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人狼物語 三日月国


202 【ペアRP】踊る星影、夢現【R18/R18G】

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【人】 月島 雅空

[何かあったら呼んで。といっていたので小さな悲鳴や音に関しては、信じて待つことにして、小鍋で温めたホットミルク蜂蜜入りを作っていた雅空]

 いやいや、本当に異世界から来たんだなって色々こっちも実感したよ。
 はい、これ、ホットミルク。

[ワンピース型パジャマにスリッパを身に着けたペルラさんの姿>>128は日常的に見えて違和感を感じないのは、似た人としょっちゅう生活していたせいだろう。
キッチンカウンター前の席に促すようにホットミルクをいれたマグカップを置いて]

 清潔にするのが国民性みたいなとこあるからな。そっちにこだわりすぎたせい・・・になるのかな。こういうのは珠月のほうが詳しいんだけど、あまり珍しくはないかな。

[良い香りがするというシャンプーなどについて説明を軽くしつつ]
(147) 2023/03/06(Mon) 19:38:20

【人】 月島 雅空

 そこの階段から上がった先に寝るところがあるから、そこで眠ってくれ。俺からしたら回復してもらいたい。ってのもあるけど疲れてるのが目に見えてわかるからね。

[珠月を助けてもらうため、というのを差し引いても実際疲れていそうだ。]

 でもその前に…苦手な食べ物とか食べれないものとかあったら教えてくれるかな?
 一応料理人を目指してるから食事はしっかり用意できるしな。

[回復していく。についてはどうしたらいいかよくわかっていない雅空は、シャワーを浴びている間に考えて、シンプルに休んで美味しいものを食べる。という思考になったため、食事の好みやそもそも食べてはいけないものなどを聞いた。
他にも珠月が安全な場所にいるというのをいっていたのはどういうところなのかと聞きたくはあったが、それは後日にしよう。ペルラさんはとても眠たそうだったからだ*]
(148) 2023/03/06(Mon) 19:38:45

【赤】 片連理 “椿”

  死ぬのが、怖い……


[人の声で、繰り返す。それは思ってもみない答えだった。

 椿は扉を開け、楓の顔を見上げた。
 彼は椿の知らない顔をしていた。]
(*37) 2023/03/06(Mon) 20:57:58

【赤】 片連理 “椿”

[初めて、彼と自分は似ている、と感じたかもしれない。

 同じような存在であることは知っていた。しかし、何かが決定的に違う、と感じていた。彼には失いたくないものがあり、自分にはない。それが自分の空虚を、彼の強さを示すものだと思っていた。

 彼は与えられる死を恐れ、己は死を与えることを恐れている。真逆のように見えて、その実、どちらも自分のあるべき世界から“弾かれる”ことを恐れているのかもしれない。]
(*38) 2023/03/06(Mon) 20:58:33

【赤】 片連理 “椿”

 
  私たち、少し似ているのかもしれない。
  貴方は、自分が自分の在るべき場所に居られなくなることを怖がってる……そんな、気がする。
  私は……あの人がいない以上、もう、居られなくなってしまったけれど。

  似ていても、そうじゃなくても、何も変わらない、けど

[彼と共に生きられるわけではない。
 生きられたとして、何も変わらない。
 一人と一人、それ以上のものにはならない。
 わかっていても、どこか共通点を見出したいのかもしれない。それもあさましい心のように思えて、やっぱり出口はない。]**
(*39) 2023/03/06(Mon) 20:59:42

【人】 天原 珠月

[キッチンカウンターの前の席に腰掛ける。>>147
ほんのりミルクの香りがすると思っていたら、湯気のたつマグカップが差し出され、つい顔が綻んでしまった。
こんな状況でも空腹には正直なのが自分らしい。
ガクの前でお腹を鳴らさなかっただけ良かった。]

 あ、……蜂蜜入り、ね? ……ふふ。

[この甘さはミルクだけのものじゃない。
『彼』はよくお茶に蜂蜜を垂らしてくれたっけ。
身体が温まるし、美味しい、とシャワーだけでなく温まる身体に頬をふんわり染めながら、少しずつ飲んでいく。]

