18:14:51

人狼物語 三日月国


179 【突発R18】向日葵の花枯れる頃【ソロ可】

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高山 智恵は、メモを貼った。
(a2) 2022/10/14(Fri) 8:00:41

【人】 高山 智恵

 幼馴染の結婚式に出てきたという客の、愚痴の続き>>0:49にうんうんと耳を傾ける。
 思いを零しこそすれど、多くをここで語ろうという風にも見えなかった相手の事情に深入りはしなかった。彼が今話したいことだけ話してくれればいい、と。

 これは、お客様のプライベートを無暗に詮索しない、というのもあったけれども。
 今のこの話、他者の聞き様によっては「横恋慕」「略奪愛」「不倫」というワードが出てきかねない話題でもあったので……。店が空いている時間帯とはいえ、大食い勢なあの客はじめ他の人だって今はいるし、その中に彼の知り合いがいないとも限らない。
 別に私自身は、目の前の客が略奪愛だなんだをしそうだと考えていた訳ではなかったけれど。断じて。


「おっ、ショコラバナナパフェのドリンクセットですね?
 うんうん、甘い物はストレスにも効きますし――
 かしこまりました。少々お待ちください」


 温かいもの単品ではない、ホットのアールグレイをセットにしたパフェのオーダーを早速承り、厨房へと。
 ……甘い物はうんたらくんたらとか余計な一言を挟んでしまったけれど、まあ、別にいいか。
(16) 2022/10/14(Fri) 9:44:28

【人】 高山 智恵

 注文を受けてから、厨房で作るパフェ。
 常設メニューのそれは、少し小ぶりの――ふたりでシェアするよりはひとりで食べきるのに適した程度の――グラスに盛られたものだ。
 輪切りのバナナにバニラアイスクリームとビターチョコレートアイス、その上にたっぷりのホイップクリームとチョコレートソース、ささやかに添えられたミントの葉一枚。

 ホットのアールグレイは、カウンターで茶葉を蒸らし、ポットからティーカップに注いでお客様にお出しするもの。
 勿論、オーダーにあったレモンのスライスを添えることも忘れずに。


「お待たせいたしました。
 ごゆっくりお寛ぎくださいね」


 こうやって客の目の前に出したグラスのパフェとアールグレイは、このカフェならでは、という目立った特徴のあるものではない。多分他のカフェでも、よく見かける感じの見た目のものだろう(あちらの客が頼んだ飾りっ気のないスタンダードなエピビラフ>>0:51も、そんな感じだったかもね)。
 それでもこのパフェが、彼の知っているショコラバナナパフェの記憶とどの程度重なるものなのかは、私に解ることではなかったけれど――。
(17) 2022/10/14(Fri) 9:45:43

【人】 高山 智恵

 丁度そのショコラバナナパフェに対する反応が、別の席からも聞こえた>>0:53ものだったから。


「あ、お客さんも食べます?」


 彼女を今担当している店員でないながらも、つい振り向いてそう声を掛けてしまった。……「いいですね、その食べっぷり」なんて思っても言ったりはしなかった。しなかったさ!
(18) 2022/10/14(Fri) 9:46:15

【人】 高山 智恵

 それから今一度この客の出で立ちを見て、ふっと思ったんだ。


( まさかこの人も…… )


 丁度いま、まさに結婚式帰り>>0:22、といってもおかしくない感じのしゃれた出で立ち。
 ……いや実際はそんな服装とかメイクとかじゃなかったかもしれないけれど、もし私が何か勘違いしていたとしたらそれは少し前までの修羅場の疲れの所為だったんだと思う。あと、個人的にちょっと塞いでいたこととかね。


「お財布がダメにならない程度に、
 遠慮なくたくさん食べていってくださいね」


 お客さんも結婚式帰りの傷心の最中なのか、なんていきなり尋ねることは勿論する訳もなかったけれども。
 そういうことなら――無論、元々の大食いならそれでも――どんどん食っていけ、って思ったものだったよ。
 彼女の傷心に付け込んでがっつり稼ごう……なんていうのはとんでもなかったから(これは愚痴を零したあの彼に対しても、だ)一応お財布の件も言い添えておいて、ね。**
(19) 2022/10/14(Fri) 9:47:02
高山 智恵は、メモを貼った。
(a4) 2022/10/14(Fri) 9:50:42

