【人】 魔術師 ラヴァンドラ「 ふふ、それは勿論。 次は何が食べたいの? 」 昨日もパイを食べていたのだから、 流石に今日は違うものの方が良いだろうと首を傾いで。 断られることを予想していた誘いの言葉は、 想定を外れる形で彼に受け入れられた。 寒空の中外に立たれるよりは余程良いのだけれど。 ―― まあ、彼がそう判断したなら平気なのだろう。 (28) 2021/12/10(Fri) 16:23:23 |
【人】 魔術師 ラヴァンドラ温かい飲み物でも用意しようとした女を止めたのは、 後ろ手に扉を閉めた後の彼本人だ。>>24 数秒の逡巡が頭を駆けて、それから頷きを返す。 ―― いつもなら纏っているローブが無い状態で、 背中や首筋を無防備に晒すのは、少しだけ落ち着かない。 被捕食者側としての種族本能が訴えかけるのを 魔術師の理性で抑え込む。 「 …… きれい、 」 彼の手で首に掛けられたネックレスを見詰め、 流れるような説明を耳に入れれば 昨日の出来事を思い出し、「噫」と苦く笑う。 (29) 2021/12/10(Fri) 16:23:35 |
【人】 魔術師 ラヴァンドラ気遣わせちゃったかな、と謝ろうと ―― して。 「 ひゃん、っ!? 」 ネックレスに意識を割いていたせいか 尻尾を掴まれるまで、伸びる手に気付かなかった。>>25 服越しとはいえ何の遠慮も無く尻尾を揉まれ、 垂れた兎耳は焦ったようにぱたぱたと揺れる。 兎族が耳や尻尾を人に触らせようとしないのは、 快感神経と直に繋がっている急所だからだ。 魔力に過敏な者でなくとも、 必要以上に触れられれば発情状態に陥る。 (30) 2021/12/10(Fri) 16:23:50 |
【人】 魔術師 ラヴァンドラ「 や、 ば、ばかっ 尻尾触られたら、わかんな、ぃ…… 」 事故を起こしたくないなら離してくれ、と 一切手を止めようとしない彼の手に、掌を重ねて。** (31) 2021/12/10(Fri) 16:28:17 |
魔術師 ラヴァンドラは、メモを貼った。 (a13) 2021/12/10(Fri) 16:29:48 |
【人】 魔術師 ラヴァンドラ―――― 回想/向日葵 ―――― >>0:431 約束の取り付け方は、ちょっとだけ 狡いことをした自覚もあったのだけれど。 ―― 彼女がダメと言えないことも予想したうえで 甘えてしまったのだから。 彼女のお店と、個人の用事が無ければという前提があるから はっきり時間までは決めなかったけれど。 「 んん …… 物質かぁ。 死ぬまでには当てたいなぁ 」 銀と言えば連想出来る物事は数多あれど 何となく、考え抜いてから答え合わせがしたくて。 (35) 2021/12/10(Fri) 18:12:44 |
【人】 魔術師 ラヴァンドラ「 うん、勿論! 一口交換っこしようか。 東の方のハーブ、って 珍しいもの貰ったね、リル。 何て言うんだっけな……アロエ……? 」 調合も請け負うけれど、東の国のものは貴重だ。>>0:433 見せて貰ったお土産を見やる瞳は真剣そのもので、 知識を掘り起こそうとする姿は すこしばかり子どもじみて見えたかもしれない。 泊まりにおいで、という誘いの言葉には ぱっと顔を輝かせて肯いたりもして。 魔術師は友人と、暖かな夜を過ごした。* (36) 2021/12/10(Fri) 18:12:52 |
【人】 魔術師 ラヴァンドラ―――― 現在 ―――― とんだ大事故だった。 耳は自分の意思に反して忙しなく動き、尻尾も揺れ 一度刺激された神経回路がすぐに落ち着く訳もなく。 >>32 手が離れれば、視線は僅かに彷徨った。 「 ――――― … ん、 」 それでも背中を晒したままなのは、 警戒心の欠片も無いように映るだろうか。 ―― 実際は言われた通りにするのが精一杯で 体勢を整える余裕が無かっただけなのだが。 (41) 2021/12/10(Fri) 19:14:16 |
【人】 魔術師 ラヴァンドラ深く息を吸って、吐いて。 揺れるネックレスに魔力を流す作業は恙無く終わったのに、 ―――― その過程には問題も欠落も なにも無かったのだけれど。 「 ………… 、ある…… 」 問いかけに返す声は、思ったよりも小さくて。 魔力の循環がこれ以上乱れてしまわないよう、 ネックレスを握っていた指先を解いた。 周囲の音を聴くのには適さない垂れた耳でも 至近距離での呟きなら、普通よりは拾えるものだ。 燻る熱に浮かされたように、心臓が早鐘を打つ。 (42) 2021/12/10(Fri) 19:14:23 |
