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【人】 フィアンメッタたとえば、なんて唐突な前置きの後に告げるのは 預言者が視た未来の話。 最も、片方は私の話ではないけれど。 それどころか実際にあった事かすら知らない話。 「こんなことを言われても 貴方は、前を向いて歩ける? ……貴方が未来を変えたいと思うなら。 私は力を貸しましょう。 生憎、私は国を救う救世主になどなれないし 百発百中の占い師、でもない出来損ないだけど。 ……なんて、ね。」 冗談だと流せるように、 私が逃げられるように 一言、付け加えて。 唐揚げの方に視線を戻すのだった。* (116) 2022/05/25(Wed) 23:43:08 |
【赤】 砂の民 スティグその後も足繁く村に通った。 わかったのは、まず、彼らは昼間も地味に見えていること。 ただ、光らない分夜よりぼんやりとし、さらに侵食してくる草に紛れて大分見えにくい。 そして、放っておいただけで姿を消す者もいること。 例えば村の大婆さん。 婆さんも足が悪く、家の中で、ほぼ焼けこげて死んでしまったようだが、自分が村に来てから半年くらいの後、ふと姿を見せなくなった。 あとは、恐らく亡くなった者全員がゴーストになっているわけではないこと。 皆の様相を見るに、恐らく自分が死ぬと悟ってから、実際に死ぬまでが長かった者がゴーストになっているように見受けられた。 そんな風に村を訪れ続けながら、自分は「石」を探していた。 恐らく村を破壊した敵兵に持ち去られた、輝く石。 全く、砂浜から特定の砂粒1つを探すような話だ。 しかし、そんなことも、たまには実現することがあるものだ。 (*32) 2022/05/25(Wed) 23:49:17 |
【赤】 砂の民 スティグある港町の小さな質屋で、まさにあの石を自分は見つけた。 値段は、自分が行商人から買ったときの10倍近くにもなっており、持ち合わせは全く足りなかった。 さらに、じっとその石を見て居た自分に店主の老人が言う事には、その石は既に質流れしており、早ければ翌日にも海の向こうに運ぶ予定だということだった。 どうですか、今ならその値札の値段でもお売りしますよ、という老人の頭を咄嗟に棚に並んでいた青銅の像で殴った。 老人は無言で床に倒れ、そのまま動くことはなかった。 自分は石を掴み、店から出ると、そのまま足早に町を去った。 今に至るまであの港町の近くにすら戻ったことはない。 何も考えずに、ひたすら歩いて、馬車に乗って、また歩き続けて、故郷の村へと向かった。 まるで戦争の時のような気分だった。 けれども、もう戦後だということも分かっていた。 もう、戦時のルールは失われた場所で、自分がしてしまったことも自覚していた。 (*33) 2022/05/25(Wed) 23:51:27 |
【赤】 砂の民 スティグそして村に着いたその日の夜、「石」を彼女に捧げた。 彼女の投げ出された腕のある空間に、掌に置くように石を持ち上げた。 次の瞬間、ぼんやりと光る彼女の周りに穏やかな風が吹き、次の時には生きていた頃そのままの彼女がそこに立っていた。 顔の痣も、破れた衣服もきれいに治っている。 彼女は自分に鮮やかに微笑んだ。 そして一瞬のうちにその姿は掻き消えた。 後には崩れた壁だけが残り、少しの後石が崩れた煉瓦の床に落ちた。 石はその近くに埋めた。 石はもう、彼女との美しい思い出だけを思い出すものではなくなってしまっていたからだ。 埋めた後、振り返って村を見回した。 まだいくつもの、ぼんやりと光る影が、点々と散っていた。 (*34) 2022/05/25(Wed) 23:53:57 |
