09:54:43

人狼物語 三日月国


203 三月うさぎの不思議なテーブル

情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


【人】 厨房担当 マシロ

 ─ 出勤前・駅前 ─



[ それは本当に偶然だった。
  うさぎの穴のシフトは昼は非番で夜だけの日だったから、
  通勤のためにそこそこ大きな駅をそれはもう迷いなく
  足早に歩いていた大崎の足が
  ある一点で、ピタ、と止まる。

  視線の先には、出張スイーツ店の臨時カウンター。
  SNS流行を利用してかフォトジェニックが話題と知ってか
  撮影用の小さなブースで女子数名がはしゃいでいるだけだ。
  最近美味しいと話題の、しかしここからだと遠方にあるお店
  たまたま今日からの数日間、駅前で臨時出店するという。
  朝や昼と比べればお客さんも減って来ていたのか、偶然か
  大咲は少し遠くからでもショーケースの中身を眺められた。

  ────似ている、と思ったのだ。
 
あの日自分が作って、捨てられた、母の日のケーキに
 ]

 
(30) 2023/03/03(Fri) 5:20:06

【人】 厨房担当 マシロ

 

[ しばらくの間、大咲は邪魔にならない位置から動けなかった。
  過日のランチタイム営業の時にふと古傷が傷んで以来
  ずっと、ケーキを作りたい、と思っていた大咲にとっては
  過去に酷似したこのケーキは簡単に無視出来なかったのだ。

  ……結局十数分の時間を掛けて、己の中の大咲と折り合いをつけて
  大咲は今日の夜出勤メンバー分の
  おすすめ! と書かれたシュークリームを購入した。
  賄いのお供に、たまには他店のおやつがあっても良いだろう。
  遠くからとはいえ長時間見続けたくせに
  なんにも買わないのもバツが悪いというものだし。 ]


  …………ケーキ、か


[ うさぎの穴は駅から徒歩五分。
  ゆっくり歩きながら、小さく大咲は呟いて、溜息を吐いた。
  …こんな情けない顔は、出勤中は見せられない。 ]
 
(31) 2023/03/03(Fri) 5:20:37

【人】 厨房担当 マシロ

 

  (あー、やめやめ!!
    なーんでいっつも暗い方に考えちゃうんだ私!)


[ それより今日の夜シフトの方を考えよう。
  大咲はぺち、と自分の両頬を軽く叩いて息を吐き、
  うさぎの穴へ向かう道中を歩いた。

  へこんだ時も困った時も楽しい時も、うさぎの穴が一番。
  今日は何を作ろうかな、と
  従業員達への差し入れを手に下げて。** ]

 
(32) 2023/03/03(Fri) 5:25:18
厨房担当 マシロは、メモを貼った。
(a7) 2023/03/03(Fri) 5:27:49

【人】 厨房担当 マシロ

 

[ ぽこん、とスマホが通知音を鳴らしたのは道中だった。
  高校時代の──彼女も一時期荒れていた──友人から
  「ねえやばいみて」と送られてきたURL。
  アカウント乗っ取られてますよ と送りかけたのを留め
  開いた今をときめく大人気アーティストのMVを再生し

  思わず往来で変な声が出た。 ]


  
ふぇぁ!!?



[ どう見てもどう目線を変えてもどうスマホを傾けても
  >>16そこにいるのはうさぎの穴の常連様その人である。

  慌ててキャスト名を確認しようとしても、
  計算し尽くされた創造の世界の中に彼の名前は無く
  代わりに「憧れのヒーロー」の一文だけ。>>15 ]

 
(65) 2023/03/03(Fri) 11:03:12

【人】 厨房担当 マシロ

 
[ 友人からの連投は見れなかった。
  いつも美味しそうにご飯を食べてくれる大事な常連様の
  「もう二度と離さない」というセリフは
  MV上とはいえ、大咲には些か刺激が強すぎる。
  妙に視線慣れしていたのはそういうことか……とか
  なんだかいつも高野を気にしていた常連様のひとりも
  もしかしてそういう、ファンだったりしたのか、とか ]


  …………わぁお


[ 憧れたヒーロー、の一文が、妙に記憶に残る。
  学校もない高校時代の日曜朝、
  静寂を掻き消すために付けていた戦隊ヒーローものの記憶が
  何故か不意に頭を過った。* ]

 
(66) 2023/03/03(Fri) 11:03:30

【人】 厨房担当 マシロ

 

[ 白いリボンは大咲の担当カラーだ。
  入社して即、「白が空いてるなら白が良いです」と言って
  ずっと白うさぎとして働き続けている。
  何故って、"真白"だから、なんて安直な理由だけど。
 
しかし白というのは何かと汚れやすい。
  例えばボロネーゼのソースだったり、ね?>>0:172


  常連様の新たな一面に思いを馳せていれば
  ふと、横に並んだ人影に気が付いた。>>68 ]


  あ、葉月くん!
  こんにちは。


[ にこっと笑って、少し此方を覗き込む葉月へと
  同じように微笑みと挨拶を返した。
  過去のあれそれは知らぬ身だが、
  偶然の出会いはいつあっても嬉しいものだ。大咲には。 ]

 
(75) 2023/03/03(Fri) 11:26:12

【人】 厨房担当 マシロ

 

[ ついさっきの変な声も妙な挙動も、
 
動画を見るまでの少し落ち込んだ影の感情も

  気付かれないように努めて明るく振る舞いながら。 ]


  わ、ほんと? 来てくれるの?
  私も今から出勤なんですよ。

  ふふ、こちらからお願いしたいくらいです。
  一緒にうさぎの穴に入りに行きましょう!


[ 時計うさぎを追い掛けるアリスのように、ではないけど。
  大咲が今日の出勤前の相談メンバーにいないのは
  連日の通し出勤とバランスを取るため、
  開店直後からの夜シフトだけという入り方だからだ。 ]

 
(76) 2023/03/03(Fri) 11:26:21

【人】 厨房担当 マシロ

 

  お肉大好き栗栖くんのお目当ては、今日もお肉かな?
  そういえば、お肉といっても色々あるけど
  牛肉とか鶏肉とか……栗栖くんはどれが好き?


[ 首を傾げ、一緒に歩きながら。
  彼が肉を一等好む理由を、大咲は知らない。
  ただただお肉が大好きで うさぎの穴を愛してくれる、
  わんわん物語青年ということくらい。

  せっかく栗栖が来店するなら、何か肉料理でも、と
  考えるためにそんな質問をしたのだった。* ]

 
(77) 2023/03/03(Fri) 11:26:25

【人】 厨房担当 マシロ

 

[ 並んで隣を歩けば、自然と白いリボンは風に揺れる。
  二人同じスピードで足を進めていられるのは
  単に歩調が同じなのか、彼が合わせてくれているのか? ]


  っふふ、……確かにそうだね?
  私もお肉大好きだからよく分かるよー。

  牛肉を食べたら絶対幸せになる!
  うん、ちゃーんと覚えましたっ!


[ あはは、と元気の良さに思わずころころ笑ったけれど
  馬鹿にしているわけじゃないのは声音で伝わるだろう。>>80
  ただ純粋に、かわいいなあ、と思ったのだ。
  お肉をこよなく純粋に愛するその姿勢と言葉が。 ]

 
(86) 2023/03/03(Fri) 12:15:12

【人】 厨房担当 マシロ

 

  あ。この前の貝沢さん?
  なんかお話盛り上がってたよね。
  仲良くなれたなら良かった。素敵な出会いも醍醐味だもん!


