水子たちの霊 ヒルコは、メモを貼った。 (a9) 2022/08/11(Thu) 13:39:45 |
【人】 空虚 タチバナ[この病院に巣食う者たちについて、詳しく知らない。 深く関わろうともしてこなかったからだ。 ただ、長い間刷り込まれた常識が、 自身を無能たらしめている。 私は誰よりも愚かで、出来が悪くて。 みんなは私よりも優秀で、強くて、何でもできて。 ……いいなぁ。]* (25) 2022/08/11(Thu) 13:48:41 |
空虚 タチバナは、メモを貼った。 (a10) 2022/08/11(Thu) 13:50:39 |
【人】 千早 結[言葉は通じる。 初めは胡乱を含む物言いかとも感じたが、 こちらの仕草に応じる適応性はあるようだ。 そして何より触れられる。 ここでは死と生の境界がよりあやふやなものなのだと悟り、背に冷たいものが走った。本当に「幽霊」は居る。 そしてなぜか引かれている?>>18] ごめんね、驚かす気はないんだ ぼくは千早。君は? いつ亡くなったの? [乱歩や荘子の言葉を挙げて尋ねた問いは 死と生の違いについての価値観を引き出すもの。 死を知った幽霊側の見解を求めたものだったのだが、 「彼女」の答えは、死者というにはあまりにひとらしい。 自分の胸元を見下ろす仕草は亡くなった事を理解している行動だろう。眉間に皺を寄せるのは自身を見て何かを思い出したのか。死者となり彷徨うとは言え「生側では存在しない肉体」にも痛みを伴うのならば─── それは生きていることと変わらない・・・] (26) 2022/08/11(Thu) 14:50:56 |
【人】 千早 結っ・・つ、 [人外染みている、 彼女がぼくにそんな気持ちを抱いているとはつゆ知らず。 人ならざるものにも人にも、どこからも遠い気がするのは確かだった。 肉体的に、精神的に。向かい合って。 重ねてきた時や経歴を知れば同じ事を言えるとは思えないが、ぽっかりと空いた穴はどこか似ている気がして。 ぼくは彼女から手を離した。 >>22早く死にたいわけではない。 死が現と変わらないのなら死ぬ意味とはなんだろう。 少し、頭が痛い。 生の延長なら、何だったか。ここに夜はある。ならここ以外は?知りたい答えはどれもこれも半端なまま足元に散らばったまま。 >>13近くの階段を介して響く階下からの声にふと意識を引き戻されて額を抑えた。感情的になっていた気がする。 助けを呼ぶ声は声にならず、ずるずると壁にもたれへたりこむくらいしか出来なかった]* (29) 2022/08/11(Thu) 15:57:08 |
千早 結は、メモを貼った。 (a11) 2022/08/11(Thu) 16:02:04 |
【人】 四谷 隆史― 1年前と、今と ― 『ねぇ知ってる?5組の〇〇が飛び降りたってさ!屋上から!』 『えっ、じゃあ昨日臨時休校になったのってそれで?ラッキー』 『受験のストレスなんだってさ。』 『そういや、○○ん家って昔親戚が無理心中失敗して 精神科病棟にぶち込まれたらしいよ』 『あー。選ばれしメンヘラ家系ね。そりゃ自殺するわー。』 『陰気でやな女だったのよ。こっちが挨拶しても何も返さないし。』 『ざまぁみろって感じ?』 『やべーうちの学校ニュースになってる。ほらN高校で女子生徒飛び降り自殺って!』 『インタビューされたらどうすべ?いい奴だったって言おうか! 話したことないから知らないけど!』 『なぁ ―― 四谷はどう思う? 』 (30) 2022/08/11(Thu) 16:47:40 |
【人】 四谷 隆史 え。 あ。 は、 正直、めんどくさっ! かな。 夏季模試とか追い込み真っただ中に、なんでこんな、こと。 『あはは!だよなぁ。マジ迷惑。』 『死ぬなら自宅で死ねば――……』 [ごめん。ごめん。 ごめんなさい。] (31) 2022/08/11(Thu) 16:49:04 |
