III『女帝』 シャルレーヌは、メモを貼った。 (a83) 2022/12/13(Tue) 16:31:31 |
【人】 XII『吊された男』 ユグ――誕生日の話―― [ユグは、自分の誕生日が何日なのかを、洋館に来てから知った。 かつての生活からすると幸福なことに、祝われたことがないわけではない。が、ほんの幼いうちのこと。 どれほど蔑まれ貶められても私たちだけはあなたを愛している、と両親が思えていた頃まで。 日付の概念を覚える頃には親は疲弊しきっていて、結局誕生日というものが何を意味するものなのかわからないままにひとりになり、そしてこの洋館に来た。 それでも十まで親がいて、出生の記録もあったことから、正確な日付が政府の方で確認できていたのだろう。 冬の終わりが近づくころ、母親が酷く泣き崩れる日があった意味が、ようやくわかった。] (571) 2022/12/13(Tue) 16:36:42 |
【人】 XII『吊された男』 ユグ[洋館に来てはじめての誕生日を祝われたときは、本当に嬉しかった記憶がある。 これが箱庭の子の穏やかな暮らしなのだ、と感じた。 かつていた村は信心深く、箱庭の子は世界を滅ぼし証持ちは災いを呼ぶと常に信じていた。 けれどやはり、箱庭に幸福な時間はあったのだと、この関係をずっと維持できれば憂いはないのだと実感できたのだ。 もちろん、二度目以降も嬉しいものだったし、人が増えるほどに理想の箱庭の夢を見ているような心地になる。 神学の本に、綺麗な石。ふわふわのメルロンに、それにそっくりな羊のぬいぐるみ。 贈り物もそれぞれ喜ばしくて、ユグにとっては洋館にいる喜びを実感する日のひとつになっている。] (572) 2022/12/13(Tue) 16:37:02 |
XII『吊された男』 ユグは、メモを貼った。 (a84) 2022/12/13(Tue) 16:46:05 |
【人】 [『 力 』 フォルス―――回想:ある日 街の中 悪魔さんと 出会った ! [ 己も街に出る類ではあるが " 彼 "は己よりもその頻度が高いように思う 職員がぴりついている時は 大抵" 彼 "が洋館に居ない時が多く その日、声をかけたジャスミンがぴりついていれば 街で見かける可能性は決してゼロではない くらいには思っていた。 悪魔が店に入っていけば 程なく後を追って店に入る事にした ] (574) 2022/12/13(Tue) 17:39:41 |
【人】 [『 力 』 フォルス[ "そういう事"ばかりをする訳じゃないだろう けれど予感めいたものもあった それが元商人志望のカンか 失礼千万のカン違いかは ――悪魔のみぞ知る所だが 動きかけた男の手を掴んで いつものようにへらりと笑った ] (575) 2022/12/13(Tue) 17:41:40 |
【人】 [『 力 』 フォルスハローあっくん♡ こんなトコで会うなんて奇遇だねえ もしかして彼女へのプレゼント探してた? それならさっき向こうの店でイイのがあったよ! 絶対気に入ると思うから〜 行こ行こ♡ [ 手は振り払われたか、どうだったか "外"に出る時は常に白い手袋を嵌めている事もある 振り払おうと思えば容易だったろう ] (576) 2022/12/13(Tue) 17:42:53 |
【人】 [『 力 』 フォルス[ 往来を颯爽と進む好青年二人 手を引いてか肩に腕を回してかは まあ、大した差では無かったか 文句を言われた所で「まーまーすぐそこだから」 とかなんとか言ってすいすい連れてって なし崩し的に射的に付き合わせた記憶はある ] (577) 2022/12/13(Tue) 17:43:36 |
【人】 [『 力 』 フォルス[ 悪魔の一流の外面職人の見せ所の一幕(確定) 「 ホラ、アレ クリスタベル好きそうじゃない? 」 「 その下のはシャルが好きそーだよね どう思う? 」 「 次来た時に渡せるかなー 」 「 お兄さーん、 俺とあっくんの分一回ずつよろしく〜♡ 」 「 もしかして自信ない? 」 [ 受け取るのを渋りたい年頃なら ほいほいその手に持たせるので問題ない。 ちなみにシャルへの贈り物 白いうさぎのキーホルダーは五発中三発目で成功した ] (578) 2022/12/13(Tue) 17:45:03 |
