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人狼物語 三日月国


124 【身内P村】二十四節気の灯守り【R15RP村】

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【人】 小満末候 麦秋至

[しかして灯守りの仕事も何も関係ない、温泉への招待券が差し出されたので。
一瞬固まった。文字通り]

…………いっしょに。

[それから急に涙がぽろぽろ流れてきたので顔を覆った]


……ああ、すみません小雪さま。
わたし……あの、泣くほど嫌ってわけじゃないんです。
うれしいんです……。

もう、ふつうにおはなしすること、
できないんじゃないかって、思ってて……。

[わたしを温泉に誘ったことは、冷たいところのない小雪さまの意思だ。
そこにお膳立てがあったとしても。

素直にそう受け取った。だから嬉しかった。
とはいえ泣いちゃうなんて。まるでこどもに戻ったみたいだ。どうしてだろう]
(153) 2022/01/29(Sat) 22:10:41

【人】 小満末候 麦秋至

[招待券を受け取る手は感極まってか震えてたし、
落ち着いた後、べしょべしょな顔をどうにかするためにお手洗いに行ったので、
小雪さまをけしかけた冬至さまに、>>127
彼女がいい笑顔でデザートをご所望したことは知らなかったし、
当然ゼリーがいいです! という念も届けられなかったというのは余談である*]
(154) 2022/01/29(Sat) 22:14:03

【人】 小満末候 麦秋至


[ずっと、様々な思いが渦巻いていました。
小雪域を退屈な場所と言ってしまった後悔、
もう行いも言葉も取り消せないのだから、
いっそ嫌われてしまった方が楽なのではという逃げじみた考え、
それでも諦めきれずにくすぶる願いのこと。
他にもいろいろ。

そうして線を引き続けてきた来たのが今までのわたしでした]
 
(161) 2022/01/29(Sat) 23:43:55

【人】 小満末候 麦秋至

[手紙の話が出た時、ちょっと心の奥がすう、と冷えた。>>159
それから慌てて首を横に振った。
泣くのにずっと息を使っていて、
「ほんとうに嫌いだったら初めから手紙を残したりしません」と告げる余裕がなかった。
過去形で語られたとはいえちょっぴり悲しかった。


でも、すぐに、わたしの心には温かいものが注がれていった。
だから、大丈夫。
泣き笑いだけどちゃんと笑えるし、小雪さまのお願いも叶えられる>>160]

……は、……はいっ、
たのしみに……しててください。

[小雪さまに外の話をしたい、
それがわたしの願いでもあるのだから*]
(162) 2022/01/29(Sat) 23:45:42

【赤】 小満末候 麦秋至

―― 過去/雪の中に答えを探して ――



…………どうしよう、道に迷っちゃった。


[寒空の下にいて、わたしは正直参っていた。

左右を見渡せば木々が並んでいて、誰かが住んでそうな家は見当たらない。
わたしに吹き付けている風はとても冷たく、
空からはひっきりなしに重たそうな雪が降っている。


わたしは冬至域にいた。
それも、もっとも冬の寒さが厳しい時季に]
(*123) 2022/01/30(Sun) 3:39:47

【赤】 小満末候 麦秋至

[冬が長く昼は短い冬至域において、>>0:255
“鬼節”と呼ばれる厳しい時季があることを、
わたしは旅に出る前から知っていた。
近隣の統治域に関する書物も読んでいたからだ。
とはいえ、文面で把握するのと、実際に体感するのとでは、
あまりにも差がありすぎる。
そう、わたしは実際“鬼節”をナメていたのだ。
寒さに強いひとの多い小雪域に生まれたとはいえ、
わたしの灯りは、秋めいたうつろいを見せていたのに]


  だれかー、だれかいませんかー。
  わたしは今とっても困っていますよー。


[声を張り上げた、けれど、風の音の方が強いよねえ……

今すぐあったかい部屋の中に行きたい。
火の粉が爆ぜる暖炉の前でのんびりしたい。
そんな願いもかなえられるかどうか……]
(*124) 2022/01/30(Sun) 3:45:25

【赤】 小満末候 麦秋至

[ポケットの中に入れた手が、自然と丸いものに触れる。
これは……わたしの灯りが入っているいれものだ。
器の見た目は完全に羅針盤なのだけれど、
針はなく、決して未来を示すことなく、
わたしの灯りがただ限られた範囲をふわふわと漂っているだけ。

