【人】 メカニック ゾズマ[ゾズマはアマノの研究室のコーヒーサーバーの修理をこなすだけこなして、それ以外の設備には――無論、“生きているもの”にも>>13――目もくれなかった。 研究用の設備に無暗に触ったり近づいたりすれば不測のコンタミネーションを招きかねないと理解していたが故の、あくまで仕事以外は何もしない、という割り切りの表れだ。 一仕事終えて研究室を出た頃には、アマノはもうその場にはいなかったから>>15、「くさい」>>12に対するフォローを述べる機会は失われた。 (この先また機会があったとして、ゾズマがフォローを口にするどうかは、また別の話)] (29) 2022/07/09(Sat) 13:13:19 |
【人】 メカニック ゾズマ[ラサルハグが真っ先に行くであろうエンジンルーム>>14を後回しにする形で、ゾズマは艦内を巡回する。 道中、通路の淡い照明にも特に異常は見られない(些細なことに見えるかもしれないが、こうしたチェックも仕事のうちだ)] うん、酸素供給装置も 温度調節装置も問題はなさそうだ。 一応ちゃんと直に装置も見ないとな。 [と、“生物の勘”に基づく見込みを、吸い込んだ空気と皮膚に触れた空気の感触から口にする。 これは昨日も一昨日も同じこと――つまり艦での当たり前の日常そのままだったのだが、その当たり前を敢えて口にするのも日課だった。] (31) 2022/07/09(Sat) 13:13:52 |
【人】 メカニック ゾズマ【管制室】 [こうして他所の幾つかの装置の点検を終えてから、ゾズマは、管制室へと足を運んだ。] へーいスピカー、メンテナンスにやってき……うん? [先ほどコールドスリープルームでも顔を合わせた>>8その管制官が、アンテナに対して何らかの報告をしていた>>21。 ゾズマがここに来たのはあくまで管制室内の機材の定期点検目的だったから、両者の遣り取りに自分から首を突っ込むことはせず、まずは黙々と仕事をこなすだけ。] ……レクチャーは後でいっか。 って昨日もおんなじこと言ったっけ。 [点検がひと段落ついたところで、ひとりごちる。 スピカの趣味を知っていたゾズマは、本職のメカニックとして、機械類の修理や改造のテクニックをスピカに教えようと思っていた。 それは相手から頼まれてのものだったか、あるいはゾズマの一方的な提案だったか、あるいはまた別の経緯あってか。 どうあれ、ひとまずこの場では、それぞれの本業の方が優先されるとも考えながら*] (32) 2022/07/09(Sat) 13:14:43 |
【人】 メカニック ゾズマ[さて、アンテナ号における“今日”が始まってからここに至るまで、ゾズマは食堂に立ち寄っていない。自室で何かを食べるということもしていない。 生身の人間でありながら空腹を訴える素振りも特に見せず、朝一で真っ先に機械をいじり……もといチェックしていき、それでいて特にメンタルの不調を大して呈さない様は、ゾズマもまた“変な人”の一人であると認識されるに十分だった、かもしれない。 艦のカウンセラーに陰でそう言われているかも>>27、なんてことはゾズマの知るところではない。] あと終わってないとこは、コックピットに――。 エンジンルームも後で一応行っとくか。 ラスがちゃんと見てるとは思うけれど。 [整備に対してのこの見事な執着、もとい仕事ぶりは、本職のメカニックであることを抜きにしても、“機械系ならゾズマ”と他の船員に思わせる>>23には十分だっただろう。**] (35) 2022/07/09(Sat) 13:51:48 |
【人】 メカニック ゾズマ【管制室】 [アンテナからの指示を受けたスピカが、こちらを向いて言う>>38には――] うん、変なノイズ? わかったーちょっと見てみるね。 ゴーストじゃない面白いヤツかもだし。 [特に表情を変えずに告げた応答には、冗談や皮肉は一切含まれていない。本気だ。 もっともこの“面白い”は、不調であれば直す自信があるが故に出てきた言葉でもある――自分にも直せないモノがある現実を突きつけられた時>>5のことは、今は置いといて。 こうして問題の機材に向き合い、工具を片手に目を凝らし、耳を澄まし――] …………うーん。異常ないや。 例のノイズ、普通にゴーストっぽい。 なんかでっかい磁場とかが うちらの艦の近くにあるとかかなー。 その辺りなんか判ることある、キャプテン? [“キャプテン”というのは、艦長であるアンテナをゾズマが呼ぶ時の呼称だ。 そのアンテナもノイズについて特に問題ないと見做している――とはスピカから聞いたばかりだったが(先ほどの“異常ナシ”の報>>1のこともある)、念のため、といった調子で本人(?)に軽く問うてみる。] (40) 2022/07/09(Sat) 15:57:18 |