【人】 高山 智恵

 トリプルライスのお客様からの追加注文、単品でのショコラバナナパフェ>>22


「かしこまりました。少々お待ちを――…」


 ――通常のグラスサイズ>>17でいいですか? それともジョッキサイズでいきますか?? なんてことをうっかり考えてしまったもので、妙に歯切れ悪くオーダーを承る形になってしまった。
 店員としてこの歯切れ悪い態度どうかなー……とちょっとだけ振り返りつつ、少し思案してから、彼女には常連向けの裏オプションを小声で伝えておいた。
(23) 2022/10/14(Fri) 15:30:38

【人】 高山 智恵


 注文された通りのショコラバナナパフェを彼女のもとに持ってくるまでに、おそらく、そう時間はかからないだろう。*
 
(24) 2022/10/14(Fri) 15:33:07

【人】 高山 智恵

 さて、私が勤務しているこのカフェの話を少しだけしようか。

 大学すぐの場所に立地しているこの店がオープンしたのはかれこれ20年以上前。流石にあの老舗のトンカツ定食屋ほどの歴史の長さはないけれど、学生たちお馴染みの店のひとつ、といって間違いない。
 実際私がここで働くようになった切欠も、大学に入ってすぐの時にこの店を訪れて(そう、私はあの大学の卒業生だ)バイトして稼ぐならここがいい、ってすぐに思ったことだった。ご飯やスイーツの美味しさもだけれど、この店の空間の雰囲気が気に入ったんだよね。
 まあ実際働き始めることになったら、掃除に接客に調理補助、それからメニュー開発、今では仕入れや売上管理や新人バイト育成……そんな見事なマルチタスクっぷりも待っていたのだけれど。

 うちの店長は、勿論オープン時からの店長なんだけれど。
 オープン当初から店の雰囲気だけじゃなくって、ちゃんと料理やドリンクの味や素材にも拘る人だった>>7>>8。それも金欠になりがちな学生の味方になるような価格で。けれどもカフェっていうある種の特別感もちゃんと大事にして>>20
 そんな店長は、キッチンスタッフに対しても相応の厳しさを求める人だった。
(25) 2022/10/14(Fri) 16:39:56

【人】 高山 智恵

 ……“ 彼女 ”は丁度、そのキッチンスタッフだったんだ。
 元々が独立志望で、修行の心算でこのカフェで働いていた彼女は、去年にこの店をやめている。

 彼女自身、私と同じく元々は客の立場で、その頃からぽつぽつと顔を合わせていたような覚えはある。
 けれどもちゃんと知り合うようになったのは、私がバイトに採用されて接客を任されるようになってからのこと。

 彼女は私より少し遅れて、シェフ兼パティシエという形でここで働き始めた。
 少し異なる役職での「同僚」となった当初は、単にいつもの子がうちの仲間になってくれた、程度にしか思わなかったのだけれど――。
(26) 2022/10/14(Fri) 16:40:43

【人】 高山 智恵

 ――もしかして、私を追ってきてくれた?
 そんな独りよがりな妄想が頭を過るようになったのは、ふっと、私は彼女を「好きなんだ」、と気付いてからのこと。

 実際のところはさっき言った通り、馴染みのある店を自分の修行先に選んだ、というだけのことだったけれど。少なくとも、彼女はそう言っていた。
 そうして彼女はひとり・・・、自分の店を構える目標を抱いて、この店を出て行った。
(27) 2022/10/14(Fri) 16:41:23

【人】 高山 智恵


( ふたり・・・でカフェ、開けたらいいな。 )


