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人狼物語 三日月国


69 【R18RP】乾いた風の向こうへ

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視点:


【赤】 傭兵団長 ダイゴ

     『 It is a tale told by an idiot,
         full of sound and fury,
           signifying nothing. 』 



[ 脈絡もなく、借りた本の中の言葉が反芻する。
  不思議だ、と思う。
  自分の中には怒りなど無いというのに、]
(*0) 2021/04/23(Fri) 13:14:24

【人】 傭兵団長 ダイゴ

[書庫に本を返却しようと龍の名前を告げた所、彼なら奥に入っていきましたよと司書が道を示してくれた。それならば直接礼を言えばいいか、と。声を掛ける。

彼はお気に入りの――戦いのものではなく、遊戯においての――戦術書を読み耽っていた。盤上から駒を消した直後であるというのに、約束通り飯でも行かないか、と自身を誘うその口振りは、傍から見れば悍ましい程いつもどおりの龍だった。

ああ。と。出来る限りいつも通りの返事を返すように務める。

たまには此方から気に入っている飯屋でも紹介すべきだろうか、と思ったりもするが、自分が紹介する店はあまり酒の種類は多くなかった。「食事に飲酒は当たり前」とする彼の好みに合うのか、確かめた事はない。]
(3) 2021/04/23(Fri) 16:04:05

【人】 傭兵団長 ダイゴ

[目的の店>>1に到着すると、王宮が見える位置にあるというのにその客の層はごった煮のようだった。

以前の河近くの店より、観光客というかは住民の多そうな――それこそ、軍人らが服を脱いだような客層にも感じた。むさ苦しくないのは名物が鶏肉であるせいだろう。味付けが男を、健康への意向を女を呼んでいるのかもしれない。以前の店より、少し好ましく思えた。

注文書を受け取ると、相変わらず書き綴る量は無意識に人一倍という感じだった。一番人気のチキンシャワルマにも心を打たれたが、量を選べると注釈がついていたので、キョフテをメインに添え、細々と選んでいく。バターライスは忘れない。

注文書を店の者の差し出して(今回は絶対に酒は飲むまいと心に誓いながら)釣られるようにして水を飲む。>>2
くぴ、と嚥下する音が微かに漏れる。
ほんの少し迷ったが、結局此方から口火を切った。]
(4) 2021/04/23(Fri) 16:04:13

【人】 傭兵団長 ダイゴ

 ……、…。思うに。
 お前にとって俺は敵でも味方でもないはずだ。

 俺が気落ちしている理由なんて、
 お前にとってどうでもいいことだったろう?
 随分つまらない話を聞かせたと思っていたのだ。
 それでも、何が出てこようともお前は話を聞こうとした。

 …本当に一介の傭兵団に対して何か企んでいたのか?

[かつての仲間が敵だ獣だと喚いたものだから。>>2:47
鵜呑みにしたわけでも無いが、全くの出鱈目とも感じていないのも事実だった。

知らない訳ではない。或る種、蓋をしていた。
一片の駒として扱われてることが、虎にとっての薄ら寒い安穏だったことを自覚してはいたのだ。

けれどそれは、王に命じられていた時と、なんら変わらない。成り上がる為に手段を選ばないやつが相手だったし、自分にとって大事なのはその立場に立って伴う行動のみだ。]
(5) 2021/04/23(Fri) 16:04:41

【人】 傭兵団長 ダイゴ

 …小細工などなくても、
 金さえ積んでくれれば俺はお前の下でも働くぞ。

[最後に「傭兵だしな」、と付け足したが、それも投げやりに。
働く代償とばかりに机に届けられたキョフテの量は実に800gを超えていた。

大盛りバターライスのおまけつき]*
(6) 2021/04/23(Fri) 16:05:20

【人】 傭兵団長 ダイゴ

 そうか。
 俺からはそれだけ聞ければ良い。

[企みはない>>7というフレーズが解禁のワードだったかというように山盛り肉団子の一つ目に口をつける。アーサーがかの将兵と同じように、傭兵団の名ばかり利用する輩でないのなら、十分だった。
肉は、程よい脂が舌鼓を打たせた。けれど鳥肉が主体であるためか臭みもしつこさもない。]

 ああ、数年前まであった"配当"は出ていないな。

 今は、自分らの稼ぎと仲間の温情で成り立っている。
 勿論誰かにつけば仮留めでなくなることを承知の上で、な。
 
[アーサーがココウにとって危険因子でないと判断したのは独断だ。しかし、ココウは彼の言う通りの現状にある。今のままなら、奴が手を伸ばす前に瓦解するだろう。
だから、これ以上隠す必要も無い。以前のような端切れの悪さはなく、咀嚼の合間合間で、本音を晒す。]
 