その灯りも今は、わたしと同じように、
震えてどこかひとつにとどまっているのだろう。
もしも、わたしが誰にも見つけられず凍え死んでしまったら、
ほんの半日前までは縁もゆかりもなかったこの地で、
わたしの灯りはどうなってしまうのか。

もちろんそんなことは知りたくなかった。
だから、懸命に足を前に動かせって自分に言い聞かせた。
道には雪が積もってて、わたしの足も雪に埋もれてたから、
歩くだけでも体力が削られていく感じがするけど、動かないとそれこそ命にかかわる]
(*125) 2022/01/30(Sun) 3:46:05

【赤】 小満末候 麦秋至



    
だれかー……  いませんかー……



[ゆっくり歩きながら振り絞った声はなかなかにかすれていた。
わたしはもう祈るしかできない気持ちでいた。

その時だ。
わたしの声が届いたというのか、
なにものかが駆け寄ってきたのだ。ぽてぽてと。


  …………ぽてぽて?]
(*126) 2022/01/30(Sun) 3:47:40

【赤】 小満末候 麦秋至

------------------------

[“わたしは冬至域で遭難しかけた時、
雪兎らしきいきものに道案内されてどうにか助かった”


こんな話、今でこそ笑い話にできるけど、
『慈雨』のお客さま方にする話じゃあないし、小満さまや蛍のお二方にもすることはなかった。
とはいえタイミングよくお店を訪れていれば知っていてもいい話だ。
いつだったか『慈雨』に訪れた冬至さまには、
その話をしたことを。

会合でその姿を見かけてから、もしかして、という予感がしていた。
その予感を口にするまでにはちょっと時間がかかったけれど]
(*127) 2022/01/30(Sun) 3:48:59

【赤】 小満末候 麦秋至


……死にそうな人間には何か変わったものが見えるんだとか。
だから、あの時助けてくれた雪兎は幻かもしれない、
そう思ってたんです。
なにぶん、どこかの道を彷徨ってて、雪兎に会って、
気がついたらあたたかい部屋に寝かされていた、という有り様でしたし。

ですが……冬至さまに会って考えが変わりつつあります。

もしも冬至さまがかつてのわたしの恩人であるのでしたら。
ただ一言お礼を言わせて欲しいのです。“ありがとう”と。
 
(*128) 2022/01/30(Sun) 3:50:09

【赤】 小満末候 麦秋至

[小満域に厳冬の影はない。
開いた窓からあたたかい陽光の降り注ぐ『慈雨』の窓辺の席で、
(わたしの一番お気に入りの席でもある)

わたしは冬至さまにぺこぺこと頭を下げた。
それから思い出す。わたしが命からがら辿り着いた村の人々も、
わたしに優しかったなあ、と。
助け合う、ということが身に深くしみついてるのかな、と、
彼らの動きを見て思ったんだった。>>0:254>>0:256

雪深く埋まっていた不思議は解けた。
これはつまりそういう話でもあった**]
(*129) 2022/01/30(Sun) 3:51:49

【人】 小満末候 麦秋至

[パーティーがお開きになる前、
わたしは一枚の紙を手に神妙な顔つきをしていた。
例の、つぶあんとこしあん、どちらが好きかという問いを書いた紙である。

「皆違って皆いい」――なるほどです。>>3:46
「おまかせ」――これは小満さまの字ですね。>>4:9
「つぶあん」――端っこの方に書いてあった。>>4:34
「こしあん!」――シンプルかつ勢いを感じさせる回答。>>128
他にもあったかもしれない。

第三勢力>>3:48が現れる様子はなく、でも、現れてたら現れてたで、
わたしの心は乱れていたかもしれない。
白あんを使った練り切りは何を隠そう、いっとう好きな和菓子だ]

うん、好きにも色々あるけど、対立せず仲良くやるのが一番だよねえ。

[戦争などもってのほかである。本当に。
涙はとっくに乾いていて、空が夜の訪れを感じさせる色に染まっているのもよく見えた。
紫から藍色へのグラデーション]
(216) 2022/01/30(Sun) 15:20:49