 そんな夢物語ひとつ口にできなかったのは、なぜそうしたいか、を言えなかったから。
(28) 2022/10/14(Fri) 16:41:38

【人】 高山 智恵


 ( ……開きたかったな。 )


 過去形の――もう、過去形にする心算でいる――願望だって、未だ口にはしていない。
(29) 2022/10/14(Fri) 16:41:57

【人】 高山 智恵

 こうして今はもう彼女とは離れ離れで自然消滅……だったならば、今こんなふうに私が塞ぎ込むことも、或いはなかったのかもしれない。

 ケータイもポケベルもなかった大昔と違って、SNSのメッセージや通話を通じて、何だかんだで彼女との繋がりは続いているのだ。
 だからこそ、自ら意識して、みっともない自分の想い>>0:7にケリをつけないといけない。私はそう心に決めていて――けれども、そのために具体的に何をすればいいのかを見いだせていない。
 今の私は、そんな状態なんだ。**
(30) 2022/10/14(Fri) 16:43:54
高山 智恵は、メモを貼った。
(a6) 2022/10/14(Fri) 16:52:17

【人】 高山 智恵

 見事なお米のオンパレードを平らげてウーロン茶で流していた客>>44は、ショコラバナナパフェにもすぐに手を付けてくれた。

 綺麗な盛り付け見たら撮ってSNSにアップしたくなる人の気持ちは解らなくないんだけれど、食べないでいる間にアイス溶けちゃうのはやっぱり勿体ない。特にうちのパフェのアイスは、味だけじゃなくこの不思議と軽い食感にも拘りがあるからね。
 その点彼女はそういうクチじゃなくって、ちゃんと「食べる」ことを大事にしている人なんだろう。後で店長にバックヤードで報告しに行こう。あの人なら間違いなく喜ぶ。
 私自身――オーダー時の応対のしやすさもあって――こういうお客様の存在は素直に嬉しい。


「ありがとうございました!
 またぜひ、うちに食べにいらしてくださいね」


 レジ会計が済んだ時にそう言い添えて、店を出て行く客の背中を見送った。
(61) 2022/10/15(Sat) 14:00:08

【人】 高山 智恵

 このカフェの営業時間はまだもうちょっと続く。
 とはいえうちはバータイムまで設けているカフェではないので、遅い夜中まで営業するわけではない。晩ご飯になんとかありつこうとやってくる学生の存在を考慮して、夜のはじめ頃くらいまでお店を開けておく程度だ。
 当然昼間のようなピークタイムも夜間は普通はないので、夜のカフェは比較的穏やかだ。

 ……ハロウィーン前夜や当日の夜、あと少し先だけれどクリスマスの時期は、まあ、例外として。楽しむのはいいけれど、羽目を外しすぎるなよ学生諸君!
(62) 2022/10/15(Sat) 14:08:57

【人】 高山 智恵

 さて、これはこのカフェの従業員のみぞ知る秘密なのだけれど――。
 この店がバータイムを設けていないということは、この店の中に酒類が存在しないこととイコールではない。
 といっても、実は裏メニューでアルコールが出てくる……という訳でもない。酒類を提供しないのは、開店当初からの店長のスタンスだ。

 まあ回りくどくなっちゃったけれど、つまるところ。
 店の仲間同士で、仕事終わりにバックヤードとかで飲んでることはあるよ、っていう話。
 生憎、私は飲めないクチなんだけれどね……*
(63) 2022/10/15(Sat) 14:09:44

【人】 高山 智恵

 さて、本当に忙しくて雑念の入る隙もない時ならともかく、そうでないゆったりとした営業時には、余計な一言二言が頭の中にぼんやりと浮かぶこともある。というかさっきからそんな感じだし私……。

 そう、例えば、あの客みたいに>>0:49
 遠く離れている誰かのことばかり頭の中にあるようなお客様ばかりだったら、こっちは苦労ないよな〜って(純粋に食べたり飲んだりしに来てくれるお客様はなおのこと大歓迎、っていうのは言うまでもないだろう)。
 もっとも当人の気持ちも考えたら、余計にこんなこと言える訳ないんだけれどね。向こうからしたら「こんな客面倒だろ」って思っててもおかしくないし――今の私自身と照らし合わせてみればなおのことそう思えたし。
(64) 2022/10/15(Sat) 14:13:58