[ 自然と接客の時のような敬語は抜け落ちていた。
  お料理のシェアはとってもハッピーな約束だ。>>81
  ひとりじゃ食べ切れない量も、ふたりで分け合えば
  きっと美味しく幸せに食べ切れることだろう。

  なんて思った後のお誘いには、目を星のように瞬かせた。
  確かに「あちらのお客様です」からはこの前あったし
 (なおレジ担当の大咲は伝票を二度見し、事実を知って
  高野さん……やりよるなぁ……! と思うなどしていた)
  店が空いていて店員の手が余っている時なんかは
  軽くドリンクをご馳走してくれるお客様もいるけれど。 ]

 
(87) 2023/03/03(Fri) 12:15:26

【人】 厨房担当 マシロ

 

  えっと……い、いいの?
  お邪魔じゃない……かな……?


[ とはいえこちらもあくまで店員。
  シェアとはいいつつ一口頂く程度のものになることは
  起こる前から予想はしつつ、首を傾げ。

  まるで自分の特技みたいに自慢げな言葉を聞けば>>82
  栗栖と全く同じタイミングで笑い声をあげた。


  ──ここで働きたいんです と夢を握り締めていた、
  三年前の自分が、なんだか、救われるような心地で。 ]

 
(88) 2023/03/03(Fri) 12:15:52

【人】 厨房担当 マシロ

 

  ……ありがとう、栗栖くん
  私は…料理を美味しいって心から喜んでほしくて、
  ご飯の時間に笑ってほしくて、うさぎで働いてるから。

  だから、ほんとに、……うれしいな
  お店の皆も、そう言ってくれる栗栖くんが来てくれる度
  幸せのおすそ分けをもらってるよ。


[ これは本心。
  伝わって欲しくて、足を止め、栗栖の顔を見つめた。

  数拍の間が空き、大咲はなんとなく
  今なら聞いても良いかな と、再度口を開く。
  明確に店員とお客様である店内では聞き辛かったこと。 ]

 
(89) 2023/03/03(Fri) 12:15:56

【人】 厨房担当 マシロ

 

  栗栖くんは、どうしてそんなにお肉が好きなの?
  食べると幸せな気持ちになれるから、以外にあるのかな。


[ 栗栖が速崎に話していた時は>>0:289
  残念ながら、大咲はその場にいなかったから。

  内心でずっと気になっていたことを
  今ようやく聞けたのだった。* ]

 
(90) 2023/03/03(Fri) 12:16:08

【人】 厨房担当 マシロ

 

  ……仲良し、に、見えてたら……うれしい。
  貝沢さんにも……そう思ってもらえてたら。

  でも、うん
  私は──仲良しの常連さんだと思ってる。


[ 友達というには距離は遠いけれど。
  美味しそうにいつも料理を食べてくれる時の笑顔や
  雑談に応じてくれる時の声の弾み方だったり。
  何気ない思考を差し出す躊躇いのなさ。>>52
  少なくとも、大咲は貝沢を好ましく思っているのは事実 ]


  うん、じゃあ……
  貝沢さんが良いなら
  シェアの輪に入れてもらおうかな。


[ とはいえ、代金を払うのはお客様側なので。
  もしそんな未来があるのなら
  大咲からは不平等にならぬ程度の「幸せプラス」で
  何かしらお返しをしようか。 ]

 
(102) 2023/03/03(Fri) 13:50:33

【人】 厨房担当 マシロ

 
[ 栗栖の答えは、ゆっくりとした口調で返された。>>92
  だから大咲も言葉を挟まず、じ、と耳へ入れる。
  ──普段の元気で明るい肉青年という印象が抜けるくらい
  "大事なもの"を渡して貰えている実感が、あったから。 ]


  ………………強いね、栗栖くんは。
  小さい頃の自分の夢を叶えてあげるってことは、
  自分の足でちゃんと 立ってるってことだから。

  うん。
  親の事情とか気持ちって、子どもでも……分かるよね。
  でも、だから、なんにも言えなくてさ。
  

[ 分かるよ、ともう一度、内心で呟いた。
  大咲にもその感覚には覚えがある。

  親には親の事情があって、子どもは察して何も言えない。
  言った方が良いことも、言わない方が良いこともあって、
  どっちつかずの宙ぶらりんのまま。 ]

 
(103) 2023/03/03(Fri) 13:50:42

【人】 厨房担当 マシロ

 

  自分で自分の夢をちゃんと叶えられてる栗栖くんは
  すっごくすっごく素敵だよ。

  そのお手伝いをさせてくれて、ありがとう。
  ……なんて、話し辛いこと聞いちゃってたら、ごめんね?
  お腹いっぱい子どもにご飯を作ってくれた
  栗栖くんの親御さんも、素敵だなって思うよ。

  お腹いっぱいお肉を食べる夢の途中で
  一緒にご飯を分け合える出会いもあったんでしょ?
  ふふ、……なんだか羨ましいなぁ。


[ ひとりで食べるご飯も。
  一口も手を付けられずに残ったままの手料理も、寂しい。
 
捨てられたケーキも。


  未だに自分自身の夢を叶えきれない私には>>0:316
  本当、貴方が眩しくてきれいだな。 ]
 
(104) 2023/03/03(Fri) 13:51:00

【人】 厨房担当 マシロ

 
[ 改めて言葉にすると、すこし照れちゃうね。
  でも大事なものを渡してくれたと分かっているから、
  精一杯、心から、伝えたいことは伝えたつもりで。 ]


  じゃあ、今日も美味しいお肉料理作っちゃうね!
  行こうか、栗栖くん。


[ 止めてしまっていた足を再び進み始めれば
  三月うさぎはもう開店した後。

  折角だから一緒にお店入ろうよ、って笑いかけて
  OPENの札が掛かった扉を開き、ベルを鳴らす。 ]

 
(105) 2023/03/03(Fri) 13:51:10

【人】 厨房担当 マシロ

 
― 店内 ―



  おっはようございまーす!
  じゃーん、栗栖くんも一緒だよ〜!

  あ、栗栖くん、好きな席座ってね。
  お話出来て楽しかったよ、ありがとう!


[ 重役出勤? いいえ、正当シフトです!
  店内に入れば既に常連のお客様と出勤スタッフの姿。
  カウンターもテーブル席もまだまだ余裕はある。

  いったんバックヤードへ入るため、
  カウンターへ近寄って
  高野と神田に「いらっしゃいませ」と声を掛けて。 ]

 
(106) 2023/03/03(Fri) 13:51:59

【人】 厨房担当 マシロ

 

  あ、店長と皆に差し入れ買ってきてるから
  食べたい人奥の冷蔵庫ね〜


[ 駅前の出張スイーツ店の袋をオープンキッチンや
  厨房にいる面々へ見えるよう掲げ、奥へ引っ込む。
  エプロンを装着し、リボン状に紐を結び、
  従業員用の小さな冷蔵庫に差し入れの箱を入れて。 ]


 
(107) 2023/03/03(Fri) 13:52:11

【人】 厨房担当 マシロ

 



  ( 不意に古傷がまた痛んだ。
    ケーキを作りたい。
    そう思うのに 自分のお菓子を笑顔で食べてくれた
    お客様たちの顔だって覚えているのに。

    特別だった母の行動がいつまでたっても
    忘れられない。 )


 
(108) 2023/03/03(Fri) 13:55:36

【人】 厨房担当 マシロ

 
[ お菓子類だけは徹底的に避ける自分を
  速崎なんかは特に、気にしてくれていると感じていた。>>45
  迷惑を掛けている自覚はあるけれども
  その分他で補っていく …つもりで。

  いつも通り、白うさぎとして準備を整えた大咲は
  ブラックボード確認兼オーダー伺いの為
  ひょっこりとホールへ出て来ては
  「ふむ」と具材を眺め、レシピを組み立てる。** ]


 
(111) 2023/03/03(Fri) 14:00:01
厨房担当 マシロは、メモを貼った。
(a14) 2023/03/03(Fri) 14:12:09

【人】 厨房担当 マシロ

 ― 店に入る前 ―



  …………そうかな。
  そうだといいな。


[ 穏やかな口調の栗栖から紡がれる言葉へは>>113
  曖昧に微笑んで答えて。
  荒むばかりだった過去の自分とは決別したつもりでも
  こうやって不意に臆病な自分が顔を出す。

  けれど栗栖にそれ以上気遣わせないよう、
  明るく笑ったところで ]


  ────……!?