【人】 四谷 隆史[あいつはメンヘラなんかじゃない。 真面目で、いつも一生懸命勉強してて。笑顔が可愛くて。 図書館で本を読むときとか、甘いもん食べるときとか。 すげー、幸せそうに笑うやつだったんだよ。 陰気なんかじゃない。 めんどくさいなんて、思ってないよ。 俺の所為だ。俺が、俺があの日何を言った? 俺とあいつの子供、殺せって言って。 迷って、苦しんで。それで選んで。 腹に宿った命を殺して泣いたあいつの たった1つの願いを、切り捨てて。 そんなつもりじゃなかったんだ。 (どんなつもりだった?) そんなつもりじゃない。 (死なせるつもりはなかった) お前にまで死んでほしいって思ったわけじゃ (見捨てた癖に) 受験に集中できるわけもなく。合格確実な本命はあっさり落っこちた。] (32) 2022/08/11(Thu) 16:51:17 |
【人】 四谷 隆史[皆で内緒で付き合って、 唇を、心を。体を重ねるようになって。 ある日なんとなく将来の夢をあいつと語り合った。 あいつは小説家になりたいって言ってた。 家でできる仕事なら、もし将来 子供ができたらずっと見ていられるからって。] 『9週ですね。堕胎は早い方が母体への影響が』 『性別は、この時点では。お母さんお父さんが好きな方を選んで 呼んで、弔ってあげてください』 [トーク一欄、一番最後の人物はあいつ 既読から書かれることはもうないLINEには最後に1つだけ あの子のところへいきます と、書かれている] (33) 2022/08/11(Thu) 16:53:58 |
【人】 四谷 隆史(俺だっていたじゃん。なぁなんで そんなに腹の中から掻き出されたもんが大事だった? 違う、そうじゃない。そういうこと言いたいんじゃない。 ―――責任取りたくない、知られたくない? そんなんじゃ、なくて。ああたった一言。 ごめんなさい、ってお前にも、 に も) [怖い。こわい また同じことを繰り返したら、どうしよう あいつらが責めているように思える 誰もいないってのに、視線を感じるような 恨み言を言ってるような錯覚 忘れたいよ。許してほしい。 俺が最低な野郎なのは知ってるよ。 ぜってーあいつら恨み言しか言ってないだろう でも、死にたくない。死にたくない。こんな場所でなんて。 ……あいつも、『まなぶ』も 命が費える時って、どんな風に 最後、思ったんだろう*] (34) 2022/08/11(Thu) 16:55:35 |
四谷 隆史は、メモを貼った。 (a12) 2022/08/11(Thu) 16:58:56 |
【人】 空虚 タチバナ[チハヤと名乗った青年>>26は、 後ずさった自身を宥めるように声をかける。 学生だろうか。 幼くは見えないが、彼の抱く好奇心は 己の知る大人のそれよりも鮮やかに見えた。] ……。 [いつ亡くなったの、なんて気軽に聞くくらいには、 無謀で、愚かで、鮮やかで、あるいは素直で。 こんな子ならきっと愛されるんだろう。 彼の事情を顧みることなく、勝手な感想を抱く。 己を見下ろした視線が彼に戻った時、 少しだけ呆れと羨むような色が混じっていた。] ……タチバナ。 [チハヤというのは名前だろうか。 ならばこちらも名前を口にすべきだと思ったのに、 自然と零れたのは家族と同じ響きを持つ音だった。 いつ、という問いは答えない。だって覚えてないの。 時間なんて死んでしまえば意味を失うのだから。] (35) 2022/08/11(Thu) 17:35:12 |
