【赤】 かれがれ ユメカワ「名簿。ずっと持って歩くのもだしね」 もはや机に体重を預けるばかりとなった青年を横目に見遣る。 その動作の中にあるのは、何らかの感慨と言うよりかは納得だ。 あなたが彼を死に至らしめた事そのものは、 やはりこの場に於いて、非難するような事ではないらしかった。 怪異が人に危害を加える事を躊躇うだろうか。 怪異が人を殺める事を躊躇うだろうか。 個々の性質的なものを除けば、きっとそんなことはない。 これはたったそれだけの事。 「………神社の横、あそこかな。ふうん…」 そうして、ぽつりと声が降れば視線はあなたの方へと戻る。 あなたの知る神社は今も健在なまま在って、子供達も知っている。 となればそれと結び付きの深い職業である宮大工の一家も きっと絶える事無く、健在で居ることだろう。 「じゃあ、ちゃんと埋め直してあげないとだ。 色々やらなきゃだから、すぐにはできないかもしれないけど。 ……あと、埋め直す理由も考えておかなきゃね あの骨、稔には違うものに見えてたみたいだから」 埋めた誰かが取りに戻って来るかもだとか、そんなのでいいかな。 持ち出されてしまった幾つかも、戻せたらいいんだろうけど。 (*5) 2022/07/07(Thu) 20:10:41 |
【赤】 かれがれ ユメカワ「……なんでここに埋めたんだろうね?」 そういえば、と。 付け足すようにそんな疑問をふと零した。 その由縁を聞いても、その理由は未だ想像が及ばなくて。 埋めた人や、埋められた人々に何かゆかりがあっただとか 寂しくないようにかな、なんて推測くらいしかできない。 ただ掘り起こされないようにするだけなら、 学校の敷地内より、もう少し外れの方が良いはずなのにね。 (*6) 2022/07/07(Thu) 20:15:52 |
カナイは、昇降口にいる。 (a16) 2022/07/07(Thu) 20:21:48 |
シロマは、頭蓋骨を踏んだ。 (a17) 2022/07/07(Thu) 20:23:20 |
【人】 長女 カナイ【昇降口】 1階、正面入口。ここは、生徒のためのとば口。 並ぶ下駄箱の数が嘗ての在校生の多さを表している。 今となっては見る影もなく、埃を被って朽ちかけているのだが。 ぽちり。スマホのライトを消す。 そうしてしまえば、頼りない空の光だけが残る。 射し込む月あかりが、打ち付けられた板の形に欠けている。 「ぁう…」 暗がりの中、びくびくと怯えるカナイは。 手近な靴箱から、あらためはじめるのだった。 (18) 2022/07/07(Thu) 20:26:48 |
友達 ネコジマは、メモを貼った。 (a18) 2022/07/07(Thu) 21:01:18 |
【人】 陽葉 シロマ>>15 >>16 ライカ 「いいや、初めて聞いた」 貴方が月明かりの下に出れば、すんなりと手は解かれた。 あくまで歩かせるだけだ、とでも言う様に。 自分の足で歩くことを、促す様に。 「うーん、話を聞くに。引っ越しをきっかけに別れ話を出された、って感じかな。 そして受け入れられてないねぇ、少しもさ」 昇降口が見えてくる。 目指すは隣の空き教室。音楽室や理科室のような、特別な教室はもう誰かが行ったから──理由は只それだけ。 「夏彦がどう思おうと、深雪の気持ちは変わらないわけだし……素直にその気持ちを言っても構わないだろう。 言っても言わなくても結果が変わらないんだから」 だったら、行動して後悔したい。 白間梢は、そういう人間だった。 「……言えないのは、さ。 深雪の言葉を聞くのが怖いから、だったりしない?」 貴方と自分はきっと、あまり似ていない。だから、予想だ。 ▽ (19) 2022/07/07(Thu) 21:20:00 |
友達 ネコジマは、メモを貼った。 (a19) 2022/07/07(Thu) 21:39:15 |
