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人狼物語 三日月国


202 【ペアRP】踊る星影、夢現【R18/R18G】

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【人】 黒崎柚樹


 今はもう、ね。
 そこまでの思いはないけど。

 私は私だって……思えてるけど。

[でもやっぱり、心のどこか、武藤の隣で微笑む"絵に描いたようなかわいらしいお嫁さん"を夢見てるところはあるかもしれない。今も。]

 そんな感じでね。

 武藤のも、多分……、
 "こうだったら、もっとくっきーに好かれてたのに"みたいな感じ、した。

 …………ふふ、顔合わせて早々、"愛してる"だって。

[武藤が素面の状態で、そこまで甘い雰囲気でもない雰囲気の中、その言葉を囁いてくる筈ないのにね?……と言ってしまうと、武藤に失礼かもだけど。

そして案外と狭量な武藤は、私の反応どうあれ、私に"愛してる"などと愛の言葉を告げてくる存在自体、許せないものであるのかもしれないけれど。]
 
(91) 2023/03/05(Sun) 22:52:24

【人】 黒崎柚樹


 でもそれより、"嫌なことは忘れればいい、忘れさせてやる"みたいなこと、言われて。

[ああ、これ、武藤じゃないなって思ったよ……と。

他にもいろいろ。
"身体を傷つけない"とか"嫉妬しない""束縛しない"とか。]

 ……ああ。
 武藤より、"中身がある"って胸張ってた。

[つまり武藤は本当、そういうところ気にしてたんだなあ、って。]

 えっと、ねえ……正直、普段の武藤より、全然、薄っぺらく感じたよ。

[だから、うん、"あっち"に縋るは無いです。10000%くらい、無い。]

 武藤も、"そのままの柚樹が好き"ってずっと言ってくれてるのに、ね。
 だから、"あれ"を呼んだのは、私だったのかもしれない……なんて。
 
(92) 2023/03/05(Sun) 22:53:20

【人】 黒崎柚樹


[紅茶もうちょっと飲む?と、まだいくらか中身が残っているミルクパンと茶こしを持って互いのカップに注ぎ入れ。]

 なので、"ごめん"はもうおしまい。

 それじゃあ気が済まないとか言うなら、帰ったらケーキでも奢ってもらおうかな。

[状況は全然違えど、前にも似たことあったよね。スーパーモンブラン。

あいにく今はモンブランの季節ではないけれど、幸い(?)今は"新エクストラスーパーあまおうショートケーキ"という舌噛みそうな名前のケーキがあるみたいだよ?

くすくす笑いながら告げたら、いくらか残る武藤の眉間の皺もすっかり綺麗に消えてくれるかな。*]
 
(93) 2023/03/05(Sun) 22:54:19

【人】 月島 雅空

 じゃあ…お願いします。
 他人任せになるのは嫌ですが…それしか俺にはないので。

[出来ると思う、どうにかしてみせる。という言葉>>83にほっとして、そしたらもう自分からは頼むだけだ。背中を曲げ頭を深く下げる。
神隠しされた先から珠月を探してくれ。なんていってやってくれる人間はいないだろう。
頼るだけなのは歯痒い気持ちもあるが、自分の気持ちよりも珠月が無事に帰ってくることが一番の望みだ。]

 この湖が?

[特別な場所?といわれたのに首を傾ぐ、自分にとっては特別とは言い難いが]

 …前から不思議だったのかは知らないけれども…少なくとも今夜からは不思議なのは間違いない。…かな

[皮肉気にいいながら、湖か…と今は美しさよりも底知れなさを感じる湖を見つめて]
(94) 2023/03/05(Sun) 22:59:20

【人】 月島 雅空

 あ、そうだった。

[力を使い果たした。といっていた、でも戻ってきてる。というのに安堵>>86も抱いたところで、音が響く。
水が滴るような音。本来なら聞き逃してもいいはずなのに耳に届くそれに警戒するように周りを見渡して、それはペルラが呼び出した力だと認識したのはすぐのこと

光の波紋が何かを作り出そうとするようにまとまろうとして霧散する光景を目を丸くして見つめて]

