情報 プロローグ 1日目 2日目 エピローグ 終了 / 最新
[1] [2] [3] [メモ 匿名メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
【赤】 空虚 タチバナ……ん♡ [舌で多くを暴かれ切った後、 彼の指は自身の蜜でしっとりと濡れる。 くちりと音が鳴り、快感の小さな泡が弾けた。 ゆっくり沈められる指はあっという間に二本に増え、 耳すらもふやけてしまいそうな水音が室内に響く。] あ…… ッ あつ、 い … すごく、 [彼に導かれた先にあったのは強く鮮明な熱だった。 ぐりぐりと押しつけられるそれは既に先走りが溢れ、 伸ばした掌はたっぷりとぬめりを帯びる。 冷たくはないだろうかという躊躇は瞬く間に蒸発し、 滑りやすくなった真白い指が彼に絡みついた。 人差し指が裏筋を辿り、残りの指で扱き上げる。 お互いの腕を交錯させて互いの欲を高める行為が どうしようもなく気持ち良くて、もどかしくて。 彼が自身の名前を呼び、挿入を望むのと>>2:*46 耐えきれなくなった己が蜜口へ導くのと 果たしてどちらが早かっただろう。] (*5) 2022/08/15(Mon) 15:44:14 |
【赤】 空虚 タチバナ……っ、あ うん、 ほし い……の いい…… の、 [彼の先端を擦り上げるように腰を動かした。 どちらのものとも取れぬ体液が淫猥な音を響かせる。 気を抜けばすぐに入ってしまいそうな熱、 その頭だけを吞み込んでは入口で吸い上げ、ずらす。 言葉とは裏腹に焦らすような仕草だが、 彼が腰を押し上げれば簡単に破れてしまう抵抗だ。 いや、抵抗ですらないことは、 欲情しきった表情が物語っていただろう。] ゆずるは……ぜんぶ、 かなえ、て …いい の [誘い、導き、すべてを呑み込むように。 ゆっくりと沈められていく肉杭をこの身で喰らう。 必要なくなった息が詰まるような苦しさ、圧迫感。 それすらも塗りつぶしていく強烈な快感、しあわせ。 痛みも闇もなく、よろこびとXXだけを携えた行為が 二人をひとつの存在に作り替えていく。] (*6) 2022/08/15(Mon) 15:45:18 |
【赤】 空虚 タチバナ[どうして。知りたい。与えて。注いで。貫いて。 彼のことで知らない何かがあるのが許せない。 仄暗い不満が身の内に渦巻き、彼に向けられる。 けれど、それに安堵を覚えているのも事実だった。 だって少なくともそれを知るまでは、 私は決して満たされ尽くすことがないだろうから。 彼の飲み込んだ一言が、夢の続きを示してくれる。 だから、正も負も生も死も内包した穴を XXしてしまった彼にぜんぶ与えるのだ。 痛くないように、けれど逃がさないように。 怨霊である限り、不安や痛みは消えない――けれど。 彼と過ごすことで、 無価値であるという現世は 少しずつ夢に変わっていくんだろう。 ――いつか、そうなれたなら。>>2:*48 彼のXXを心から信じ、望んで飲み込める気がする。] (*8) 2022/08/15(Mon) 15:49:20 |
【赤】 空虚 タチバナ[唇を離した時には、既に妖艶な笑みを浮かべていた。 無垢は成りを潜め、力を込めた腹が彼を絞めつける。 両腕に閉じ込められた狭い檻の中で腰を揺らし、 貪欲にたった一人と定めた男のすべてを求めた。] ん っ、んん ……ッ おねが、 もっと……もっと、 ぁいっぱい ……して? [足りない。足りないでほしい。 空虚はどこまでも貪欲だ。 少しでも長くこのよろこびに浸っていられるように この瞬間が永久に続くように。 いつかを夢見ながら永遠を願う。 たった一筋の汗が肌を伝った。 額から滑る雫は目尻を通り、 まるで瞳から相反する欲望が零れたようだった。]* (*10) 2022/08/15(Mon) 15:56:56 |
【赤】 空虚 タチバナ[奥深く注がれた白濁が>>*15 幾度と繰り返される彼の抽送で溢れ、流れる。 一度目の痕跡も残っていた腹は 次第に苦しさを覚える程になっていた。 苦痛を訴えれば、動きを止めてくれたかもしれない。 しかし彼を何ひとつ取り逃したくなかったから、 彼を煽り、求め、互いの体液を交わし合った。 肉体的に限界を覚えてもいいだろうに、 己を組み敷く彼が倒れる様子はない。 既に命なき存在に順応しだしているのか、>>2:28 あるいは肉体すら凌駕する感情を与えられたのか。] ……は ぁ、 っうん、 あつい ……の あつくて すご… んぅ …… くて、 アっ ぁ ぁ あッ ――も、きちゃ ……あっ [そんなことを考える余裕があるはずもなく、 思考は次第に快感と感情の坩堝に呑まれ、 せり上がる絶頂への感覚だけが身の内を満たす。 あなたが私を腕の中に閉じ込めるように、>>*16 きっと、私の死があなたを少しずつ蝕んでいく。] (*18) 2022/08/16(Tue) 20:19:56 |
【赤】 空虚 タチバナ[私は誓う。 柔らかく微笑んで呪詛を刻んでいく。 いつかお互いのXXがお互いをXXすまで、 二人の世界すべてを間違いで犯していく。]* (*22) 2022/08/16(Tue) 20:23:32 |
