14:26:22

人狼物語 三日月国


205 【身内】いちごの国の三月うさぎ

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【赤】 マシロ

 

[ 友人の中には幾人か恋人を持つ子もいるけれど、
  その誰かから聞いた経験の話さえ餅を黒くさせるとは
  さすがの白うさぎも悟れない域の話だ。>>*151
  今まで話題に上がったこともないから、多分
  今後も黒くさせずに済む ──はず。 ]


  ………ぁ、ぅ、


[ 出来ない、と言えない身体にしたのは彼なのに。
  お腹の寂しさと疼きを埋めてほしい。
  ────こんな、淫らな身体になってしまうことなんて
  少し前の自分は想像さえしていなかった。

  外だと分かりながら、「出来るよね?」だなんて言葉。
  澄まし顔で内風呂を使わない理由をさらっと紡ぎながら、
  もしや最初から狙いはこれか。意地が悪い。 ]

 
(*155) 2023/04/02(Sun) 21:52:52

【赤】 マシロ

 


  …………がんばる……。


[ 小さく零し、目を細めて見つめてくる視線を感じながら
  ゆっくりと跨り、──挿入れようと努力したのに。

  外でも良いからきもちよくなりたい気持ちと、
  誰かに聞こえてしまうかも、という背徳感。
  いつも甘やかしてくれる彼が夜だけこうして
  意地悪になることも、心をそわつかせる。


  感情と、想像以上の気持ち悦さが動きを鈍らせた。
  自分で彼の熱をナカへ迎え入れ、
  その動きが彼に快感を与えているのが間近に見えて。

  はふ、と息を吐く。
  この先に待っているいつもの快楽を思い、腰が引ける。
  ──慾しい。でも、勢いよく腰を沈めるのは
  自分で理性を手離すのと同じで …まよって、 ]

 
(*156) 2023/04/02(Sun) 21:52:58

【赤】 マシロ

 


 
    ────  ッや、 まって、…!


[ 耳に届いた、待ってあげたい"けど"という前置き。
  謝罪の四文字が嫌に頭へ響く。


  頑張るから、がんばるから待って、と
  制止を掛けるのが間に合わない。 ]


 
(*157) 2023/04/02(Sun) 21:53:01

【赤】 マシロ

 


   ッぁ、ふぁ、や、 ────……ッンん……っ


[ ばしゃ、と律動に合わせて水面が波を打つ。
  輪郭を得始めた月がそれに合わせて欠けてはぼやけ、
  形を取り戻してはまた欠けて、を繰り返した。

  うさぎは月を見て跳ねるという。
  狼は月に向かって吠えて、狼人間になるらしい。


  ────絶頂から下りて来られないまま、
  媚肉を犯す熱杭に甘い喘ぎを零しかけ、必死に堪える。
  どこかから誰かのはしゃぐ声が聞こえていた。
  いつものように喘ぐと、バレてしまう。 ]

 
(*158) 2023/04/02(Sun) 21:53:10

【赤】 マシロ

 


  ッひ、ンぅ、……っふ、 〜〜〜ッ、


[ 聞かれてしまうかも、という想像で中が締まる。
  それさえ気にせず犯されているのが、
  ──どうしてか、たまらなく、きもちいい。

  なんで、おかしい、こんな。
  声を殺すために必死に唇を塞ぐだけのキスをねだりながら
  絶えず奥へ流れ込むお湯の熱にさえ神経が撫ぜられる。


  子宮口は満腹を求めるように、蜜を纏って鈴口へ吸い付き
  蜜壺も同じ、奥へと悦んで熱杭を咥え込む。
  この状況下で拒むどころか、身体は快楽を慾しているのが
  言葉にせずとも明白な ナカの動き。* ]

 
(*159) 2023/04/02(Sun) 21:53:14

【赤】 マシロ

 

[ まさか"結局拒否しない"ということへ相当興奮する、なんて
  そんなタイプだとは思いもしていない。>>*160
  彼も知らなかった彼自身のことなら、それも当然か。
  羞恥や照れだけで「だめ」と言いながら、
  プレゼントの包装を紐解くように 彼の言葉、視線、指先で
  導かれるままに受け入れるのが最近の定石。