 なるほど、国民性はこだわりに繋がるものね。
 だからお風呂にあんなに色々設備がある……。
 あちらの空にかける情熱とも似ているのかしら。

[飛ぶのは絶対に必要だから……と呟いたところで。
気が緩んだのだろう、欠伸が我慢できなくて、慌てて口に手は当てたものの眠たそうなのは伝わってしまった様子。]
(149) 2023/03/06(Mon) 21:02:50

【人】 天原 珠月


 はーい。
 
[寝床の場所までちゃんと教えて貰って。>>148
自分の方が年上だと思うのに、ほんのり気恥ずかしい――ガクが『彼』に似ているのは別にしても、である。
有り難く今夜はもう寝かせてもらうことにしよう。
何より睡眠を身体が欲しているのは事実だった。]

 苦手な食べ物は、特にない……と思う。
 私のいた世界の基準だけれど。

 あら、料理人さん志望なのね。
 
[それは楽しみ、と眠気に頭を半分くらい支配されている故の、巫女らしくない子供のような期待の瞳を覗かせて。]

 おやすみなさい,ぁ……、――ガク。

[急な階段を上り、屋根裏部屋にやってくる。
ふたつ並んだベッドとその近い距離にぱちぱちと瞬きをする。
ここにガクとミツキは眠るつもりだったのか、と。]
(150) 2023/03/06(Mon) 21:18:10

【人】 武藤景虎

[柚樹の様子の変化は些細なことでも気づけるとは思っている、多分本人よりも。

昨日までのような大きな違和感はもうないものの、気づいてしまった些細な違和感は心労をかけたせいが大きいのだろうと思えば、解消はしてやりたいのだけど。

美味しいものいっぱい食べてぐっすり寝れば元気になってくれるだろうか。
昨日は寝付きはしたけど穏やかに眠れたってわけではないだろうし。

いや、食べ物だけ与えておけばいいとは思ってないよ?]

 手で持って齧る系の肉は満足感あるよね。

[可食部が少くても心の充足度が違うというのはわかると頷いて。>>140

でかい肉の塊ってだけで嬉しくはなるし。
丸鶏も見たらテンションあがるけど、スペアリブでもあがるのは同じような原理だろう。

割と動物的なとこあるよね、とは既に知ってることだったしお互い様なので。]
(151) 2023/03/06(Mon) 21:19:44

【人】 武藤景虎

[火起こしの準備をしてただいまと戻れば、台所に柚樹がいて、多分同じようなことを考えてたと思う。>>141

冬休みの間毎日のように一緒にいて、離れる前に“早く一緒に住みたい“と切実に思ったことは記憶に遠くない。

その頃には料理も少しは出来るようにはなっておきたいかな。
柚樹が作れない時とかもあるだろうし。
それに、柚樹が料理してるとこ見てるのも好きだけど、一緒に作るのも楽しいので。]

 う……、力入ってた?

[リラックスと言われて肩に力が入っていたことに気付いて、小さく息を吐く。

やっぱ慣れるしかないんだよな、とは。

今のところは切るのも焼くのも横について貰わないといけない手間はかけているけど、一緒にやるうちに覚えてはいけると思うよ。]
(152) 2023/03/06(Mon) 21:19:53

【人】 武藤景虎


 空が見える範囲多いし開放的だよね。
 晴れててよかった。

[テラスに出ると見える景色に感嘆の声を上げる柚樹を見て顔を綻ばせた。

外で飯食うのってなんか楽しいし美味い気がするよな、って前にも何度か言った覚えがある。

クリスマスで出されてた外国っぽい屋台だったり、年越しの屋台とかお祭感のある時もそうだけど、こうして自分たちで焼いて食べるのはまた格別なものがあるよね。

手分けして準備が整えば、テーブルには並べられた野菜と肉、セロリ入りのコールスローのサラダも増えていて。>>142

鉄板の上からいい音と匂いが漂ってくる中、そこにビールが加われば文句のつけようがない幸せな休日だなと、手にした缶を掲げた。]

 はは、そうだな。骨付き肉もあるし。

[確かにテーマパークで遊んだゲームコラボのアトラクションの称号は合ってるかも、と笑って。

じゃあ討伐記念で、と缶を合わせれば、ぐい、と喉にビールを流し込んだ。]
(153) 2023/03/06(Mon) 21:20:14

【人】 武藤景虎


 ん、ありがと、食べる。

 んん……、やば、肉めっちゃ美味い。

[切ってもらったスペアリブを受け取って齧りつくと香ばしい香りが鼻に抜ける。
たっぷり塗られたソースと肉に染み込んだガーリックとオニオンパウダーが良い感じで顔を綻ばせた。

