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人狼物語 三日月国


255 【身内RP】猫様としもべのもしもの夢【R18G】

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【人】 いつもの マオ

 
「むゃ……」


あなたの抱きしめる力で思わず音の鳴るおもちゃ
みたいなへんな声が漏れた。

「……マオさまはやさしくあつかえ……」


そう言いながら、抱きしめられるのがすきなのが
ふにゃりと液体のように身をゆだねる様子から溢れている。

「おまえのことは23ぱあせんとくらいは信じておる」

夏祭りの時喧嘩といい、今といい……今まで人間を山車にして
試練を笑ってながめていたツケでも回ってきたのだろうか。

「でも、目に見える証がほしいのじゃ…………」

すん、と呼吸をするとレグナのにおいがした。

(12) 2024/04/20(Sat) 4:30:28

【人】 いつもの マオ

 
「レグナ、マオ様と一緒に住もう?のお世話をするのじゃ!
「人間のようにお揃いの輪っかをつけて誓うのじゃ」


その輪っかがどんな輪っかなのかなんてマオは知らない。
絶対に離れない証となるようなものならなおよい。 
(13) 2024/04/20(Sat) 4:36:30

【人】 ただの青年 レグナ

「もうちょっと信じてくれても良くない?」


猫じじいだけにツンデレのつもりだと思いたい。
文句を言われれば「これが分かりやすいかと思ったんだけどなあ……」と言い訳しつつ、少し力を緩める。

それからあなたの提案に、暫くの硬直。

「………………」
「ちょっと待て、それって」


意味を理解すれば面白いぐらいに顔が赤くなる。
マオはそのつもりで言っているのだろうか。いや、かといっていくらなんでも冗談でそんな事は告げるものじゃない、だろう。
だって、それは。

「……
プロポーズ
のつもりか?」
(14) 2024/04/20(Sat) 11:39:36

【人】 いつもの マオ


「そうじゃ」

液体のように溶けていたマオは見上げる。
レグナのりんごのように赤くなった頬に手を触れた。

「そもそも、おまえとは愛を確かめあったのじゃから
 もう番のようなものじゃろう……
 マオさまといっしょに住むのは当然」

「それともなんじゃ?マオさまとは遊びというやつか?」

「はやくお揃いの輪っかを用意するのじゃぁ〜!
 当てがないなら今から探しにいくのじゃ
 なくさないでかいやつがよい!」

「首輪とかどうじゃ?」
(15) 2024/04/20(Sat) 16:01:28

【人】 ただの青年 レグナ

「…………、」
「そうかあ……」

触れた体温も分かりやすく上がっている。
もう既に番のようなもの、と言われればそうなのだろうけれど。改めて意識するとこの通りだ。
折角のプロポーズだというのに格好がつかないな、だとか。後で家族に話しを付けてくるか、だとか。思いつつ。

「遊びでここまで付き合わないっての」

苦笑しつつ言って、付いていく事だろう。

「首輪」


猫か?それともそういうプレイか??
突っ込まれればもしかして指輪の事を言いたいのか?と返すぞ。
(16) 2024/04/20(Sat) 17:43:56

【人】 いつもの マオ


「なにをりんごみたいに赤くなってるのじゃ。レグナ〜♡」

のしっ。軽い身のこなしで背中に乗った。おんぶ!

一緒に商店街にでも繰り出そうか。
ここはどちらかといえば、レグナの家の近く。
だからレグナが作り出した街だ。マオには都会は新鮮に映る。

「指につけるのはちいちゃくてマオ様がなくしそうじゃし
 すぐ外れそうだし、地味じゃし、あれではだめじゃ!」

「おまえがどこか遠くに行こうとしたら爆発する首輪がいいな」
(17) 2024/04/20(Sat) 19:03:52
マオは、もちろんマオも一緒に
爆発
する。
(a0) 2024/04/20(Sat) 19:53:33

