【人】 花屋の主 メルーシュ【2年前の回想 印象深い女性のお客様について】 メルーシュはこの2人連れの女性のことをよく覚えている。 特にワンピースの女性のように、まるで花たちと視線が合うかのような、そして彼らの歌が聞こえているかのように思えた人はいなかったから。 仕立てた花束を受け取ってくださったその手を間近で見たとき、 女性にしては大きくて、 指もすらりと細く長いけど 手の甲は同年代のご婦人達に比べれば 不自然なほどに筋肉がついて 爪先も真っ直ぐで指先の皮も厚く 節が妙に骨ばっていること>>1:85 から、この女性が、音楽家かもしれないと想像することは自然なことだった。もちろん『語り手の奏者』時に『才能発見機』>>0:32 との異名をとられるほど高名な宮廷楽士であられたことまでは、メルーシュは思い至らなかったけれど。 (97) 2020/09/25(Fri) 5:57:49 |
【人】 花屋の主 メルーシュ (98) 2020/09/25(Fri) 5:58:51 |
【人】 花屋の主 メルーシュそして、この時から程なくして、リーズリー伯爵家から定期的に花の注文が入るようになったのだ。 注文は必ずといっていいほど、「その季節にこそ咲き、美しさが際立つ花や草木を」というもので、メルーシュは毎回、われこそはという店中の花たちと、ああしたほうがこうしたほうがと趣向を凝らしながら、仕立てることがとても楽しかった。 伯爵家も、そして時折店に花を買いに見えるこちらも上流階級と思しき女性も、皆様過分すぎる対価をと申し出てくださる。 そして必ず、最初に来てくださったかの女性と同じ言葉をかけてくださるのだ。 『多い分はお花達の輝きと あなたの腕前へのチップと思って頂戴な。』>>1:88* (99) 2020/09/25(Fri) 6:01:41 |
花屋の主 メルーシュは、メモを貼った。 (a24) 2020/09/25(Fri) 6:14:22 |
【人】 平台の宮廷楽士 メイレン─コンペ会場・宮廷 舞踏用大ホール(昼)─ [最初の昼休憩が終わり、 次の挑戦者である歌手の歌を聴いて 私が助言したのは次の言葉。] あなた、歌の質はとても素晴らしいわ。 だけど選曲が合ってない。 あなたが選んだのは儚き星の歌だけど、 むしろ雄々しい迫力を持った 強弱の激しい曲の方が向いているわ。 [何せ、声自体は素晴らしいのだけど 彼の声質に曲が全く合っておらず その良さが全然活かしきれていないのだから。] (100) 2020/09/25(Fri) 8:41:17 |
【人】 平台の宮廷楽士 メイレン[筋骨隆々としたテノールボイスの歌手に対し 私は堂々と言い放った。 恐らく彼にはこうした繊細で美しい曲や 荘厳な曲を好むのでしょう。 けれども声は躍動に満ちた 若き獅子のような咆哮すら思わせる 滾り狂うような力を本来は持ち合わせているはず。 曲に合わせて歌い方を変えているせいか、 囁くように歌う声はどこか窮屈で 背伸びしている印象にしか思えない。] (101) 2020/09/25(Fri) 8:41:39 |
【人】 平台の宮廷楽士 メイレン 曲を変えましょう、『イリフ・オラ・ジン』 戦場の兵士達を鼓舞する将が放つ一声…… 基本曲だからといって侮ってはいけないわ。 曲に合わせてあなたが歌い方を変えるのではなく、 歌声と声質に合わせて曲を選びなさい。 [目の前の彼は少しばかり動揺してるようだけど 伸びる可能性がある人物を放置するわけにはいかない。] ──── 一方向だけでなく 他方からあなた自身を見つめなさい。 あなたは自分の分析と観察が足りて無い。 磨ける才能を放置するのは私の性分が許さない。 (102) 2020/09/25(Fri) 8:43:17 |
【人】 平台の宮廷楽士 メイレン 伴奏も立台だけじゃ足りないわ。 金属製尺八、高低1人ずつに 角笛が1人……喇叭1人。 あとは堤琴3人も第一第二 それぞれおいでなさい。 [伴奏役の裏方達にそれぞれ指示を出し 舞台に立たせた。彼らは共に練習する中なので 演奏に関する心配は一切無い。] さあ、いつでも良いわ。 ────始めて? (103) 2020/09/25(Fri) 8:44:11 |
【人】 平台の宮廷楽士 メイレン[全員の準備が出来たら、挑戦者に目線で 合図を送った。それに彼が頷くと…… 突如、けたたましく鳴り響く喇叭 ……トランペットの音。 金属製尺八(トロンボーン)がそれを盛り上げ 角笛(ホルン)が戦場の緊張感を表現する。] (────今よ!) [結果は歴然だった。 敵兵を殲滅せよと高らかに叫ぶような歌い出し、 己の誇りと自軍の素晴らしさを褒め称え しかし油断はするなと低く警告を飛ばし、 敵が攻め込むのを待ち───総攻撃をかける!! 堤琴(ヴァイオリン)の音色が不意打ちのように 鋭く響き渡るのを、叫びのような声が応えて!!] (104) 2020/09/25(Fri) 8:44:53 |