[ まるで青春映画の群像劇のワンシーンみたいな
  少し大きな声で空へ叫ぶ栗栖へ、目を見開き。 ]

 
(120) 2023/03/03(Fri) 15:04:05

【人】 厨房担当 マシロ

 

  ……… っふ、ふふ、あははははっ
  ほんっとに元気だなぁ、栗栖くん!

  そうだね、そうだよね
  私と栗栖くんの出会いも、素敵なご縁だよね!


[ こちらへ向けて破顔して見せる栗栖の笑みは
  夏の青空のように澄んだ色。

  無意識に自分を縁というものから除外していたらしい。
  気付かせてくれた栗栖へ、「ありがとう」と笑いかけ
  そうして二人、店のベルを鳴らした。* ]

 
(121) 2023/03/03(Fri) 15:04:15

【人】 厨房担当 マシロ

 
― 現在・店内 ― 



  あっ
  葉月さんもいらっしゃいませ!


[ 店内に>>112葉月の姿を見捉えれば
  にこ、と微笑んでいつも通りの挨拶を。
  オーダーは速崎が一通り取ってくれた後だろうか。
  葉月に話し掛ける栗栖を少しだけ見守って
  来店した貝沢へも笑顔を向ける。 ]


  貝沢さんも、いらっしゃいませ!
  好きなお席どうぞ。


[ >>117二人のやり取りの邪魔はしない程度に。
  ブラックボードを指し示しつつ、着席を見遣り。 ]
 
(122) 2023/03/03(Fri) 15:04:50

【人】 厨房担当 マシロ

 

[ お冷とおしぼりを持ち、貝沢のテーブルへ運ぼう。
  栗栖は何やら葉月と話をするようだけれども
  それなら貝沢のオーダーはその後にしたいだろうか?

  ことん、と貝沢の前にグラスとおしぼりを置き ]


  飲み物とかだけ、先に注文されます?
  夜営業なので、お酒も提供出来ますよ。
  今日のおすすめのオレンジを使ったカクテルなんかも。


[ そう言って首を傾げた。** ]

 
(123) 2023/03/03(Fri) 15:04:56
厨房担当 マシロは、メモを貼った。
(a16) 2023/03/03(Fri) 15:21:00

【人】 厨房担当 マシロ

 ― 入店直後のこと ―



  おはよーございます、シャミ先輩!
  たまには良いかなって買って来ちゃいました。


[ ただいま、を大咲は言ったことがない。>>145
  遠藤がただいまを挨拶にしているのを最初聞いた時は
  「え?業界用語?」と驚いたことはあるが。
  実家にいた頃も、ただいまやおかえりなんて
  言ったことがないから、尚更慣れない言葉だった。

  差し入れは速崎の耳にも届く。>>124
  着替え終えた後、仕事姿になった自分の方へ
  投げられた挨拶には「うん!」と明るく笑って ]

 
(174) 2023/03/03(Fri) 18:44:32

【人】 厨房担当 マシロ

 

  今日もよろしくね、ゲイザーも 皆も。


[ うんうん、やっぱり"うさぎの穴"は良い職場。
  何となく「ただいま」と言いたくなる気持ちが分かって
  頬はふにゃり、緩んでいた。* ]

 
(175) 2023/03/03(Fri) 18:44:36

【人】 厨房担当 マシロ

 ― オープンキッチン ―



[ 貝沢からのオーダー結果がどうであれ、
  栗栖が貝沢の席へ来る頃には大咲はいったん席から離れて
  オープンキッチン内で準備を進めていた。
  その頃には、葉月と栗栖の会話も終わっていたか。
  今日はお客様同士の交流が盛んな日だなぁと
  キッチンを使用する遠藤の邪魔にならぬように
  動きながらも、ぽつり。 ]


  ……誰かにとっては、なんでもない日でも
  他の誰かにとっては、なにか、あった日なんだなぁ


[ それはどうしても漏れ聞こえて来てしまう、
  葉月と栗栖のやり取りであったりだとか。
  或いは高野が出演したMVの再生数記録であるとか。 ]

 
(183) 2023/03/03(Fri) 19:09:14

【人】 厨房担当 マシロ

 

  なんでもない日おめでとう……か


[ あくまで自分は従業員。
  お客様が芸能人だろうがどんな記録を出そうとも
  大咲からは触れないのが、自己ルール。

  けれどそんな名目でなら
  黙してお祝いを出来たりするのかな、まで考えて。 ]

 
(184) 2023/03/03(Fri) 19:09:18

【人】 厨房担当 マシロ

 

  …………


[ いやでも、お祝い事にはケーキ類が必須だろう。
  せめてメインディッシュや副菜、おつまみや
  ドリンクを常より彩るくらいが精々か。

  ちなみに大咲は今に至るまで、
  一度も高野の方を見れてはいなかった。
  顔を見たら、MVが頭を過って離れなくなりそうなので。* ]


 
(188) 2023/03/03(Fri) 19:11:02

【人】 厨房担当 マシロ

 ― 貝沢と ―



  おっ、了解です!
  オレンジを使ったカクテルなら、ちょっと王道ですけど
  ファジーネーブルで良いですか?
  甘すぎなくて、料理にも合いますよ。


[ カクテルなどは通常甘いものが多いから
  主食の邪魔をしてしまいがちになるけれども
  作り方や一工夫さえあれば、気にならなくなるはずだ。

  >>182実はシェアの約束知ってるんです、とは言えないが
  心遣いで代わりということでひとつ。
  オーダーを承り立ち去る前に投げられた問いには
  そうですねえ……と今日の黒板を思い出し ]

 
(200) 2023/03/03(Fri) 19:21:58

【人】 厨房担当 マシロ

 

  うーん……相席する予定まで考えるなら、
  イベリコ豚のハーブソルト焼きに芽キャベツを加えたり
  真鯛をソテーにして、イベリコ豚で包んでも良いですね。
  もしパンチェッタが厨房にあればそれでも──…

  オススメはそんな感じです!
  もしご希望の調理法がなければ、ご一考くださいな。


[ と告げて。
  後は栗栖くんと相談してみてください、と頭を下げ
  カクテルのためにオープンキッチンへ。* ]

 
(201) 2023/03/03(Fri) 19:22:05

【人】 厨房担当 マシロ

 ― オープンキッチン ―



[ 店長おすすめのオレンジを取り出し、
  棚からピーチリキュールも慎重に下ろした後
  シェイカーの中にまずはリキュールを少なめに注いだ。
  次いでオレンジを半分に切り、満月を二つ作った後
  ひとつずつ絞り器へ移してオレンジジュースにする。