【人】 ただの青年 レグナ

「そりゃ、いくらその……
愛し合ってる相手だからといって、

 プロポーズなんてされたらこうもなるって……
 ……なる、よな?俺だけじゃないよな??」

「っとお!?いきなり乗ったら危ないだろ!」

言いつつもキャッチ。成人男性が成人男性をおんぶしている図、傍から見ると割とシュールかもしれない。

外に出掛けて少し歩けば、辺りはビルや駅、それと色んな店が立ち並ぶような、大きな街だ。
道行く人はそこまで多くも無く、比較的過ごしやすい程度。
空を見上げれば、一筋の飛行機雲が映るだろうか。

「こわい。」

「……こう、せめて、チョーカーとかじゃダメか?
 ネックレスと首輪の間みたいなやつ」
(18) 2024/04/20(Sat) 20:37:21

【人】 いつもの マオ


「そうなのか?」

もしレグナにプロポーズされた時のことを考えたみた。
なんだか背中らへんがむずがゆくなってくる。

「たまにはおまえがマオ様を照れさせてみたらどうじゃっ」

おんぶされつつ、隙あらばうしろからレグナの耳を
はむっ
と甘噛みしてみた。いたずら。
なお、自分で歩くのが面倒なぐうたらねこじじいなので
街中でも構わずおんぶしてもらっている。

「こわくないのじゃ。遠くにいかなければいい
 ちょーかー? 首輪みたいなちょーかーなら良いのじゃ」

首輪っぽいなら良いらしい。
なおネックレスは引っかかったりしそうなのでマオ的にはNG。

「レグナ〜、首輪はどこにあるのじゃ?建物が多くてわからん〜」

きょろきょろと物珍し気に街並みをあちこち眺めている。
(19) 2024/04/20(Sat) 21:26:36

【人】 ただの青年 レグナ

「そりゃ、常日頃から仕返しはしてやりたいとは思って……
 み"ゃっ!?」


いたずらされて猫みたいな声が出た。後で覚えてろよ……!!!になったかもしれない。
尚、街中おんぶでもあんまり人に見られる気配がない。不思議だね。

「首輪に近いのもあるよ、確か。
 見掛けるのだと、首輪の真ん中にアクセサリーが付いたのとかかな」

そうやって話しながら「こっちだ」と、ある一つのアクセサリーショップに入っていく。
複数階建ての建物で、指輪やネックレス、ピアスなどはもちろん。首輪……改めチョーカーもいくつかの色や種類がある。
キラキラした宝石が付いていたり、猫の様な鈴が付いていたり。
棘や鎖が付いているのまである。
(20) 2024/04/21(Sun) 1:51:56

【人】 いつもの マオ


「わははは! なんじゃ、今の色気のない悲鳴は。
 おまえは猫か?おお、レグニャ。どうどう、よしよし」

仕返し楽しみにしてるぞ〜?と余裕をかましながら
我が物顔で上から頭をなでなでしている。
なぜかレグニャという呼び名にデジャヴを感じた。

「きらきらぴかぴかじゃ………いっぱいあるのう………
 レグニャにはこの鈴がついたのが良いのではないか?」

悪戯心はとどまることを知らない。
うしろからひょいと、それをとってレグナにつけようとしている。
レグナはともかくマオは勝手に動き回ってどっかに行くので
音で目印にしたり、鎖でもついたやつで繋いでおくのが最適かもしれない。
(21) 2024/04/21(Sun) 7:47:33

【人】 ただの青年 レグナ

「誰がレグニャだ!!

 度が過ぎると下ろすぞこの猫じじい!!」

何となくこちらもこのやりとりにデジャヴを感じたのは気のせいだろうか。
もしあの時よろしく猫耳尻尾が付いていたら、尻尾をぷくぷくにさせていたかもしれない。

「だーかーらー、俺は猫じゃないっつーの!
 あんたの方こそよく似合うんじゃないのか?
 すぐどっか行くし、かと思いきや潜り込んでくるし、
 鈴が付いてりゃ場所が分かっていいと思うんだけどなあ?」

両手が塞がっているので避けようにも避けられないぞ。代わりにそちらの方を振り返ってジト目をしておいた。
そのまま付けられると、動く度にちりんちりんと音が鳴る。ネコチャンの出来上がりだ。
(22) 2024/04/21(Sun) 11:51:38