(12) 2021/04/23(Fri) 22:06:07

【赤】 傭兵団長 ダイゴ

 (…もっとも、お前自身が目星をつけた皇子が
 王にでも成ったときは、話が違うかもしれないな。)


[彼が少し腹の中を見せてくれている最中、>>9
その言葉だけは、咀嚼の中に閉じ込めた。
今のうちから龍の影に身を潜め、
新たな王に尽くすのも悪くない。]
(*1) 2021/04/23(Fri) 22:06:48

【赤】 傭兵団長 ダイゴ

[さて、この国に、
結局龍の審美眼に叶う者は結局存在するのだろうか。

市を取り仕切る民衆の味方?>>0:145
手を汚す覚悟などとうに出来ている益荒男?>>2:92
手を汚す事こそ捕食者として瞭然たる大蛇?>>2:126
未だ未来も過去も純粋な幼き希望の種?>>2:90

――混迷の道で従者に手を伸ばす幼き賢者が、
王となりえる欠片は、千夜一夜、大河の光の粒の一片に
消えているのかもしれないけれど。>>0:11

嗚呼、嗚呼。
単なる傭兵は皇族には非干渉なもので。]
(*2) 2021/04/23(Fri) 22:07:05

【赤】 傭兵団長 ダイゴ

[付き従うのではなく、
 同じ紅の駒を取るという選択肢が。>>1:*6
 駒ではなく、盤の外から眺める楽しみ方を、>>1:*16

 様々な言語のように、旨い飯のように、
 沢山の本の物語のように、教えてくれるのならば。

 雲の上に上り詰めた龍が、いつ堕ちてくるのか。
 はたまた、革命家にでもなって雲の上の存在になるのか。]
(*3) 2021/04/23(Fri) 22:07:50

【人】 傭兵団長 ダイゴ

 ……そう、だな。
 俺も少し興味が出てきた。
 
 俺にも、聞かせてくれ。
 お前の次の戦局とやらを。

 それに対して俺が、「虎口」が必要なら。
 多少の口車になら乗ってやらんこともない。

[今まで肉ばかりに伸ばしていたフォークを、
バターライスに差し込んで、四分の一ほどかっこんで。
潤った喉に、こくりと通す。

酷く美味だった。
酒なんかなくても、今は目の前の男の話が肴だった。]*
(13) 2021/04/23(Fri) 22:08:48

【赤】 傭兵団長 ダイゴ

[しかし、木漏れ日も差し込まない日陰の語らいは、
太陽の下で読むどんな長編小説よりも楽しくて。>>*6

 見知った土地が物語の舞台であるならば、
 かつて鼠が見つけた抜け穴を教えたり、だとか。
 話の途中で見知った登場人物があれば、
 その御老体は歓楽街の見回りの時に見かけたぞ、だとか。


 これでもいくらか、
 彼の国の言語をただの趣味で学んで来たのだ。
 聞き手ではなく同じ語り手として、

 初めて己の中に、柳緑花紅の華を咲かせる。]
(*7) 2021/04/25(Sun) 1:05:14

【人】 傭兵団長 ダイゴ

[そんな珍しい虎の声も、繁盛する店の中、大衆の声と同じように溶け込んでいく。食を彼が望まなくても無自覚に>>11、おかわりを店員に要求をするだろう。やっぱりチキンシャワルマも食べるか、なんてぼやいてしまえば、龍の食の細さからすると胸焼けすら感じさせるかもしれない。]

 ――……、ふむ、 

[脚色で彩られた話を続けるのも悪くはないが、と前置きを踏まえて、顎に人差し指を添える。先程まで自分でも驚く程回っていた口を閉ざし、少し思案して]

 なあ、アーサー。
 俺にも聞かせてくれないか。
 "お前の身の上話"も。

 お前がどうしようもなく退屈だと思っていても、
 俺にとっては、知らない話だ。

[そんなに楽しそうに話すのに、
どこにも龍の名前が見えてこないものだから、
痺れを切らすように、栞を挟むように。]
(28) 2021/04/25(Sun) 1:06:23

【赤】 傭兵団長 ダイゴ

 お前が語る物語の中で、
 お前が主要人物でないとは言わせないぞ? 
 