  果肉も混ざった新鮮な絞りたてオレンジジュースを
  ピーチリキュール入りのカクテルグラスに移して。
  オレンジを強く感じて貰うために、
  けれど桃の風味も失われぬよう慎重に量を調整すれば
  完成、──だが。

  運ぼうとして、物足りなさに気付き思いを馳せ
  それから思い立ったように、オレンジをもう一つ。 ]

 
(214) 2023/03/03(Fri) 19:38:51

【人】 厨房担当 マシロ

 

[ 今度は厚くならないよう三日月型にカットして
  オレンジの皮を、林檎の要領で切込みを入れる。
  後はチェリーだ。そっちは厨房の冷蔵庫に在庫があった筈。
  取りに戻って、チェリーをカクテルに浮かべ
  グラスのフチに"うさぎオレンジ"をそっと差せば

  まるでチェリーを追い掛けるオレンジうさぎ付きの
  今日限り、美味しいファジーネーブルが完成。 ]


  …………ねえ、チエさん


[ 運ぶためにいったんキッチンカウンターへ置いて
  貝沢と栗栖を見遣った が。
  呼んだのは同僚の名前、かつ、足は動かない。 ]

 
(215) 2023/03/03(Fri) 19:39:01

【人】 厨房担当 マシロ

 


  今あそこにサーブしに行くのって
  ……ちょっとチャレンジャーだよねぇ……?


[ なんか、だって、遠目に見ても
  二人の空気は料理楽しみ〜! といった風な
  友人同士の和気あいあいではない。

  思わず同僚に同意を求めてしまったが
  大咲の判断は、結果的に正解と言えるだろう。* ]

 
(216) 2023/03/03(Fri) 19:39:07
厨房担当 マシロは、メモを貼った。
(a28) 2023/03/03(Fri) 19:41:44

【人】 厨房担当 マシロ

 

  えへ、でしょ〜?
  大咲の自信作。貝沢さんスペシャルと名付けよう。


[ チエの反応は素早かった。
  そして口から脳直で言葉が出て来た。>>217
  うーん、こういう明け透けなところが愛嬌あるよねぇと
  大咲は日頃から思っている。 ]


  ……まあ、お仕事、なんだけど
  空気を壊さないのもお仕事のひとつかなというか
  
あれ栗栖くん本当に気付いてなかったんだな…



[ 小さな声で同僚と言葉を交わしながら。
  謎の気まずさは多分、大咲の懸念が当たっていそうな
  そんな空気が漂っているからだろう。>>88 ]
 
(221) 2023/03/03(Fri) 19:53:11

【人】 厨房担当 マシロ

 

[ 気付いてなかったんかい、あの雰囲気で!?>>211
  ……とは会話内容は流石に聞こえない大咲には
  突っ込み切れない内容ではある。
  何せあの謎に包まれながらも終始楽し気な男女の会話を
  間近で聞いていた一人だったので。大咲は。

  あ、本当に友達同士の約束なのかなぁ、と思って
  しかし「貝沢さんにも許可を」と言ったわけである。 ]


  ……チエさん、背中叩いてくんない?
  軽く。一回で良いから。


[ しかしここで同僚に押し付けるのも話が違うわけで
  ええいままよ、とお願いした結果は──さて* ]

 
(222) 2023/03/03(Fri) 19:53:18

【人】 厨房担当 マシロ

 

[ チエの言うことも尤もである。>>223
  この大咲の気まずさは自分が恐らく話の一部に加わっており
  更には栗栖のような所謂顔の良い青年が
  気付いていないとは思わなかったが故のところもあり。

  今自分が行くと栗栖も変な罪悪感を抱くかもしれないし
  貝沢も複雑になるのでは、という。
  会話内容を知らずとも二人の約束と過日を知っているための
  店員を超えた妙な気遣いが発揮されていた。 ]


  ……それも、ある。
  喜んで欲しくて、かわいくするの、頑張ったし…。


[ 従業員にしか見せない素の顔で小さく答え、
  ぽんと叩かれれば>>224 大咲の腹も決まった。 ]

 
(229) 2023/03/03(Fri) 20:17:07

【人】 厨房担当 マシロ

 

  ありがと、チエさん
  後言い忘れてたけど、今日もかわいいね!


[ 可愛いものの同好者として交わしている挨拶を
  そういえば言ってなかったな、と今更口にして
  大咲はオープンキッチンから二人の机へ。 ]

 
(230) 2023/03/03(Fri) 20:17:12

【人】 厨房担当 マシロ

 

  貝沢さん、お待たせしましたっ
  おすすめの絞りたて果肉入りオレンジジュースを使った
  ファジーネーブル、お届けしますねっ

  うさぎ型にカットしたオレンジと
  カクテルの中へチェリーを浮かべてみたんです!
  今日限りのスペシャルカクテルですよ〜!


[ 二人の会話が恐らく一瞬の間でも置かれた頃。
  大咲は必殺仕事人が如くしゅぱっとカクテルをサーブし
  いつも通りの笑顔で軽く説明をしながら
  貝沢の前へ可愛らしいうさぎカクテルを置いた。

  なお栗栖の方には、
  貝沢に見えないようウインクして微笑んでおこう。
  伝われ! と念じながら。
  あの空気感の正体を真の意味で察したのは、
  会話しながら出勤した
  大咲だけだったかもしれないし。 ]

 
(232) 2023/03/03(Fri) 20:18:09

【人】 厨房担当 マシロ

 

  お食事の方は……まだ未定かなって思うので
  また決まったら呼んでください!


[ 栗栖はいつも通りなら飲み物は頼まないはず。
  二人から注文の引き留めがないのなら
  いつも通り、至って自然にその場を去ろう。* ]

 
(233) 2023/03/03(Fri) 20:18:16

【人】 厨房担当 マシロ

 ― 再びオープンキッチンへ ―



[ 注文があったにせよ後程になるにせよ
  大咲は至って普通の顔をして、ごく普通の足取りで
  オープンキッチンに帰って来た。
  チエに無言で拳を差し出すのも忘れない。
  ロボットが如く突然喋り出す神田という
  貴重なシーンは、残念ながら見れず仕舞いである>>228 ]


  ……春だなぁ。いや、外がね。気温的にね。
  春……卒業シーズン……恋。恋かぁ。

  ……恋といえば……


[ 恋といえば甘い。甘いといえば── ]

 
(237) 2023/03/03(Fri) 20:36:30

【人】 厨房担当 マシロ

 

[ 
「もう二度と離さない」>>16


  思い出してしまった友人から送られてきたMV。
  セリフやシチュエーション云々とかではなく
  見知りすぎた常連様の演技で、その人は今ここにいて、
  でも今目の前にいるのは確かに"常連客の高野さん"。
  その差異と間近で触れた男女のシーンのダブルパンチ。

  ああ〜〜と頬を赤くしてオーダーリストで顔を隠した。
  そして一息つき、来るであろう肉料理の注文に備え
  仕込みや下拵え、使えそうな材料のチェックを。
  今日は比較的穏やかな夜の流れだった。* ]

 
(238) 2023/03/03(Fri) 20:36:38

【人】 厨房担当 マシロ

 ― うさぎだけが知っている ―



[ どこかの落ち着いたタイミングだっただろうか。>>236
  少なくとも遠藤が冷蔵庫のシュークリームを確認しに
  バックへ下がれる程度には、注文が減ってきたころ。
  厨房の冷蔵庫で在庫の確認をしていた大咲の服を
  遠藤がちょん、と引いた。

 
あの! 先輩、かわいい仕草天才ですか?