 いや、大丈夫。それに信じれた。

 ぁーっと…力を見たからじゃなくて…ペルラもいってたけど、珠月と似てるから嘘をついているって見えなかったからってのはあるんだけど…

[わざわざ能力を見せてまで自分を信じてもらおうとしてくれたこと>>87に申し訳なさと、ありがたさと。だがそれ以外にも彼女に頼んだ理由としては、似てるから。とそこだけは少し照れくさそうにいって]

 今はゆっくり休んでもらうのが一番かな・・・。

[直前まで力を使ったといっていたし、今も表情には隠せない疲労感がにじみ出ているのが見てとれる。]
(95) 2023/03/05(Sun) 23:00:12

【人】 一匹狼 “楓”

[風が冷たくなり始め、時間の経過に気づく。それと同時ぐらいに、こちらへ向かう足音にも気がついた。>>84
 目覚めたとも言えるし、まだ夢現とも言える。
 彼の意識はそれなりにはっきりとしているものの、体が重く、瞼さえ動かす気になれなかった]


  ……ん、……


[肩に触れる手と声がけに、彼が返せたのはそれだけだった。>>85
 声で誰かまではすぐにわかったのだけれど]*
(96) 2023/03/05(Sun) 23:00:23

【人】 月島 雅空

 とりあえず濡れて身体も冷えるだろうし来てもらっていいかな。
 しばらく一緒に暮らすことになるけど、食べ物や寝る場所とかもあるからさ。

[まぁ、来てもらうといっても、自分の後ろにあるコテージのほうなんだけどもね。
そうして休んでもらうためにとコテージへと誘導するが、まずはシャワーかな。ひとまず備え付けの服を一旦着てもらって、それからは…珠月のを借りるか。食事や睡眠はどちらを望むだろうか。コテージについた電灯から始まり文明の機器を教える時間がはじまるのだろう*]
(97) 2023/03/05(Sun) 23:00:30

【赤】 一匹狼 “楓”

[頬を撫でられた。>>*25
 されたことは、おそらくそれだけ……だと、思う。>>*26
 髪らしき感触を首のあたりで感じた気はしても、髪の長い彼女のこと、正確な姿勢まで推測するのは難しい。
 重い瞼を持ち上げてみると、そこには呆然とする彼女がいて]


  どうした……椿。大丈夫か……?


[努めて冷静に声をかけたつもりだったが、彼の声音には幾分か焦りや不安が滲んでいた。

 彼女が何をしようとしていたかなんて、正確なところはわからない。
 けれど眠っている間に頬に触れられるというのは、意味合いが何であるにしろ、自然と心臓が暴れ出すような出来事だった。

 それでも彼女の表情を見れば、楓は自分のことよりもまず、彼女を気遣いたくなった。そういう性分なのだろう。かつて共に過ごした日々でも基本的には周りの人たちの心情のほうを優先していたから]**
(*27) 2023/03/05(Sun) 23:02:17

【人】 大学生 要 薫

[二度寝をした。
彼の腕の中で、すやすやと。
まさか彼に寝顔を堪能されているともしらず、>>81もう少しもう少しと寝むっていたのだが、目が覚めたとき、彼はまだ帰ってなかっただろうか。んあと声を上げ、瞼を擦り。欠伸をして周りを見回せば、眠る前は一緒にいたはずの姿がなく。


んーっと背伸びをして
のそのそと、ベッドから起き上がり]


 ……寿?


[どこ行ったんやろとぼんやり。
とりあえず、お腹空いたわぁ。と欠伸ひとつ**]
(98) 2023/03/05(Sun) 23:17:00

【人】 武藤景虎


 無意識に思い出してるところはあった気はするんだけどね。

[“武藤がずっと武藤だったから“>>89と言うのには、どういう意味だろうと少し考え込んだものの、あの事故の前のオレも柚樹が好きでいてくれているオレと変わらなかったという意味なら嬉しいと思う。

“そういうとこ、本当、武藤“というのが褒め言葉だと言われたことを思い出して、少し気恥ずかしくなった。
でもそれは、何よりの褒め言葉だと思っているので。

過剰に意識をして躊躇を覚える必要もなく触れられることが今は嬉しくて、指先に触れた体温がやけに熱く感じられた。]
(99) 2023/03/06(Mon) 2:59:14

