) 20:30:33
“観測者” 処暑は、メモを貼った。
(a38) 2022/01/20(Thu) 20:55:34

【人】 “観測者” 処暑

―― 会合時 ――


[ 会合時の私が、仕事に真剣に向き合わず、気儘に他者の観察に興じているのは前述の通りだが、>>59
 私の近くで動く影があるならば、私の視線は躊躇なく其方へ向かうだろう。 ]


  …………………


[ 影は小さい人形であり、人形ということは大雪の彼女のものだろうか、と思った。>>192
 彼女の能力、だろう。
 円卓の向こう、今日は本人である大雪の彼女を見れば、彼女はどうしていたか。
 此方を伺っているようならば、視線を暫く、彼女と人形と交互に遣るだろう。
 それから、自分の元に視線を移し、人形をじっと観察する。
 飽きるまで視線は逸らさず、動きを見つめる。

 「大雪の人形が私のところに来ている。どうしたのだろう」というのが手帳の記述。
 なお、人形相手ならば、手帳を隠す動作もしない。人形だと思っているから。
 積極的に見せることも絶対にないが、間諜の役割を担うならば見放題、というところか。* ]
(214) 2022/01/20(Thu) 23:08:58