【人】 高山 智恵

 ……いるんだよねえ、店員をしつこくナンパしようとしてくるご迷惑なお客様方って。
 うちはその手のバーでもクラブでもない、ただの学生街のカフェだっていうのは見て分かると思うんだけれど(寧ろ、分かってても?)こういう連中は意外にいる。
 口説かれた当人にそのケがあるなら別に口を挟むこともないんだけれど(これは客同士の場合でもそうだ)……そうじゃないケースの方が見た感じ多い気がするかな。

 うちのバイトは社会経験が未熟な学生が多いってこともあって、ナンパ客の迷惑行為への対応に関しては、新人の研修時にきちんと指導する。
 細かい指導内容については割愛するとして、大原則は【しつこいナンパはセクハラだと認識せよ】【困ったら些細なことでも店長か正社員スタッフに相談する】。ちなみに私も今や正社員スタッフだ。

 そうそう、逆のパターン――「店員が客をナンパする」は明確に禁止行為だからね!
 店の外で個人的にする分には勿論、こちらから何も言うことはないんだけれど。
(65) 2022/10/15(Sat) 14:15:35

【人】 高山 智恵

 私自身も、ナンパ客に絡まれた経験はそれなりにある。
 バイト時代は当然のように店長や先輩方に言いつけにいったよ。正直、研修時のマニュアル指導にすごく助けられたと思ってる。

 今では私もそれなりにタフになって、その場できっぱり断れるようになったもんだ。
 あんまりアレでソレな場合は、店長との協議で店から叩き出すけれどね!
(66) 2022/10/15(Sat) 14:23:18

【人】 高山 智恵

 今年のまだ暑くて堪らない頃だったかな? その時もナンパ野郎の客がいたんだけど――。
 そのナンパの口上というのがあまりにもあまりだった>>11ので、断るよりも前にぎょっとして、そして、笑いがこみ上げてきてしまった。今どきそんな口説き方あるかな??って。
 あの時の同席のお客様が、すぐさまお連れ様のナンパを止めてくれたお陰で、私はお客様方の前で変な爆笑をせずに済んだというものだよ。

 同席のお客様からの謝罪>>12は、明るい笑顔で快く受け取った。それはそれとして、当のナンパ客に対しても
「仕事中の従業員へのお誘いはご遠慮ください」
と笑って明言しておいた。流石に目は笑えなかったけれど。
 で、ナンパ男の迷惑行為をちゃんと制止できる連れがいるならまあ大丈夫だろうと、彼らへの応対はそのまま私が続けることにして――。
(67) 2022/10/15(Sat) 14:27:26

【人】 高山 智恵

 実際、この夏限定のデザートを持ってきた時、当人に笑顔で感謝されこそすれまた何か言い寄られることは無かったので>>13、ひとまずこの件はこれでおしまい、で済んだものだった。
 まあその後何かの折で目が合ってウィンクとかされた時には>>14ちょっと殴ろうかなとも考えたけれど(本気で殴ったら流石にクビ案件だ)その役は私じゃなくてお連れ様だったので、やっぱり私から特に何かしたり報告に行ったりする必要はなかったさ。


 正直、あの二人組が二人揃ってナンパ男だったらどう捌こうか……と思った瞬間が無かった訳じゃない。けれどもその懸念は杞憂だった訳で。
 良き友人同士かそれ以上のマブダチか――までは私の知るところではなかったけれど、ともかく、良識のある大人の連れが睨みをきかせてくれたことに内心感謝したものだった。
 ……恋人同士の可能性? 片方が相方の目の前で別の相手堂々と口説いてるカップルとかいないでしょ。っていうかいないでほしい。
(72) 2022/10/15(Sat) 14:31:19

