［　それは今し方の話題の人からの手紙>>67
　　私が貴方の魔法をわからないわけないじゃないの。
　


　　
　　パタン、と綺麗に仰向けに倒れた私は



　　

　　　はー
　　　先生ー、こんなところで寝たら風邪引きますよ
　　　まあ、


［　カツンと頭に小石が当たった。
　　
　
　　じと、と寝転がった人物を見て。　］



　　　風邪引く前に起きてくださいよ
　　　支度はしておくので


［　近くにあった布を先生に掛かるように投げつけ

　　適当に旅支度をすることにした。　］
　

　　　　　　　　　
　

［　その日の夜に自室で一人手紙を開ける>>67
　　こういう行動は素早いのよね。



　　落ち合う場所
　　日時
　　それから一言だけある言葉
　　簡潔すぎてあの子らしい。　］


　 　100点満点
　 　ただ、手紙が仕事向けすぎたので
　　

　　 そうね。一言だけあったから
　　 プラス39点ってところかしら


［　月明かりの窓の下で手紙を楽しそうに読む。

　　でもこうして元気にやっているようだから
　　それだけで100点満点をあげようとは思う。　］
　

［　蒼鉛の魔術師 ヴィスマルト
　　彼が自身の姪を弟子にしたこと
　　情報として知っているわ。




　

［　そんな意気地のない私は嫉妬だけは一人前で。



　

　　　
　

　　


　

　

　

　　さて、返事を書きましょう


［　時間と場所の了承と
　　用意できそうな細かな材料は
　　こちらで揃えると付け足す。

　　一番大事なのは場所と特定の素材なのだから
　　
　　最後に会える日を楽しみにしているわ。と　］


　

　　こんなことで悩んでいたら先が思いやられるわ！
　　

　　出来上がった手紙には
　　秘密のまじないを一つ



　　

　　返事を送れば、月が綺麗な窓の外に視線を移して。　］
　

　　　この城を少し空けることになるわ
　　　いない間のこと、よろしくね



　

　

　　　[ ]

　

　

　　　

　

　

　

　
[翌朝。オペラに声を掛けて、
今度は忘れずに、協力者の説明を行った。]


　紅玉の魔女、ルービナ様は私の師だ。
　アガーテ様とも旧知の仲で、
　人物も魔術の腕も、信頼の置ける方だから
　今度の機会に、よくよく学びなさい。


[という言葉も添えて。




　

　

　紅玉の魔女…


[その名は聞いたことがあった。
確か、師匠を尋ねてきたアガーテ様の世間話で。



何にせよ、もし教えを受けられる機会があるなら…

受けたいと思うかは、どうだろう。
師匠の言い分を聞くなら、
本当に信頼できる方なんだろうけど。

　

　
[出発前に、そんなことを考えていたせいか。


辿り着いた目的地で、いざその人に会うとなったら
私は緊張で固まってしまって。]





[なんて、お顔を見る前からオロオロしている始末。]
　

　　　　
　

　
[目的地には早めに着いた。
偶然ではなく、意図しての事である。
旅先では、何もかも予定通りとは行かないから
それに備えて、というのもあるが。
余裕を持って行動し、現地での滞在先など下見して、
師匠の手を煩わせないようにするためだ。

これも、かつての弟子の習いというもの。
自分の事はともかくとして、こういう行動は>>85
昔から心がけていたつもりだった。

さて、道中特に問題も無かったので、
こちらの予定通りの時刻に到着し。
雑事を済ませ、万全の態勢で
師匠を迎えるつもりだったのだが。]


　落ち着きなさい。いくらなんでもここに来て、
　うっかり間違うという事もないだろう……


[弟子にはそう言って。
元々硬い表情筋を、可能な限り余裕の顔に近付けた。

了承の返事は受け取っているし>>92
自分は自分で、しっかり確認もした。
手違いはない…はずだ。おそらく。]
　

　　
　　寄り道しすぎたわ


［　市井に出たのが久しぶりなせいか
　　あちこち寄って行ってしまい
　　気が付けば約束した頃合いも間近。　］