【人】 魔術師 ラヴァンドラ覗き込んでくる鮮烈な赤い双眸を、 常よりも潤んだ月光のような瞳で見つめ返す。 ちいさな声の囁きは、 きっと消えることなく彼の耳に届くのだろう。* (43) 2021/12/10(Fri) 19:16:20 |
魔術師 ラヴァンドラは、メモを貼った。 (a17) 2021/12/10(Fri) 19:18:26 |
【人】 魔術師 ラヴァンドラ「 ―――― 良いよ。 優しくしようとか、気遣わなくていいの …… ね、メレフ 」 >>75 囁いた言葉へ返された問いかけに、 女は少し掠れた声でそう紡いだ。 これは彼が言うところの 等価交換 ≠ネのだから ―― そう扱われる方が、互いの為だろう。 大事に扱われるのなんて、慣れていない。 だからこそ、 己に掛けられた彼の術は都合が良かった。>>76 (91) 2021/12/10(Fri) 23:27:14 |
【人】 魔術師 ラヴァンドラ「 ん、…… 分かった。 」 とはいえ女も術そのものへの耐性は、人より強い。 淫魔の魅了や催眠なんかは流石に初めてだけれど、 だからこそ効いたと言うべきか。 彼の約束事には、素直にこくん、と頷いて。 案内を促されれば彼の手を引き 自室の方へと足を進める。 (92) 2021/12/10(Fri) 23:27:19 |
【赤】 魔術師 ラヴァンドラ本や魔術関連の道具で溢れていた部屋とは違い、 女自身の私室は、最低限の物以外は何も無く。 ―――― この場所に足を踏み入れたのは 今はもう独り立ちした人魚以外では、彼が二人目だ。 やましい目的で、という意味ならば 初めての来客は彼なのだろうけれど。 「 ――――― …… 、 」 指示通りにしたよ、と言いたげなかんばせで ゆるやかに彼の方を見上げる。 (*45) 2021/12/10(Fri) 23:27:25 |
【赤】 魔術師 ラヴァンドラいつもなら外へ流れないよう制御している魔力も、 僅かにじわりと滲み出ては、部屋の空気に溶けていく。 彼の言うことにはなるべく従う。 そんな指示通り、女は上質な獲物の匂いを纏わせながら 次に言葉が発されるまでの間 垂れた耳を揺らしていた。* (*46) 2021/12/10(Fri) 23:28:14 |
魔術師 ラヴァンドラは、メモを貼った。 (a27) 2021/12/10(Fri) 23:33:56 |
【赤】 魔術師 ラヴァンドラ自分がそうしたいから予防線を張るのだと彼は言う。 ─── 今まで肌を重ねてきた相手はどれも皆、 好き勝手に暴いてきたというのに。 けれども彼がそう言うなら、己は黙して受け入れよう。 付かず離れずの関係を保つだけなら …… なにも変えないことを望むのならば それが一番なのだと知っているから。 「 ………… 自分、で? 」 あくまで自分に委ねるような彼の指示に、 小さな声で躊躇いを零して。 はふ、と息を吐いては、指先を動かした。 (*67) 2021/12/11(Sat) 1:11:08 |
【赤】 魔術師 ラヴァンドラ真白いワンピースの留め具をゆっくりと外し、床へ落とせば 日焼けとは程遠い雪白の肌と、薄桃の下着が残るだけ。 ── 下着も脱ぐように言われるのなら 流石の女も気恥ずかしさに耳を揺らすのだろうけれど。 「 恥ずかしいから……あんまり見ないで…? 見てもたのしくない、でしょ…… 」 見つめられるのは、あまりにも落ち着かない。 そ、っとメレフの方へと歩み寄っては 視線を自分の体から逸らすように、頬へ指先を伸ばした。 こんな肌の重ね方は、知らない。 だからこそ、どうすればいいのか分からない。 (*68) 2021/12/11(Sat) 1:11:22 |
【赤】 魔術師 ラヴァンドラ「 ─── 、 」 誘いを投げて、全て受け入れたのは自分自身だから 結局は視線を逸らすことも、何もかも 彼の指示を待ってしまって、中途半端に終わるのだけど。** (*69) 2021/12/11(Sat) 1:14:23 |
魔術師 ラヴァンドラは、メモを貼った。 (a33) 2021/12/11(Sat) 1:18:07 |
【赤】 魔術師 ラヴァンドラ流石に魔族の友人のようなスタイル、とまではいかない。 ―― いや、実際に服を取り去った彼女の身体を この双眸で見たことはないのだけれども。 少女らしいとも許容出来、けれど強い少女性もないような 女性らしさと少女性の間のようなスタイルは 兎族が娼館や客引きで人気である理由のひとつでもある。 「 …… いじわるしないで、ばか 」 問いかけには、小さな声でそう返した。 わざとやっているなんてことくらい察しはつくものだ。 ―――― 視線が外れたのを見れば、緩く息を吐く。 (*91) 2021/12/11(Sat) 11:12:47 |