【置】 いつかの ユメカワ────追想。 自室。散らかった机の上。 出しっぱなしのラジオペンチ、細かな金具、様々なパーツ。 「…………」 君とお揃いにするならどんなのが良いだろう、と思って。 幾つか作ってみていたピアスの内の、まだ作りかけのもの。 それらを纏めて全部、乱雑に引き出しに入れてしまって。 だってもう必要なくなったから。 渡せもしないものを作ったって意味がない。 楽しかったはずの趣味はどれもこれもつまらない。 だから夜更かしをする理由もなくなったのに、 一度習慣になった就寝の遅さはすぐには変わらなくて。 だから今日も、無意味に液晶を眺めて時間を浪費する。 この頃はずっとそんな空虚な夜を過ごしている。 あんなに何をしていても楽しかったのに。 あんなに明日が来るのが楽しみだったのに。 今じゃ全部全部、嘘みたいだ。 (L1) 2022/07/07(Thu) 21:43:21 公開: 2022/07/07(Thu) 22:00:00 |
【人】 憂愁 ライカ「う………、」 ぱっ、と離される手。 大丈夫だ、自分の足で歩かないと。分かってる。 「変わらない、としても、 深雪の答えを聞いちゃうと、ハッキリW別れ話Wになるでしょ。 それが………うん、怖くて。」 ──そうか、怖いんだ。 自分のことなのに、全然分からなかった。 「結果は変わらない……か。 それなら、気持ち伝えた方が……良い、の、かな……。」 君の真隣。連れ添って歩く。 「いや……… でも、今更、だし………、」 ────── カシャン 「え、なに、なに……」 はっ、と貴方と共に足を止めれば 向けられる視線にひとつ頷いて、そっと顔を伸ばして昇降口を覗いた。 (23) 2022/07/07(Thu) 22:06:27 |
ライカは、カナイと猫が居るなあ、と思った。 (a20) 2022/07/07(Thu) 22:07:54 |
ライカは、アレ撮ったらダメですか?とシロマへアイコンタクト。 (a21) 2022/07/07(Thu) 22:08:38 |
シロマは、頷きを一つ返した。撮っちゃえ。 (a22) 2022/07/07(Thu) 22:15:22 |
ライカは、フラッシュをオフにしてから、シャッターを切った。 (a23) 2022/07/07(Thu) 22:18:07 |
友達 ネコジマは、メモを貼った。 (a24) 2022/07/07(Thu) 22:19:49 |
【赤】 陽葉 シロマ「あ、場所については簡単だ。 昔はこんなに校庭が広くなくてね、あれくらいの場所が敷地の外れだったのさ。 後は私に託すつもりだったのかもしれない。 だからわかりやすい場所に埋めたのかも」 戦後の一時期、増えた生徒数に対応して広げたのだ。 まさか未来であんなに賑やかになるとは思わなかったものだから。 時間も無かったし、きっと急いで埋めたのだろう。 「まあ、どうして地表近くに出て来たのかは知らないけど……。 賑やかだから、起きちゃったのかもね」 その口振りからは、あまり追求する意思は感じられない。 理由が何であれ、こうして顕になったことは事実だ。 解明することへの利益があるとは思えなかった。 (*7) 2022/07/07(Thu) 22:30:45 |
【赤】 陽葉 シロマ「……そういえばさ、全員って話したけど。 夏彦も含んじゃって良いのかい? 準別れ話してる、みたいな話聞いたよ」 準、と付けたのはきっと曖昧な空気であろうことを察してのことだ。 「別に夏彦のこと、嫌いになったわけじゃないんだろうに。 優しいね、深雪は」 そうじゃなきゃ、一緒にいたいなんて思わない筈だから。 矛盾する貴方の言動を、思い返した。 (*8) 2022/07/07(Thu) 22:31:28 |
友達 ネコジマは、メモを貼った。 (a25) 2022/07/07(Thu) 22:39:37 |
カナイは、にゃんこを掲げている。にょーん。 (a26) 2022/07/07(Thu) 22:45:41 |
ライカは、再びシャッターを切った。パシャ (a27) 2022/07/07(Thu) 22:59:00 |
カナイは、にゃんこを取り落とした (a28) 2022/07/07(Thu) 23:15:15 |
友達 ネコジマは、メモを貼った。 (a29) 2022/07/07(Thu) 23:21:53 |