【人】 武藤景虎


 冷静におしゃべりは無理……、だったかな。

[それがわかっていたからこそ、“あれ“はオレの前には現れなかったのだろうし。

偽物の柚樹については、美術館の中で柚樹が遭遇していたものと同じだと考えれば、柚樹の説明>>90は納得がいった。

柚樹に好きだと告げた時、同じ気持ちだと答えたすぐ後に、“でもダメだよ“と、恋人にはなれないと言われた理由を思えば、あの時の柚樹が抱えていた思いをそのまま表しているのだろう、とは。

柚樹と付き合ったらオレが変に思われるからとか、そういう。]

 まあでも、偽物の柚樹には全く心は動かされなかったよ。

[何も心配してなかったと思うけど。

だから、オレの方も似たような感じで自分の深層心理的なものが反映されていたのだろうと思うと、若干聞くのが怖くはあったが、気になってはしまう。

一言目の説明でもう、「は?」とは不機嫌な声が漏れてはしまったが。>>91

やっぱり“あれ“と冷静に話すのは無理だったと思う。]
(100) 2023/03/06(Mon) 2:59:57

【人】 武藤景虎


 いや、オレだって素面でもそれくらいは言え……、いや、続けて……。

[愛してると言ってきたからオレじゃないって判断されるのはどうかと思うと反論しようとしたものの、事実なので先を促した。]

 ああ……、それは確実に言わないかな。

[次に挙げられたことは、柚樹がオレではないと気づいても納得のものだったけど。

柚樹が忘れろと言ってくるようなことも、全部覚えているところはあるし。

なんでもかんでも覚えておこうとするのは、以前繰り返し見ていた“柚樹が最後の一人になる悪夢“のせいだと思う。

あの夢の中で、柚樹が天使にオレの記憶を消して欲しいと願った時、絶対に忘れないと叫んで、仮令神様の力とかで記憶を消されるようなことがあっても、忘れないつもりだった。

だから、“忘れる“ということを無意識下で避けているのかもしれない。

その分、ごっそり記憶を失くしたことのショックは大きかったのだが。]
(101) 2023/03/06(Mon) 3:00:21

【人】 武藤景虎

[その他挙げられたものは、改める気がないか改められる気がしないものばかりだったから、柚樹が改めて欲しいわけではないならそれでいいかと思って。]

 中身がある……って自分で言うのすげえアホみたいだな……。

[そんなこと言う奴がオレの理想だったらやだなとは思いつつ、まあ、コンプレックスの最たるものなのは確かだったので。]

 ん……、でもそれも、柚樹がそんなことないって言ってくれたから、もう気にしてないよ。

[柚樹があれに縋ることは無いとはよく理解できたから、聞いておいてよかったなとは思う。]
(102) 2023/03/06(Mon) 3:02:26

【人】 武藤景虎


 お互いにもうあれが出て来ても何の問題もなさそうだとはわかったから、大丈夫。
 あ、紅茶ありがと。

[“あれを呼んだのは私かも“と言うのに緩く首を振って、新たにカップに注がれた紅茶に口をつける。]

 わかった、その必殺技みたいな名前のケーキは帰ったら奢るよ。

[“新エクストラスーパーあまおうショートケーキ“ってどんなんだろうと思いながら、ボウルに入った苺を口に放り込んで。>>93

オレもスーパーモンブランのことは思い出してはいたよ。

その時も、ケーキで手打ちにしてもらったんだった。

あの時初めて柚樹を部屋に呼んだんだったなと懐かしい気持ちになる。
ほんとにケーキ食べに来るだけのつもりだと思ってなかった、と笑って。]