つい前のめりに食べてしまうのは、焼肉行った時も似たような感じだったなって。

程よく焼けた野菜は甘いし、定番の玉ねぎ、人参、かぼちゃやピーマンは勿論のこと、茄子があったのも嬉しかったな。]

 タンドリーチキンも味付けがすごいビールに合うし美味いな。

[なるほどちゃんと下準備したいと言ってた理由がよくわかる、とはいろいろ作ってくれた柚樹には感謝しかない。]
(154) 2023/03/06(Mon) 21:21:15

【人】 武藤景虎

[最後に作ってたコールスローはサンドイッチ用も兼ねてたのかな。

おすすめされた通りに食パンにコールスローとスペアリブから剥がした肉を解して挟んでみる。

マヨネーズベースだからパンに合うし、スペアリブとコールスローの組み合わせも満足感あって、食べたことない組み合わせだけど好きな味だった。

にんにくのオイル焼きも良い感じにグツグツしてきたやつが食欲をそそるし、息で軽く冷ましてから口に入れるとホクホクした食感と一緒に旨みが広がってビールが進んだ。]

 追加のビールとってくるね。

[鉄板の上をお任せしつつ、何度かビールを取りに戻ることにはなっただろうか。

まとめて持っていっておけばいいんだけど、火を焚いてはいるし温くならない方がいいかなって。]

 このオイルって絶対美味いのに捨てるのもったいないなと思ってたけど卵焼けばよかったんだな……

[にんにくがなくなった後のオイルや欠片の残ったアルミホイルで作ったオムレツは想像通りに美味しかった。

二人で肉と野菜をせっせと焼いては食べて、飲んでを繰り返してたら陽が落ちていくらか肌寒くなってきても、焚き火もあれば少し暑いくらいでちょうどよかったかな。]*
(155) 2023/03/06(Mon) 21:21:39

【人】 鈴木 深江


[永い時を経てやり取りはお互いに一番心地の良い距離に落ち着いている。──いや、このやり取りが一番心地よくなっているのか。
 不快さはない。
 強い快さがある訳でもない。
 ただ穏やかに過ごす時間。

 幾通りの自死を試したか等もう覚えてない。
 痛みを感じない訳ではなかったが、死ぬほどの痛みなど死ぬことでの救いに比べたら些細であると思っていただけだ。勿論今もそう思っている。
 どうして俺なんだと嘆いた夜もある。
 不老不死を望む人間へこそこの罰のような時間を与えるべきだろうとも。

 人間では行えない死に方を望み様々な化生へ挑めど死ねず、けれど他者の命を救え、役にはたてる。死にたくないと泣く"人間"に羨ましさがなかったとも言えず。もし何かが違えば自分も退治される側になっていたかもしれない。人間はすぐに死んでしまうし、少しの間姿が変わらなければ怪しまれ、仲良くなっても感謝されても、その場に留まる事などできぬ放浪はただ精神をすり減らしていく。そんな生活を繰り返していた時分に出会った狐は本当に、タイミングが良かったのだろう。]
(156) 2023/03/06(Mon) 21:29:22

【人】 天原 珠月


 長く一緒にいた……。
 私とアスルもそうだったな……。

[どちらのベッドを借りて良いのかまでは聞いていなかったが、女性ものらしい荷物が枕元にあるほうを選んだ。
荷物には勝手に触れず、落とさないようにだけ気をつけて。
そろりとベッドに寝転がり、天窓から空を見上げる。]

 ……ここも、今夜は新月なのね。
 
[自分がいた世界で自分が消えた夜もそうだった。
もう遠い昔のようにも、ついさっきのことのようにも感じる。

ミツキは今頃どうしているだろうか。
無事に『彼』に出会えただろうか。
あちらは、消えたあとにもお願いごとか、とか。
思ってそうだなぁ。どうだろう。

『彼』によく似たガクは、自分によく似たミツキを大切に思っているらしい――なんの運命か、だからこそ起こった何かなのか分からないけれど、どうにか元に戻さないといけない。]
(157) 2023/03/06(Mon) 21:29:28

