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【人】 忘愛症候群 リク[ 嗚呼、いけない、これ以上は。 彼の背中で揺さぶられながら思う。 芽生えた小さな愛は、育ちきる前に 摘まれてしまうもの。 きっと私は、もうすぐこの人の事を忘れてしまう。 ぎゅ、と抱きつくように力を込めて。 タロットのことも忘れて、ただ 今を、感じようとして。 ] (20) 2021/02/08(Mon) 8:58:59 |
【人】 元紅薔薇様 ユウナ「で、お姉さま、このお話の続きはどうなるんですの?」 「いや、もう、そこから先は栞が知っている通りよ。不思議な世界で冒険してきて、帰ってきたら目の前に栞がいて謝って、仲直りでハッピーエンドよ。」 「お姉さまは相変わらず、細部の作り込みが甘すぎます!そんなんじゃ、読者は感情移入できませんよ! それに、この下半身露出男性!このキャラ本当に下半身露出させている必要あるんですの?」 「えー、でも素直に私はこれ以上何も考えてなかったし、その人は下半身をずっと露出させてたのだけれど、やっぱりこのままじゃダメかしら?」 [あれからひと月か経った今、私と栞は文芸サークル、プティーニアの新刊の打ち合わせをしている。] (23) 2021/02/08(Mon) 12:05:03 |
【人】 元紅薔薇様 ユウナ私と栞とは高校時代の2年間を姉妹のような恋人のような不思議な関係で過ごした。 カトリック系の高校で、上級生と下級生が姉妹の契りを結ぶ「スール制度」で結ばれた二人は共に小説家を目指していたのだった。 そして、栞は17歳でプロ作家になった。代表作マリー様が見てるは私たちの高校時代のお話をベースにした、日常系のライトノベル。最近はアニメ化もされ、題材となった私たちのスールの関係は社会現象にもなっている。 私はプロ作家として活躍をしている栞が眩しくて、羨ましくて、距離を置くことしかできなかった。 「姉より優秀な妹なんて存在しないのよ! 私は別の道で成功して己の無力さを思い知らせてやるんだから!」 そんな捨て台詞を言って、それから1年近く連絡を絶っていた。 (24) 2021/02/08(Mon) 12:05:25 |
【人】 元紅薔薇様 ユウナ[あの不思議な世界から帰ってくると、なぜか私の目の前に栞がいたのだった。] 「「あ、」」 「お互い言葉が何も出ず、しばらく見合った後、最初に声を発したのは栞だった。] 「お姉さま、風の噂で心身を消耗していると聞いていましたが、元気そうで何よりです。」 [そういう栞は何か疲れた顔をしていた。 気まずいだろうに優しい栞の言葉に、私は覚悟を決める。] 「栞、あの時はごめんなさい。 貴女に酷いことを言ってしまってごめんなさい。 あの時、私は才能に溢れるあなたが羨ましくて、 そして自分がダメすぎて悲しくて、意地張って、、 本当にダメだったわ。こんな私をまだ、お姉さまと呼んでくれるの?」 「はい、私のお姉さまはお姉さま一人だけですよ。それにお姉さまが暴走するのはいつものことじゃないですか!もう慣れっこですよ。いつものこと.... じゃないですか! 今回は長かったですし、本当にもうダメかと思って私も寂しかったです。」 (25) 2021/02/08(Mon) 12:06:03 |
【人】 元紅薔薇様 ユウナ[うるうると潤む栞の目、気づけば私も視界が歪んでいた。] 「ごめんね、ごめんね、栞 ありがとう、ありがとうーーー」 [誰からも私なんて必要とされてないと思っていた。でも、栞は私のことを気にかけてくれていたのだ。 私は一人じゃない。もう2度とこんな悲しい別れが起きないように、風通しがいい関係を作ろう。 風にゆられてふーらふーらしているエロンボさんのアレを思い出して、私はそう決意した。] [それにしてもやっぱり下半身露出の絵面はアレだったわね。 思い出すだけでも怖気が走る。 でも、思い出すたびに少し心が軽くなるのよね。 エロンボさんは元気にしてるかしら?] FIN (26) 2021/02/08(Mon) 12:07:46 |
【人】 元紅薔薇様 ユウナ「というわけで、このあとはこの冒険の振り返りよ! 栞の、プティ先生のダメ出しをもらいつつ、色々とIFを追ったりやってくわよー!」 [今夜から明日にかけてになるかしらね?] (27) 2021/02/08(Mon) 12:10:07 |
