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【赤】 旅人 J……やだ。 [子どものように言って、首を振る。] ……やだ、ぁ……やだやだぁ……っ [イヤイヤと首を振る。 大粒の涙がぽろぽろとこぼれおちていく。 だってそれ、全然大事な商品じゃない。] (*32) 2022/03/21(Mon) 23:15:44 |
【赤】 旅人 JそんなWどうでも良い商品Wじゃ 頑張れないよぉ……っ [馬鹿みたいに泣きながら彼を見た。 彼は、自分の方なんて見てなかった。 彼の視線の先にあったのは、青い────] (*33) 2022/03/21(Mon) 23:20:18 |
【赤】 旅人 J[カッと目を見開いて咆哮する。] それぇ……っ 私のだぁぁ!!!! [掴まれていないほうの膝で リガートゥルの股間を蹴り上げた。 男が呻き距離が開けばもう一度足を蹴り上げ 鎖の先についた鉄球が頭蓋を砕く音を響かせた。*] (*34) 2022/03/21(Mon) 23:34:38 |
【赤】 旅人 J[めきゃりと骨の折れる音は 大男の頭の他にも鳴っていた。 蹴り上げた女の細い足首が、あらぬ方向に曲がっている。] はーあ、人の体って、面倒だわ。 [だが気怠げに言う間にも治っていた。 両の足で冷たい石の床を踏み締めて立つ。 外傷も魂に受ける痛みも 窓の外で小鳥が囀ってるみたいだわ。] (*38) 2022/03/22(Tue) 8:02:41 |
【赤】 旅人 J[────そこに水を差すものがある。] 「きれいな顔が台無しだよ、ジャンヌ。 君の人としての取り柄はそれ位なんだからね」 [二十代半ばほどの身なりの良い金髪の青年が ジャンヌの傍らに立っていた。 呆気に取られるジャンヌのドレスから 白いハンカチを取り出し涙と唾液と血を拭う。] 「君が働いて買ったのかい。凄いじゃないか。 はぁ……勿論婚約者の僕にくれるんだよね」 [呼吸など必要としないその男は ハンカチを鼻に当て深く吸い込むと自らの服にしまう。] (*40) 2022/03/22(Tue) 8:03:55 |
【赤】 旅人 J「ロジェ・ド・メーストル 好きに呼んでくれ給え 話をしよう。お茶でも飲みながら」 [男は名乗る。 そしてパチンと指をひとつ鳴らした。 床に倒れる大男の姿がなくなり、その代わりに、 ティーテーブル1脚にチェア3脚が現れる。 地下牢の中に異質な空間が出来上がった。] (*44) 2022/03/22(Tue) 13:25:46 |
【赤】 旅人 J[チェアに腰を下ろすと声を上げ マリエルにお茶の支度をするよう命じる。 辺りにいるようなら彼女は指示に従い運んでくる。 上から重ね掛けされようと 一度土地に踏み入れ支配を受けたものが 魔術師の手から完全に逃れることは叶わない。] 「彼女の淹れる紅茶は美味しいんだってね 貴公も試したのかな、ジュダスくん」 [どうぞ席にと勧めるが無理強いはしない。 「私の……」とブツブツ呟く婚約者には自身の隣の席を勧め 悩む様子もありつつ大人しく座るのを見届けた。*] (*45) 2022/03/22(Tue) 13:26:38 |
【赤】 旅人 J[ジャンヌは青い宝石が気になって仕方がないが 魔術師の言葉に渋々従うしかなかった。 彼女の知る世で最も恐ろしい男が目の前に二人もいて それぞれの出方が読めないものだから。 だがいつでも宝石を狙っていた。 持つ男に隙がないのを理解しているからこそ 飛び出したい本能を抑え漁夫の利も狙わねばならない。 そうやって鉄球二つを引き摺ってきた娘の隣で 魔術師は人の良さそうな顔で笑っている。] 「アポ無しで失礼したね。 へえ、貴公も面白い眼をお持ちなのだね」 [領地を踏むことが術の発動条件であり 話をしにきたので個別にかける気もなかったが 興味深そうに色の濃い眼鏡の奥を見つめた。] (*48) 2022/03/22(Tue) 18:19:37 |