【人】 空虚 タチバナ[母が子どもにするように、彼の頭を撫でる。 彼が手を掴んだ時も、今も、真っ白な肌に温度はない。 いくら彼の手に温もりがあろうとも、 髪を透いた指先が耳の先を掠めたとしても、 逃れようのない冷たさが彼の肌を蝕むはずだ。] 苦しい? つらい? [狂うことすらできなくとも、 濃厚な死の温度と匂いは生者の不安を煽るのだろう。 怖がらなくてもいいの。驚かなくてもいいの。 真っ白な布に黒いインクが染み込んでいくように、 きっと、魂が勝手に怯えてくれるから。 頭を撫でる手を止め、今度はこちらから手を取って、 引き寄せるような動作で頭を抱き込もうとする。] (40) 2022/08/11(Thu) 17:40:34 |
【赤】 空虚 タチバナ[チハヤが拒もうとしない限り、 彼の頭は胸元に押しつけられることだろう。 温度はない。鼓動もない。死の甘い匂いがする。 そして何より命を刻むはずの場所は空っぽだ。 しかしそれ以外すべて人間の形をした柔らかさが、 彼の頬や鼻をくすぐることになる。] チハヤ、 [彼が教えてくれた名前を呼んだ。 これまで彼に対して示した態度とは一変して、 紡ぐ音は蕩けるように甘やかだ。] (*3) 2022/08/11(Thu) 17:41:09 |
【赤】 空虚 タチバナ何も怖ろしくないわ。 気持ち良くて、楽しくて、それだけでいい。 だから早く、いたいのなくしちゃおうね。 [言葉と同じ甘さを持つ指が彼の首筋へ伸びる。 明確な死の冷たさを持って、 少しずつ彼の体温を蝕もうとして。 蹲る彼の上に黒くて長い髪が垂れ下がって。 ――夜が満ちていく。]* (*4) 2022/08/11(Thu) 17:42:22 |
空虚 タチバナは、メモを貼った。 (a13) 2022/08/11(Thu) 17:51:53 |
【赤】 千早 結君のこの、胸の方こそ 必要だろうに… [ぼくが漏らした弱音を叶えてくれようとしているなんて、 彼女がそれほど甘いとは思っていない。 それでも自らの身体を使って、優しい仕草で、 丁寧に肌を重ねようとしてくれている仕草に 彼女を見上げてゆるい笑みを溢した。 艶やかな黒糸の流れに視界は塞がれる。 壁に背を預けたまま、彼女の冷ややかな身体を引き寄せ、 温度を混ぜ合わせるように唇を重ねた]** (*6) 2022/08/11(Thu) 19:14:02 |
千早 結は、メモを貼った。 (a14) 2022/08/11(Thu) 19:20:03 |
【人】 陶酔 カナ―食堂― ほら、ついた。 [>>0:213食堂に辿り着くまでに誰かに会う事はなかった。 人ならぬものが見えない彼女にとって、この時間ならば仕方ないと考えられるかは分からない。 女の視線の先に、いくつかの霊が通り過ぎてゆくのは見えたが、様子見をしている様子。 食堂に付けば、扉を開けて中に入る。 当然、人間は一人もいないのだが。 ライフラインが残った部屋は死体安置室よりは安堵できる場所であっただろう。 水を飲んだ後、椅子に腰かけて机に突っ伏すようにする”彼”を見て、疲れているのだな、と眉尻を下げる。] うん。 [15分経ったら、という言葉に肯きはしたが、もう少し休ませた方が良い気はしていた。 女にとっては妹の安否よりも、目の前の“彼”の方が優先される事故に。] (45) 2022/08/11(Thu) 20:41:07 |
【赤】 陶酔 カナ[彼女の体重が預けられた机の影から伸びた何本かの影が彼女の太腿に、腕に、身体に、絡みつくように触れる。 ほんのりと湿り気を帯びたそれは太さは様々で、 彼女の身体を這うようにゆっくりと上へ上へと伝っていく。]* (*7) 2022/08/11(Thu) 20:47:04 |
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