  ────甘え、甘えられ、食卓は出来上がる。 ]


  ……〜〜ッふ、…ぁッ、ん、……ン…っ


[ 喉奥から唸り声のように聞こえる、彼の声。
  媚肉の収縮と締め上げへ抗うように挿入は止まらず、
  水音が派手に鳴っては頬へ飛び散った。

  意識して声を殺し、深いキスで呑み込んで。
  それでも零れ出てしまう甘い喘ぎはきっと、
  この水音が掻き消してくれるはず。 ]

 
(*167) 2023/04/03(Mon) 8:51:29

【赤】 マシロ

 

[ 外が薄暗がりの幕が下りるにつれ、照明で肌が照らされる。
  ───もうすぐで、瞬きの間に夜になるのだろう。
  夜でさえない時間からこんなえっちなことをして、
  こんな風に、外で彼自身のモノを受け入れる、なんて。

  ……──仕事柄か、或いは元々の声質なのか
  声がよく通ることの自覚は少しくらいはあるからこそ
  必死に我慢しようとしていたのに。 ]


  ッンん、っぁ、 ひァ、ぅ……っ


[ 温泉の熱と、ナカを満たす慾の双方で全てが茹る。
  思考回路が焼けて、ぼうっと輪郭を失って、
  ……どうして声を我慢しないといけないのか
  一瞬理解らなくなってしまうくらい。

  何を思ってか、彼が片手を腰から離して腰を浮かせた。
  せめて律動を止めてくれれば手伝えたのに、
  腰の動きを続けたまま移動しようと試みるものだから
  上手く意図も汲めなくて、気持ち悦い場所を突いて貰えず
  「やだ、ぁ、」と焦らされていることへ泣き言を。 ]

 
(*168) 2023/04/03(Mon) 8:51:33

【赤】 マシロ

 

[ そこも微温湯のような快感を与えてはくれるけど。
  ──もっと悦くなれる場所をもう知っているから。


  還ってきて、と ねだる前に。 ]


  ──────〜〜〜〜っ、……ッッひ、ん ン…!!


[ ぐにゅ、と最奥に先端がめり込むように突き上げられる。

  ばちばち音が鳴るくらい、視界が白んで
  力が抜けていたはずの脚が快楽の衝動で水面を蹴り上げた。
  ばしゃり、音が鳴ると同時に熱杭がナカから抜けていく。


  強すぎる快楽に腰が抜ける。
  ぺしゃりと膝から崩れ落ちているうち、
  もう一度ナカへ入って来ることなく、彼の熱からは
  勢いよく、あつい しろ が噴きあげて、肌へ舞い散り
  腹や胸元──顔にも飛び散って。
  まるで外からもやけてしまいそう。 ]

 
(*169) 2023/04/03(Mon) 8:51:37

【赤】 マシロ

 

 
[ 思えば彼の白濁を肌で浴びたのは、
  これが初めてであるような気がして、ぽかんと呆けた。
  練乳を胸に零した時の再来みたいだ なんてこと
  考えられる思考の余地もない。 ]


  …………ん、む


[ 唇の近くについた慾の残滓を指先で掬い取り、
  熱に浮いた思考のまま、咥内へ運び入れる。

  苦いような、何とも言えない味が舌の上へ滲んで
  ──それなのに彼のモノだと思えば
  その苦味さえ甘いような気がするのだから、不思議だ。
  練乳の時はお行儀悪く舐め取らずティッシュで拭ったが、
  今回は、白うさぎも少し、お行儀が悪い。 ]


 
(*170) 2023/04/03(Mon) 8:51:41

【赤】 マシロ

 

[ 飲ませ損なった、と謝ってくれるのであれば。
  ──そんなところも可愛いと思ってしまったので、
  別に 気にしなくたって構わないのだけれど。 ]


  ……ね、まだ できますか?