【人】 空虚 タチバナ[彼は私をかれん≠ニ呼ぶ。 その響きはいつだって名前以上の意味を持たない。 だから何度だって呼んでほしくなって、 いつも聞こえないフリをしようか悩んでしまう。 けれど二度と呼ばれなくなるのが怖くて 結局はすぐに返事をしまうのだった。なぁに?] え……。 [彼は服を着替えながら何てことないように尋ねた。 今度はすぐに返事ができず、 エアコンを操作する背中をじっと見てしまった。] (45) 2022/08/16(Tue) 20:24:44 |
【人】 空虚 タチバナわたしの、たんじょうび……。 [私が生まれた日。ケーキとプレゼントを貰える日。 プレートの上には「おめでとう」と書かれていた。 ずっと昔に忘れてしまった、一年に一回ある日。 プレゼントが楽しみだったのはいつまでだろう。 生まれた日が生まれてしまった日に変わったのは いつからだっただろうか。 その日がなければ、誰も不幸にしなかったのに。 その日がなければ、私が…… 頭の痛みが蘇るようで、慌てて結の背に駆け寄った。 そう遠くない距離すらゼロにして、 外で鳴くひぐらしのようにくっつく。] (46) 2022/08/16(Tue) 20:25:12 |
【人】 空虚 タチバナ[きっと、彼にとって深い意味はないのだろう。 些細なことなのか、当たり前のことなのか。 もし彼が不思議そうな顔をするのなら、 少しずつ話をするつもりだ。 まだ、怖いけれど。ずっと怖ろしいけれど。 過去の私の欠片と彼の手で生まれた私の話を。 準備も何もできない今を望んだ自身に 彼はどんな反応を見せただろうか。 そんな彼におずおずと欲しい物があると告げる。] (49) 2022/08/16(Tue) 20:26:49 |
【人】 空虚 タチバナ[時を離したばかりの結なら 今日≠ェまだ分かるのではと思ったと告げる。 現実とはく離したこの場所で、 いつまで正しい時間を認識できるだろうとも。] 結のこと、いっぱい覚えていたいの。 [結の誕生日。クリスマスイブ。 その日がまだ先であることは彼の言葉から理解した。 いつ死んだかも何年経ったかも覚えていないのは、 眠ることもなく特別な一日もなく、 一人きり空虚に過ごしてきたからだろう。 だからこそ一日だって忘却に奪わせるつもりはない。 全部ほしい。すべてを知りたい。 彼に向ける執着は彼の持つ探求心に少し似ていた。] (50) 2022/08/16(Tue) 20:28:49 |
【人】 空虚 タチバナ[手を繋いで、闇を絡めて、縛って。 それでいて様子を伺う視線を見せる矛盾した行動。 彼は私の願いを許してくれただろうか。 もし願いが叶うのなら、今日は二人でペンを取ろう。 テーブルに広げて、狭ければ床でもいい。 子どもみたいに膝をついて、顔を見合わせて。 私も話したんだから、と結の話も聞こうとする。 彼にとって人生が希薄だったことは知っているから 無理やり思い出を絞り出させることはしない。 しかし彼の病状を聞くことくらいはできただろうか。 与えられた余命についても。 もし内緒にしたければ心に秘めていてもいい。 そうでなくともカレンダーは空白塗れだ。 それは歪な二人が永遠で埋めていく余白にすぎない。]* (52) 2022/08/16(Tue) 20:30:49 |
【人】 空虚 タチバナ[いつもと変わらない彼の前向きな言葉。 いつもと同じ、他愛のない穏やかな構想。 少しずつ、彼とのいつもが増えていくのが分かる。 でも、今はそういうことじゃなくて。 急に背中へくっつかれて驚く声が降る>>61。 その後に聞こえたのは同意の言葉だった>>62。 顔を上げると、いつも通りの彼がいた。 ただ、気のせいかもしれないけれど、 瞳に欲望が小さな炎のようにちらついた気がした。 彼の欲はすべて私のもので、だから、炎も私の。 気のせいだとしてもそれがどうにも嬉しくて、 死んでようやく"生まれた"今日に浮足立って、 素直に願いを口にできたんだと思う>>L7。]* (73) 2022/08/17(Wed) 6:03:26 |
【人】 空虚 タチバナ何だか子どもに戻ったみたい。 [色鉛筆なんて大きくなってから触った記憶がない。 あの子たちもこういう物を喜ぶのだろうか、なんて。 すっかり結に影響された思考が ままごとをした幼い子を思い出させた>>1:87。] んー……あれ? え、わぁ。 結って線引くの上手だね。 [真っ白なコピー用紙にガイド線なんて存在しない。 定規があればそちらも拝借していただろうが、 なかった時はケースや他の物を利用するしかない。 どちらだったとしても、 結はきっと器用に線を引いたのではないだろうか。] 少なくとも……私よりは。 [彼の引いた線に比べ、線が歪んでいるのは確かだ。 ほんの少しだけ悔しそうにしながらも、 二人で刻≠描く作業は一瞬、 この地とこの身に宿る業さえも忘れさせてくれた。] (75) 2022/08/17(Wed) 6:04:39 |
[1] [2] [3] [メモ 匿名メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 エピローグ 終了 / 最新