【人】 諦念 セナハラきつい消毒液の臭いを纏った男が、重い足取りで歩いている。 目指す先は己が寝泊りをしている宿直室だった。 老いとは恐ろしい。 できる事は増えているはずなのに、 できない事はそれを上回る速さで増えていく。 未だやるべき事は残っている。 しかし一度、身体を休めたかった。 (0) 2021/07/04(Sun) 21:17:20 |
【見】 流転 タマオ タマオは布を軽くはたいた。転がる球体は点々と血の跡を残していく。不思議なことに、目玉を包んでいた小さなタオルには赤い染みはない。床に置かれたために埃が少しついたやもという程度か。 「……洗って返すべきだろうか」 気にするところ若干ズレているんだよなぁ。 (@1) 2021/07/04(Sun) 21:23:21 |
【人】 焦爛 フジノ今日も、静かに座っていた。 動き回らず、ただ静かに。 そうしないとお腹が、空いてしまいそうだったから。 雨戸の向こうから聞こえる音は、まだまだ止みそうにない。 (1) 2021/07/04(Sun) 22:38:34 |
【人】 商人 ミロクいつかの時間。 男は大股で一人の少年を探している。 先日男と一番はじめに取引をした、 熱に浮かされたあの少年だ。 男は、少年から対価をもらった。 品物を欲する目的を知っていた。 だからこそ、姿が見えなくなった今行方を探していた。 人の少ない病院内だ、すぐに見つかるだろう。 そう思って、歩みを進めた。 (2) 2021/07/05(Mon) 10:30:52 |
【人】 諦念 セナハラ宿直室で一眠りした後のこと。 男は、調理室にいた。 調理台には 干し肉が並んでいる。 一夜干しのようだ。弱火でじっくりと焼いていく。 塩と胡椒と、何かの焼かれる匂いが漂った。 /* 察して…… (3) 2021/07/05(Mon) 11:29:50 |
【見】 流転 タマオ フジノが寝床に使っている部屋に勝手に侵入し、洗ったタオルを干した。洗濯バサミちょんちょん。乾いた状態になる頃には返せるかも怪しいと思ったので。 タマオは洗濯上手でしたか?(7)0n10 0:むしろ汚れが増えた 3:標準 10:完璧 (@2) 2021/07/05(Mon) 11:37:44 |
タマオは、洗濯も結構上手だった。 (t2) 2021/07/05(Mon) 11:39:06 |
セナハラは、懐かしい臭いに顔を顰めた。 (a0) 2021/07/05(Mon) 11:40:52 |
【人】 商人 ミロク>>1 フジノ 「ごきげんよう。フジノさん。 突然ですが、げーむをしませんか? 隠して欲しいものがあります。 決して誰にも、見つからないようにしてください。 仲のいい友人にも、恩を覚えている医者にも。 取引をした大人にもです」 その日あなたの前に男はやってきた。 そう、あなたに告げて、包みを渡す。 服の中に隠し続けるには少しかさばるような何か。 そして、内緒話をあなたの耳元で囁いた。 「隠したら、戻ってきて少しの間お話をしましょう。 その後で、私が探しに行きます。 見つからなかったら、あなたのかちです。 見つけられたら、私のかちです」 「かんたんなげーむでしょう?」 (4) 2021/07/05(Mon) 11:47:46 |
フジノは、目覚めると同時に干されたタオルを見た。不法侵入されてる………… (a1) 2021/07/05(Mon) 12:32:14 |
【人】 被虐 メイジこれはまだ"肉"の焼ける匂いがする少し前の時間。 二階からふらりと降りてきたメイジ その顔色は、疲弊したように悪い。 「────ねえ、誰か、リョウ見かけてない?」 ニエカワのことをそう呼んでいる。 メイジは最近、彼と友達になった。 友達が友達を心配するのは当然だ。 「病室に見当たらないんだ」 「昨日すごい調子が悪そうだったし そんなフラフラ出歩くはずは──…………」 だんだんと消え入りそうになっていく言葉 メイジには霊的存在は、見えない、聞こえない。 そしてまたどこかへふらりと、歩き出す。 (11) 2021/07/05(Mon) 14:59:45 |
タマオは、この山に猿が住んでいたことを初めて聞いたし、それを事実と受け取った。 (t3) 2021/07/05(Mon) 15:30:34 |
【赤】 諦念 セナハラ心拍数を示す線が動かなくなった。 計測を止め、手術台の上部にある照明を点ける。 ブリキのバケツを幾つか持って来ると、台の下に置く。 「……まずは手足から外していきましょうか。 関節にメスを入れると、すんなり切れます。 包丁や普通の刃物では上手く切れないので、 必ずメスを使ってください」 鈍く光る銀色が、まだ温もりの残る肌に触れる。 ──が、ふと気付いたのか、 「…………」 白い三角巾を遺体の顔にかけた。 人間だったものを小さくしていく姿は、やはり手馴れている。 切り口を下にしてバケツに入れていく。 血が吹き出るというよりは、滲み出るといった表現が近いだろうか。 死んだ生き物は激しく出血しない。 (*0) 2021/07/05(Mon) 15:41:59 |
タマオは、包丁のある場所を確認した。 (t4) 2021/07/05(Mon) 16:15:54 |