  からだ、あらった あと。
  ……へやでもういっかい、ここにも、のませて。


[ オーダーのやり直しは無事に通ったかどうか。
  ──きっと通してくれるという自信はあるけれど。

  どちらにせよ白うさぎと狼の夜は、帳が降りたばかり
  ここはフィクションではなく二人の現実。
  月が見守る夜に、互いを白へ染め上げる時間は
  まだまだたくさん残されているのだ。 ]

 
(*171) 2023/04/03(Mon) 8:51:49

【赤】 マシロ

 

[ 月に向かって跳ねるうさぎと、
  月の明かりで獣になる狼。

  似て非なるふたつ、──水面に揺れては消える月の中
  うさぎが狼を食べて 狼もうさぎを喰べている。
  言葉を失い、思考を奪われ、熱と互いの温もりを縁に
  たったそれだけを握り締め、どうにか輪郭を保ち。


  ────そんな、本当にけだものじみた交わり。
  知っているのは私たちだけで良い。

  月も星も、夜が明けたら太陽の明かりに隠れて、
  次の夜闇が訪れれば、もうすっかり忘れてしまえ。
  "二人きりの 秘蜜の交わり"になるようにと。 ]

 
(*178) 2023/04/03(Mon) 21:03:14

【赤】 マシロ

 


  えへ、……やわたさんの味、覚えたくて。
  "こっち"でも。


[ 自分が唇の近くに付着した白濁を舐めるだけで、
  途端におろおろするのが面白くなって。
  くす、と笑いながらそんな風に軽く言葉を返した。

  今までは薄膜の中に吐き出されていた、彼の慾。
  練乳のように甘いわけがなく、苦いような──
  例えるのも難しい味がする。
  けれど彼の味だと思えば、難なく飲めてしまう気さえする。


  とはいえこのままだとキスが出来ないのは寂しいから、
  ちゃんと口を濯いで、熱の残滓を洗い流そうか。 ]

 
(*179) 2023/04/03(Mon) 21:03:19

【赤】 マシロ

 

[ 愛してる、の言葉には満足げに咲って。
  「ん」と当たり前の顔で腕を伸ばせば、抱っこが叶い
  そのまま内風呂へ戻り白濁をいちごの匂いで洗い流した。

  勿体ないかも、──なんて少しの未練はあるものの
  洗わなければ先へ進めないジレンマ。
  バスチェアに腰掛け、指示通り首を上へ向ければ
  不思議そうな顔で目を瞬かせる自分の顔が
  彼の瞳には映っていたことだろう。

  美容院以外で髪を誰かに洗われるのも、
  記憶の限りでは初めてのこと。 ]


  ん〜〜……きもちよくて、むしろ寝ちゃいそう……
  ……なーんて。あははっ。


[ この後にまだオーダーが控えているのだから。
  ごっこ遊びには戯れで返し、鈴を転がすように笑いながら
  大人しく──楽しそうに髪を洗われていた。

  脱衣所で拭き合ってのじゃれあいも、
  その余韻と二度の交わりのおかげか 戯れで済んで。 ]

 
(*180) 2023/04/03(Mon) 21:03:38

【赤】 マシロ

 

[ 待っててと言った彼が腰にタオルを巻き、一度出て行く。
  言いつけ通り良い子に待ちわびていれば
  自分の鞄と、浴衣を持って帰って来てくれた。

  女性用は幾つか浴衣に種類があるらしい。
  一応パジャマも持って来ているけれど、せっかくなら
  浴衣を着て温泉気分を楽しみたい気持ちが強い。
  ────たまには違う飾り付けも良いでしょう?
  でも、生憎と浴衣には縁がない人生だったので。 ]


  や やわたさん……
  浴衣、着方わかんない……たすけて……


[ 選んだのは、夜色の記事に白い小花柄の浴衣。
  帯はシンプルな赤茶色。
  そもそも浴衣の下は下着を着けるものなのか。
  ──無い方が狼さんの食欲を煽れるかどうか。

  情けなくへにょんと眉を下げ、手助けを乞いながら
  浴衣を着終えた後は、ドライヤーで長い髪を乾かした。 ]

 
(*181) 2023/04/03(Mon) 21:03:45

【赤】 マシロ

 

[ 髪が長い分、乾かすのには時間を要してしまう。
  自分が戻った頃には彼が内線での連絡を終え、
  朝まで誰のことも気にしなくて良い空間になるように
  準備を整えてくれた後のことだった。