 ……ありがとな。

[こうして思い出が語れることが嬉しいと改めて実感すれば、謝る代わりにお礼を告げて笑みを返した。]**
(103) 2023/03/06(Mon) 3:02:52

【人】 田中 天美


 は、食えんでかわいそうにのお。

[からからとした笑いの軽さと振る舞いは、何度となく繰り返した軽口のひとつだと察するに容易い。本心から哀れんでいる訳もない。

 飯も食うし眠りもする、大太刀を振るうだけの力はあるがそれも常人で手の届く範囲。化けもしなければ宙に浮けもしないし空を操れもしない。老いも死にもしない以外はただの人間だ。
 違いはそれ“だけ”だが、人においては決定的な差だ。生まれた地を、妻子を、真っ当な一生を手放さざるを得ない差だ。老いぬ所為で一所に留まることもかなわず、放浪を余儀なくされ、そして何より死を許されない。
 深江がどれほどまで終わりを希ったものか。長命といえど命に限りある化生では分かってやれない。多くの死を見て別れを知る立場は同じでも、やがては死ぬ狐とは違う]
(104) 2023/03/06(Mon) 3:14:04

【人】 田中 天美

[そも、人喰いの化け狐と、それを討ちにきた退治屋が最初の関係だ。紛れもなく敵であったが、いくら食い破ろうが裂こうが物ともせず大太刀を振るい、息の根を止めようとする姿の異常さに気付いた時、剥き出していた牙を収めて代わりに声を掛けたのが、次の関係に至るきっかけ。

 生きるには肉であれ生気であれ人を喰らう必要がある自分と、いずれも喰らったところで無限に再生する不死。山に入る人も減り、狩りに難儀していた時分に深江の存在はあまりにも都合が良かった。代わりに他の人間を食ってはならないという約束も有って無いに等しい条件だ。ただ傍にいりゃいいだけなのだから。

 互いに利があると見込んで成った関係だ。数奇にも三桁を超えても破綻せず、そして自らが終わりを迎える瞬間まで続くのだろうという予感がある。
 今更他の道を選ぶ気も、別の誰かを伴って生きる気も起きやしない。それを人は惰性と呼ぶのかもしれないし、執着と呼ぶのかもしれないし、もっと他の名をあてるのかもしれない。無論、そんなの自分たちにとってはどうでもいいことだ]
(105) 2023/03/06(Mon) 3:14:41

【人】 田中 天美


[どうしたって違う生き物で全てを理解できずとも、こうして縁あって共に生きている。
 それ以上でも以下でもない。
 唯一無二と過ごす現在に安穏とした満足を得ていることだけが事実だった]
 
(106) 2023/03/06(Mon) 3:15:06

【人】 田中 天美


 んじゃ具考えなきゃの。
 いや巻きたすぎか???

 餅は明日バーベキューの時んでも焼くかあ。
 砂糖醤油作って……きなこもええな。小屋行ったら無いかの。

 魚は次だなあ。
 貝はあるし煮付けにでもして具にせんか?

[コテージの橙の明かりに照らされながら、色んな匂いが混じり合うキッチンで、やいのやいのと騒いで笑う。
 貝の煮付けの甘ったるそうな醤油、きんぴらの味付けに使ったごま油の香り、炊けたばかりの飯の仄かな甘さ。フライパンで作った卵焼きはちょいと歪だが香ばしそうなきつね色で美味かろう。おむすびの具も何種か作って海苔で包み、できたおかずと一緒に弁当へぎゅっと詰め込めば完成だ。沸かした茶を水筒に移してる間に、リュックの荷詰めは深江が済ませたようで、明かりを受け取ると経つ準備は終い]
(107) 2023/03/06(Mon) 3:15:36

【人】 田中 天美

[肌を撫でる夜気は心地よい涼しさを連れてくる。じぃいと羽を鳴らす虫の音、ひょうひょうと細く鳴く鳥の声、葉土を踏みしめる音と二人の会話が夜に混じり合う]

 うっかりコケても知らんぞお。

[実際のところ夜目は利く。この程度の山なら明かりなど持たずとも影に足を取られることもない。それでも繋いだ手の先には暗闇を覗けない男がいるのだから、先導して照らしてやらねばなるまい。
 まあ、気配を読める人間でもあるから、心配なんてものはしてないが]
(108) 2023/03/06(Mon) 3:15:57

【人】 田中 天美


 ああ。
 最近じゃあ、一等かもしれんの。

[深江が天を仰いで足取りが緩んだのに合わせ、同じように空を見上げた。木々の空隙を冴え冴えと星が瞬いている。
 思わず見惚れて足を止めるほどの豊かな情緒は持ち合わせていないが、美しさだけは分かち合える。いいものだと共感し、それでいて更に奥へと進んで行く]