【人】 いつもの マオ


「怒鳴るのはやめろぉ……
 マオ様はおまえをかわいがっておるのに〜
 それならわしだって猫じゃないのじゃ!
 ねこじじいはゃじゃ〜〜不敬なのじゃぁ〜〜」


背中でジタバタしている。

「……でもレグナがほんとうにマオ様に似合うと言うならつけるのじゃ


だってずっといっしょの証だから。選ぶのはおまえじゃ、と半分はレグナに任せる気満々のようだ。
ちりんと鈴の音が鳴る首輪に触れる、わるくはない。
おそろいなのでレグナも今のように鈴がつくことになるのだが。
マオにはどれが良いのか悪いのか実のところあんまりわからない。

「レグナはどれが良いのじゃ……」

離れ離れにならなくて、首輪っぽければよいのだ。
爆発は正直本気で言っていたのであったらよいなとは思っている。
(23) 2024/04/22(Mon) 4:37:26

【人】 ただの青年 レグナ

「玉ねぎ嫌いに風呂嫌いの布団に潜り込んでくる気まぐれ、
 相当猫だと思うんだけどな?」

等と言い合いをしていたが、決定権を握らされれば今度は真剣に商品たちを見ながら考え込み始める。

一つ、小さなダイヤの付いたもの。結婚というぐらいなのだから何となくそれっぽさを感じるかもしれない。少々お値段が張るけれど。
一つ、シンプルに後ろで止めるだけのタイプ。……自分で付けてもあんまり恥ずかしくはないが、結婚っぽさは低いかも。
鎖付きのものにも目は行きはしたが、プレイにしか見えないのでこれは除外。

「……あ、こっちならまだ」

と、手に取ったのは……やっぱり鈴付きではあるが、少し風変わりな、神社で売ってそうな銀と金の鈴のもの。
普通の鈴よりは猫らしさは薄れるし、どうだと聞いてみる。
ちなみに爆発は付いてないと思われるが、夢パワーで後から付けられるかもしれない。
(24) 2024/04/22(Mon) 13:10:20

【人】 いつもの マオ


「レグナがそんなに猫が好きなら褒美に
 にゃんにゃんしてあげてもいいのじゃにゃん」

レグナが真剣に選んでいる間はひょいと背中から降りて
ぺたぺたと裸足でその辺をうろついたり、近くのアクセサリーを眺めたりしていた。あらぬほうに迷い込みそうになったところでレグナに呼び止められ、そっちに向かう。