【人】 小満末候 麦秋至

[わたしは紙の余白部分に「ご協力ありがとうございました」と書き込んで、
その場に残しておいた。
持って帰っても正直なところ使い道がないし、
立春さま宛のメッセージも書いてあるので、そもそも持って帰る意味がない。

それから小満さまのところへ向かうと、小雪さまとの間にあったことを話した]

というわけで、はい、温泉を堪能しに、
ちょっとの間小満域を空けたいとお思いでして。

[これはいわゆる「わたしを冬至域に連れてって」的なお願いをする目的も含んでいる。
どことなく畏まった態度だったけれど、これは、
今夜にでも行きたい気持ちを頑張って抑えていたからだった*]
(217) 2022/01/30(Sun) 15:22:50

【人】 小満末候 麦秋至

……こ、この後ですかっ!?
別に構いませんよ! ええ、問題ありません!!
蚕さんと紅さんにもよろしくと言っておきます、心の中で!

[今夜さっそく行く道が開かれた途端にこの勢いで喋り始めたわたしである。>>221
小雪さまも聞いてた――ということは、
彼女からのお誘いは最初っから、「今夜行きましょう」という意味だったのでしょうか。
……さっきの嬉しさを思い出して震えてきた。
これは武者震いというやつだ*]
(230) 2022/01/30(Sun) 17:04:56

【人】 小満末候 麦秋至

―― なんだかんだで雪見温泉 ――


見てください、月が綺麗ですよ!

[夜の露天風呂の圧倒的な情景に目を奪われる。
空には丸いお月さまが浮かんでいる。
入り口から湯舟までの道を点々と照らすランプよりも明るいんじゃないかってくらいだ。
月ははっきりと見えるのに、雪がしんしんと降っていて、
その雪も、どこかうっすらと光を放っているように見えた。

雪と月、両方が楽しめるなんて粋な計らいじゃないか。
思わず立ち止まって見いっていれば後ろから風が吹く。寒い。
しっかり服を脱いで、タオル一枚巻き付けてるだけだからね。
手に持っているのは風呂桶と、マジョラムflowerの刺繡が施されたてぬぐいだ]

  はああ………………

[体や頭を洗ってから湯舟につかると、
すぐに温泉のあたたかさが体中に染みわたってくる。
日頃の疲れなんかも溶けていって、ふにゃふにゃになってしまいそうだ]
(231) 2022/01/30(Sun) 17:05:42

【人】 小満末候 麦秋至

旅に出てから、本当に色々なことがありました。

[わたしはまだふにゃふにゃになっていない口を動かした。
長い話を始めるつもりで。

特別な事件の話をしたわけじゃない。
統治域の名物や名産品に触れた。
路銀を稼ぐためにあぶない仕事以外は色々やった。
優しい人がいた。
そうじゃない人もいた。
本で知っているだけの光景を見た。
知らない光景も見た。
どこかで聞いたことのある歌をうたった。
やがて声は夜空に吸い込まれて消えた]
(232) 2022/01/30(Sun) 17:07:14

【人】 小満末候 麦秋至



……わたしは、世界を知ることでわたしを変えたくて旅に出たんです。
でも、なんでしょうねえ、根っこのところは今も変わってない、って、
今なら言える気がします。
色んなものを見てきたけれど、
今でもちゃんと故郷ふるさとのことが好き。

  小雪域のことを退屈だって言ってしまって、ごめんなさい。


[決めていたのだ。
今度はちゃんと小雪さまの目を見て謝ろうって*]
(233) 2022/01/30(Sun) 17:08:47

【人】 小満末候 麦秋至

―― 会合後/真・麦ちゃんのポトフ ――


[約束されていた宴会、皆様いかがお過ごしでしょうか。

今日のポトフはコンソメスープを使わないで、
お肉から染み出るうまみと野菜のうまみ、
そして各種香辛料ハーブやスパイスの味わいを合わせて、
あっさりだけどコクのある味に仕上げました。
隠し味は八角という名前のスパイスです。
小満さまの厨房にはいろんなスパイスがあるんですけど、
この八角は星図盤に書いてある星みたいな形をしているんです。
香りが独特ですのでほんとうにちょっとだけ入れました。

楽しく召し上がってくれると嬉しいです]
(259) 2022/01/30(Sun) 19:33:14

【人】 小満末候 麦秋至

[雨水さまが持ってきてくださったお肉類を見て、>>195
「これなら沢山ポトフが作れる」と口走ってしまったためでしょうか。
わたしは宴会の席で一品ふるまうことになりました。
お肉類、わたしが雨水域にいた時に食べたものとは、ランクが違うと一目見て思っていた。
お金を節約して高級店ではお買い物しませんでしたし。
正直緊張したけれど、うまくできたようでよかった]

あ、あの、どうですか、これ。
わたしが作ったポトフなんですけど。
雨水さまが持ってきてくださったベーコンやソーセージも、
入っていますよ。ほら!