 しかし、天辺となるとどんぐらいかかるもんかの。
 適当なとこで弁当広げてもええかもしれんな。

[そんな会話を交わして暫く、開けた一帯を見かけて足を止めた。
 人の手で十分手入れされているようで、地表を覆って陽光を遮る木々をいくらか間伐したのか、雑草や蔓が雑多に生い茂ることもなく、陽光に照らされて緑に包まれている。
 近くの切り株も芽吹いており、あちこちに小さく花も咲いていた]
(109) 2023/03/06(Mon) 3:16:12

【赤】 片連理 “椿”

  大丈夫……はい、大丈夫です。


[辛うじて答える。
 気分が悪い。

 今のは、やはり“そう”だろうか? こんなに短時間で波がひくことは、今まではなかったはずだが。楓が同類であることが理由だろうか。

 ついさっきそれでも構わないと思ったはずなのに、実際に起こると暗澹たる気分になる。
 それは、椿に生きていてほしい、と言った楓にわざわざ殺させたくないのだ、と気がつく。

 ならば自害すべきだろうか。
 それにも、頭の奥でNOが響く。

『ヒトでないものが生きようとして、何が悪い』

 楓の言葉が繰り返される。
 そう、そうだ。どこかでずっと、そう思っていなかったか。
 認められなかった。それを認めてしまえば、あの人が悲しむ。同時に、やはり彼こそが椿を最も拒絶していたのだと知ることになる。あれほど愛してくれたというのに。]
(*28) 2023/03/06(Mon) 3:16:15

【人】 田中 天美


 お、ここらでどうだ?
 弁当も冷めきるよりよかろ。

 うん、昼に来ても悪くなさそうなとこだの。

[休憩には丁度いい箇所を見つけ、一旦ここで弁当を広げることに決めた。どっしと地面に座ってあぐらをかき、持っていた懐中電灯のボタンをぽちと押す。行きの道で深江に教えられたが、先が消える代わりに持ち手全体が光ってランタン代わりになる機能付きのやつらしい。便利なもんもあるもんだ。
 互いの間に置き、はようとリュックから出すよう促しつつ、どちらともなく空を仰いだ]
(110) 2023/03/06(Mon) 3:16:29

【人】 田中 天美


 ……ああ。

[盆いっぱいの銀砂を撒き散らかしたかのような星々が、夜に燦めいている。
 それは先の一等を素直に上回る景色に違いなく、ただ嘆息した]*
(111) 2023/03/06(Mon) 3:16:46

【人】 黒崎柚樹


["ひとめ?ふため?惚れ"だったとは、聞いている。

美術館へと向かうバスに乗る前。
同じ研究室に所属して半年後、初めてまともに雑談らしい雑談をしたあの時。

笑った私を"かわいい"と思って、もっと笑ってるところを見たいと思ったんだって。

武藤を疑うわけではないけれど、でもあの時の私はまだ男としか見られていなかったのだから、そういうものかなと不思議には思っていた。

このキャンプに来て、私を女と認識していない"あの時の武藤"と沢山おしゃべりして。
女と知っても知らなくても武藤は良い奴で、優しくて、楽しくて。

性別を知って、これは女の子に対する"好き"だったんだ、と気付いた風なのがあちこち見てとれてしまったのは、きっと自惚れではないと思う。]

 ……うん。それは、そうと思う。

[武藤の言葉 >>99 には、だから私も頷いた。

性別を知って、さして不思議とも思っていない風だったし、むしろとても腑に落ちた風な言動になったのもそういうことなのだろうし。]
(112) 2023/03/06(Mon) 6:45:45

【人】 黒崎柚樹


 私のこと忘れちゃってても、男だと思ってても、武藤のこと、好きだなあ……って、思ったよ。

[だから武藤の記憶がこのまま戻らなくても、この武藤ともう一回日々を重ねていくのでも良いやとは、覚悟決めつつあった、とまで言ったら、表情を曇らせてしまうかな。言ったけど。]