「にゃ?」

猫ムーヴしたまま、ぺったりとくっついて横から覗き込む。

「レグナがくれた髪飾りに似ておる。
 悪くないのじゃ。それにしてくれるのか?」

「ついでにこっちのもおまけに買ってくりゃれ
 いざという時に使うかもしれん」

うろうろしている間に鎖付きの首輪を持ってきた。
いざという時とは何なのかは謎だ。
(25) 2024/04/22(Mon) 15:18:50

【人】 ただの青年 レグナ

普段なら「滅茶苦茶わざとらしくなってるぞ」等とツッコミを入れそうな所だが。相当真剣だったのか、呼び止める時まで暫く無反応。

「俺は結構いいなと思ったんだけど」
「マオにとっても悪くないなら、これにするか?
 ……見ての通り二種類あるけど、どっちがいい?」

あなたにも見える様にチョーカーを差し出す。動かすと共に、ちりんと涼し気な音が鳴る。
それぞれ、銀色の鈴には月の模様、金色の鈴には太陽の模様が彫られているだろう。

「一体何する気なんだよ」

おまけの方は却下の姿勢。でも粘られれば落ちるのをあなたは知っているかも。
(26) 2024/04/22(Mon) 19:41:28

【人】 いつもの マオ


指で鈴をつつくたび音がする。細かい装飾がきれいだ。

「レグナがマオ様に似合うと思ったほうにしてくれにゃあ」

プロポーズをしたのはマオのほうなのだが、完全にあなた任せにするつもりだ。腕にすりすりして、猫をしている。
口調以外そんなにやっていることは変わらないのだが。

「ん?何って……」
「首輪と聞いて真っ先におまえが考えたことじゃぞ?レグナはえっちにゃ♡


ひそひそと耳打ちした。そういうプレイ。
それに、どこにもいかないように繋いでもおけるから。

「やならいいのにゃ。おまえからもらった首輪でもあとからつけようと思えば鎖はつけれるからにゃ」
(27) 2024/04/22(Mon) 21:05:18

【人】 ただの青年 レグナ

「なんだよ、言い出しっぺの癖に」

言いながら片方ずつ、比べる様にあなたの首元に鈴を翳していく。
翳しつつ、ふいにちらりと髪を見る。夜空に登るまあるいお月様の様な髪飾りが、今も其処にある。
背伸び云々を除いても、似合うと思っているのは。……或いは、自分が好きだと思っているそれは、月の方なのだけれど。

「……いや、」
「似合う方って基準じゃないけど。
 敢えてこっちにする方が、らしいんじゃないか。
 いつも付けてるそれとも合うし」

そういって、金色の――太陽の方の鈴をあなたに付ける。

マオが自分をどう思っているのか、はたまたどっちが似合うと思っているのかは置いておくとして。
なんとなく、マオに似合う方を自分が付ける方が"誓い"としてはそれらしいのではないか、なんて発想。


(28) 2024/04/23(Tue) 1:08:29

【人】 ただの青年 レグナ

「ばっ」

「なんでそういう勘はやたら鋭いんだよ……」


ひそひそこそこそ。大声で返すのは何とか免れた。
繋ぐにしても、繋がれるにしても。それはもう面白い姿が見られるだろう。
もう一つの意図には、納得している様なしていない様な。

「…………」
「ちなみに、爆発は?」
(29) 2024/04/23(Tue) 1:08:59

【人】 いつもの マオ


「……………なあんじゃ、そら」

とぼけたような、だけどどこか喜色を帯びた声。

「レグナは相変わらず回りくどいのう……
 おまえが選んだやつならそれで良いのじゃ」

ちりん、と太陽の鈴が揺れる。
マオはたしかにお日さまが好きだけれど
あったかいのはレグナのほうだと思う。
もう一対の月の模様の鈴の首輪を勝手に手に取る。
これはマオがあなたにつけてやるのがよいだろうか。

「…………レグナ」
「わしのぷろぽおずの返事をまだちゃんときいてないのじゃ」

こうして選んでくれているのがなによりの返事なのはわかっているのだけれど、マオははっきりと言われないと実感できない性分だった。

「なんじゃ、ホントに考えたのか……」
「………爆発は上品さがないからべつのを考えるのじゃ……」

きまぐれだから、結局なにもつけられることはないかもさはれない。
それよりも今の脳内は帰ったら全裸に首輪だけつけて待ち構えてやろうかと目論んでいた。
(30) 2024/04/23(Tue) 8:47:33

【人】 ただの青年 レグナ

「なら、はっきり言ってやるよ」
「誓いなら誓いらしく、マオらしいのを俺が付けたい」

あなたが月の鈴を手に取るなら、そのまま付けられるのを待っている。
お揃いの涼し気な鈴の音が、小さく響いた。

「……。店ん中でやるより、もうちょっと風情ある所がいい」
「支払いして来るから、少しだけ待ってな」

そう言ってレジまで向かい、購入手続き。
何と無く店員にニコニコ微笑まれてる気がしてちょっと恥ずかしくなったとかならなかったとかは、また別の話。

「いや、だってさ。……鎖は大分絵面が、その。あれだろ」

監禁は流石に勘弁してほしいし、そんな事をしなくても別に何処かに行くつもりはない。
仮にこの先"現実"の事を思い出したとしても、最早今のレグナはあなたの元に居る事を選ぶだろう。


購入後、手を引いて向かうのはまた別のビル。
エレベーターに乗って、屋上まで。到着の音が鳴り扉が開けば、辺りは澄んだ青い空が何処までも広がっている。
(31) 2024/04/23(Tue) 13:17:15

【人】 いつもの マオ


「…………うん。
もうわかったのじゃ……」


いつも照れるくせに、こういう時だけ真面目な顔して言うんだから。
ちょっとだけ、手惑いつつもチョーカーをつけてやった。
あなたの首元で月の鈴が揺れている。
レグナもそういう風情とか気にするのじゃなぁと余計なことを言いつつ、素直に待っていた。