【人】 [『 力 』 フォルス[ そんなこんなで俺はその日 なんと街で悪魔君とデートをした。 あのインクまた仕入れるからさあ 一杯付き合って♡ って好青年らしくねだって 射的の後ももう少し続いたデート(確定) 「 楽しい? 」 主語の無い悪魔への問い 彼への初めての質問らしい質問は その日のどこでのものだったか ] * (579) 2022/12/13(Tue) 17:47:04 |
【人】 [『 力 』 フォルス――回想:売店の上客 [ 性質上赤字以外あり得ない売店は 実はそこまで赤字でも無い。 バニッシュ・インクとラーン・インクは 店において利益の出る数少ない商品であり 定期的に売れる事で赤字をそれなり補っている ] ハロー悪魔いらっしゃい! 好きなだけ見て行って♡ [ ここは誰であろうと拒む事は無い 俺を厭う人間であっても、同様に>>512 ] (580) 2022/12/13(Tue) 17:55:42 |
【人】 [『 力 』 フォルス[ 彼はよくインクを買って行く ] ―――楽しい? [ 何度目のリピートの事だったか いつかの日と同じように尋ねた事がある。 答えがどうであれ、返らずとも 「 まいどどーも♡ 」って 商品を渡して上客を見送った ] (581) 2022/12/13(Tue) 17:56:08 |
【人】 [『 力 』 フォルス[ 花達を撫でて行く気持ちの良い風 近付いてくる足音に目を開けた ] ? んー まいどどーも [ ひらり手を振って 背を見送ればまた目を瞑った 薄ら香る花に 風の音に揺蕩いながら 律儀な奴ってくすり、笑いがこぼれた ] * (582) 2022/12/13(Tue) 17:57:09 |
]X『悪魔』 ゼロは、メモを貼った。 (a85) 2022/12/13(Tue) 18:00:21 |
[『 力 』 フォルスは、メモを貼った。 (a86) 2022/12/13(Tue) 18:05:57 |
III『女帝』 シャルレーヌは、メモを貼った。 (a87) 2022/12/13(Tue) 18:06:33 |
【人】 XIV『節制』 シトラ[ アリアちゃんに連れられて洋館へと向かう道中 わたしはずっと、肩を丸めてきょろきょろしていた。 目に映り耳にするほとんどすべてのものが、 わたしにとっては初めて経験するものだった。 山を下った先にも、 ずっとどこまでも道は続いていて 故郷の村の家々と似た作りの家も まったく違う作りの家も並んでいた。 故郷が遠ざかれば遠ざかるほどに道は整い幅は広がって、 立ち並ぶ家々の数も、すれ違う人の数も増えていく。 軒先ではしゃぐ子どもたちの笑い声。 庭に干された、知らない色の洗濯物。 長い椅子に座って外で食事を楽しむ人たち、 記憶にある小川とは比べ物にならないほど大きな川。 空の色も、村のものとは心なしか違う。 これまで自分の生きてきた世界が、いかに小さかったか カーテンの向こうに広がる世界が、いかに大きかったか そう長くはなかったはずの旅路の間に こんなにも未知の世界が広がっているなら、 もっと北や東の彼方には一体何があるんだろう ] (583) 2022/12/13(Tue) 18:38:32 |
【人】 XIV『節制』 シトラ[ 初めて口にした我儘を叶えてくれた彼女に わたしは、できるだけ迷惑を掛けまいと思っていた。 けれどいざ洋館に辿り着いてみれば どう過ごして良いのか、それすらもわからなかった。 結果、無意識のうちに、あるいは意識的に 気付けばいつもアリアちゃんの後を追っていた。 このひとの傍に居れば何も怖いものはない、 このひとの傍から離れてはいけない、って 魂が訴えかけているみたいだった。 洋館で暮らし始めた最初の頃は、特に 完全にひっつき虫状態だった。 アリアちゃんの隣で過ごせる時間が 一番、ほっとしていられた。 ] できなくても、いい…… [ メイドさんにお世話になってしまう度 先住のみんなに世話を焼かせてしまう度に 心の底から感謝しながらも 申し訳なさでいっぱいになってしまうわたしに、 自分の無力さを思い知って泣いていたわたしに アリアちゃんは、そう言ってくれて>>261 ] (584) 2022/12/13(Tue) 18:39:53 |
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