【赤】 砂の民 スティグあれから村に残る彼らの話を聞き出して、いろんな場所を巡って、また村に戻ってを繰り返して、もう何年が経っているだろうか。 今となっては自分の村は近場で売られる地図にすら載っていない。 しかし、最初に訪れた時と比べれば大分暗くなった夜の故郷の村を訪れるとき、自分には一抹の寂しさと共に満足感も生まれるのだった。** (*35) 2022/05/25(Wed) 23:55:31 |
【人】 偽冒険者 キンウ[喉をある程度潤した後で、 今度は、意匠を凝らした美しい船盛をひとしきり褒めた] こっちでもタコとれるの? これはマグロ?サーモン? 薔薇みたいな形になってるー綺麗!!! これ作ったのは誰?やっぱりあの子? [なんて聞いている前後で、 もしかしたら当のセーラー服姿の少年が、 フィアンメッタの所に注文を取りに来たのだったか>>27 エアハートとフィアンメッタ用に、取り皿に取り分ける。 食いねぇ、食いねぇ! ……って、これって私からじゃなくて、 エアハートさんからの奢りだった! [お酒も入った所でお国なまりも出てしまい へへっと照れ笑い]* (120) 2022/05/26(Thu) 0:11:57 |
【人】 偽冒険者 キンウ[ちょっとだけ気になっている。 フィアンメッタ言葉に対して エアハートの返事の端切れが悪かったこと>>60、>>61 「女性ならほっとかない人、みたいな?」>>23 ……ふーん、誰にでも優しいんだ。 なーんだ、そーかー、そーだよねー。 ギョクトの次くらいにイイ男かと思ったんだけど 五番目くらいかな、やっぱ! そんな失礼なことを思いながら、 エアハートの方をちらっと盗み見た。 そうしたら、いつのまにか、エアハートの傍には 扉の所に立っていた青薔薇の人がいて。 ……突然現れたものだからビックリした。>>112 そうだよね、ゴーストだもの。 “突然”は、お手のものだろう]* (124) 2022/05/26(Thu) 0:33:34 |
【人】 天馬騎士 エアハートはは……。意外とお茶目なんですね。 先程、対応してくれた店員さん達も 皆気さくで優しかったです。 仰る通りいいゴーストでした。 [深呼吸。若干早くなっていた心拍数を落ち着ける。 注文を受けてくれたのでお礼を言い、 間に伺うように目をやったその姿は年齢が近そうだが、 実際はどうなのやら。] (125) 2022/05/26(Thu) 0:59:21 |
【人】 天馬騎士 エアハート (126) 2022/05/26(Thu) 1:00:13 |
【人】 天馬騎士 エアハート[少し、気にかかる事があったような。 そして何か、見透かされているような。] それは、まぁ、生きていれば何かはありますよ。 でもそんな"大きなもの"ではないです。 ……私にとっては小さくありませんが。 [ 話そうか、やめようか。 少しだけ恥ずべき内容な気がして、 まだ決められないでいる。] うーん……質問に質問で返してしまいますが。 店員さんは、私が抱えているものは どんな内容だと思います?** (127) 2022/05/26(Thu) 1:01:43 |
【人】 偽冒険者 キンウかわいい?!アタシ可愛い??? [フィアンメッタの言葉を聞いて目をパチクリさせた>>117] そんなこと言われたの、初めてだぁ…嬉しいよぉ [恥ずかしくなって、テーブルに突っ伏した。 その時には、チューハイを持ってきてくれた店員はまだいたのだったか。 セーラー服の少年はどうだっただろう。 どちらも客の間を行ったり来たりしていたから定かではないし 自分もほろ酔い加減だったから、 後になって考えてみるとはっきりとはわからない。 どちらにしても“当ててやろうか”と言われたその言葉には>>39、>>41 ちゃんと答えようと思っていたから、フィアンメッタの他に 彼にも聴こえてもいいと思って話し始めたのは確かだ]* (128) 2022/05/26(Thu) 1:05:11 |
天馬騎士 エアハートは、メモを貼った。 (a17) 2022/05/26(Thu) 1:06:26 |
偽冒険者 キンウは、メモを貼った。 (a18) 2022/05/26(Thu) 1:15:36 |