「わししか見ないのだから絵面など気にする必要なんかないのじゃ……」

今は何処かに行くつもりがなくても、この先何が起きるかわからないと……マオはなぜか理由のわからない不安が胸の片隅にある。
ここはなんでもかなうずっと幸せな世界なはずなのに。

めずらしくレグナにひっぱられて着いていった先は
マオも知らない青空の広がる高い場所。吹き抜ける風が気持ち良い。

「どこまで行くのかと思えば……ここが風情とやらのある場所か?」

改まって連れてこられるとなんだかそわそわしてくる。
マオは空を見上げた。
(32) 2024/04/23(Tue) 15:20:21

【人】 ただの青年 レグナ

「俺が羞恥心に耐えられる気しない」
「……。マジでやりたいなら止めねえっていうか、
 止める手段なさそうだけど」

そう話している内に目的地に着く事だろうか。
夢の中の出来事は、きれいさっぱり……とまではいかないものの、殆どを覚えていない。故に胸の内に抱えた不安には、きっと気付かないまま。


「そ。景色が綺麗な所の方がいいと思ったんだ」
「あんたが気に入るかは分からないけれど、俺の好きな場所だよ。
 空が、良く見えるから」

風が二人の髪と、首に付けられた鈴を鳴らす。

「あんたは知ってんのかな」
「普通の人間が契りを交わして誓う時、神の前で告げるんだよ。
 病める時も健やかなる時も、共に過ごし支え合う事を……みたいな内容だったっけ。」

(33) 2024/04/23(Tue) 19:43:55

【人】 ただの青年 レグナ

少しだけ遠くを見てから。改めてあなたに向き直る。

「……いや、難しい言い回しするよりも。
 分かりやすく答えを言う方が俺達らしいか」

教会ではなくどこぞのビルだし、指輪ではなく首輪だし。
何と無くその状況が面白くなって、苦笑交じりの笑みを零しながら。

若草色を見る。そして、その細い手を取って。

「――受けるよ、そのプロポーズ」
(34) 2024/04/23(Tue) 19:44:36

【人】 ずっといっしょ マオ


「……うむ。この場所もくつろげるところが
 あったら最高なくらいよい景色じゃ」

飛行機雲が一直線を描いている。
マオがいつも落ちている山も、空がよく見えるから少し似ている。
違うところといえば自然の割合くらいだ。

「……………もっと、ほしい」

蜂蜜色を見つめ返し、いつものように指を絡めて手をぎゅぅと握る。
ほんのりと頬に、あなたへの視線に熱を湛えて。

「もっとマオ様が喜ぶ言葉で言え。喜ぶことをしろ」
「……その、契りを交わす時の誓いとやらは他になにをする?」

「病める時も健やかなる時も、共に過ごし、マオさまをやさしく可愛がり甘やかしお世話をすることをマオ様に誓うか?」

神など、ここに自分がいるのだから不要だと言わんばかりに。
あなたの首元にそっと顔を寄せ、その月の鈴に口づけを落とす。

「わしは誓うのじゃ」
「ずっと、ずっといっしょなのじゃ。レグナ……」
(35) 2024/04/23(Tue) 21:27:53

【人】 ただの青年 レグナ

「……なーんだ。
 結構この手のは退屈するかもな、とか思ってたけど。
 その心配は余計だったか?」

それとも、また背伸びをしているつもりなのか。
絡められた手を握り返す。

「何か色々増えてるぞ。けど、」
「……誓うよ。俺は"あんたの"、だろ?
 そして、それはこの先も変わらない」

「他には指輪……今回はチョーカーだけど、その交換をする。
 だから、らしいかなって言った」
「あと、……それから、」

鈴に口付けを、誓いを落とす様子を見届けてから。
頬に触れる。そして、改めてあなたへ視線を送る。
自分に送る視線が、あまりにも熱く感じたが。自分があなたに送る視線も、大概なのだろう。