[その名が出てこなければ、隣にすら立てやしない。
それでも拒むのなら舞台に引きずり降ろすまで――]*
(*8) 2021/04/25(Sun) 1:06:36
ダイゴは、挟まりは文化
(a1) 2021/04/25(Sun) 9:26:04

【人】 傭兵団長 ダイゴ

 -某日:河川港より繋がれた新たな、 -
 

『本当に一晩で出来たんっすねー、埋立地』

[夜が明けて様子を見に来たチドリは、物珍しそうにだだっぴろい土地をキョロキョロと見回し、くるり、なんとなく浮かれたまま一回転する。任務中だぞと軽く注意をするものの、本気で止めようとする意思は無かった。]

 相当な数の錬金術師と魔法使いに協力を煽っていた。
 予算はかかっているだろうが、
 此処に新たな商業地区が出来るとなれば、
 そう躊躇うこともなかったのだろう。

[昨晩、行き交っていた協力者の数を思い出す。今回の任務は護衛任務だった。著名の魔法使いたちが何人もいて、一晩で事を済ませる為の保険といった所だろうか。

当然、この様な規模の魔法を使える当人たちが自衛出来ないわけがない。事情を知らなければ護衛をつけるのは大袈裟なのではないかと声をあげるものもいたし、そもそも埋立地に対する反対だって起こっていたはずだ。誰に決定権があるわけでもない現在だから成せた事業だともいえる。]
(105) 2021/04/28(Wed) 5:36:27

【人】 傭兵団長 ダイゴ

 第なに皇子だったかな。
 誰かはもうこの土地に目をつけているのだろう?

『というか立案者はその第三皇子さんなんですけど…
 相変わらず政治疎いっすね、団長』

[チドリの呆れた声を他所に、ふ、と顔を上げる。少し前に昇り始めた陽がこの広い土地の先、残る水面に光が瞬く。

 ―― 漸く、星が見え始めた、と思った。

もうあの辺りは、海になっているのだろうか。
流石に石油を主とする国の河から伸びるものだから、
"何処か別の場所で見える青"、だとか、
"珊瑚の取れるような冷たい黒"とはいかないけれど。
それでも、自分はこの少しだけ濁った河からみえる、
陽の下の「星」が好きだった。

確かな境界を知るわけではなかったが、河ではなく海に近づく事で、淡水ではなし得なかった塩の精製や、新たな魚の養殖などにも着手するのだろうと噂が散見されている。魔法で魚を運ばなくても新鮮な海鮮にありつけるかもしれない。]
(106) 2021/04/28(Wed) 5:37:22

【赤】 傭兵団長 ダイゴ




 [その地を踵で、ザリ、と。踏みしめる。]


.
(*12) 2021/04/28(Wed) 5:37:57

【人】 傭兵団長 ダイゴ

[事務業務に戻りますね、とチドリが去ったあと、暫くして後ろからハルマが声を掛けてきた。彼は、今回の任務の同行者だ。一晩、働き通しだったせいか煙草をうまそうにくわえている。]

『ネネ、来なかったな』

 ……第三皇子との関わりは無さそう、か

『さぁな。今回の内容からして
 アイツは絶対に反対してただろうから
 もしかしたら、とは思ったが。』

 ……関係ない。
 縁を断ち切った事によって
 仕事の幅が広がった、ともいえる。
 プラスに考えるしかあるまい。

『……、……。』

[少し間を空けたハルマは、背後から手を伸ばす。
お得意の治癒魔法の光が淡く放たれる。
外套の後ろに隠れた虎の傷が塞がっていく心地がする。]
(107) 2021/04/28(Wed) 5:38:47

【赤】 傭兵団長 ダイゴ

 『しかし、錬金術ってのは、恐ろしいな。
 無機物から生命を作るのが禁呪、だってのに、
 "無機物といえるものを土に変える"のは、
 簡単だってンだから、人道も理もクソもねえ

 一体何人"運んだ"っけなあ。団長さんよ』


 さぁな。
 少なくとも昨晩十程増えた気がするが、
 良くは覚えてない。

 …目の前と足元ばかり見ていて、
 星が、見えなかったからものでな。
(*13) 2021/04/28(Wed) 5:39:06

【人】 傭兵団長 ダイゴ

[―――、かつて。
 見届けてほしい、と望まれた。>>1:34>>1:*2
 見届けたい、と望んだ。>>13

 けれども、彼らも自分も、神ではない。
 所詮行き着く所のわからない未来の為にから回る、
 小さな小さな歯車でしかない。

 誰の為に働いたわけでもない。
 また今度、友人と飯を食うための金稼ぎだ。

 何も、何も変わりはしない。
 金糸雀色の尾を揺らめかせて、]
(108) 2021/04/28(Wed) 5:39:22

【赤】 傭兵団長 ダイゴ


 はて、止める必要がどこに存在する?

 見届けさせておくれよ。歯車の軋む様を。

 かの王の時と同じように、お前の未来を、

.
(*14) 2021/04/28(Wed) 5:39:57

【人】 傭兵団長 ダイゴ



 [朝日の齎す河の星のもと、
 まだ肌寒い、カラリとした空気が肺を通り抜けた。]**


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(109) 2021/04/28(Wed) 5:40:21