【人】 少年水夫 カイル[途中、船盛を褒めてくれる声がしたので、 嬉しくなって目をやると、 褐色肌のお姉さんだった。>>120] 僕が担当させてもらいました。 お客様、もしかしたらご出身は東の方ですか? 何度か船で行ったことがあります。 こっちはマグロですね。 タコはあまりこういう食べ方はしませんけど、 この辺りでも獲れますよ。 [にこやかに話しかけながら、 「エアハートさんの奢り」 と言うワードに、瞬時にペガサスナイトのお兄さんに目をやる。 占い師のお姉さんの名前はエアハートではなかった筈……。 (ちゃんと記憶はしていないけれど、もっと長かったような) この席の会計、全部お兄さん持ちなのかな? やだ!イケメン!(トゥンク) (129) 2022/05/26(Thu) 2:38:35 |
【人】 少年水夫 カイルわぁ〜。やっぱり良いなぁ。 空を駆けるなんて、中々できませんし憧れます。 船旅も青を疾走する……なんて言うと、 一寸近いような気もしちゃいますけど。 お客様も、魔法は使えないんですね。 僕もです。 簡単に見ることが出来ない景色は尊いし、 それを叶えてくれる存在には、感謝しかない。 僕もそう思いますよ。 (131) 2022/05/26(Thu) 2:40:37 |
【人】 少年水夫 カイル[お姉さんの例え話を聞き、イメージしてみる。 でも自分にはどうしても、 それに怒りが湧く理由がよく分からなかった。] (134) 2022/05/26(Thu) 2:44:11 |
【人】 少年水夫 カイル それを言われて、 前を向けない人がいるというのは分かります。 でも僕は……前を向けますね。 少なくとも今言って貰った内容であれば。 [例え話の可能性は無限大。 中には僕でも前を向けないようなものがあるかもしれない。 流石に何でもどんとこい!とは言えないけれど。] (135) 2022/05/26(Thu) 2:44:49 |
【赤】 少年水夫 カイル外出すると命を落とすなら、 外出を避ければいい。 命と天秤にかけても避けられない外出なら、 もう腹を括るしかないですね……。 占いが外れて、外出しなくても死んでしまったら、 それはもうどうしようもない事でしょう。 占い師に文句を言うのは筋違いです。 (*36) 2022/05/26(Thu) 2:45:24 |
【赤】 少年水夫 カイル住んでいる国があと三日で滅びるなら……。 その三日で安全な場所に 避難することが出来るかもしれませんし、 出来なかったとしても、 人生最後の三日間を大切にできる。 占いが外れて滅びなかったら、ラッキーじゃないですか。 (*37) 2022/05/26(Thu) 2:46:03 |
【人】 少年水夫 カイルそもそも占いの結果って、 本来自分では知ることのできないものですよね。 教えて貰わなかったら、 もっと悲惨な目に遭ってたかもしれない。 未来は何が起こるか、分からないものですから。 それなのに、 そんなに狭い視野で物事を考えるのは危険です。 ……なんて言っても、説得力ないですよね。 いざとなったら人は混乱して、 簡単に我を忘れてしまいますから。 [例え話には例え話を。 ……僕は素面なのに大分饒舌になっていた。] (136) 2022/05/26(Thu) 2:47:06 |
【人】 少年水夫 カイル僕は既にご存じの通り、ゴーストです。 命を落として、今ここに居ます。 生前、僕は船乗りでした。 父が小さな客船の船長だったので。 目的地に向かう道半ば、船は沈んでしまいました。 もしも事前に船が沈むと教えて貰えていたら、 良くない内容ではありますけど、 神様以上に占いで助言をくれた人に感謝しますよ。 [まぁ、既に死した今だから、そう思えるのでは? と言われてしまえば、返す言葉はないのだけれど。] (137) 2022/05/26(Thu) 2:47:56 |