【人】 鈴木 深江


[永く共に在ってくれるというただそれだけが、自分にとって最大の利であり、救いだった。たとえこの安寧に期限があるとしても。
 この関係性に名は必要なく、ただこうしているのが良い。お互いがそう思っているからこその唯一無二だ。]
 
(158) 2023/03/06(Mon) 21:29:37

【人】 鈴木 深江


 ふふふふふ、
 海苔にまかれる狐というやつが
 思ったよりも面白くてなぁ。

 いいな、きなこも探せばありそうだ。
 餅があるくらいだし。

[謎理論だがおそらくあるだろう。明日見つけて喜ぼう。
 貝の煮つけという案には喜んで頷いて準備をする。薄暗くなり少し冷えてきただろう外の空気と裏腹にあたたかく甘いかおりがコテージ内に漂う。きつね色の卵焼きがおむすびの具になって包まれたときに、「狐が巻かれたな」と笑った。
 飲み物の準備も万端。金銭に余裕がある訳でもなかったからお互い自炊は必須技術である。手際よく弁当を作っていくその手の主が狐だなんて、もう気にする事はないが、改めて思うと笑えてしまいそうだ。]
(159) 2023/03/06(Mon) 21:30:13

【人】 鈴木 深江

[虫の音、鳥の声、風の音、土を踏みしめる音、
 自然の中にいる気がして心地いい。]

 そん時は怪我が治るまで待とうか。

[笑いながら言う。きっとすぐだ。
 つないだ手で狐を巻き込むことにも触れず。
 こういう時に夜目が利くのは便利で少し羨ましい。永き研鑽は平和ボケに霞かけているし、そもそもどんなに鍛えたとて所詮は人の身だ。]
(160) 2023/03/06(Mon) 21:30:29

【人】 鈴木 深江

[共感を受け、奥へと進み、天辺の話にまた空を仰ぐ。確かに先も解らないしそろそろ夜も深い。適当な場所が見つかるかすらも解らないため、良い場所を見つけたらそこで休憩するのは合理的だ。
 結構その場はすぐ見つかったわけだが。]

 ほお、

[人の手の入った広場に思わずもれたのは感嘆だ。
 拒否する理由はなく胡坐をかいたそのすぐ傍に腰を下ろした。ランタン機能へ変更するボタンを押してる狐に何となく和む。どことなく得意げに見えたためだ。
 あたりがほんのり照らされ、リュックを置いて布を敷き弁当を広げる。]
(161) 2023/03/06(Mon) 21:30:50

【人】 鈴木 深江


 ……… きれいだ。

[素直に感想がもれる。ため息交じりに見惚れていたら、今度こそ本当に弁当が冷えてしまうか。その前に天美を促した。]
(162) 2023/03/06(Mon) 21:30:58

【人】 鈴木 深江


 ふふ、
 美味いなあ。

 いい場所だ。
 
(163) 2023/03/06(Mon) 21:31:56

【人】 鈴木 深江


[弁当を食べ終えるとそのまま天辺を目指すかコテージに戻るかで迷ったが、せっかくだからいけるところまで行こうかとなる。
 共に歩いて、話をしたり、沈黙を楽しんだり、景色を楽しむ。
 天辺にたどり着いた時にはまた空の色が変わってきていた。お互いに笑って帰るかと話し、コテージに辿り着いたのはもう陽が昇ってから。]
(164) 2023/03/06(Mon) 21:32:01

【人】 天原 珠月

[しかしまぁ、それにしても。]

 ……。

 …………このベッド、柔らかさ具合が良すぎる……。

[この世界、もしや寝具にもこだわりがありすぎるのではないか。
恐れおののきながら、いつしかぐっすり眠りの中へ。*]
(165) 2023/03/06(Mon) 21:32:06

【人】 鈴木 深江

[泥のように眠るならベッドより、ということで。
 ロフトでの狐布団の確保に成功したのだった。
 お互い汚れているなら何の問題もない。
 ここにある布団類には問題があるかもしれないが…。

 疲労のまま風呂は危ない
 起きたら風呂に入ろうという話をして、…]
(166) 2023/03/06(Mon) 21:32:17

【人】 鈴木 深江


[……… そうしてたっぷり眠った後に、
 起きたら当たり前のように昼なんて過ぎていた。]
 