  普段の性別を曖昧にさせる服装や口調、
  穏やかな物腰などから生じるギャップに
  大咲はそんな悶えを押し殺して、それから。 ]


  あ、 そうですよね
  先輩の胃の小ささ、もうちょっと考えたら良かった…
  ごめんなさい、先輩


[ シュークリームともなればピザのように切れもしない。
  しゅん と眉を下げ、次から気を付けようと。 ]
 
(241) 2023/03/03(Fri) 20:57:20

【人】 厨房担当 マシロ

 

  はい!
  後で私と半分こしましょう、先輩。

  休憩被ったらその時でも、勤務終わりでも。
  先輩と一緒に食べれるし、嬉しいです。
  シュークリームが嫌いとかじゃなくてよかったぁ。


[ ほっと安堵したように微笑みながら
  ふにゃんと頬を緩めたまま、約束の糸を結びましょう。* ]

 
(242) 2023/03/03(Fri) 20:57:24

【人】 厨房担当 マシロ

 

[ 三年前の、冬。
  大咲がこの店の門を叩いた時、既に彼はそこにいた。>>262
  デザートを作らないことを同僚たちは誰も責めないし
  理由を問うことも、変に気遣うこともしてこない。
  それは大咲にとって何よりも助かることだった。

  別に、大咲は母親を恨んだりしていない。
  育てるために働いて、お金もくれて、高校も出られた。
  母の日のケーキを捨てるくらい関心は無かっただろうが。

  高校の進路希望調査で大咲は、
  「大事な人とご飯やケーキが食べたい」と書きたくて
  書けない儘、料理人、と書いた記憶がある。
  だからあの冬の日の大咲は、懇願めいたものが
  隠せていなかったのかもしれない。 ]

 
(279) 2023/03/03(Fri) 22:07:21

【人】 厨房担当 マシロ

 

[ 大咲真白はデザートを"作れない"。
  けれど三年経って、ここで働いて人と触れ合ううちに
  一度だけクッキーを作れるようになった。
  ソースアートにも、興味を持てた。

  三年。三年経ったのに。
  喜んでくれるお客様たちの笑顔も嘘なんかじゃなくて
  あの日みたいに捨てられることはないと分かっている。


      "もう二度と作りたくない"存在から
      いつか作れたら、と思えるくらいには
      うさぎの穴で大咲は心を癒してきた。 ]

 
(280) 2023/03/03(Fri) 22:07:30

【人】 厨房担当 マシロ

 



      (  いつか作れたら。
           ──……誰に?  )


 
(282) 2023/03/03(Fri) 22:07:57

【人】 厨房担当 マシロ

 

[ 春は良い。暖かいし、花は咲くし。
  花粉症ではない大咲には花粉症の辛さは分からないが
  それはそうとして眼鏡を付けるギャップの良さには
  一定の理解がある。 ]


  えっ、瑞野さん今日眼鏡なんですか〜?
  新鮮だ。良いですね!
  差し入れのお礼は眼鏡姿でお釣り来ちゃいます!


[ 律儀な礼は、けらけら笑って受け取ろう。>>264* ]

 
(283) 2023/03/03(Fri) 22:08:06

【人】 厨房担当 マシロ

 

  ……みすみ、


[ ぴた。
  オープンキッチンで作業を進めていた大咲の耳に届いた、
  聞き覚えのある三音に思わず顔を上げる。>>246
  アレルギーやら宗教やらはどうするのかを問う声より
  頭に残ったのは、非凡ではない、その三文字だった。

  小学校高学年で自炊を覚えるまでの間
  大咲が机の上のお金で食べていたのは大体コンビニご飯。
  けれど時々、小学校が早く終わるような日に
  紺色暖簾の定食屋へひとりで行っていたことがある。
  小さな子どもひとりにも優しい店主だった。

  大人になるにつれ、自然と足が遠のいたあの場所。
  まさかね、と思いながらも
  大咲はカウンターの方へ視線を向け、逡巡し ]

 
(285) 2023/03/03(Fri) 22:08:52

【人】 厨房担当 マシロ

 

[ じ、と思わずお客様である彼を見つめてしまった。
  一定のリズムで芽キャベツを切っていた包丁の音も
  いつの間にか止んでいる。

  定食屋、やってました? …なんて
  店員の立場から突然聞いていいものか。
  店主の顔も声もぼんやりとさえ覚えていないのに。
  口を開きかけ、閉じ、また開きかけて
  もし彼に気付かれたら「すみません」と謝って ]


  ……あ。いらっしゃいませ、こんばんは!
  栗花落さん。


[ その流れで来店した常連客に意識は移る。>>272
  ゲイザーの呼び名を聞いていたから呼んでみたけれど
  実は苗字をいじったあだ名だったらどうしよう。 ]

 
(286) 2023/03/03(Fri) 22:11:44

【人】 厨房担当 マシロ

 

  今日はオレンジを使ったカクテルとか、
  店長が仕入れた活きの良い真鯛なんかもオススメですよ。
  なにかご希望はあります?

  カウンターに座られるの、珍しいですね。


[ 悩む様子には、補助代わりに具体的な具材をオススメし
  それからいつもテーブル席が多いイメージのお客様が
  今日はすっとカウンターへ座ったな、と思って
  何となく、尋ねてみる。* ]

 
(287) 2023/03/03(Fri) 22:14:30

【人】 厨房担当 マシロ

 

[ みすみ、と名乗った青年はチエに注文していたが。>>248
  チエが作るだろうか、それとも此方に任せるだろうか?
  様子を伺いながらも神田からのカクテルオーダーに
  「はぁい」と返事をして。>>292 ]


  うさぎカクテル、かわいいでしょ〜!
  大咲の今夜限定かもしれないオリジナルですよ。
  この後も飲んでおつまみ食べるんだったら
  爽やか系が良いかな。希望あります?


[ ざっくばらんな希望でも、完全オススメでも
  大咲は何でもお受けしよう。
  うさぎカクテルを気に入ってくれたのが嬉しいから。 ]

 
(312) 2023/03/03(Fri) 22:46:38

【人】 厨房担当 マシロ

 

[ それから栗花落のオーダーにも耳を傾ける。>>295
  特別という言葉には、きょと、と目を瞬かせて
  やや前のめりに重ねて尋ねようとした。 ]


  特別?
  記念日とか、お誕生日とかですか?

  もしそうならケーキとか、……ぁ、ぇと、
  ……今日のケーキ誰が何作ってたかな。確認しますね。
  良かったら、食後にサービスです。


[ それは絶対お祝いしましょうよ、と大咲が熱弁するのを
  栗花落はどう受け取っているだろう。
  楽し気な空気の正体を問われるなら、言い淀んで ]

 
(313) 2023/03/03(Fri) 22:47:08

【人】 厨房担当 マシロ

 

  そうですねぇ……
  ……なんでもない日おめでとう、というか
  誰かにとってはなにかがあった日、というか。
  皆なんだか、そんな気分なんじゃないかなぁ。

  真鯛、おまかせで、スパークリングワインですね。
  お魚なら白ワインの方がオススメですけど
  そっちもおまかせでいいですか?