【赤】 旅人 J「それに僕を知っているなんて凄いじゃないか」 [こんな大陸の反対側に住む人間にまで 自分の使う術の種類が知られているのは 魔術師にとって恥ずべきことだ。 悟らせないからこそ何百年と実際の土地を用いた 陣取りゲームで遊び続けていられるのだから。 だが商人の情報収集能力の高さを素直に賞賛した。 幻惑を打ち消す瞳といい、良い素材だ。] (*49) 2022/03/22(Tue) 18:19:47 |
【赤】 旅人 J「だそうだ、マリエル。 お茶は二人分で頼むよ」 [こんなに美味しいのに勿体ないね。 そう言って一人だけ紅茶を優雅に味わう。 コットンが余計な渋みを吸着しまろやかにしてくれる。 この淹れ方が最高なんだよと 階上に戻っていくマリエルに声を掛けた。] (*50) 2022/03/22(Tue) 18:20:19 |
【赤】 旅人 J「それから契約書の内容。 あれには見つけても価値をつけないまま、 或いは報告をしないまま期限を迎える、など 貴公が自動的に勝利を得る手が幾つか使えたが 貴公はそれをしなかった。 ゲーム性を楽しむ心が垣間見えた気がするね。 あれはよかった、なかなか見ものだったよ」 [本題にはまだ入らず。 手を軽く叩いて賞賛した。*] (*52) 2022/03/22(Tue) 18:22:29 |
【赤】 旅人 J[ありがとう、と軽く流し、 うん、と頷き魔術師は続ける。 契約の内容は互いに肝心なところが 守られていないと指摘する。] 「一個質問したかったんだよね。 、、、、、、、、、、、、、 見つかってるものを見つけるって 一体どうやるの? ってね。 契約の不履行はそちらもだよ」 [そもそも片側が確実に負けることのない誓約では。 制約内容も制約の存在も聞かされておらぬ契約では。 そんなもの効果もたかが知れていると続ける。 事実、その言葉を聞いた娘は魂を縛る鎖が 解けるまでいかずとも拘束が弱まるのを感じた。 人の心を惑わす術を使うのが魔術師なのだ。] (*55) 2022/03/22(Tue) 20:42:34 |
【赤】 旅人 J[魔術師の姿自体は幻惑の類ではない。 魂に魔力と怨嗟が絡み付き 可視できるまでに折り重なる集合体。 消滅させることは可能だろう。 ただ魂はここにひとつだけではない。] (*56) 2022/03/22(Tue) 20:42:48 |
【赤】 旅人 J[男同士のやり取りの間に女は、 自分への意識がないことに気が付いた。 そっと裸足のまま光源を遮らないよう移動する。 ジュダスに近づいたと思ったとき 手枷からぶら下がる鎖が 何かにぶつかりカチャリと音を立てた。] ……! [地を蹴って青い宝石に手を伸ばしながら飛び込んだ。*] (*57) 2022/03/22(Tue) 20:43:07 |
【赤】 旅人 J[石のように硬直したままその後を見守った。 女の所有権を再三主張されれば魔術師は 「婚約辞退は受け入れてないから僕のなんだけど……」 と余り納得していなかったが 実力差は十分に理解したらしい。] 「……返して欲しければ取りに来ると良い」 [そう苦い顔で捨て台詞を残し 現れた時と同じように突然に姿を消した。 この場に現れたのは魂の一部。 本体の多くは領地にあるのだろう。] (*64) 2022/03/22(Tue) 23:44:19 |
【赤】 旅人 J[あの恐ろしい化生が囮にもならなかった。 その事実に冷や汗が流れる。 制止の効果は解けただろうか。 何れにせよ椅子にかける男から目が離せず。] ……。 [ブローチを奪うなど無理だ。 奪おうとすれば捨てられる。 大人しくしていても忘れられる。 望みのない現実に打ち拉がれた。*] (*65) 2022/03/22(Tue) 23:44:49 |