[文字通りごろごろとした大きさに切られた野菜に混じって、
ごろごろと厚切りにしたベーコンが入っている。それを指差した。
断られなければ向かい側に座って、
食べるかどうか、それを見守った]
(260) 2022/01/30(Sun) 19:35:03

【人】 小満末候 麦秋至



    …………。


[じーーーーーー……。

会合後のパーティーの時のチュウくんとは、
互角な目力比べができそうな勢いだった。

彼女が美味しいと言ってくれたなら、
飛び上がる勢いでよろこびました]

[嬉しくても涙が出るということを、わたしは経験したばかり。

だから、雨水さまが人知れず涙ぐんだのを見ても、
ただ、それが拭われるのを見守っていた。
灯守りだからって泣いてはいけないわけでもない、そうでしょう?*]
(261) 2022/01/30(Sun) 19:37:14

【人】 小満末候 麦秋至

―― 雪見温泉 ――


[同じ景色を見ることはなかなか難しい。
小雪さまとふたりして“領域”ならではと言える露天風呂の景色を堪能することはできたけれど、>>262
いくら言葉を尽くしても、わたしが見た景色を、
そのまま小雪さまの目にうつすことはできない。

それでもよかった]
(282) 2022/01/30(Sun) 21:36:19

【人】 小満末候 麦秋至

[わたしが長い話をした後に、
小雪さまも長い話をする。>>263>>264>>265>>266
それは心のどこかで予想できていたことだった。
お互いに話したいことがたまっていても不思議じゃない。


遠い昔の話を聞くのは初めてで、
だから、小雪の地を出てそれなりに長い時間が経って、
ようやく、知ったのだ。
わたしが、先代の小雪さまと、同じような姿のくらまし方をしたことを。
手紙ひとつだけ残して。
だから、小雪さまは相当寂しい思いをしたのだろうということ。
「寂しい」と、彼女は一言も口にしなかったけれど
]
(283) 2022/01/30(Sun) 21:37:04

【人】 小満末候 麦秋至

[わたしは小雪さまの“何か”を攫うどころか、
降り積もる枯葉のような寂しさを残してしまいました。
それでも、帰ってきたいときに帰ってきていいというのです。
枯れたように思えた涙がぽろりと零れ落ちました。

頭を撫でてくれる手のあたたかさが心に染み入る]


  ありがとうございます、
  …………そ、その、いつになるかはわかりませんけれど……
  帰ってきたらまた、お土産話をします。
  約束、です。


[やっぱりお風呂場だと心がさらけ出されてしまうのかもしれない。
ともあれわたしはちょっとだけ、未来の話をした。

それから湯上り後のデザートも美味しくいただいた。
口当たりが雪のようにふわっふわだったのが印象深かった*]
(284) 2022/01/30(Sun) 21:40:44

【人】 小満末候 麦秋至

―― それから ――



もしもわたしが「実家に帰らせていただきます」と言ったら、
どうするんですか?


[私が小満さまにそんなことを訊いたのは、
宴会が終わって数日経った頃。

……ええ、楽しかったですね、宴会。
雨水さまとは一緒にポトフを食べる仲になれたし、>>272
楽しい、と思ったままを口にした彼女に笑いかけて、>>273
ヒマだったら『慈雨』にも来てください、と告げたのは記憶に新しい]

……あっ、
別に今すぐ帰るって話じゃないです。

[はたして小満さまの反応は、予想通りだったか否か。
でも、ちゃんとうろたえずに話ができた……はず]
(292) 2022/01/30(Sun) 23:07:57

【人】 小満末候 麦秋至

やりたいことができたんです。
いつか、小雪さまの代わり……いえ、後任ですねえ。
それを、血のつながりがない方でも勤め上げることができるような。
そういう風に世界を変えるやり方をまだ、知りません。