【人】 メカニック ゾズマ[さて、業務報告への対処を済ませた後のこと。 “業務”ではない“趣味”の話であどけない笑みを浮かべるスピカを前にしても、ゾズマは表情こそ崩さなかったが――] でしょ? あれマジ最高。宇宙一。 あれの使用感知ると他のニッパーに戻れなくなるし、物持ちめっちゃいいし良い金属使ってるからうっかり多少無理やらかしても損傷しないし。 あのメーカー最近有名になってきてるっぽいからそのうち製品の生産追い付かなくなるかも。 マジ早いうちにスピカに教えといて良かったわ。 [オタク特有の早口を前にしても表情ひとつ変えず、こちらからも淀みない早口を返す辺り、ゾズマもオタク側の人間だったといって良いだろう。] (41) 2022/07/09(Sat) 15:57:44 |
【人】 メカニック ゾズマ[と、スピカがコックピットからの報告に応える>>39のを耳にする。 ここで漸く、ゾズマは自分がまだ今朝の食事を取っていないことを意識した。 食事の件を特に自分から告げなくてもスピカに察されてしまう程度には、スピカとは付き合いも長く親密な間柄だ。 そしてその“親密さ”とは、他の同席者をそっちのけにしてスピカと話し込んだことがあった程度のものでもあり――] うん、ダビーにはマジ悪いことしたわー。 [“同席者だったダビーをそっちのけにした”件についてそこまで罪悪感があった訳でもなかったのだが、それでも言葉としては漏れ出た(コックピットへの通信に割り込めるほどの大声ではなかったので、当のダビーには聞き拾えなかったかもしれない)] まあ次から気を付けるから、 ダビーがいいってんなら アタシもぜひぜひって感じだし。 [アフタヌーンティーの頃合いには、余程の修理対応で時間を取られない限りは艦内の点検は一通り済んでいる見込みだ。] (42) 2022/07/09(Sat) 15:58:56 |
【人】 メカニック ゾズマ[今日は果たして総勢何名のティーパーティーが開かれるのか――その顛末がどうあれ] っというわけで、次の仕事向かうわ。 じゃあまた後でね、スピカ。 とりまそこのコックピットの様子見たら、 あとはエンジンルーム――。 [そう言ってゾズマは、管制室下部へと向かう。 ダビーからの通信を受けたスピカの様子を見るに、コックピットにも目に見える異常は特にないように思えたが、自分の目でも見ないと気が済まないという気質が働いていた。] (45) 2022/07/09(Sat) 16:23:42 |
【人】 メカニック ゾズマ[メンタル面こそ特に異常ないと診断されるゾズマだったが、この生活ぶりで全く自身の(フィジカル面の)健康を害さない……といったことがある訳もない。 長期航行及び新天地での活動>>17>>26の選抜メンバーから外されるレベルの不摂生はしていない、筈、だが――。 いつだったか、アンテナ号時間の00時から18時に至るまで絶食したまま機械改造に熱中した末に眩暈を起こした、という事件があった。 特に命には関わらず、栄養と休養を十分に摂れば回復する程度の昏倒は、“異常ナシ”の範疇ではあった(と、ゾズマは認識している)が。 それでも、断食ならぬ絶食で憔悴し、ふらついた足取りで医務室に行く羽目になったゾズマを前に、医務室の“ドクター”――チャンドラはどんな顔をしていただろう?**] (47) 2022/07/09(Sat) 16:25:16 |
【人】 メカニック ゾズマ【それは、いつかのこと】 ……毎度毎度思うんだけどさ。 ルヴァ、アンタ、ブツ遣い荒いっしょ。 モノを丁寧に使うのも技術のうちだよ? [此度“も”またルヴァ>>43が運んできた“患者”を前に、ゾズマはそう呟いたことがあった。 戦闘員の備品であるレーザー銃、調査員用のレーダー、音楽端末、その他あれやこれや。 そのいずれを見ても抱いていた感想を、普段あまり表情を変えないゾズマにしては珍しく、この時には眉間に皺を寄せてごちていた。 それでも結局なんでもパッと直してしまう辺りが、この艦に選抜されたメカニックであり、根っからの機械いじり屋だった訳なのだが。] (48) 2022/07/09(Sat) 17:08:33 |