  料理をのんびりと楽しみたい気持ちもあるけれど
  燻り続ける熱を、あまり長く待てる余裕もない。
  後で食べるということが出来ない料理だけ先に頂いて、
  刺身や鍋は、"慾"の後にさせてもらおうか。 ]


  やーわーたーさんっ


[ 何はともあれ、布団の用意も終えて貰ったなら

  ────後はもう二人の時間。
  無邪気なうさぎの声音で彼へ抱き着き、腕を回して、
  赤い舌をぺろりと覗かせ ]

 
(*182) 2023/04/03(Mon) 21:03:49

【赤】 マシロ

 



   [  ──── 朝が来るまでは、
           この夜は二人だけのもの。*  ]



 
(*183) 2023/04/03(Mon) 21:04:35

【赤】 マシロ

 

[ 二人だけの食卓に並ぶのは、
  夜綿狼さんが育てた真白白うさぎ
  一緒に作った愛情料理
  太陽というよりは月のようなやわらかな灯に照らされて
  愛は花開き、戀はもっともっと絡まり合う。

  明日助手席でぐったりしてしまっても構わなかった。
  はしゃぎ疲れた、なんて言い訳の下準備は終えてある。
  ────手加減しないで、骨まで愛して。 ]


  朝になっちゃう……のは、やだ。だめ。


[ そうは言っても朝は平等に訪うもの。
  だからこれは、ただの戯れ。

  響き合う笑い声、──憧れた家族のかたち。
  家族を識らなくても、こうして自然に"なれる"のは
  相手がきっと貴方だから。 ]

 
(*190) 2023/04/03(Mon) 22:47:51

【赤】 マシロ

 

  ……外へのお散歩なんて、"行けない"でしょ?


[ 行かないのではなく、行けない。
  にんまりチェシャ猫のように口角を上げて笑い、
  ショーツだけ身につけて浴衣を着せてもらう。
  夜の空に咲いた白い花、──だからこれを選んだのだ。

  恋人になってから、夜が好きになった。
  貴方の名前。貴方の愛し方。貴方を象徴するものみたい。
  朧月夜みたいに心が安らぐひと。
  ──夜空の月明かりには、白い花が一番似合うはず。 ]


  蝶結び!
  わあ、かわいい……!


[ 女性の着付けには少し慣れていなさそうな手付きに、
  ふふんと満足げにしながら、最後まで任せてしまう。
  着方が分からないのは本当だし
  下手に手伝うと悲惨に変えそうな予感がしたので。

  不器用ではないけれど、慣れないことは当然下手だ。
  ──脱がされるための服を着せて貰うという
  シチュエーションに少し楽しみを覚えたのも、否定しない ]

 
(*191) 2023/04/03(Mon) 22:48:05

【赤】 マシロ

 


  ね、ね、似合う? かわいい?


[ くるんとその場で浴衣の袖を翻し、一回り。
  無邪気にはしゃぐ様相だけならば
  腹の奥で男の精液を慾する雌の側面なんて、
  想像もつかないだろう。

  期待通りの返事が貰えたなら「えへへ」と頬を緩め
  髪を乾かし、丁寧に櫛で整える。
  持参したヘアオイルのおかげで艶々のさらさらだ。
  ──それもこれも、美味しくなるための下拵え。


  自分で覚えた、自分なりの味付けと飾り付け。 ]

 
(*192) 2023/04/03(Mon) 22:48:12

【赤】 マシロ

 

[ 傷んでしまう食材を冷蔵庫に仕舞うのを見守り、
  「はぁい」といい子のお返事でぺたりと引っ付く。
  こんな風に甘え倒してしまうのも、
  少しは自重を覚えなければ …とも思うのだけど。

  だめなことは「だめ」と言って、無理をしない、と
  "約束"してくれた彼が受け入れてくれるのなら
  これは多分、言ってもいい我儘なのだ。 ]


  ん、 ンぅ、……っふ、


[ 布団に着けば、早々に項へ口付けられて
  袂から彼の手が入り込み、何にも守られていない
  やわい胸を揉まれては 甘い声を零す。

  育つくらい触れられた両胸もすっかり華開いた性感帯。
  待ち侘びた刺激へぽやんと浮かんだ思考回路は
  彼のお願いを聞き入れ、素直に裾を持ち上げた。 ]

 
(*193) 2023/04/03(Mon) 22:48:16

【赤】 マシロ

 


  ──── ッひゃ、んっ!?