それを見つけられるまで、
真反対から世界を見ていたいのです。

…………果たしていない約束も、まだまだありますし。


[そう話すわたしの手には封筒が握られている。
立春様から届いたお手紙、そのお返事をしたためたものだ。
ちょうど茉莉花をあしらったレターセットを見つけたので、迷わず買って使った。
切手ばかりはセットにできず、デフォルメされたanimalの絵が描かれているものにした]
(293) 2022/01/30(Sun) 23:08:21

【人】 小満末候 麦秋至

『  立春さまへ

   お手紙ありがとうございます。
   あのアンケートはもともとわたしの個人的な興味で置いたものです。
   わたしにとっても興味深かったその結果が、
   どのように反映されるのか、楽しみです。

   お祭りの折にはとびっきりおめかしして遊びに行きたいと思います。
   もちろん小満さまや小雪さまも喜んで来てくださるでしょう。

   立春を過ぎた折ですと、
   『慈雨』では春キャベツのペペロンチーノが限定メニューに加わります。
   他にも、いえ、あとは遊びに来た時のお楽しみにしましょう。

   一人で来るもよし、大切な方を連れて来るもよし。
   お待ちしております。

            麦秋至より  』
(294) 2022/01/30(Sun) 23:09:34

【人】 小満末候 麦秋至

[話がひと段落すればじゃあお店にいきますねー、と言って、
領域の中にある家から出る。
睡蓮の咲く小さな池の傍らに立てば、
まだ蕾のままの花々が無言でわたしを迎え入れる]

……あ。咲いた。

[咲きそうにしていた蕾がひとりでに開くのを、>>0:70
わたしは息を飲んで眺めていた。
新しい命が芽生えた先へ力は巡り、小満さまもいずれ手ずからその命のはじまりを祝福する。
そう思うと心が弾んだ。『慈雨』でも明るい話声が聞けるのかもしれない]
(295) 2022/01/30(Sun) 23:13:40

【人】 小満末候 麦秋至

[ねえ、小満さま。
わたしはあの時、あなたさまに見つけてもらってよかったと思っております。
そうでなければ、わたしは今頃きっと、
何者にもなれないわたしのままでいたかもしれません。
運命の瞬間というものがあるのなら、
あなたさまに出会った時がそうでした。

いつかわたしが『麦』ではなくなる時が来ても、
貴方のもとにいた『胡乃羽』を、できる限り覚えていてほしいのです――]
(296) 2022/01/30(Sun) 23:14:13

【人】 小満末候 麦秋至

[……とは言えませんでしたね結局!
ええわかってますわかってます、言ったら恥ずかしくて逃げたくなってしまいますとも。
真に自分の心に従うためには、まだ勇気が足りません。
あるいはまだ、この時間に浸っていたいのか]

お仕事が終わったら、小雪さまにもお手紙を書かないとねえ。

[気晴らしに別のことを考えるわたしである。
立春のお祭りにお誘いしてみようかって。
小満さまと小雪さま、両手に花みたいなことをしたいと個人的に思っているけれど、
それはさておき小雪さまにお手紙を出すなんて……本当に久しぶりだ。

署名は『胡乃羽』の方にしよう。

そう決めてから、睡蓮の池を覗き込む。
おもむろににこっと笑みを作れば、
水面に映ったわたしもにこっと笑う。

うん、上出来だ。
それじゃあ、今日も頑張ろっか**]
(297) 2022/01/30(Sun) 23:15:12

【人】 小満末候 麦秋至

友……ですか?

[わたしは驚いた顔で話を聞いていた。>>316>>317
空位でもある『麦秋至』の号についての知らなかった話、
いずれ去る時が来ても幸福を願っているというその言葉。

ならばわたしはそれに相応しくあれたのか。
思わずそんなことを確認したくなってきたわたしだったけれど、
小満さまの言葉に従って、何かを取ってくるまでの間ちょこんと待っていた。>>318

  ――あるいはこれからはじめて聞く音色が、
  言葉よりも雄弁に答えになっていたかもしれず**]
(331) 2022/01/30(Sun) 23:59:17