【人】 平台の宮廷楽士 メイレン[先ほどは抑えられていた歌声は その縛りが解き放たれ、遺憾無く声質と曲が ぴったり合わさったせいで迫力と空気の振動を 1000を超える人間が入れそうな大ホールへと響かせた。] (いい、いい! やはりこちらの方が素晴らしい!!) [先ほどの窮屈な服を着た人間のような ちぐはぐな印象は見事に吹き飛んだ。 今、舞台にいるのは1頭の獰猛な獅子。 血走るような瞳孔と犬歯の目立つ口を これでもかと開き……先程手に当てていた腕は 大きく振り被り、動きにも躍動感を与えている。] (105) 2020/09/25(Fri) 8:45:27 |
【人】 平台の宮廷楽士 メイレン[やがて、空間を切り裂くように伴奏が止まれば。] そう、これよ! 声の質に曲を合わせただけで 周囲の評価もガラリと変わるの!! [歓声も最初の時と比べ明らかに違う。 見れば聴衆も今の声を絶賛している。] あなたはまず自分を卑下するのをおやめなさい? 胸を張って、堂々と前を向いて 観客へ牙を剥くような気概ぐらいが あなたの声には丁度良い。 (106) 2020/09/25(Fri) 8:45:56 |
【人】 平台の宮廷楽士 メイレン あなたの喉と心には雄々しい勇敢な獅子がいるわ。 獅子が猫にならないよう、 懸命に育ててくれることを期待します。 [目の前の彼に、そう告げて。] (107) 2020/09/25(Fri) 8:46:18 |
【人】 平台の宮廷楽士 メイレン[その後はフルート奏者の娘に] 腕の位置については他の審査員が 散々指摘した通り。 あとはドレスの見た目を合わせることね。 服の色は鮮やかなものよりも もう少し霞のような風合いがあなたには合う。 演奏の際見た目が与える印象にも気を配れたら あなたはもっと上に行けるわよ。 [と、助言を加え次に挑戦するよう伝え] (108) 2020/09/25(Fri) 8:46:56 |
【人】 平台の宮廷楽士 メイレン[次の木琴・鉄琴奏者3人組には] 一番左、木琴のあなたは焦りすぎ。 一番右、木琴あなたは緊張に飲まれすぎ。 中央、鉄琴のあなたは一人でもやっていけるわね。 それぞれの得意分野曲がバラバラなら 曲節の担当を得意箇所で分けて、 主旋律と副旋律を入れ替え続けるように 演奏した方が伸び代がある。 [選曲自体は正しかったわ、とそこを褒めて 次の奏者を呼び出す、これを繰り返し。] (109) 2020/09/25(Fri) 8:47:15 |
【人】 旅のヴァイオリン弾き ニコロ・・・小さな楽器工房・・・ >>79 ねぇ、自分の歩いてきた道に 後悔したことはない? [ 彼女のその言葉に笑みを浮かべていた顔が一瞬 自分でも強ばってしまったのがわかった ] ああ、私はまた思い出してしまう この記憶もこの感情も この国では、私は私として思い出さず 忘れて楽しむと決めていたのに 溢れてしまう [ ニコロは彼女の このヴァイオリンの音を聴けるのを 楽しみにしてる。 という言葉を聞き (111) 2020/09/25(Fri) 8:55:18 |
【人】 旅のヴァイオリン弾き ニコロありがとうございます お時間があったらぜひこの子の音を そう言って ニコロはお代をカウンターに置き 工房から出た ] * (112) 2020/09/25(Fri) 8:55:25 |
平台の宮廷楽士 メイレンは、メモを貼った。 (a25) 2020/09/25(Fri) 8:55:26 |
【人】 平台の宮廷楽士 メイレン[余談、自身と同じ平台奏者には] 素晴らしいわね、平台は手が大きくないと 演奏に向かないというのが世間の持論だけど、 全くそんなことは無いのよ? 手が大きいものは和音を多用した演奏に向いてるし 小さいものは指を細かく動かす運指を多用した、 そんな曲が向いてるの。 [手の小ささをバネに頑張る奏者へ微笑むように 手の甲へ筋肉が着いた自身の手を見せて>>1:85] (113) 2020/09/25(Fri) 9:13:51 |
【人】 平台の宮廷楽士 メイレン 私は女にしては指が長くて大きいけど、 その分手や指が鍵盤を飛び越えやすいから 細かい運指が多い曲……実は苦手なの。 手が大きければ良いとは必ずしも限らないわ。 [そう言って子供のようにクスクス笑い 「今の内緒ね?」と、唇付近に 人差し指を当てて片目を瞑る。] 勿論研鑽次第では指の長さに不向きな曲でも 素晴らしい演奏を奏でられる可能性は十分にある。 諦めず研鑽を重ねなさい、 あなたみたいに常識を打ち破ってくれる 挑戦者はね────私、大好きよ? (114) 2020/09/25(Fri) 9:16:10 |