[ 首を傾げ。
  栗花落ににっこり笑って、一気に入ったオーダーへ
  順番に取り掛かる用意をしよう。* ]

 
(314) 2023/03/03(Fri) 22:47:22
厨房担当 マシロは、メモを貼った。
(a36) 2023/03/03(Fri) 22:48:09

【人】 厨房担当 マシロ

 

[ あちゃ、と思ったのは、自分の呟きが青年の耳に届き
  声の主を探すように顔を見回したのを見たからだ。>>306
  既に下拵えで用意されている材料を取り出しながら
  調理器具をそっと移動させ、美澄の方へ距離を寄せる。 ]


  あの、すみません
  呼んだの私です……。

  みすみ、って名前の、定食屋さんに
  小さい頃……行ってた時期があって。
  懐かしい響きだなって思ったら、つい……


[ 後、飲み物確かサイダーって言ってましたよね?と
  確認を取って、挨拶代わりにドリンクを提供しよう。
  アルコールではないソフトドリンクは最速で出せる。* ]

 
(317) 2023/03/03(Fri) 22:55:23
厨房担当 マシロは、メモを貼った。
(a39) 2023/03/03(Fri) 23:26:33

【人】 厨房担当 マシロ

 

[ 遠藤からのパスはどうだろう。>>318
  そんなに先輩はカクテル苦手でしたっけ、と首を傾げつつ
  「フルーツをウサギに切るだけですよ」とか。
  神田が遠藤作を望むなら、アクセントのアドバイス。

  その顛末がどうあれ。
  大咲は結果的に、美澄の涙腺を破壊した。>>341 ]


  ……目、あんまり擦ると痛んじゃいますよ。
  ティッシュかおしぼり、いりますか?

 
[ 初めて来店したあの日もそういえば泣いていたなと>>140
  ぎょっとした店員そのいちは不意に思い出した。
  迷子のアリスよろしく泣きじゃくる青年男性と、
  それを見守る店員の構図の再来である。 ]

 
(368) 2023/03/04(Sat) 0:10:20

【人】 厨房担当 マシロ

 

  あ、シードル……そっか、英語喋ってましたもんね。
  うん、了解です!


[ 良かった。うっかりソフドリを出すところだった。
  要望通りにシードルをグラスへ注ぎ、
  カットして残ったままの三日月オレンジの皮を切り
  ウサギのように縁へ差し込んで飲み物をお出ししよう。
  最終的なオーダーはチエ越しに通ってきている。
  順番的にはここからか、とリストを眺めて ]


  ……いつお店が無くなったかも分からないくらい、
  本当に小さい頃ですよ。
  確か低学年の頃……15年は前になるのかな……?


[ おぼえててくれてありがとう、ということは
  この人は多分、もう見えないものの思い出が欲しいんだ。
  振り返って、整理して、自分なりに泣いて泣いて。
  それで前に進みたいんじゃないかな、って、私は思った ]
 
(369) 2023/03/04(Sat) 0:10:37

【人】 厨房担当 マシロ

 

  お金も持ってるか分かんないような……
  いや実際はちゃんと、親からの食費持ってましたけどね?
  そんな小さい子どもにも、料理、提供してくれて。

  だから、覚えてます。今でも。


[ いちょう切りにした蕪をボウルに入れ、塩を多めに。
  ボウルを混ぜながら少しの塩を入れたお湯を沸かして
  菜っ葉を茹で。終えれば水気を絞って小口に切る。
  解したツナと細かく切った生ハムを混ぜて和えれば
  まずは塩気強めのツナと生ハムの蕪サラダの完成。

  前菜としてどうぞ、とお出しして。 ]
 
(370) 2023/03/04(Sat) 0:11:10

【人】 厨房担当 マシロ

 

[ 続けてイベリコ豚を薄く切り、調味料で味を調えて
  茄子とズッキーニ、トマト、芽キャベツを
  厚くならないように切っていく。
  耐熱皿の中に、それぞれを順番に──ミルフィーユ状に
  並べた後、上からチーズをたっぷり被せたら
  余熱をしっかりかけたオーブンで焼き上げよう。

  サラダから十分後、熱々のイベリコ豚のミルフィーユ焼き
  メインディッシュをお届けして。
  その頃には少しは美澄も泣き止むだろうか。 ]


  おばあさんの思い出の味とは、きっとまた違いますけど。
  イベリコ豚のミルフィーユ焼きと、
  ツナと生ハムの蕪サラダ、塩気強めです。

  泣いた後は美味しいご飯が一番ですよ。


[ ね? 多分、あの店主さんもそう言うんじゃないかな* ]

 
(371) 2023/03/04(Sat) 0:11:38

【人】 厨房担当 マシロ

 
― カクテル編 ―
 


  お、二人分行っときますか〜?
  遠藤先輩、うさぎ、難しくないですよ。
  頑張って!


[ 神田の贅沢注文はにんまり笑顔でお受けしよう。>>351
  てっぺん近くまで飲むようだし
  度数もそんなに気遣わなくて良いんだろう。

  シェイカーを取り出し、ビーフィータージンと
  レモンジュースを適量注ぎ、砂糖を少し。
  蓋を閉めてシェイクし終えたら、氷を入れたグラスに
  混ざり切った中身を入れてソーダ水を追加投入。
  クローバーのスートが先端に飾られた、
  かわいいマドラーで軽くステアして。
  向こうが透けるくらい薄く切ったレモンを二枚。

  左右のグラスのフチにレモンを優しく差せば
  クローバーのマドラーと相まって、これは。 ]

 
(381) 2023/03/04(Sat) 0:22:58

【人】 厨房担当 マシロ

 

  どうぞ、トム・コリンズです。
  甘さもほとんど消して、すっきり爽やかに振り切りました。

  うさぎはちょーっと難しかったので、
  眠りネズミにしちゃいました……けど
  神田さんスペシャルということで、ひとつ。


[ この前レジでクローバーを折っていたけれども
  これでスートは全部揃っただろうか?
  それともこの夜までに既に出会えていたかもしれない。

  大咲からのカクテル提供はこちらになりますが、
  進捗どうですか 先輩!** ]

 
(382) 2023/03/04(Sat) 0:23:02
厨房担当 マシロは、メモを貼った。
(a44) 2023/03/04(Sat) 0:25:10

【人】 厨房担当 マシロ

 ― カウンターwith栗花落 ―



  お誕生日、おめでとうございます!
  ……あ。おめでとうございました…が正解…?

  ううん。私からのお祝いです。
  あちらのお客様からです、ならぬ
  あちらの店員からです……みたいな?


[ >>380 素直にカウンター席理由を教えてくれた栗花落へ
  頬を緩めながら祝いの言葉を紡ぎ。
  目が輝くのを眺め、にこにこと笑いながらそう返せば
  受け取ったオーダー(辛口苦手も合点ですよ!)を
  リストに書き込み。

  とはいえ注文というものは順番があるわけで
  更に言うと何故か一気にうさぎの手が忙しなくなり。
  「栗花落さん(カウンター席、銀髪の方)お誕生日です」と
  注文リストへ書き込めば。
  忙しなく動く大咲を同僚がフォローしてくれる。>>422 ]

 
(563) 2023/03/04(Sat) 21:12:36

【人】 厨房担当 マシロ

 

[ どこかのタイミングで。
  しかしそれはきっと、瑞野とのやり取りを終えた後。
  お互いにすれ違う時にでも、瑞野や速崎、遠藤といった
  厨房を担当する面々には個別にぺこりと ]


  オーダーヘルプ、ありがとっ
  ちょっとなんか……色々思い出しちゃってさ
  余裕無くなっちゃった。助かりました!


