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コルヴォは、確かに死に損ないにはお似合いだ、とも思う。 (a37) 2022/08/20(Sat) 16:10:17 |
【人】 piacere ラウラ【どこかのバー】 >>48 >>49 >>50 ツィオ様 ──伸ばし 触れようとするのは、貴方の頬だ。 拒むようであれば動きは止まる。嫌がることはしたくないから。 けれど言葉は変わらないだろう。 もう、決めていることだ。決めていたことだ。 「…だからこそ、ラウラは。………ラウラの幸せを、望めません」 誰かと共に堕ちて、己だけの幸せを手にして。 その時は笑っていられても、いつかに後悔するだろう。 それはマウロ様からの問いだとしても、同じだ。 望まれたから手を伸ばすのではなく、本当に心から。 心の奥底から互いに望むもの以外に、手を伸ばしてはならない。 「…ラウラは皆様が笑う姿が、好きです。……大好きです。 ……きっとそれだけで、生きていく理由として十分 ですから」 頬に触れているならば、その指先で緩く撫でて……。 「……それに、約束しました。大切な約束です。 リカルド様の優しさを、思いを……ラウラは、捨てることなど出来ません」 微笑んだ。作り物ではない、確かな笑みで。 そうして、貴方に伝えるべき感謝を──今に。 「…ツィオ様、ラウラにきっかけを下さり ありがとうございました」 (51) 2022/08/20(Sat) 16:10:29 |
ラウラは、今度こそ約束を違えないように。 (a38) 2022/08/20(Sat) 16:12:41 |
ラウラは、いつまでも 待ち続けましょう。 (a39) 2022/08/20(Sat) 16:13:29 |
リカルドは、お前になどフラれてやるものかと、薄く笑った。 (a40) 2022/08/20(Sat) 16:28:29 |
【人】 狡兎 ツィオ【どこかのバー】>>50 >>51 ラウラ 頬に触れられる。笑顔のまま、それを受け入れる。 その掌に、自分の掌を重ねて、頬を寄せた。 「……そう」 饒舌な男が。 寡黙に相槌を打った。 と、同時に――後ろ手に振れていた"果実"から――。 気付かれないように、指を離した。 「分かった。 今のキミが望むものがそれなら。 俺としてはそれが聞けただけで十分幸せだよ」 自分は、誰かから奪ってやることはできる。 ただし、逆を返せば奪ってやることしかできない。 唇だって、心だって、身体だって、思いだって、 だって。 望まれれば何でも、傷一つなく奪うことはできる。 ▽ (52) 2022/08/20(Sat) 16:38:20 |
【人】 狡兎 ツィオ【どこかのバー】>>50 >>51 ラウラ ただそれが望まれないのならば、 それはけして奪われる必要のないことだ。 俺は元より――差し出す側の人間なんだから。 望まれれば、何だって差し出して来た。 時間も、情報も、他人の命も、己自身だって。 だからそんな"裏切り者"が。 この本物の笑みに与えられる何かは、 生憎、全部もうすでに名前も知らない"誰か"の手の中にある。 拾い集めるには、何もかもが遅すぎる。 「最高の報酬が貰えたから、 ……十分だよ、ラウラちゃん。 キミが望めないなら、俺が望んでおくよ。 キミ自身の幸せを。だからキミも望んでてほしい」 頬に触れる指先に、唇をつけた。マウロの赤が染みる。 「――俺の幸せをね」 どうか、俺と同じように。無責任に。 ▽ (53) 2022/08/20(Sat) 16:39:18 |
ツィオは、密約を交わした。 (a41) 2022/08/20(Sat) 16:40:11 |
【人】 piacere ラウラ【どこかのバー】 >>52 >>53 >>54 ツィオ様 頬を包むようにして触れた手のひらは、大きな手の中に包まれて。 重なる手のひらからお互いの熱が交じり、溶け合う。 ラウラはあの日確かに望まれたなら、差し出すつもりでいた。 けれど貴方は、それを望まずにいた。…それが答えだ。 だから望まない。望めない。貴方にだけは、望むべきではない。 …もしも貴方が"先"であれば、答えは異なっていたかもしれない。 でもこれは"もしも"の話で、"今"にはない 空想話。 謝罪はしない。するべきではない。 似ているなどと分かったような口も聞かない。 きっとそれでいい。ラウラは自分の意思で、そう考えた。 ▽ (55) 2022/08/20(Sat) 17:56:45 |
【人】 piacere ラウラ【どこかのバー】 >>52 >>53 >>54 >>55 ツィオ様 指先に触れる熱に菫色を向けて、少しだけ目を細めた。 貴方が何を背負うのか、ラウラは知らない。何も、何ひとつも。 この問いにどんな意味が含まれていたのかも、本当の意味では理解出来ない。 選ばなかったことが正しいのか。選ぶことが間違いなのか。 その答えも結局、分からないままだ。 「…えぇ、勿論です。ラウラは ツィオ様の幸せを、願いましょう。 生きている限り、ずっと。…ずっと、貴方様の幸せを」 願い続けましょう。それが貴方の願いであれば。 それで少しでも──救いになるのであれば。 頬の手はそのままに、椅子から立ち上がり 背を伸ばす。 叶うなら貴方を引き寄せて、その額に口付けを。 ──それから、貴方の耳に口元を寄せて……。 (56) 2022/08/20(Sat) 17:58:37 |
【人】 ショウダウン ヴィオレッタ【賭博場】 ――これはいつかの話 数週間、数か月、あるいはもっと前かもしれない まだ三日月島に祭りの気配が遠い……あの頃の日々の欠片 >>マウロ 「……お客様、お楽しみいただけていませんか?」 アウグスト様が少しばかりお席を離れる間、 一緒に来店していた青年に話しかけた。 青年の手元のチップは…… 来店時の半分ほどに目減りしているようだ (57) 2022/08/20(Sat) 19:03:20 |