[ 跪いた彼が裾を分け、ショーツに覆われた秘部へ
  あつい吐息を吹きかけたのに、脚をびく、と跳ねさせる。
  なに、と混乱しているうちに下着をずらされ
  咄嗟に持ち上げた裾を握り締めた。 ]


  ッや、 ぁぅ、っ……!
  だ、だめっ、そんなとこ、……っ


[ 直接秘部へ口付けられる感覚と熱。
  抵抗は言葉だけ、脚も手も制する気配はない。

  ──いつもならしないこと。
  未だ知らない快感を教えて貰えるに等しい行為に、
  心臓が跳ねているのは、どうか、バレないで。* ]


 
(*194) 2023/04/03(Mon) 22:48:23

【赤】 マシロ

 

[ ──行かせてあげない、なんて少し束縛めいた物言いが
  心臓を加速させるのは何故なのだろう。
  自分にはそんな性質は無いと思っていた筈なのに、
  彼限定で、まるで被虐心が芽生えているような。

  いやまさか、と内心で必死に否定して
  考えを振り払おうと、くるくる回ったのだ。 ]


  えへへ、その写真、帰ったらアルバムに入れたいな。
  夜綿さんの浴衣、夏祭りとかでも見れるだろうけど
  今日の姿は今日しか見れないから、大事にしなきゃ。


[ 自分も今までずっと写真を撮られることは無かったから
  増えた二人の写真は、どれも大切な思い出だ。
  アルバムを作るという行為も、写真に残すということも
  彼と恋人になってから覚えた優しい喜び。
  そこに貴方が映っていれば、もっと幸せ。 ]

 
(*198) 2023/04/04(Tue) 0:00:20

【赤】 マシロ

 


  ……もう。痕つけるの好きなんだから……。


[ 彼の薄昏い考えまでは知らない。
  けれど識る時がもしも来るのなら、きっと少し驚いて
  それから「うれしい」と咲ってしまうのだと思う。

  項に残される赤い独占欲の花を止めはしない。
  うさぎの穴で暫くは髪型を考えなければならないだろうが、
  薄まる頃にはまたつけられているのだろう。

  独占したい、と想ってくれている証なら
  たくさん余すところなく刻んで欲しいし、つけて慾しい。
  ──今度、自分もつけ方を教わってみようか。
  いつかの"魔除け"ならぬ、匂い避け。 ]

 
(*199) 2023/04/04(Tue) 0:00:30

【赤】 マシロ

 

[ ──なんて戯れを口に出来たのはそこまでで。
  一度また火が灯った身体は快楽を得るために熱を帯び、
  既に期待で膣が蜜で潤んで、秘芽も熟れたように膨らみ
  誂えたように彼へ差し出される。 ]


  ──〜〜ッひぁ、ンっ、 ふ、ぁあっ、ンん……ッ!!


[ すんなりと指を迎え入れた媚肉はきゅうと締まって、
  蜜の潤いを皮膚越しに彼へ伝えた。

  ぬるついた舌が水音を立てながら秘部を舐め、
  ナカから抜けていった指が今度は膨らんだ秘芽を
  指腹でぐりぐりと強く弄り、快楽の痺れを奔らせるのへ
  もう押し殺す必要のなくなった喘ぎを零し。 ]

 
(*200) 2023/04/04(Tue) 0:00:34

【赤】 マシロ

 


  ンぁ、 ん、ゃ、だめ、だめなの……っ
  きもちぃ、から
  すぐイっちゃ、ぅ …っ♡


[ 声も瞳もすっかり蕩けて、
  "我慢"から解放されたせいか、いつもより甘ったるい。

  自分を見上げる彼の口が、確かに四文字を形作り、
  また卑猥な音を立てて舐め始める。
  ────だめ、とめなきゃ、そんなところ、


  ばちばちと瞼の裏がしろく弾ける。
  背徳感と快楽と、いつもと違う追い詰められ方への
  ──……これは 名前を付けるなら、興奮、? ]