【人】 機関設計士 スタンレーー三日目 とある廊下ー [近くで、何か大きなものが床に落ちる音を聞いた。>>@3 ー23:56 突き当たりの廊下を右に曲がった場所から聞こえる。 スタンレーは、そちらに向かって走る。 角を曲がれば、そこには…] チェーンソー! [仕事は終えたと言わんばかりに、チェーンソーが転がっていた。さっきの音からするに、チェーンソー男が放り投げたのだろうか。>>@3 そして、前方を見やれば、遥か遠くに小さい人影が。男に背負われた少女。>>19 リクだ。] (29) 2021/02/08(Mon) 12:41:02 |
【人】 機関設計士 スタンレー[ ー23:57 この先はどんな部屋があるのか、スタンレーは、分からない。 ふと、スタンレーは、ユウナの先程と放送>>159を思い出す。 何のタロットを置いたかは、放送で明言してないが、恐らくーー] そうか、塔のカード! 行き先は、放送室か! [名も知らぬ、チェーンソー男。リクとどんな因果があるのか知らないが、チェーンソー男とリクは、放送室のカードを目指しているのではないか? と、スタンレーは推察した。] (30) 2021/02/08(Mon) 12:42:18 |
【人】 機関設計士 スタンレー良かった…。 [スタンレーは、膝をがくりと床に落とす。あの時、塔のカードを受け取らなかったから、リクの手元に渡すことが出来る。 ー23:58 が、しかしーー 「不慮の事故に見舞われ絶望する」>>0:71 元の世界に戻ることは出来るが、リクが事故に遭う。] ああ、俺は何てことを…。 [信念>>3:153は捨て、塔のカードを自分が受け取っておけば良かった。そして、太陽のカードを彼女に渡せていたら。 ー23:59 スタンレーは、両手も床について、拳をぐっと握る。 右手に持っていた太陽のカードが、ぐしゃりと歪んだ。 目尻には涙が滲んだ。] (31) 2021/02/08(Mon) 12:54:51 |
【人】 機関設計士 スタンレーーーリク、俺を恨め。きっと知ることはないだろうが、決して俺を許すな。 君のことは…、 絶対忘れないから。ーー 23:59:50 [歪んだ太陽のカードが光を放ち、スタンレーを包み出す。 呼応して、背負った工具入れのガーネットも光り出す。 身体が宙に浮く。 23:59:58 23:59:59 00:00:00 ーー世界は暗転する] * (32) 2021/02/08(Mon) 12:55:50 |
【人】 三橋 夕凪[親指の背で、涙を拭って。 無理矢理、えへへ、と笑う。] わたしたち、皆、先生のこと、 信じてたから。 [もし、いつか逢えたなら。 それだけは真っ先に伝えたかった。 たしかに先生を疑って、面白おかしく 吹聴するような生徒もいたけれど、でも。] ……先生が急に居なくなって。 私たちが先生を軽蔑したと、先生がそう 思っていたなら、 今も、そう思っているなら それは違うよ、って、皆伝えたかったの。 (34) 2021/02/08(Mon) 13:33:53 |
【人】 星海の番人 スバル[カードを拾ったと先生に報告しよう。声をかけてくれた人とも、恐らく鉢合わせるだろう、そう思って踏み出したその瞬間に、チャイムが鳴った。] …え。 [ふと気づけば、よく立ち寄るレコード店にいた。耳元に鳴り響く音楽に気づき、ヘッドフォンを外す。不思議な世界に来る前にいた場所だ。確か、学校帰りに寄ったはず、そう思って腕時計を見れば、そう時間は経っていない。不思議に思いながら、スマホを取り出そうとポケットに手を伸ばすと、手のひらに紙の角が当たったような感触がして、取り出した。] …っ! [魔術師の絵柄を模した、異国情緒のあるカードだった。しかしその絵柄も、一瞬見えたと思ったらすぐ消えていく。何の変哲もない、白紙の名刺サイズの紙だった。] ……うーん。 [恐らく、夢ではない。あの夢の中にいた人たちは、どこかで元気にしているのだろうか。そう思いながら、またヘッドフォンをつけて階下へのエスカレーターへと向かった。店を出る間際、その雑踏の中に新しい出会いがあるとは知らずに。] (37) 2021/02/08(Mon) 13:51:42 |
