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【赤】 環 由人[ 拙く、たどたどしく、 うまく言葉にできない思いを 訥々と、どうか届いてほしいと、 そう願いながら落とした。 いつのまにか下がっていた視線を ゆっくり上げて、泣きそうに笑ったら、 鏡みたいにおんなじ顔した彼がいて、 なんでそんな顔すんのって。 その潤みの理由はなんなのって。 聞きたかったけど、喉が詰まって、 言葉にならなかった。 彼の視線が下がっていく。] (*12) 2020/09/15(Tue) 19:54:11 |
【赤】 環 由人[ いっそ、らしくなくとも明るい声の一つでも 出してしまった方がマシではないかと 思うほど、重くなってしまった空気。 ああ、困らせてるんだなって。 そんな気、なかったんだろうなって。 いつかの記憶が蘇って、苦くて。 だけどあのときと違って今度は、 ちゃんと自分の気持ちを伝えたから。 だからきっと、これから先も、 大丈夫だろうって思って、唇を結んだ。 それからまたすこしして。 ゆっくりと開かれた口に、そちらを見る。 視線があわなくても、じっと、 その睫毛の先を見つめて。 だまって、語られる言葉を一つたりとも 取りこぼさないよう、聞いた。 予想していた話とは違っていて、 すこしばかり面食らうけれど、 それを表情に出すことはしない。] (*13) 2020/09/15(Tue) 19:54:33 |
【赤】 環 由人[ だんだん濡れて、かすれる声に、 己の喉奥も震えるのがわかる。 すん、と鼻から息を吸って、吐いた。 ああ、どうしてこんなに─── 難しいんだろう。 きっと同じ気持ちなのに。 もっと単純に考えてしまえば、 楽になれる気がするのに。 ───ただ、彼の気持ちもわかる気がして、 うまく言葉にできなくて。 その恐さとか、いろんな感情全部 ひっくるめて、───そうだな。 ぐちゃぐちゃで、まとまらない心を すべて曝け出してくれた目の前の人に、 いつもの明るくて面白い、 WみんなのママWの面影はなくて。] (*14) 2020/09/15(Tue) 19:55:06 |
【赤】 環 由人[ また押し黙った彼の睫毛の先を見つめて。 結びすぎてくっついた、乾いた唇を ゆっくり離して、すう、と息を吸う。] ───そっち、行ってい? [ 返事があってもなくても、 腰を上げて、正面にいた彼の足元に 膝を立てて座れば、そのままそっと、 その肩口に手を伸ばして、 表情は見られたくないかもしれないから、 覗き込むことはせずに、抱き寄せる。 後頭部に差し入れた手で、 柔らかな髪をくしゃ、と握った。] (*15) 2020/09/15(Tue) 19:56:33 |
【人】 月森 瑛莉咲[ 指先に落ちる口づけが少しくすぐったくて けれどね、 そんな余裕もすぐになくなっちゃう。 投げ出した身体はそのまま、あなたの腕の中。 今までのどんな距離よりも近くて、 どんな時間よりも待ちわびた ……そう、] (15) 2020/09/15(Tue) 20:48:57 |
【人】 空腹な迷い人 レックス[ 人狼の娘の本を閉じてから。 また、一冊。もう一冊と、本を読むのが楽しくて ついつい長居をしてしまっていた。 鬼になってしまった妹を 人間に戻す方法を探しながら、鬼と戦う少年の話。 地獄の住人たちの日々を描いたブラックコメディ。 ついつい読みふけってしまうのは、 この場所が居心地が良いせいだろう。] そろそろ、帰らないと…… [ 読んでいた本を棚に戻した。 それから、個室に一度戻って、空の皿を手に取った。 カウンターに戻り] (18) 2020/09/15(Tue) 21:43:28 |
【人】 空腹な迷い人 レックスごちそうさまでした 美味しかったです [ 店員さんがいれば、そう声をかけて、皿を返した。] それじゃ、僕はこれで…… [ 元の世界に帰ろうと、踵を返す。 だが、ふと思い出して、振り返る。] もう、会うこともないかもしれないけど 折角、出会えたから…… [ 握手を求めるように、手を差し出した。] 僕は、レックス ――――君と同じ人ではないものさ [ 人食い鬼だけど、スキュラは食べないから安心してね。 手を握り返してくれたかどうか。 それは気にせずに、今度は振り返らずに。 入ってきたときは違い、 しっかりとした足取りで、扉を開いた] (19) 2020/09/15(Tue) 21:43:31 |
【人】 空腹な迷い人 レックス[ 扉を開くと、同時に鳴り響く鐘の音。 扉の向こうに、そびえ立つ館。 左右に広がる庭園。 左手に湖、右手に森。 固く閉ざされているはずの大きな門は、 "ゲーム"の参加者を、 受け入れるために、飲み込む為に、今は開け放たれていた。] (21) 2020/09/15(Tue) 21:43:37 |