ビアンカは、もう、どうでもよかった。たった一つのこと以外。 (a42) 2022/08/20(Sat) 19:21:52 |
【人】 小夜啼鳥 ビアンカ大通りから一本逸れた場所。 石畳の上のベンチに、ひとりの女が座っていた。 モノトーンのフリル・ドレスに、傘が一本。 俯いたその横顔は十分に整っているといえるもので、 多少濃いメイクも夜の街灯の下、女の流れるような鼻梁や大きな瞳を美しく彩っていた──本来なら。 今はそんなメイクよりも目立つ大きなカーゼで、顔の左側が覆われてしまっている。その下の頬はどす黒く内出血していて、美しい輪郭の半分を醜くゆがめているようだ。 さらに骨折でもしたのか、包帯とガーゼで巻かれた右腕をサポーターで吊っている。気取ったようなネイビーのアームカバーが、ゴシックな服のうえですっかりと浮いていた。 ――それでも、祭りの陽気と酒精に浮かれ、声をかけてくる男もいた。けれど、そんな物好きな男も。 「見せもんじゃねえぞ」 顔をあげた女のどろりとした瞳で睨みつけられて、愛想笑いをして去っていった。 「クソが」 そちらを見もせずに悪態を投げつけて、充血した眸をまた降ろす。 左手に持った携帯端末をじっと睨みつけたまま、女はずっとそこに座っている。 ただ、何かを待つように。 (58) 2022/08/20(Sat) 19:37:16 |
ツィオは、静かに微笑んで。 (a43) 2022/08/20(Sat) 20:02:48 |
ツィオは、" "を重ねた。 (a44) 2022/08/20(Sat) 20:03:04 |
ヴェネリオは、友に『 』をした。 (a45) 2022/08/20(Sat) 20:14:41 |
ルチアは、捜している。 (a46) 2022/08/20(Sat) 20:18:21 |
【置】 ニンナ・ナンナ ヴェネリオとある孤児院に『手紙』がついた花束が届いた。 宛先も名前もないその花束は、院長だけが渡す先を知っている。 『親愛なるあなたへ。 こんにちは。 其方の過ごす街はいい天気ですか? 海の向こうで会えないあなたを想って もう20年も過ぎました。 遠く離れていてもこの広い空だけは その街に繋がってると想い続けています 夏の祭りの季節にこの手紙は届いているでしょう。 三日月島の街に飾られている花は華やかで、 おやつにする林檎だけで済ませる買い物も ついお財布が緩んでしまったりしたものです。 とても楽しいお祭りです、あなたもどうか楽しんで下さい。 まだあなたに会うことはできないけれど、 また来年も花を送ります。 どうか幸せになって。 私たちの坊や』 (L1) 2022/08/20(Sat) 20:33:48 公開: 2022/08/20(Sat) 21:00:00 |
ヴェネリオは、生涯 を贈るのは、一人でいい。 (a47) 2022/08/20(Sat) 20:35:43 |
【置】 銀の弾丸 リカルド『 Caro ツィオ 俺がもし、朝までに帰らないようなら 俺の部屋に匿っているマウロを迎えに行ってやってくれ da リカルド 』 幼い頃の3人の写真を一緒に添えられ、その裏にはPer sempreという文字が書かれている。 (L2) 2022/08/20(Sat) 20:43:41 公開: 2022/08/20(Sat) 21:00:00 |
【置】 いつかの ラウラ写真立ての裏板を外し、2枚のメモを仕込む。 気付かれるかどうかは分からない。 気付かれる必要も、きっとないだろう。 それでも、何かを残したかった。 そう思うことはきっと我儘で、欲で。 ずるいのは──わたしも同じ。 (L3) 2022/08/20(Sat) 20:45:14 公開: 2022/08/20(Sat) 20:50:00 |
【置】 鳥葬 コルヴォ「うちの火葬炉が何て呼ばれているか知ってます?」 「地獄界第六圏だそうです。」 「まったくもって、随分な呼ばれ方です」 「ここで焼かれているのが誰にとっての異端者か、 なんてのは、俺の知ったことじゃありませんし」 「自分もいつかここで焼かれるものだと思っていますよ。」 (L4) 2022/08/20(Sat) 20:46:53 公開: 2022/08/20(Sat) 21:00:00 |
ソニーは、貴方が最後に見るものが、 ならよかったのにと願っていた。 (a48) 2022/08/20(Sat) 20:46:54 |
ソニーは、ある一節を思い出していた。『一滴でもおれの魂を救えるだろう、半滴でも、ああ、わがキリスト!』 (a49) 2022/08/20(Sat) 20:47:19 |
コルヴォは、躊躇わず、引き金を引いた。 (a50) 2022/08/20(Sat) 20:47:28 |
【置】 叶わないモノ ラウラ昔から何故か、約束や願い事は叶わないことばかりでした。 上手くいかないのは何もしていないからだと、そういうことなのでしょうか。 あるいは、そうした運命の中で生きていたのでしょうか。 結局、何が原因かなど誰にも分からないのでしょう。 どうしようもなく運が悪かった、それだけの話です。 ──それだけの、話でした。 (L5) 2022/08/20(Sat) 20:48:22 公開: 2022/08/20(Sat) 21:00:00 |
リカルドは、恩義と友のためならば、いつでも” ”を差し出せる。 (a51) 2022/08/20(Sat) 20:51:01 |
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