【人】 陽葉 シロマ【昇降口】 カナイ/ライカ 転がって来た蚊取り線香を拾い、こちらに気付いた貴方へ近寄って片膝をつく。 「これ、カナ姉のだよね」 はい、と先程まで猫を抱えていた手に蚊取り線香を乗せて、悪戯っぽく笑った。 「ふふ……この写真をバラ撒かれたくなければ、私達に従うのだ!」 冗談を言うその抑揚は、今は後輩に見せない顔のひとつ。 幼い頃は、外で男の子達とごっこ遊びをする様な子供だった。 「カナ姉、多分教室に引き篭もってあまり出歩いてないだろう? ちょっとそこまで行ってみない?」 そこ、と昇降口近くの教室を指差した。 (27) 2022/07/07(Thu) 23:29:55 |
ネコジマは、屋根裏の方の倉庫を探索。いい感じ度が1くらいのものを見つけたよ。 (a30) 2022/07/07(Thu) 23:47:46 |
【赤】 かれがれ ユメカワ「そっか。頼りにされてたんだ、昔から」 あっさりと返った答えには、素直に納得したようだった。 こうして山地が大きく切り拓かれたのは後の事だろうし、 あなたを頼りにした、というのも有り得そうな話だと思って。 「誰かに見付けてほしかったのかも」 長い間待って、それでも誰も迎えに来なかったから。 それぞれの思いでもってこのような形で留まり続け、 こうして皆の前に姿を現すに至った自分達のように。 そんな事もあるだろうと結論付けた。骨は何も語らないから。 (*9) 2022/07/07(Thu) 23:55:14 |
【赤】 かれがれ ユメカワ「………夏彦も入れて、全員だよ」 続く問いには目を伏せて、それでもはっきりと言い切った。 「嫌いになれるわけない。 叶うならずっと一緒に居たかったけど、簡単には言えなくて。 夏彦の気持ちもわからなかったから、余計に、何も。 ……俺は、最期のあの日をやり直したくて」 ただ互いにすれ違ってしまっただけなら、やり直せるはずで。 離れ離れになるにしたって、もっと良い形があったはずで。 わからなかった事が、聞きたかった事があって。 せめて、綻びが修正不可能なものになってしまう前に。 やり直そうとしたはずなのに、その前に全てが終わってしまった。 願わくば、そんな最期の日をもう一度だけ。 何れにしたって、自分はもう答えを変えられないのだろうけど。 「だから……夏彦の事は、俺が迎えに行ってもいい?」 本当に好きなら、一緒に来てくれるでしょ? それとも、もうどうでもよくなっちゃった? そうだとしたら──それでも、俺はずっと一緒に居たいよ。 (*10) 2022/07/07(Thu) 23:56:38 |
カナイは、……というわけで、後輩たち と探検する こととなった。 (a31) 2022/07/07(Thu) 23:59:37 |
【人】 憂愁 ライカさて。その瞳に何を映すのかと見上げ、 そっと背伸びして、視線の向かう先を覗けば 我々が探していた張本人が居るではないか。 「アー、お前こんなとこに、 居……た、の……………、」 夜の闇。長身の貴方。 それらが遮る光景を、目を凝らしてよぉく見れば。 「………───ッ、!?」 地に伏す麦藁帽子。 机に項垂れる男。 それが異常であることは、遠目でもわかる。 がたん!ぱき。 大きく後退れば、床が激しく鳴いた。 「なんッ…………、 う、嘘………………!!」 動揺。混乱。 頭はすっかりパニック状態だと言うのに その体は。手指は。そうするのが当然だとでも言わんばかりに 肌身離さず持ち歩く、大事なカメラを構えた。 (33) 2022/07/08(Fri) 0:49:01 |
ライカは、─────パシャ、 (a32) 2022/07/08(Fri) 0:49:40 |
友達 ネコジマ(匿名)は、メモを貼った。 2022/07/08(Fri) 0:51:40 |
友達 ネコジマ(匿名)は、メモを貼った。 2022/07/08(Fri) 0:55:15 |
ライカは、「う、あ、わああぁあ……ッ!!!?」 (a33) 2022/07/08(Fri) 0:58:09 |