【人】 平台の宮廷楽士 メイレン[余りにも嬉しかったものだから、 ついクスクスと愉しそうに笑って。] 精進なさい。 楓のように小さな愛らしい手でも、 その手中に世界を収めることは十分可能なのだから。 [こう言った者達が音楽の常識と世界を作り変え、 より高みと限界に挑戦してくれることを期待しながら]** (115) 2020/09/25(Fri) 9:17:21 |
平台の宮廷楽士 メイレンは、メモを貼った。 (a26) 2020/09/25(Fri) 9:33:34 |
教会住みの娘 エヴィ(匿名)は、メモを貼った。 2020/09/25(Fri) 10:45:00 |
教会住みの娘 エヴィ(匿名)は、メモを貼った。 2020/09/25(Fri) 10:46:06 |
公爵家長男 ヨシュアは、メモを貼った。 (a27) 2020/09/25(Fri) 11:01:25 |
病弱貴族 アメリア(匿名)は、メモを貼った。 2020/09/25(Fri) 11:06:53 |
病弱貴族 アメリア(匿名)は、メモを貼った。 2020/09/25(Fri) 11:07:23 |
教会住みの娘 エヴィ(匿名)は、メモを貼った。 2020/09/25(Fri) 11:28:46 |
【人】 ヨシュア[ 確たる証拠も得られないまま、 地位ある者を討てば。 自分は絞首台へと上がるだろう。 かと言って、証拠を集め、事が世間に公になれば アメリア様の身に起こった事も、白日の元に晒される。 被害者、加害者は関係ない。 傷物となった令嬢に、幸せな縁談は訪れない。 ならば事は、全て闇のままで葬る。 贖いは、元凶である神父と、 お嬢様を救えなかった自身の命によって。 この国で出会った、縁のある者達。 彼らとも今生の別れとなるかもしれない。 その覚悟は、既にできていた。 ] (117) 2020/09/25(Fri) 11:37:25 |
【人】 ヨシュア[ そうして、旦那様と別れ、ただのヨシュアに舞い戻り。 一振りの剣と共に、教会に向かえば、 何やら施設内の様子がおかしい。 自身の侵入が露呈したのかと思えばそうでもなく。 耳を澄ませれば、ありがたくない報せ。 自身が討つべき相手。 神父の行方が、昨夜から知れないらしい。 …… やれ、面倒なことになった。 眸の奥の剣呑な光と共に、嘆息する。 ] (118) 2020/09/25(Fri) 11:37:49 |
【人】 ヨシュア[ 昨夜の捕物を知らぬ身。 さて、どこを探したものか、思案する。 務めをサボり、酒や女にうつつを抜かす、 生臭坊主である可能性も否めないが ─── ……あの豚とて、コンセールカリヨンの生まれ。 音楽に何らかの思い入れがあるのかもしれない。 ならばコンペの会場に? 可能性が低いのは承知の上。 音楽家達の晴れ舞台を、血で汚すつもりはないが それでも身柄くらいは確保したい。 そこまで考えて、男は険しい目つきのまま あれほど忌避していた、コンペ会場へ向かう。 ]** (119) 2020/09/25(Fri) 11:40:20 |
【見】 病弱貴族 アメリア[ 自身の命の続く時間の少なさを 知っている。 どんなに努力したって 全ては失われてしまうということを。 けれど、それまでの間だけでも。 ] またいつか、お話しましょう。 その時にはきっと 電子どらむを演奏できるように なっているから。 [ 様々な経験をする彼女のことは眩しく、羨ましく、 ……憎く感じる想いも否定できないけれど。 けれど、彼女はいい人だ。 自分なんかに使ってくれたこの時間を 無下にしたいわけじゃない。 だから、"次"の約束。 果たしてそれが果たされるのか 果たされたのかは。 さて、どうだっただろう。 ]** (@24) 2020/09/25(Fri) 11:42:26 |
ヨシュアは、メモを貼った。 (a28) 2020/09/25(Fri) 11:46:30 |
【見】 病弱貴族 アメリア[ 自身の言葉で彼を止めることは 出来たとしてもしてはいけない。 そのくらい、その瞳には意志を感じた。 けれど、彼には味方がいると。 私たちが確かに、共に居たのだと。 そう、知ってもらいたかった。 ]** (@26) 2020/09/25(Fri) 11:51:29 |
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