タマオは、メスのある場所を確認した。 (t5) 2021/07/05(Mon) 16:16:10 |
タマオは、斧のある場所を確認した。 (t6) 2021/07/05(Mon) 16:16:24 |
タマオは、工具箱を置き、バケツを手に取った。 (t7) 2021/07/05(Mon) 18:44:10 |
タマオは、雑巾をいっぱいに入れて戻って来れば、こう、がんばって鍵を開けて部屋に入った。 (t8) 2021/07/05(Mon) 18:44:22 |
タマオは、雨漏り箇所の補修をした。27 (t9) 2021/07/05(Mon) 18:44:35 |
タマオは、(´・ω・`) (t10) 2021/07/05(Mon) 18:45:40 |
タマオは、雨漏り箇所の下にバケツを置き、床の水を掃除した。 (t11) 2021/07/05(Mon) 18:48:19 |
【赤】 被虐 メイジ薄暗い手術室の中で、照らされる照明が嫌に眩しい。 メイジは泣き腫らした目を細めた。 かつて"友達"と呼んだ──本当にそう思っていた。 それを目の前にして、息を呑む。 もう、動くことはない、声を聞くこともできない。 「……これ、本当に死んでるんだ………」 布がかけられた顔を一瞥して、ぽつりと零れる言葉。 そう思うと、夏だというのに悪寒がした。 死体を見ると恐怖を感じる。 自分の死を連想させるから── やっぱり、自分は死にたくないんだ。 (*1) 2021/07/05(Mon) 19:41:45 |
【赤】 被虐 メイジ説明を聞きながら、刃物が肌に食い込むのを顔を顰めて見た。 思わず目を逸らしそうになったのを堪える。 ちゃんと見ていなければ、覚えられない。 「……っ……」 血の臭いが鼻孔を刺激する。 一度口元を押さえたが、震える手を押し殺してメスを握る。 「……オレだって……やってやる……」 「(嫌だ、やりたくない、嫌だ……)」 そうして、ふいに触れた手は、まだあたたかくて苦しくなる。 照明に反射し、きらめく刃物を意を消して見つめ そして、肌に当てる──見様見真似だった。 「……、……ごめん」 メイジは思い出す。刃物が人に食い込む時の感触を。 メイジは、覚える。人を切る時の感触を。 (*2) 2021/07/05(Mon) 19:48:50 |
【赤】 被虐 メイジ「ねえ、これって、どの部分を食べるの……」 バラバラになっていくのを見つめながら尋ねる。 以前やった時は、もう食肉としか見えなかったし どの部分かも聞く余裕もなかった。 (*3) 2021/07/05(Mon) 19:49:45 |
タマオは、二階の部屋を順繰りにすり抜けていった。雨漏りの確認だ。 (t12) 2021/07/05(Mon) 20:16:50 |
ミロクは、【肉】を食べに行かなかった。 (a2) 2021/07/05(Mon) 20:37:22 |
【赤】 諦念 セナハラ「概ね食べられます。 しかし内臓は傷みやすいので今回は避けます。 ……申し訳ないですけれど」 手足を切り終えれば、後は胴体を残すのみとなる。 胸にメスを入れようとして、ぴたりと手を止める。 特に吐く人間が多い段階であることを、思い出したからだった。 「ここから先は他の動物と似てますね。 骨を折るようにして広げて、臓器を取り出して、」 どうせ吐いた所で、胃は空だろう。 ……むしろ、そうしてほしかった。 そしてここから逃げ出してほしいと、未だに思っている。 胸の皮膚を切ると、血だらけの手で包丁に持ち替えた。 (*4) 2021/07/05(Mon) 21:08:13 |
【赤】 諦念 セナハラ包丁で狙いを定め、肋骨を折るように切っていく。 ……たとえ貴方が吐いたとしても、泣いたとしても、 手を休めることはないだろう。 「……っ、」 両開き戸を開けるように、力を込めて肋骨を開いた。 内臓を取り出し、バケツに落としていく。 暫くすれば、以前貴方が見たような──食肉の姿になる。 (*5) 2021/07/05(Mon) 21:09:43 |
タマオは、相も変わらずの無表情だが、雰囲気は分かり易い方だと自負している。 (t13) 2021/07/05(Mon) 21:57:25 |
【赤】 被虐 メイジ「…………………」 肉が引き裂かれ、骨が砕かれる音。怖い。 取り出される真っ赤な内臓。気持ち悪い。 そこにあるのはもうただの肉塊。変わり果てた姿。 罪悪感よりもなによりも、本能的な恐怖が襲う。 頭から血の気が引いていく。足元がふらついた。 「………………うっ……」 最後まで黙って見ていたが 悲鳴を上げるみたいに、がしゃんと金属音がした。 メイジがぶつかって、器具か何かを落とした音だ。 「………うぐ……ぇ………げほっ、げほ………」 ついに胃から込み上げてくるのを押さえきれず、吐いた。 出てくるのはほとんど胃液だけだった。 (*6) 2021/07/05(Mon) 22:16:06 |
[1] [2] [3] [メモ 匿名メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了 / 最新