[ と、お礼はきちんと言っておこう。* ]

 
(564) 2023/03/04(Sat) 21:12:40

【人】 厨房担当 マシロ

 ― そしてカウンターwith瑞野 ―



[ 大咲が動揺してしまったのは、
  まさか二度も同じ青年の泣き顔を見るとは思わなかったから。
  それもこの短期間で、二度目は自分の言葉で。>>396
  悪い方向で泣かせたわけでもないのだけれど
  おしぼりを求める姿に、慌てて表情を取り繕って ]


  あったかいやつ、用意しますね


[ まあ、パンもちゃっかり追加注文するあたり>>397
  泣きたいだけ泣けば、後は大丈夫な気がする。
  食欲は生きる原動力だ。食事は命なのだ。
  食べたくないんじゃなくて、食べたい、と心が思うなら
  此方からはそれに応えるだけだ ]

 
(579) 2023/03/04(Sat) 21:39:56

【人】 厨房担当 マシロ

 

[ と思っていれば、袖を引かれた。>>419
  振り返れば知恵が此方をじいっと伺うようにそこにいて、
  お茶とか…と気遣う言葉へ、こくん、と肯き。 ]


  うん、……そうだね
  大丈夫になるための準備期間、だと思う

  あったかいおしぼりと、あったかいお茶
  用意してあげてもらっていいかな。


[ そう言って知恵を送り出せば、大咲はつい手を止めて、
  無意識に目の前の青年を見守ってしまっていた。
  ……思い返せば、大咲が初めて食べた手料理というのは
  あそこの定食屋だったはずで。

  ご飯ってあったかいんだ、と呟いた小さな自分を
  優しい店主が何も聞かず撫でてくれたことだけ
  大咲は今でも覚えている。 ]

 
(580) 2023/03/04(Sat) 21:40:09

【人】 厨房担当 マシロ

 

  ありがとう、知恵さん。


[ >>492>>493 彼に提供されたおしぼりとパン、
  それから温かい──人の心が込められたお茶ひとつ。
  作っている時の、知恵と遠藤の会話は聞き取れず
  知恵が淹れるところを見ていたわけではないけれど。

  なんとなく、厨房の面々の色ではないな、と思った。
  だから無言で「ありがと」を伝えるように
  知恵の背中を、今度は大咲がやさしく叩いて。 ]

 
(581) 2023/03/04(Sat) 21:40:14

【人】 厨房担当 マシロ

 

  ……なんか、その
  本当は、お客様個人に踏み込むの良くないよなぁって
  分かってるんですけど。

  どうしてもあそこには……私も、思い出があって。
  ……とか言ったら、また泣かせちゃいますか?


[ その言葉が大咲から出てくるのは
  彼が一通り食べ終えた頃だっただろう。
  食事は人を笑顔にするものだ。
  また涙腺を刺激してしまったら味覚にも影響することを
  大咲もよく知っている。

  散々泣いたら、心が晴れる一品を、なにか。
  ……デザート類を作れたら、良かった、けど ]

 
(582) 2023/03/04(Sat) 21:40:25

【人】 厨房担当 マシロ

 

  あ。瑞野さんのサービス、まだ食べてないですよね?
  良かったら、食後にどうぞ。


[ 瑞野もオーダーの請け負いやなんやらで忙しない。
  きっと号泣する青年に気遣って静かにサーブされたであろう
  突き出し風の一口サイズあられピザをそっと示した。>>281

  時間が過ぎ去るのは存外早い。
  泣いているお客様──そして原因は自分──とあれば
  大咲は彼が落ち着くまで。
  或いは過去の思い出話の共有を求められるなら、
  応じるつもりで、そこにいた。* ]

 
(583) 2023/03/04(Sat) 21:41:44
厨房担当 マシロは、メモを貼った。
(a79) 2023/03/04(Sat) 21:43:19

【人】 厨房担当 マシロ

 ― 幕間・人の作るご飯って最高じゃん? ―



[ 何はともあれ店が落ち着いた頃合い。
  思わず一人のお客様と自分の共通点に引きずられ
  やや手が回らなくなったのを自省しつつも
  大咲は振られた話へ遠慮なく乗っかった。>>503 ]


  はいはいはーい!
  今日の大咲は手料理が食べたい気分です!

  え、この前のパオズの余りとか無かったっけ?
  角煮挟んで食べたいなー
  知恵さんのお漬物食べれるならそっちも食べたい!


[ つまり大咲は何でも良いのだ。
  皆の作る料理が美味しいことはよーく知っている。
  もちろん、見習いの知恵も含めて。

  完全に食べる側の意見として話題に頭を突っ込んだ。* ]

 
(585) 2023/03/04(Sat) 21:49:55

【人】 厨房担当 マシロ

 ― うさぎの甘い幕間 ―



[ 唐揚げ風ナゲットは唐揚げじゃないには
  諸手を上げて賛同し回る意見ではあるけれど。>>361
  本日の本題はシュークリームの大きさや如何に、であり
  更にそれを一緒に食べようという約束なのだ。 ]


  んーん。先輩が謝ることじゃないですよ?
  受け止め切れないものを受け止める必要がないのと同じで
  食べ切れないのに、無理に食べなくて良いんです。

  ほら、私と半分この口実にもなるでしょ?
  私は約束出来て、嬉しいですよ。


[ 前から、と聞かされれば
  思わずぽや…と頬を桃色に染め、「私もです」と返す。
  縮ませてしまった声を聴くのは本意ではないし
  今言ったことは全部本音だ。 ]

 
(594) 2023/03/04(Sat) 22:07:14

【人】 厨房担当 マシロ

 

  えへへ。約束ですよ、せんぱい。


[ シュークリーム、買って来て良かったなぁと
  大咲は数時間前の自分へ深く感謝した。

  余談だが、イメチェンしたらしい同僚の一人も>>308
  お返しとしてつまみ食い用あられピザをくれたので
  大咲はそれもちゃっかり美味しく頂くことになる。
  いやあ、イケメン同僚の貴重なイメチェン眼鏡姿に
  美味しいつまみ食いおやつも重なれば
  なんだかツケの請求が来そうだな?* ]

 
(595) 2023/03/04(Sat) 22:07:19

【人】 厨房担当 マシロ

 

  あ、おかえりなさい、神田さん


[ 祖母との温かい思い出で泣く青年を見守っていれば
  神田が外から帰って来ていることに気が付き>>599
  ふ、と顔を上げ、微笑んで声を掛ける。
  誰かに笑顔になってほしいとこの店の扉を叩いたくせに
  たったひとつのピースをいつまでも嵌められない、
  自分への歯痒さは一旦、心の内へ追いやって。 ]


  はい?


[ 微かに首を傾ぎ、差し出された一枚を見遣る瞳は
  ぱち、ぱち、と幾度か不思議そうに瞬いて。
  それから指先を伸ばしてその一枚を受け取った。 ]
 
(618) 2023/03/04(Sat) 22:45:16

【人】 厨房担当 マシロ

 

[ 冗談めかして笑いながら告げられた言葉は、
  完全に予想もしていなかった内容。
  確かにそんな人も存在しなかったこともないけれど
  神田は信頼出来る常連だ。

  故に、冗談には「ふふ」と笑い声を零して
  同じような声音と口調で言葉を返す。 ]


  えー。神田さんにならナンパされても歓迎ですよ?
  なんて、そんなの今更心配しませんよ〜!


[ しかしこの一枚は何なのか。
  ナンパじゃないことは理解しているけれど。写真?
  今見ても良いやつですか? とだけは一応尋ねて
  了承が得られたならその一枚を確認しようとしながら。 ]

 
(621) 2023/03/04(Sat) 22:46:35

【人】 厨房担当 マシロ

 

  シードルって言ってたので、対比がいいかなぁって。
  お砂糖少なめでシェイクしたら
  次のお料理のために、舌もリセット出来るでしょう?