【人】 高山 智恵

 ところで「仕事中の」誘いはNGということは、オフの時ならOKなのかって?
 答えはNo。ナンパ自体が鬱陶しいってのもあるし、そもそも興味湧かない相手だったし――今や店を去った未来のカフェオーナーにずるずると引きずり続けている想いが仮になかったとしても、これは変わるまい。
(73) 2022/10/15(Sat) 14:35:02

【人】 高山 智恵



(“ 天使 ”っていうのは、あののことを言うもんだよ。 )


 宗教上の「天使」の定義についてはともかく(これ、大学の講義で聞かされたなあ……)私は率直にそう感じたものだった。
 自分のカフェを構えたいと、フードもデザートもドリンクも妥協しない店を出したいと、目標に邁進していた彼女。
 その専心ぶりやあまりのものだったので、店長も普通ならキッチンスタッフにも接客を求めるところを、彼女には厨房中心の業務に就かせていたくらいだった(店やる心算なら経営もきちんと学んだ方がいいよ、とも言い含めていたけれども)。

 ひとつの“ 使命 ”――彼女の場合、そう表現してしまって差し支えあるまい――にひたすらに突き進む者の崇高さ。
 裏表なく、決して豊かではない表情の中にも素直に現れる感情。それでいて、ふとした時に見せる無邪気で屈託のない笑顔。
 そんな彼女を“ 天使 ”と呼ばずして、一体何と呼んだらいい?
(74) 2022/10/15(Sat) 14:35:15

【人】 高山 智恵

 そんな“ 天使 ”にだって“ 素敵なあのひと ”がいるのだと聞かされた時は……ただただ笑って、「そっか」って頷いた。
 恋も仕事も望めば両方手に入れるくらいのことは、彼女ならやりそうだとは思えた。
 けれどもその恋は、私には向かない。そう悟った。
 悟っていて、それなのに…―――ああ、未練がましいっていうのはこういうのを言うんだろうなあ。

 …………。
 あの美辞麗句のナンパ男は――どこまで本気かは置いといて――振り向くことのない女を口説こうとして。
 当のその女は、自分を見ていない女にうだうだと拘り続けている。

 ああ、幼馴染に想いを寄せていても、その幼馴染が知らない間に別の人と出会ってしまったっていう人もいて。
 好きだった人が別の人と結婚するのを見送るだけの人は、他にもいるんだろう。

 世の中かみ合わない恋ばかりじゃないっていうのは、幸せな祝福の場の存在が確かに示してはいる。
 けれどもどうして、こんなにも、一方通行になっちゃう恋って多いんだろうね。**
(75) 2022/10/15(Sat) 14:37:44
高山 智恵は、メモを貼った。
(a13) 2022/10/15(Sat) 14:59:47

高山 智恵は、メモを貼った。
(a16) 2022/10/15(Sat) 18:59:50

高山 智恵は、メモを貼った。
(a20) 2022/10/16(Sun) 7:52:02

【人】 高山 智恵

 ショコラバナナパフェのセットを注文したお客様>>90のレジ会計の際、軽くお礼を言われたので、「いえいえ」って笑顔で返して。
 彼の退店時にも、いたって明るく声を掛けて見送った。


「よろしければまたぜひ、
 うちにいらしてくださいね」


 これはただの社交辞令という訳ではなく、本当にリピーターになったとしても歓迎する心算だったから。
(106) 2022/10/16(Sun) 10:25:32

【人】 高山 智恵

 アイスが溶けないうちにパフェに口をつけてくれたその客>>86が、本当に黙々とパフェを食べ続けて――味わってるって感じの素振りも(多分)なくレモンのアールグレイを飲み干していた>>89のは見えていた。……さっき彼が零していた愚痴のことも思えばあまり他人には見られたくない姿だったかもしれないけれど……
ごめんね、この時わりと私暇だったせいで、見えちゃってたんだ……。


 実際のところあの客があの時どんな気持ちだったかっていうのは、顔色とかからは窺い知れなかった、けれども。
 多分あの人、なんにも味わってなかったんだろうなあ……とは思う。まあ、本気で落ち込んでいる時には本当に何の味も感じられない――ひどい場合は文字通り喉も通らない――っていうのもままあることだし。