【人】 メカニック ゾズマ[そんな日々の中で、修理だけでなく改造を依頼されたこともあった>>44。 新たな星の調査中に見つかったと思しき部品を前に、ゾズマがわりと真剣に見入るのはいつものこと。 そしてそれでも大方の部品は、鋳潰すか化学分解するか以外に活用方法が見当たらない、という結論に至ってしまうのもいつものことだった(謎のインテリアにする、という発想はゾズマにはなかった) けれど一度だけ、“そのままのカタチ”での活用法が見いだせたモノがあった。] これ、確か…… ちょっと待ってて。 具体的には明日の(アンテナ号時間)12時まで。 [普段から無表情のゾズマだったが、この時は、“意識して”無表情を保った。] (49) 2022/07/09(Sat) 17:08:51 |
【人】 メカニック ゾズマ[そしてこの予告通り、翌日の正午にゾズマはルヴァのもとを訪ねた。 その手には一丁の、片手で持てる程度の小型のレーザー銃。 外装からは分からないが、中には先日にルヴァが持ってきた部品――ある惑星で開発されたバッテリーが組み込まれている。] お待たせ。 はい、コレ。動作確認済みだよ。 今アンタが使ってるのと火力はあんまし変わらないけれど、弾数は多くなってる筈。 [実用面での必要な説明だけをして、手渡すだけ手渡した。 そのバッテリーが具体的にどんな由来のものだったか、ゾズマは、この時は語らなかった。] (50) 2022/07/09(Sat) 17:09:07 |
【人】 メカニック ゾズマ( ……来てたん、だ。 あの星に、アタシたちの民、が ) [そのバッテリーが自分の出身星――今はもう人間が住めなくなった、滅びた惑星の産物だったなんてことは、この時のゾズマには言えなかった。**] (51) 2022/07/09(Sat) 17:10:01 |
メカニック ゾズマは、メモを貼った。 (a17) 2022/07/09(Sat) 17:14:57 |
【人】 メカニック ゾズマ【管制室下部:コックピット】 [日々の定期メンテナンスの一環として、ゾズマはコックピットという狭い空間へも赴く。 仮にこの場に、操縦士の他に先客がいたならば、ゾズマが入り込む間など文字通り無かっただろう。] へーいダビー。 一応ざっと機材チェックしておくねー。 [そう言うなり、狭いスペースに身を潜らせるようにしながら一通りの点検をこなしていく。 特に緊急対応を求められるでもない平時の航行時――操縦士の集中が多少削がれても問題ないと考えられる時だからこそ、この場で気兼ねなくメンテナンスもできるというもの。] よし、こっちも異常なし、と。 (53) 2022/07/09(Sat) 19:25:41 |
【人】 メカニック ゾズマ……んと、そうだ。 ダビー、あん時はさ、悪かった。 あん時っていうとそのー、えっと。 [それは先程スピカからもダビーに告げられた“あの時”のこと>>39――「同席者のダビーを置いてけぼりにしたこと」だと、この時のゾズマにはどうにもうまく説明できなかったまま] とにかく、今度お茶とかご飯とか 一緒する時は、色々話聞かせてよ。 ……メカの話じゃなくても全然大丈夫だから! [ダビーの寡黙さを特に気にすることもなく――実は彼が、話を黙って横で聞く方が好き>>52だなんてことも知らぬまま――ゾズマは気楽な調子でそう告げた。 ともあれ、程なくしてゾズマはコックピットから、そして管制室から出て、次の行き先へ**] (54) 2022/07/09(Sat) 19:27:06 |
メカニック ゾズマは、メモを貼った。 (a18) 2022/07/09(Sat) 19:31:12 |
メカニック ゾズマは、メモを貼った。 (a19) 2022/07/09(Sat) 19:45:29 |
【人】 メカニック ゾズマ【管制室下部:コックピット→】 [いつかの“あの時”の件でダビーから返ってきた、「気にするな」>>73。 その一言を聞いて、内心ほっとするゾズマだった。] うぁーいありがとー! 面白いとか面白くないとか 気にしなくていいしー、 アタシも色々話したいことあるしー… [と言いつつも、自分にメカの話題以外にめいっぱい喋れる話があるのか否かゾズマは訝しんだが、とにかく非番時の相伴が叶うというだけでも良しとした。 さてその機会は茶会か飯時か――そんな思考を過らせたところで、手持ちの個人用端末にスピカからの通信>>75が入ってきた。] っと、よーし。 じゃあ早速今日のティーパーティーで またスピカと三人でしゃれこもうぜい! [ほんの少し前にダビーが受け取った通信>>86も同じ内容だろうと思いながら、ゾズマは目の前のダビーに向け、努めて口角を上げてみせた。 (偽りの笑み、という訳ではない。単に自分が“表情が出にくい性質”だと意識するが故の、意識しての表情作りだ)] (137) 2022/07/10(Sun) 8:00:50 |