(167) 2023/03/06(Mon) 21:32:45

【人】 鈴木 深江

[まあいいかと思うものの腹は減る。

 しかしすぐ起きるのも何となく勿体なくて、
 デカい狐のモフに顔を押し付ける。
 命助かる…。(ブラックジョーク)

 ゆるゆると毛を撫でていると、
 思わず浮かぶのは笑みだ。ふふ。

 天美が起きるまではモフを堪能する気持である。
 あ、前足。
 持ち上げる。
 ぱたん。
 落とした。
 ふふ。(※素面)

 このサイズの狐を見るのは久々だ。
 住んでいる場所では狭いし目立つため。
 なので久々を堪能している。]
(168) 2023/03/06(Mon) 21:33:00

【人】 鈴木 深江

[もう一度前足を持ち上げる。
 手のひらをよく眺めた。
 肉球はとても硬い。野生動物のそれだ。
 爪も別段手入れをしているわけではないためごつごつしている。…爪の先を指でなぞる。親指の腹にあてた。力を入れると穴が開くかもしれないなと思う。*]
(169) 2023/03/06(Mon) 21:33:13

【赤】 一匹狼 “楓”

[開くとは思っていなかった扉が開いて、楓は戸惑って顔を背けた。>>*37

 似ている。>>*39
 そう表現されて横目で彼女を見て、少し考え込んで、また目を逸らす]


  在るべき場所、……


[人間だった頃なら、疑いの余地もなくそうだっただろう。
 けれど人間でなくなった今は?
 そこに留まりたいがために多数の人間を犠牲にしてきた今は?
 それでもそこは在るべき場所なのだろうか。

 そうではなくなったとわかっているからこそ、自分が変わってしまったことを隠し、重ね続ける罪を隠し、必死にしがみついている。
 それこそが現実なのではないか]
(*40) 2023/03/06(Mon) 21:44:46

【赤】 一匹狼 “楓”

 
  ……椿……、オレはさ。

  夢を見たんだ。
  人狼殺して生き延びた、その夜に。


[楓はおもむろに口を開き、吐息のような声で語った。視線は逸らしたまま]


  狼になって、身近な人たちを喰う夢だ。
  友達も、惚れた女も、親方も、仕事仲間も。

  誰喰っても美味くて、こんな美味いものは初めてだって、
  一人も残さないぐらいの勢いで喰い続ける夢。

  それで夢中になってるうちに銃声が聞こえて、
  目の前が真っ暗になって……目が覚めた。
 
(*41) 2023/03/06(Mon) 21:45:00

【赤】 一匹狼 “楓”

 
  最悪な夢だった。……けど、


[一度言葉を切って、息を小さく吸い、ゆっくり吐き出す。それから静かに言葉を続けた]


  本当に最悪だったのはその後……
  故郷に帰って、実際にみんなに会ってからだ。

  誰を見ても食欲しか感じられなかった。
  みんな本当に美味そうだったよ、
  すぐにでも食べたいぐらいに。

  それで確信した。いつかオレは“やる”んだ、って……


[悪夢はただの夢ではなくて、予知夢にも近いもの。>>0:431
 身近な人たちに抱いていたどんな感情も全て“食べたい”に侵蝕されていた。
 あの瞬間に何もかも失った気がしたのに、なぜ、まだそこにしがみついているのだろう]
(*42) 2023/03/06(Mon) 21:45:22

【赤】 一匹狼 “楓”

 
  ……誰も食べたくなかった。

  そんなことしたらオレも死ぬ、って
  思ったのもあるし……

  みんな、殺したくない人たちだったから。

  だからせめて、腹が減ってなけりゃ
  喰いたい気持ちも落ち着くんじゃないかって……

  ……それが最初なんだよ。


[人狼から受けた傷の治療を理由に休暇をもらって、そのまま旅に出た。そして旅先で飢えを満たして、もう一度故郷へ戻り──その方法で御せると知ったのだ。
 それからずっと続けている生活は、本当に……“在るべき場所”に留まるためのものなのか?
 自分の正体が、やってきたことが知られたら殺される。>>*11
 そうまで思っていて、本当にそこが在るべき場所なのか。]**
(*43) 2023/03/06(Mon) 21:45:41