そのまま、その唇に自らの唇を、触れさせる。
――誓いの証である口付けを。
(36) 2024/04/24(Wed) 1:35:29

【人】 ずっといっしょ マオ


「マオ様とレグナがこれからすることくらい知りたいのじゃ。
 これくらい、ふつうじゃ。
 ……レグナはわしのじゃ。ずっとわしのじゃ」

「うそついたら。爆発なのじゃ」

上から、下々の文化に興味を持つ神さま気分のつもりなのだろうが、人の……レグナに近づこうとしているのが背伸びに見えてしまうのだろう。
熱を伝え合うように見つめ合う。
やわらかな唇が触れ合い、マオは目を閉じてその幸せに浸るように、今はしずかに受け入れている。誓いは交わされた。

ずっとこうしていたいくらい、しあわせだ。
(37) 2024/04/24(Wed) 14:02:36

【人】 ずっといっしょ レグナ

「そっか。まあ、そこから先の事は、
 俺もよくわかってないんだけど」
「はいはい。……ここまで言ったからには、
 最後まで付き合ってやるよ」

激しいものではない、触れ合うだけの。けれども長い、長い、口付け。
暫く共に幸福に浸った後、そっと唇を離し、その柔らかな髪を軽くぽんぽんとする。

「んじゃ、出立の準備してこないと」
「持って行きたい物もあるし、家族に説明もしないとだし。
 ……あんたも一緒に来るか?それとも、先に待ってる?」
(38) 2024/04/24(Wed) 16:29:13

【人】 ずっといっしょ マオ


「レグナ〜……」

まだすこし名残惜しそうにひしっとあなたにすり寄る。
マオが動くたびちりんと鈴が鳴っていた。

「気が早いのじゃ〜。そんなにマオ様と暮らしたいのなら
 仕方がない。いっしょに行くのじゃ」

のしっ。また急に背中にとびつく。
マオ様はおんぶを所望している。

「のう、レグナ。いっしょに住む家はあたらしく建てさせるのじゃ。ここみたいに高くて、空がよく見えるとこで、おまえの飛行機も止められる家じゃ」

どうじゃ?なんて夢を語る弾む声が帰り道に響く。
(39) 2024/04/24(Wed) 17:34:38

【人】 ずっといっしょ レグナ

「言い出したのはマオの方だろ」

そうは言いながらも満更でも無さそうな声色。
擦り寄って来たあなたを、軽くだけ抱きしめて背を撫でる。

おんぶの所望を受ければ「しょうがねえなあ」といつもの口癖を告げつつキャッチ。二人分の鈴の音がちりんと響いた。
そのままエレベーターを降りて、街中を歩く。

「あのビル程の高さってなると……相当な大きさになるな?」
「けど、そうだな。ちゃんと止められるところがあると、やっぱ嬉しい。あんたも一緒に乗せて、どっか出掛けるのもいいし」

足音と、楽し気な会話の声。少し日の高くなった空が、二人を見ている。

――これからもこの夢は、幸せな日々は、続いていくのだろう。
時が二人を分かつまで、もしかするとそれより先も。ずっと。
(40) 2024/04/24(Wed) 19:02:21

【人】 ずっといっしょ マオ


「山の上ならどんなビルよりも高いのじゃ……
 空気はうまいし、星もきらきらじゃ。原っぱで日向ぼっこもできる
 もちろん、マオ様のベッドはおっきくてふかふかじゃ」

ぺったりとあなたに掴まり身を委ねて、頬を背にくっつける。
ちょっと街に出てきただけなのに、なんだか疲れたみたいだ。

「家が建ったらおまえの家族や村のやつらを呼んで
 派手に祝うのじゃ。天下のマオ様といっしょになったなんて
 大ニュースなのじゃ……たのしみなのじゃ」

特に深いことも考えないまま、希望をむにゃむにゃと語る。

「……レグナ、だいすき……」

やな夢を見て苦しい思いをしたこともすっかり忘れたように
レグナの背中であたたかい体温と、しあわせを感じながら
マオは目を閉じた。今はよい夢を見れそうだ。
(41) 2024/04/24(Wed) 21:00:58
マオは、レグナと、これからもずっといっしょだ。
(a1) 2024/04/24(Wed) 21:01:55

マオは、最後にそう言って眠った。
(a2) 2024/04/24(Wed) 21:06:13