【人】 星海の番人 スバル/*ほぼ来られず、大変申し訳ありませんでした……皆さんすごかったですね…! ゆーまさんやあんずさん、フォローありがとうございました…。°(°´ω`°)°。 正直ログ読み全く間に合わずでした。メモも非常に助かりました…どなたがしてくださったのかわかりませんでしたが (38) 2021/02/08(Mon) 13:53:27 |
【人】 星海の番人 スバル/* ゆきさwww いえいえーむしろこちらからも絡みにいけなくてすみませんでした。絡みにいく余裕が無かったので、土日にちょっと動けたのは嬉しかったです。昨日は更新まで起きていようとしたけどがちで寝落ちてました… (39) 2021/02/08(Mon) 14:04:59 |
スバルは、また夜来ますーのし (a0) 2021/02/08(Mon) 14:05:46 |
【人】 三橋 夕凪[どれくらい時間が経ったのか、 それとも現実にはほんの僅かな時間だったのか。 ゆっくりと顔を上げる。 息を深く吸って、全部吐き出せば、 立ち上がることができた。 ] カードを見つけたことを、伝えなきゃ。 [リクちゃん、スタンレーさんを探すために 足早に図書室を出た。] (41) 2021/02/08(Mon) 15:14:44 |
【人】 三橋 夕凪[図書室には、誰もいないように見えた。 もしかしたら誰かいたのかもしれない けれど>>3:168、それよりも。 テーブルに置かれたタロットカード>>3:165 >>4に目が吸い寄せられてしまったから。 リクちゃんか、スタンレーさんだ、ととっさに思った。 きっと、あの2人は、タロットを見つけている。 なんの根拠もないのに、確信に近いなにかがあった。 偶然にもスタンレーさんが同じように 思っている>>4とは知らないまま。 どうか皆が元いた世界に帰れますように、と 祈りながら、それでもほんのすこし。 スタンレーさんにはお礼も言えなかったな、 と思い返して眉根がぎゅっと寄った。] (43) 2021/02/08(Mon) 15:21:09 |
【人】 三橋 夕凪[視線の先に あの時、伏せたままで見えなかった顔。 誰よりも優しくて、思いやりのある色を 携えた双眸が輝く。 走ってきたのか、長い前髪が揺れていて。 それどころじゃないのに、あぁやっぱり 好きだなぁなんてそんなことを思って ただ、見つめていた。]* (45) 2021/02/08(Mon) 15:26:06 |
【人】 半裸刑事 エロンボ♂[ −時間になった タロットの輝きは一層強さを増し、僕達は光に包まれた ユウナも…きっと日常に戻る 最初は随分と脆そうに見えた彼女だが、今は強い女性だと思える きっとどんな困難も強引に乗り越えていくのだろう そういえばユウナには文化圏の違いは感じたものの、スタンレーに感じたような全く別の世界の人間という感覚はなかった もしかしたら同じ世界の同じ時間軸を生きる人間…もしかしたらまた会えるのかもしれない…そうだ、せめて何かを渡しておけば 僕は帽子をふわりとユウナの頭に ] きっと、また会える気がする。だからこのハット をっ!? [ いや、違う。これは… ゴボウだ。 非常に力強く、太く、ただならない土臭さを発するゴボウだ よくぞここまで育ったと思われる それはともかく、もはや説明がつかないが間違えて被ってきてしまったのか…! そうこうしているうち光が視界いっぱいに拡がって、ユウナも、何も見えなくなった ] -暗転- [ 徐々に…身体に感覚が戻る… 目を開くと そこはいつぶりかの星空の下だった ]* (46) 2021/02/08(Mon) 16:04:30 |
【人】 前に進みたい 柚乃──あれから 「柚乃」 はぁい〜? 「……」 [ 無事に帰ってきていた彼女。 隣には心配そうにしていた彼がいた。 そのときから、今みたいに 何もないのにそっと抱きしめて 離れることを許されない。 ] 柚乃は、ここにいるよ〜? 「知っている。…はぁ……」 心配しすぎ〜。 これだと、お仕事できないよ〜? (47) 2021/02/08(Mon) 17:38:49 |
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