【人】 空腹な迷い人 レックス[ 門の向こうに無数の 紅い蝶 が舞っている。それは、やがて人の形になる。 煌めく 金糸の髪 透き通った 海色の瞳 蘇芳に染まったドレスに、 黄金の刺繍 ゆったりとした豪奢なドレスを、 ふわりと揺らして、美しい魔女は、――現れた。 魔女は、優雅に微笑んで、ただ待っている。 おもちゃ "ゲーム"の駒が、その手に収まるのを。] …………僕が、僕のまま帰れたらいいな [ カツンと一歩。 扉の向こうに、踏み出せば、 ゆっくりと扉は締まっていく。 扉が完全に閉まる前に、 少しだけ名残惜しくて、振り返った。] (22) 2020/09/15(Tue) 21:43:39 |
【人】 空腹な迷い人 レックス――――さようなら、 [ 血生臭くない、穏やかな世界とはお別れだ。 最後に浮かべた微笑みは、少しだけ寂しさが滲んだ。**] (23) 2020/09/15(Tue) 21:43:41 |
【赤】 橋本 雅治[俺の長くうねった話の結び、 由人が掛けてきた声に、俺は一瞬 ぎくりと身体を強ばらせた。 だけど、返事をする前に 俺の頭はぽすん、と由人の肩口に迎え入れられて ベッドで一緒に寝た時に嗅いだ由人の匂いが 鼻腔いっぱいに広がった。 ……抱きしめられてる。 そう気が付いたのは、髪を撫でる手の 優しい温かみを感じてから。] (*16) 2020/09/15(Tue) 22:25:17 |
【赤】 橋本 雅治…………そこは、さ 「俺がハッピーエンドにしてやる」 とかじゃないの……? [由人の肩口に顔をうずめたまま 俺は嗚咽混じりに笑ってしまう。 ……でも、そういう薄っぺらいこと言って 誤魔化そうとしたりしないで 真剣に向き合ってくれる由人が 好き。 こういう人だからこそ、 一緒に生きていきたいって思えたんだ。] ……ふ、ふ……俺も、 ハッピーエンドにしたげる自信なんか 全ッ然!無いけどさ……!! [由人の背中にまわした腕を、きゅ、と引き寄せて 俺は微かに肩を揺らした。] (*17) 2020/09/15(Tue) 22:26:09 |
【人】 橋本 雅治[散々泣いて、ちゃんと話して。 「その先」へ進む第一歩を踏み出す前に。] ………………お腹空かない? [どんな時でも腹は減る。 例え死にたがりの腹であっても。 ぐぎゅるる……と盛大に鳴った腹を 両手でぎゅっと押さえ付けながら 俺はおずおずと「恋人」に尋ねるのだった。]* (24) 2020/09/15(Tue) 22:42:02 |
【赤】 環 由人俺一人でできるわけないだろ [ 嗚咽まじりに笑う彼にそう答えると、 「俺も」と同調する声が耳元に響く。 回された手にきゅ、と力を込められて、 少しだけ体が近づいた。 ハッピーエンドにしてやる、なんて 豪語できるほど己の自信は満ちてないし、 どっちかといえば己一人だとたぶん バッドエンドへ猛スピードで突っ込んでいく。 だけど、お互いに押し合いながら 選び取っていったものならきっと、 それが正規ルートじゃなくたって、 その道の先にあるのはハッピーエンドと 名付けたっていいと思えるのだ。] (*18) 2020/09/15(Tue) 23:59:43 |
【人】 環 由人[ 大きな音が響く。 目を丸くしてそちらを見ると、 両手で彼がぎゅっと腹を押さえるから。 ふは、とまた昼間みたいに噴き出して、 そのままくつくつ肩を震わせた。] うん、晩飯食おう [ と頷いて、客室へ運んでもらえるよう フロントに連絡を入れようか。 それが来るまでの間、せっかくだから 準備されていた浴衣に袖を通して、 褞袍を羽織る。] (25) 2020/09/16(Wed) 0:02:16 |
【人】 環 由人露天風呂もあるらしいし… 楽しみだな。 [ と微笑んで。 運ばれてきた食事に舌鼓を打つのだ。 先付けから始まるコースと別に、 一品料理として、今が旬の 鮭児が食べられるというから少し値は 張るけれど、せっかくだし、と注文した。 半冷凍で運ばれてきたそれは、 生臭さはまったくなく、 口に入れるととろけるような舌触りで、 日本酒によく合う。 なるほど、はじめにきいた評判に違わず、 海の幸の溢れる夕食は絶品だった。 ───が。] (26) 2020/09/16(Wed) 0:02:37 |
【人】 環 由人温泉…… [ そう、温泉に入る予定だったのだ。 だったのだ、けれど─── 酒をしっかり飲んでしまったものだから ちょっとさすがに今すぐ入るのは 体によくない気がする。 客室にも温泉が付いているらしいから、 そこで済ませるか…と思案して。] (27) 2020/09/16(Wed) 0:02:57 |
【人】 環 由人…ちょっと、休んでからにする。 温泉、行って来なよ。 [ と彼には促して、 己は一度、和室仕様の低めのベッドに 座って、しばし休憩をとろうか。]* (28) 2020/09/16(Wed) 0:03:16 |