 
(*201) 2023/04/04(Tue) 0:00:42

【赤】 マシロ

 

[ ナカからは次第に蜜が溢れて、
  彼へ快楽を憶えていることを体で知らせている。
  爪先から頭までを一気に気持ち悦さが迸って、
  だめ、と彼の頭へ弱々しく触れた。 ]


  ふ、ゃ あっ、ン、 〜〜っ♡
  っは、ぁふ、イっちゃうから、はなして ぇ…ッ♡


[ だめ、と必死に訴えるのとほぼ同時。
  びくん、と大きく身体が跳ねては震え、絶頂に達し、
  その快楽に堪らず涙を流して何度も息を吐いた。

  お腹の奥がむずがるように疼いている。
  さっきみたいに噴いて布団を濡らさなくてよかった、と
  僅かに安堵し、すっかり力の抜けた四肢を投げ出して ]

 
(*202) 2023/04/04(Tue) 0:01:00

【人】 マシロ

 


[ "可愛い"ものが好きだった。
  可愛くなりたくて、いつの間にか好きになっていた。

  小さい頃 街ですれ違う家族連れがいつも
  子どもに紡いでいた、「かわいい」という言葉。
  ──可愛くなれば私もお母さんに、なんて淡い期待を
  抱いてしまったのが始まりだった気がする。

  可愛いものが好き。
 
それが愛される様を見て過去の自分を救っていた。

  可愛く在ろうとする道以外知らない。
 
親に愛されるための条件だと思っていた。



  わらわなきゃ。
  だって、"大咲"はたくさんわらうという意味だから。
  わらわなきゃ。
  ────いつの間にか義務みたいになっていた。 ]


 
(37) 2023/04/04(Tue) 0:07:17

【人】 マシロ

 

[ 腐ったように生きていく自分が惨めで、嫌いで、
  それ以上いやになる前にとうさぎの穴へ飛び込んだ。
  "独りでも生きていく術"は識っている。
  せめて"一人でも生きていける心"を持てるように。
  私の料理が、 私のなにかが、
  ──誰かの笑顔になれるように。


  貴方を初めて見つけた時、
  確か貴方は、じっと此方を見ていたんだっけ。>>2:-173
  穏やかそうな人だな、というのが第一印象。
  声音も春の陽だまりみたいに暖かくて、
  「カウンター席、おすすめですよ」なんて珍しく
  自分から、店員と距離の近い席へ誘導した。


  真っ直ぐに、自然に笑えた。
  他愛ない雑談を交わすだけで楽しくて。
  少しずつ好みを探るように変えていったブレンドが
  ぴた、と嵌った時の反応が、一等うれしくて。 ]

 
(38) 2023/04/04(Tue) 0:07:28

【人】 マシロ

 

[ 仕事終わりの

  終電を逃しても、多少の危険を顧みず歩いて帰ったのは
  貴方の名前に 夜 があると知ってから。

  孤独を示すだけの夜が少し好きになれたのだ。
  まるで貴方が近くにいるような気がして、
  ──独りぼっちじゃなくなれた錯覚に抱かれながら。
  そんな未来は有り得ないんだろうな、なんて諦観と共に
  雪のように 心と思考に 貴方が積もった。


  もし、 一緒に帰れる夜があったならどうしよう。
  もし、 想いの花が咲いたら、どうなるのかな。

  ────……答えは今、食卓テーブルの上にある。 ]


 
(39) 2023/04/04(Tue) 0:07:57

【人】 マシロ

 


 [ 三月うさぎが開く"なんでもない日のパーティ"も
   貴方となら毎日が特別ななんでもない日。
   何月でも、どんな季節でも、いつの時間帯でも。


   やっぱり神さまがくれた贈り物みたい、なんて
   アリスの冒険よりもおかしな夢見事だろうか?
   今までの傷も過去も、全部全部
   貴方と仕合わせて、幸せになる準備だった気がする。

   ねえ、いつか私たちに家族が増えるなら
   たくさんたくさん愛して、幸せに出来るって
   信じられるようになれたんですよ。


   ────……少し前の自分なら、嘘みたいな話。
   でも、これは全部、私たちの現実だから。 ]

 
(40) 2023/04/04(Tue) 0:08:04