 ………………。

[あ、やっぱり、偽の自分にも嫉妬、するんだ。するんですね。

不機嫌になったり怒ったりした武藤が漏らす「は?」 >>100 が繰り出され、やっぱり"あれ"と会話の成立とかは望めないことだったんだねと肩を竦める。

"忘れる"ことに対して、武藤がそこまで脅迫観念レベルに私のことを覚えていようとしているとまでは知らぬまま、でも本当に、武藤は私のちょっとした言動や出来事を覚えているから、そんな彼が「嫌なことは忘れろ」と告げてくるのは何よりの違和感だったかもしれない。

色々全部、"あれ"の言ってくることは薄っぺらかったよと頷いて。]

 こうすれば"好かれるオレ"のできあがり!って感じで。
 ものすごく、うさんくさかった……。

[思い返しながら、渋いみかんを口にした時みたいな顔になってしまう。ああ美味しいミルクティーで口直ししよう、と立ち上がり。]
(113) 2023/03/06(Mon) 6:46:18

【人】 黒崎柚樹


 なら、武藤の分の必殺技は私が御馳走しようかな。

[それで手打ちになるのならと口にはしたものの、今回、武藤は何も悪くないのだし。]

 "新エクストラスーパーメロンショートケーキ"もあるらしいよ?

[あと"エクストラスーパーイスパハンショートケーキ"って……必殺技いっぱいだね?と、くすくす笑う。

でもお店に行って食べるのなら、いざメニュー見たらパフェ食べたいとかパンケーキの方が良いとかはなりそうだけど……まあ、それならそれで。つまりは、それを口実にデートしたいなという、ただそれだけのことなんだけど。

前回のスーパーモンブランは、武藤が買ってきてくれて、武藤の家で一緒に食べた。

私は純粋にケーキをいただきに(だけ、と言うと語弊があるけれど……でも、まあ)あがったのだけど、流れで私もいただかれてしまった……という、気恥ずかしい思い出。

いつかしようね、という意思疎通というか認識摺り合わせというかみたいなものは事前にあったのだけど、そこまで武藤が、私としたいと思ってくれているとは、あんまり思っていなかったんだ。

色々芋蔓式に思い出してしまって、頬がいくらか熱くなり。

武藤の「ありがとな」 >>103 には、こくこくと頷くことしかできなくなった。*]
(114) 2023/03/06(Mon) 6:47:12

【人】 片連理 “椿”


  おはようございます。
  ここは冷えるわ、戻りましょう


[少し青ざめた顔で、椿は微笑んだ。
 楓の手を取り、その身を起こさせようと]**
(115) 2023/03/06(Mon) 7:28:10

【人】 一匹狼 “楓”

 
  ……、そうだな……。


[彼女の言葉に応えて、上体を起こした。
 伸ばされた手が取れなかったのは>>115、両腕が頭の下にあったからというのもあるが>>79、自分より小柄な相手の手に頼るのも気が引けたのだ。

 ずっと頭の下に敷いていたからだろう、腕は痺れていた。痺れを除こうと手首を軽く振りつつ、彼女の青ざめた表情を見つめる。

 腕の痺れが抜けたのを感じると、言葉をかけることはなくゆっくりと立ち上がり、彼女が歩き出すのを待ってから屋内へと戻った]*
(116) 2023/03/06(Mon) 8:19:34

【赤】 一匹狼 “楓”

[立ち上がった直後、楓は彼女の頭に手を伸ばして、ぽんと軽く触れた。
 何か声をかけようかとも思ったのだが、言葉は出て来なかった。

 何をしようとしたにしろ、望まないことをやりかけたのだろう。
 彼女の表情を見ていれば、簡単に推測できることだった。

 けれど負傷もせず未遂に終わった以上、咎める気は起きなかったのだ。
 それが今の仕草だけで通じるものかはわからなかったが。

 伝わらないからといって楓が気に病むことこそないだろうけれど、伝わったなら安堵するだろう]**
(*29) 2023/03/06(Mon) 8:20:05

【赤】 片連理 “椿”

[楓の手が、椿の頭に触れる。
 振り返り、彼の表情を窺う。
 目を伏せて、また歩き出す。

 すぐそばに見えているはずの扉がやけに遠く感じられる。]
(*30) 2023/03/06(Mon) 9:53:30
 




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