【赤】 魔術師 ラヴァンドラ彼が何かをしているのは見えていたけれど、 実際何をしようとしているのか、詮索はしない。 敢えて予防線を張るくらいなのだから 手酷いことはしないだろう、と思っていたのもあるし ―――― 例えそうなっても傷付きはしないのだし。 ( …… へんなの。 兎族なんか、準備も何にもしなくたって 手っ取り早く抱けるのに ) 裏街や酒場などでは有名な話を、知らない訳も無いだろう。 それとも淫魔の食事というのはそういうものなのか。 …… どの道、口を挟むつもりはない。 (*92) 2021/12/11(Sat) 11:13:02 |
【赤】 魔術師 ラヴァンドラ部屋の空気に 何か ≠ェ溶けた瞬間だけは、 耳と尻尾がぴくりと跳ねたのだけれど。 ―― 何故だか覚えのある魔力の気配がした、ような。 常ならば辿り着くだろう答えが掻き消えたのは 掛けられた術のせいだろうか。 「 ん、―――― 良いよ 」 彼が用意していることも内容も察せないまま、 短い許しだけを零す。 なにをしようとしても、きっと女は受け入れるし 先程のように羞恥ゆえの制止を投げることもしない。* (*93) 2021/12/11(Sat) 11:13:08 |
魔術師 ラヴァンドラは、メモを貼った。 (a42) 2021/12/11(Sat) 11:15:19 |
【赤】 魔術師 ラヴァンドラ――――― 身体があつい。 尻尾は最初の時以外触られてもいないはずなのに、 息を吸えば吸っただけ熱に浮かされて、瞳に涙が溜まる。 雪のように白い頬は薔薇色に火照り、 逃がせない熱が内側で燻っているような、…… 「 ―――― っん、 … 」 彼の指先が下着の留め具を外し、床へ落とす。 そんな些細な刺激ひとつさえ辛くて、 きゅう …、とくちびるを閉ざした。 (*132) 2021/12/11(Sat) 15:03:09 |
【赤】 魔術師 ラヴァンドラ「 は、ぅ ……〜〜〜ッ 」 痛いことも酷いこともされていないのに、 まるで嬲られているようだ。 指先が肌に触れるだけで甘い痺れが奔るくせに 彼はそれ以上を与ようとしてこない。 ―― こんなの、予想もしていなかった。 早く燻る熱をどうにかしてほしくて、 ぼやけた思考のまま、机の上の小瓶を持ち上げる。 (*133) 2021/12/11(Sat) 15:03:14 |
【赤】 魔術師 ラヴァンドラ常ならばそんなもの飲もうとも思わないだろうし、 薬なんて使わなくても兎族は抱きやすいよ、なんて 要らぬお世話も言ったのだろうけれど。 これを飲めば楽にしてくれる =@―― そんな期待と、指示に従うという催眠の両方が 女の警戒心を砕いてしまった。 ベッドへ腰掛けて膝を叩く彼を見捉えれば、 助けを求めるようにふらりと近寄って。 そのまま彼の膝を跨ぐ形で向かい合い、顔を近づける。 (*134) 2021/12/11(Sat) 15:03:18 |
【赤】 魔術師 ラヴァンドラ「 言う通りにした、から …… はやく、きもちいいこと、しよ? ―――― おねがい、メレフ …… 」 本能も欲も、いつもならきっと理性で抑え込めたけれど。 彼の狙い通りにすっかり余裕を奪われた女は、 追い詰められた兎が必死に抵抗するように かぷりと彼の首筋をやわく噛んだ。* (*135) 2021/12/11(Sat) 15:03:27 |
魔術師 ラヴァンドラは、メモを貼った。 (a50) 2021/12/11(Sat) 15:09:43 |
【人】 魔術師 ラヴァンドラ幸せになるのはいつだって人間の女の子。 御伽噺はそれでハッピーエンド、 みぃんな幸せに暮らしました。 同族とは違い垂れた耳に、異質な魔力量 魔術師として生きようにも 彼らは基本的には一人でいようとする生き物だ。 ―― そこに温もりなんて欠片もない。 勿論全ての魔術師がそうだという訳ではないけれど、 殆どのケースに当て嵌まる、というだけで。 (154) 2021/12/11(Sat) 19:31:34 |
【人】 魔術師 ラヴァンドラいつだったか友人が送ってきた包みの中>>0:L1 入っていた手紙と、魔術師ならば一度は求めるような 桃色の宝石を思い出す。 ―――― 愛と幸福に満ちた人生を約束する、なんて それこそ、泣いている幼子のための御伽噺だ。 或いは。 女がそれを信じ切れる程に純真で、無垢で、 …… 欲深い者でなければ … 。 (155) 2021/12/11(Sat) 19:31:57 |
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