【人】 長女 カナイ【???】 後ろをついていきながら、「にゃんこ、かいらし」なんて。 辿々しくも和やかに、相槌を打っていたところ。 ガララ、と扉が開かれて。 「んぇ。こずちゃん、なんしたと……」 足を止めた少女を、後ろの後ろから見上げる。 笑みの消えた顔を捉えて、視線の先にのろのろと目を遣って。 「 ね 」、 「ぇう?」 ▽ (34) 2022/07/08(Fri) 1:20:39 |
【赤】 陽葉 シロマ「勿論だとも。 最初からそう言うと思ってたさ」 大切な生徒の意思を尊重しない教師がどこにいようか。 いたとしても、それは教師に相応しくない。 少女は、自分の思い描く『理想の先生』である。 「……私は、想いを伝えられなかったから」 戦時中の恋となれば、その結末は想像に難くない。 窓の外、夜空を見つめぽつりと呟いた。 「助言はあんまりできないけれど、上手くいってほしいと思ってる。 私にできることがあれば、何でも言ってくれ」 現に少女はこうして少女のまま数十年の時を過ごし、留まっているのだから。 (*11) 2022/07/08(Fri) 1:32:19 |
【人】 かれがれ ユメカワ自転車が停められた校庭の一角を後にして。 今度は生徒用の昇降口から、 再び校舎の中へと戻ろうとした、その時だった。 「────、」 そう遠くない場所から。がらんとした校舎に響く音。 聞き慣れた声の、聞き慣れない叫び。大きな物音。 不意に誰かに脅かされたとか、何かにびっくりしただとか、 そういった、日常の中で聞くものとは明確に異なる音。 暫しの逡巡の後。 誰かが玄関口に立て掛けた金属の棒を片手に、 少し早足に、音のした方向へと向かった。 全て杞憂であればそれでいい。 それでも。軽率に廃墟に立ち入ってはいけないとされる本当の理由が、 その実幽霊などではなく、生きた人間なのだと、知っているから。 (36) 2022/07/08(Fri) 1:41:41 |
ユメカワは、「──どうしたの」。 (a34) 2022/07/08(Fri) 1:42:18 |
ユメカワは、廊下に見える人影に、少し離れた所から声を掛ける。 (a35) 2022/07/08(Fri) 1:42:33 |
シロマは、廊下から聞こえた声にひょっこり、顔を出す。 (a36) 2022/07/08(Fri) 1:48:45 |
シロマは、「牧夫、いたよ」 (a37) 2022/07/08(Fri) 1:49:06 |
シロマは、ただそれだけ。 (a38) 2022/07/08(Fri) 1:49:21 |
ユメカワは、疎らに鳴り続ける通知音を聴いて。 (a39) 2022/07/08(Fri) 2:14:44 |
ユメカワは、それから、顔を出した少女の様子と、その場に漂う雰囲気に。 (a40) 2022/07/08(Fri) 2:14:52 |
ユメカワは、楽しい時間は、終わってしまったのだとわかった。 (a41) 2022/07/08(Fri) 2:15:01 |
【赤】 かれがれ ユメカワ「……ありがとう」 ゆっくりと、やや俯いていた顔を上げて。 確かな安堵と喜びを表情に浮かべ、眉尻を下げて笑んだ。 あなたはきっと否定はしないと思っていたけれど。 それでもやっぱり、嬉しいものは嬉しくて。 もう既に、盲目的とすら言えるほどにあなたに信頼を寄せている。 あなたがあなたの思い描く『理想の先生』で在る限り、 同じ子どもである『生徒』にとっても、それは理想そのものだから。 そんな存在から受ける後押しは、きっと何よりも心強くて。 「…伝えられなかった、そっか、うん…… 大丈夫、きっと上手くいくよ。 先生が俺にやり直す機会をくれたんだから、きっと」 夜空を遥かに見る横顔は、少し寂しく感じて。 自分があなたに返せるものはそう多くはないけれど。 あなたが『先生』であるの為の『学校』が、 少しでも明るく良いものになれば。きっとそれが一番で。 これは、やり直す為の機会だ。 自分が、あなたが、 ある時からずっと立ち止まってしまっている場所から。 再び歩き出して、叶わなかった夢を繋ぎ、やり直す為の機会だ。 少なくとも、夢川はそうなのだと信じている。 (*12) 2022/07/08(Fri) 3:48:40 |
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