【人】 やる気のないアルバイト でゅーーすあしひきの 山路越えむと する君を 心に持ちて 安けくもなし あなたが辛く険しい道を行こうとしていると 私は気が気ではありません (29) 2020/09/16(Wed) 8:47:55 |
【人】 やる気のないアルバイト でゅーーす[個室から出てきた男が、カウンターの上に 空になった皿をからん、と置いた。 アルバイトは、爬虫類じみた縦長の瞳孔で 調子の悪そうだった客の顔をじっと見つめると ふしゅる、と息を吐いた。] 具合、良くなったんなら良いッスけど…… [ちゃんとナポリタンの皿は空になっている。 一介のアルバイトに、それでも彼の体に残る 疲労や病気を見抜く力も無ければ ここに引き止める権利も何も無い。] (30) 2020/09/16(Wed) 8:48:14 |
【人】 やる気のないアルバイト でゅーーす[だけどこのアルバイト風情に対して 行儀よく差し出された手には、 ちょっと照れ笑いを浮かべたけれど……] 会えないかもってことは 会えるかもってことっショ。 [訳アリっぽいお客さんだったから 多分アルバイトが想像するよりずっと この言葉と握手の意味は重いのかもしれない。 薄い手を握り返して、男は 彼に言える台詞をなにか考えだそうとして ─────結局、やめた。 彼がここで出会った本が 何か彼の道を照らしてくれるか 或いは彼の気持ちに寄り添ってくれる 誰かとの出会いに期待をするか。 言える事など、何も無いのだ。] (31) 2020/09/16(Wed) 8:48:36 |
【人】 やる気のないアルバイト でゅーーす俺は、デュース。 ……万引きの罰として働いてるだけの つまんねえアルバイトッスよ。 [人の形だろうが、無かろうが 己がここにいる理由は大したことじゃない。 ……まあ喰われては敵わないのだが 人ならざる者達の手が、しゅるり、と解け レックスの手は扉にかかる。] (32) 2020/09/16(Wed) 8:49:13 |
【人】 やる気のないアルバイト でゅーーす[こんなの、ただのおまじないだ。 効力の程は知らないし 強大な魔女の力の前には ちり紙程の力もないだろう。 ─────それでも。] 『鬼滅の刃』終わっちまったし 『チェンソーマン』も終わりそうだし…… でもまあ、『HUNTER × HUNTER』の 暗黒大陸編がとりま完結するまで 俺、ここにいると思うんで。 [またのご来店、お待ちしております。 人喰い鬼の寂しげな顔に、 スキュラはゆらりと尾を揺らした。]* (34) 2020/09/16(Wed) 8:55:15 |
【赤】 橋本 雅治[誰にも見届けられない誓いのキスは 初めてじゃないのに、すごく、心臓がうるさくて 触れるだけの軽くて可愛いそれに ちょっと、震えてたかもしれない。] ――――由人だって。 [やわらかい髪に指を通して ほんの少し潤んだ目元にキスを落として。 こういう、ちょっとしまらないとこ。 本当に、かわいくて、いとおしくて。 頼まれたって離すもんか、って思う。] (*19) 2020/09/16(Wed) 14:38:40 |
【人】 橋本 雅治[盛大に鳴った腹の虫を笑われたものだから 何か言い返してやろうと思ったのに 運ばれてきた料理を前にしたら もう全部どうでもよくなった。 とろりと濃厚な揚げ出し豆腐から始まって 貝殻ごとホタテの半身を焼いたものとか、 大ぶりな蟹のしゃぶしゃぶとか…… いつもの食卓に出て来ないようなご馳走を前に 野暮なことを考えちゃいけない。 由人が頼んだ一品料理で 何やら凍った刺身が運ばれてきたときには 流石にびっくりしたけれど!] ルイベ、っていうんだ。 [仲居さんの説明に、しげしげとそれを眺めて。 お土産屋でよく見かけるルイベ漬けとは違って 味付もなければ、イクラもない。] (35) 2020/09/16(Wed) 14:38:56 |
【人】 橋本 雅治「炙って召し上がる方もいるんですよ」 [なんて、仲居さんから教わってみたら 行儀が悪いけど、しゃぶしゃぶ用のコンロの火で 脂ののった皮の辺りを軽く炙って食べてみる。 溶けた脂の甘味に、少し香ばしさが加わって…… うふふ、と笑いがこぼれてしまった。] これは……お酒が進んじゃうやつだ。 [口の中に残る甘みを熱燗で流し込んで 次の一枚は凍ったまま食べてみて。 逃げるように飲むお酒と違って 好きな人と楽しく飲むお酒って こんなに楽しいんだ、って。 ついつい、次に控えるイベントのことも忘れて 盃を空けてしまうのだった。] (36) 2020/09/16(Wed) 14:39:14 |
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