【赤】 旅人 J[自分は何を裏切ったのだろう。 こんなに怖くて堪らないのに 彼への想いは砕けるどころか増している。 心は裏切っていない。 宝石を取ろうとしたこと? 自分は、それを得たいだけでなく 彼の見つめる先が自分でなくてそれだったことに 全身の血が湧くくらい妬ましかった。 私は忘れられるのに手のひらに大切そうに乗る宝石に。 それだっていつまで彼の手元にあるかわからないものだが] …………ごめん、なさい……っ [もう、宝石を取る気はないし取れる気もしない。 そしてもう、手遅れなのだろうけれど、謝罪した。 他にどうしたら良いかわからなかった。] (*70) 2022/03/23(Wed) 10:35:55 |
【赤】 旅人 J[何もできない私は馬鹿の一つ覚えみたいに ぽろぽろと泣くしかない。] 貴方の気が済むなら、 好きなだけ、お試し下さい…… [自分の限界は、知らない。 両目が揃っている限り、どんな怪我も治せる気はする。 ただこの二つともなくしたら、私は……。*] (*71) 2022/03/23(Wed) 10:36:21 |
【赤】 旅人 J[自分を襲うものは、何も、見えなかった。 重力に従って落下して、 ぼとぼと、ぼとり、 地に着いた。テディベアのように石の床に座り 鋭利過ぎる糸による傷の痛みは 短くなった手足を認めた瞬間に襲ってきた。] (*75) 2022/03/23(Wed) 20:15:02 |
【赤】 旅人 J[イタイ。手が。脚が。 イタイ。胸が。頭が。] あっ……アッ、あっ、 ア゛ッ!!!! [パニックを起こした全身が ビクンビクンと異様に痙攣し 傷口からは夥しい量の血が噴出する。 全身が燃えるように熱くその熱いものが 外に流れ出ていくのが嫌でもわかってしまった。] (*76) 2022/03/23(Wed) 20:16:10 |
【赤】 旅人 Jハッ、ハァッ、おぅ、ぇぇ……ッ [身体の色々な機能に不具合が起きたように 女の小さな口は吐瀉をした。 先日の昼間から何も食べておらず 吐いたのが胃液のみなのは幸いなことなのだろうか。 太腿の切断と共に短くなったドレスの裾。 下着を履いていない股を温かいものが濡らした。 それは漏らした小水であったが、 熱い身体からするととても冷たく感じられた。] (*77) 2022/03/23(Wed) 20:16:50 |
【赤】 旅人 J[元に戻るまで見ていてくれる。 それってすごくうれしいことだ。 飛びそうな意識を繋ぎ止めようと、 口と共に小さな体を動かした。] わっ、 私…… 貴方の声が、すき…… 優しいときも……意地悪なときも…… 身体の、真ん中にひびくみたいで…… すごく、かっこいいの…… [離れていた右足が皮一枚で繋がる。 繊維と繊維を繋ぎ合わせながら、次へ這う。] (*79) 2022/03/23(Wed) 20:18:12 |
【赤】 旅人 J[頭が痛い。息が苦しい。] あ、貴方の……っ 私のより、大きな手が、すき…… 頼もしくて……だけどすこし、冷たくて…… あたためてあげたくなるの…… [右腕と、左腕が繋がる。 ぎこちなく手が開閉するのを確かめて 僅かに安堵の息を漏らす。 もう貴方に触れる機会はないかも知れない。 だけど万が一。そんな幸運を手にできたなら、 いま伝えたことを逃さずに叶えたいの。] (*80) 2022/03/23(Wed) 20:18:42 |
【赤】 旅人 J[血の海を泳ぐ。 頭痛が激しさを増して前が良く見えない。] 私……、私………… 目を見せてくれた、貴方がすき…… こんな私の我儘をきいてくれた、貴方が こんな私に我儘を抱かせてくれた、貴方が…… わた、し…… [左脚を繋ぎながら、ぐらりと頭が揺れる。 だめだ。抗えず床に横たわった。 もっともっと、頑張っている所、見て欲しいのに。 誰かに買われてもこんな風に頑張ってるって 偶にでも思い出してくれたらうれしいのに。] (*81) 2022/03/23(Wed) 20:19:51 |
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