  うさぎと対に……みたいな感じでもないんですけど
  折角なら、違うモチーフが楽しいかなって。
  喜んでもらえて嬉しいです。


[ だからこの泣いていた美澄にも、最後には
  笑顔になって帰って欲しい。
  知恵と似たような思考だ。>>601

  そしてそれは、勿論、お客様皆に思っているし
  ここの従業員も全員 同じ気持ちだと、思うのだ。* ]

 
(622) 2023/03/04(Sat) 22:46:42
厨房担当 マシロは、メモを貼った。
(a81) 2023/03/04(Sat) 23:01:03

【人】 厨房担当 マシロ

 ― 誰も知らないうさぎのこと ―



[ 遠藤とシュークリーム半分この約束を果たしたのは、
  クローズ後か、それとも客足も落ち着いた休憩中だったか。
 先輩と半分こに上機嫌の大咲は、
 それはもうにこにこ笑顔で色々な話をしたことだろう。

  そしてその日の最終退店者は大咲だった。
  今日色々ヘルプさせたお詫びだと、後片付けを
  いつもより多めに請け負ったから。

  故に大咲がロッカーの中に差し込まれたメモ一枚を>>544
  読んだ時、大咲以外には、そこに誰もいなかったはずで。
  実際他に大咲が気付かぬ誰かがまだ残っていたとしても
  大咲の顔は、見なかったに違いない ]

 
(646) 2023/03/04(Sat) 23:33:07

【人】 厨房担当 マシロ

 


  ( ──────…… )



[ 一度きりのクッキー。
  試作だから、と提供したランチタイム後の速崎の意見は
  ……実を言えば、大咲は自分で、店長に宣言済みだった。

  だから居合わせた大咲も、臆さず率直に物を言った速崎を
  気まずく思うどころか「そうだろうな」とさえ感じて。
  デザートを作らない理由は聞かなくても
  そういうところにはきちんと踏み込む人なのだ、と。 ]


  …………ばかだな、けいちゃんって


[ スターゲイジーパイ伝説を知る前に一時期だけ呼んでいた
  あだ名をぽつん、と呟いた。 ]
 
(647) 2023/03/04(Sat) 23:33:22

【人】 厨房担当 マシロ

 

  ( 迷ってる人が作るデザートは、
    正式な商品としては向かないって分かってた。
    ……そうじゃないの? けいちゃんも、さ )


[ もし仮に大咲があのまま「いけます」と続けていても
  辛くなって駄目になる方が早かっただろうと分かっている。

  一緒に、という文字を何度も追った。
  気が向いたら。……いつか。いつの日か。
 
そう言って何回先延ばしで逃げて来たんだろう。
 ]


  ……。


[ メモとペンを事務用品置き場から借りて、
  速崎のロッカーへ、置手紙をお返しに差し込んだ ]

 
(648) 2023/03/04(Sat) 23:33:36

【人】 厨房担当 マシロ

 


   『  一緒になら、
作れる

            
作る



      作りたい
      私の勇気が出た時に
      だから準備して待っててよ


                 真白  』


 
(649) 2023/03/04(Sat) 23:34:10

【人】 厨房担当 マシロ

 

[ 大咲の手紙を速崎が読むか読まないか
  運命のいたずらで届きはしないのか。

  それは未来の速崎だけが知っている。* ]

 
(650) 2023/03/04(Sat) 23:36:26

【人】 厨房担当 マシロ

 

[ 「幸せプラス」の言葉にはにかんで。
  見ていいよ、と降りた許可を有難く頂戴し>>658
  裏面の白をひっくり返し、写真を見る。

  ──いつかの、うさぎクッキーの写真だった。
  そういえばランチの時に見せて貰ったな、だとか
  写真を本心から喜んだことも記憶に新しい。
  目を見開いて数秒固まり、予想外の写真のプレゼントに
  大咲は写真を持っていない方の手を思わず握り込んだ。

  嬉しいと言ったのを覚えていて、
  わざわざプリントしてきてくれたのだろうか。
  >>644 美澄にも何か、写真を渡しているのが見える。
  ……神田が席を立った後で良かった、と思った。 ]

 
(668) 2023/03/05(Sun) 0:25:21

【人】 厨房担当 マシロ

 

[ 写真の中でバニラ味のうさぎクッキーが笑っている。
  食べてくれた人の笑顔を思い出す。
  ──また作る時は、と約束した自分は

  そのいつか を
  いつ、遂げるつもりでいるんだろうな、と
  今日だけで得た幾つもの歯痒さが想起されて
  堪らずに一瞬だけ、痛い顔を浮かべそうになり、


       しかし 大咲はうさぎの穴の店員だ。
       ぐっと堪え、ポケットに写真を仕舞う ]

 
(669) 2023/03/05(Sun) 0:25:36

【人】 厨房担当 マシロ

 

[ 作れたらな、と思うことは、今日だけで幾つもあった。

  もし作れたら 美澄の心を甘味で癒せたかもしれないし
  もし作れたら 栗花落の誕生日も自分なりに祝えた。

  でもこの狭いようで広い世界に。
  私のお菓子じゃなきゃ駄目なことって、あるのかな、と
  自分の料理で誰かを笑顔にしたいと思う心は本心なのに
  馬鹿みたいな二律背反を抱えている。
 
いつまでも捨てられない記憶が心に住んでいる。
 ]

 
(670) 2023/03/05(Sun) 0:26:11

【人】 厨房担当 マシロ

 

[ それでもこの写真は確かに、
  大咲に、「クッキーを喜んでくれた人がいる」ことを
  形として教えてくれるものだった。

  ……だから大咲は、その日の夜に
  速崎へ、あの手紙を残せたのかもしれない。* ]


 
(671) 2023/03/05(Sun) 0:26:18

【人】 厨房担当 マシロ

 ― シュークリームとうさぎ ―



[ 半分この約束は、閉店間際に果たされた。>>660
  「今どれくらいならいけます?」と遠藤へ確認し
  なかなかの難題であるシュークリーム切り分け作業を
  大咲は歴史の偉人めいたドヤ顔で成し遂げた。 
  単純な半分ではなく、食べられる量を配慮して切るのは
  塩梅が難しいけれど 全く苦ではない。 ]


  私も、結構久しぶりかもです
  あんまり甘いもの、自分で買ったりもしなくて。
  ここのデザートが美味しいおかげもあるし。


[ ひとつを両側から食べてもね、いいですけどね?
  それって恋とか始まったりしませんか?
  とはさすがに言わない。
  まあ、パスタやらエクレアよりマシな絵面には……
  いやクリームが零れる。無し寄りの無し。 ]

 
(675) 2023/03/05(Sun) 0:38:04

【人】 厨房担当 マシロ

 

  ん。ありがとうはこっちのセリフですよ〜っ
  半分こで、一緒に食べてくれて、ありがとうございます

  ……こういうのって、種類とか関係なく
  ひとりで食べるの……寂しいし。
  だから、シャミ先輩が一緒に食べようって誘ってくれて

  ほんとに私、…うれしい、です


[ めまいがするくらい甘いのは、先輩とだから。
  頬にクリームのひとつくらい付けてくれたら
  「ついてますよ」なーんて言えるのにな。
  少食の遠藤にはクリームがつく食べ方は無いだろう。

  少女漫画みたいな発想は多分、
  今日の春にあてられている。** ]

 
(676) 2023/03/05(Sun) 0:38:07
厨房担当 マシロは、メモを貼った。
(a87) 2023/03/05(Sun) 0:39:40