 それでも、ショックの腹いせとかでガチで暴れてくるお客様ならまだしも、そうじゃないならいつだって来てくれていい。
 何かあった時に駆け込める場所、居場所になれる場所、っていうのもカフェの特別な役割のひとつだと思うからね。**
(107) 2022/10/16(Sun) 10:30:54

【人】 高山 智恵

 大分昔のアイドル歌謡だったっけ? 結構前のヴィジュアル系だったかな? いわゆる秋ソングっていうやつで、片想いとかせつない恋だとか歌ってる曲聴いたなーって、ふっと思い出したんだよね。
 正直、このタイミングで思い出されるのは結構キツいんだけれど……。


( いっそ帰ってからプレイリストヘビロテして死んでみる?
  ……いやマジ何考えてるの。仕事仕事。 )


 ここで思い出したのは多分、今の自分があるからで。
 さっき出て行ったお客さんの愚痴を聞いたからでもあって。
 そして今、ふらっと入ってきた常連さんから聞かされた話のせいでもあった。
 立て続けに傷心に出会うのはこの季節の所為だったりする?なんて冗談まで浮かんだよ。
(132) 2022/10/16(Sun) 14:42:26

【人】 高山 智恵


「………………
 いやキツいっていうか、最低ですね、それ……」


 私が変に感傷に沈むことなく、ちゃんとカウンター席のお客様に向き合えたのは(話のヤバさを思えば流石に笑顔で応対はできなかったけれど)、そのお客様に目の前で盛大に泣かれたからだったかも。
 えぐえぐ泣くだけのお客様だったら、とりあえずここに留め置いていい。常連だからって訳じゃなく普通に。
 こっちの様子を察してガン見してきている別テーブルのお客様は、暫く堪忍してね……。あとうっかり話を聞き拾っちゃっても他言するんじゃないよ。プライバシーだ。
(133) 2022/10/16(Sun) 14:48:01

【人】 高山 智恵

 いくらか落ち着いた常連のお客様からのオーダーは、季節限定の「ウィッチクラフト・パンケーキ」――鮮やかな青緑色の生地のパンケーキにホイップクリームとチョコレートソース、ベリーソースを存分にかけたもの。
ちなみに青緑色の正体は紫芋の色素。合成着色料ではないんだ。

 そのパンケーキに、メニューに書かれていない・・・・・・・オプション――クランベリーのアイスクリームのトッピングひとつ。

 このトッピングオプションは1個あたりプラス50円。アイスのフレーバーはクランベリーの他にバニラとショコラがある。
 実はこの常連向けオプション、ショコラバナナパフェや他のデザートでも受け付けている。

 あの時何故、常連でもないお初のお客様にこの裏オプションをわざわざこっそり教えた>>23のかは、まあここでは言わなくてもいいかな。
(134) 2022/10/16(Sun) 14:51:02

【人】 高山 智恵


「お待たせいたしました。
 今日は本当に、ゆっくりしていってくださいね」


 ところでこのクランベリーアイスのフレーバーは、ベリーの元々の風味が生きるようになっている――つまり、甘さよりも酸っぱさが目立つ感じ。
 うん。下手な甘味よりも、“ 愛の痛みを癒す ”にはきっと丁度いいんだろう。**
(135) 2022/10/16(Sun) 14:51:31

【人】 高山 智恵

 クランベリーアイス付きのウィッチクラフトをオーダーした常連さんが店を出た後のこと。
 晩ご飯目当ての学生がやってくるまでの束の間、客の気配のない店内はがらんと静まり返っている。

 ……お客様がいないからってこういう時にスマホ片手に暇つぶししてんじゃないよ今日午後シフトのキミ。お客様はいつだって突然やってくるんだ。という訳でちょっと小突いて睨んでおいた。
(138) 2022/10/16(Sun) 20:01:40
 




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