メカニック ゾズマは、メモを貼った。 (a45) 2022/07/10(Sun) 8:25:32 |
【人】 メカニック ゾズマ【エンジンルーム】 [ゾズマは、ほんの僅かの間だったが、次の行き先を決めかねていた。 日々の職務を迅速に全うすべく、真っ先に医務室へ向かうか。 それとも、現在の状況下におけるとあるリスク回避のために、食堂に寄り道するか。 1500のティーパーティーの約束にはまだ時間があったが故に、職務をすぐさま終えなければという危機感に襲われることはなく。 なまじ切羽詰まった空腹感を覚えていないが故に、即座に食欲の本能に従う、という思考にも至らなかったが――。] (152) 2022/07/10(Sun) 11:34:08 |
【人】 メカニック ゾズマ( ア レ は 飲 み た く な い ) [その一念が、ゾズマの脚を食堂へと動かした。 恨みはない。船医としての職務を全うしただけのチャンドラにも、協力者としてのゲイザーとアマノにも。 あの栄養失調寸前の件について悪いのは間違いなく自分だったとゾズマは自覚しているし、この件があったからこそ、もし仮にチャンドラが“医者の不養生”をしていたとしても>>82、自分からは何も言えまいとゾズマは理解している。 そう、例のアレ>>100を処方された場合、ゾズマには拒否権はない。医師の忠告>>112>>113を意識せずとも、自分自身でそう思っている。 「味なんとかならなかったの!?」という抗議一つは、過去に実際に例のアレの試飲をした際に零した。零したが、その意見が実際に改良の動きに繋がっているか否か>>130、ゾズマは未だ知らない。] 【→食堂】 (153) 2022/07/10(Sun) 11:34:42 |
【人】 メカニック ゾズマ【回想】 [さて、機関室に赴く度に、より正確にはその場所を持ち場とする機関士長と顔を合わせる度に――さらにより正確にいえば、ラサルハグという人物と顔を合わせる度に、無意識にであってもゾズマの脳裏を過ることがある。 今日この時は偶然、エンジンルームで彼と鉢合わせなかったのだけれど――。] (154) 2022/07/10(Sun) 11:35:53 |
【人】 メカニック ゾズマ【回想】 [2年前、当時大学を卒業して間もなかったゾズマは、とある宇宙船の整備班の一人に抜擢された。 とはいえこの時は、発着惑星上での機体整備のみを担当した(つまり上船クルーにはなれなかった)。“宇宙環境への適応のための訓練を修了していない”というのがその理由。 それでも、未だ末端扱いの整備士ながらも、大役は大役。 船着き場にて最終チェックをしながら、無表情なりに誇らしさを抱いていたのを覚えている。] はい、地上でやっとくことは全部完了したし! 艦体から船外スーツまでバッチリ、 あとは安心していってらっしゃいって感じ! [若手中の若手メカニックは、これから宙へ向かう乗員たちに、自信満々にそう告げて送り出したものだった。] (155) 2022/07/10(Sun) 11:38:07 |
【人】 メカニック ゾズマ[……“わたしたちの民”であるが故に惑星を追われ、その惑星自体が死の星と化したこと>>51で、真に帰郷が叶わなくなり。 生きるために移り住んだ星で、偶然、機械工学の才能を見出されて進学の支援を受けて。 自身の純粋な興味の対象でもあったメカに打ち込んで。卓越した技術をあっという間に習得して。 こうしてメカニックとして、派手でこそないものの重要な仕事を任されるようになって。 そんな、“自分にはメカしかない”と言わんばかりの新人メカニックの誇りは。 自身が担当した箇所のトラブルによる重大事故という結果によって、一度、挫かれた。] ……アタシの、せい、だ。 [この挫折どころではない絶望を拭ってくれたのは、一体誰だっただろう。 あの事故の後ゾズマに掛けられた言葉のひとつは、“ゾズマのせいではない”とのこと。実際、地上での整備作業は複数人で行ったこともあり、自分ひとりの責任ではない、とは納得できた。 そして件の事故に関しては、整備班以外の問題要素があったとも聞くが、真相はさて――。] (156) 2022/07/10(Sun) 11:39:52 |
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