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【人】 魔法使い ミンナ・コンスタンツェ[空き家だと彼は言う。 確かに人の気配はしないし、そうなのかもしれない。 それでも、勝手にお邪魔するのは少しだけ気が引けてしまうけれど。 寝室も、勝手に借りていいのだろうか。 確かに玄関周りには家具が残っていたけれど、 ベッドまで残っているのかどうか。] ……ん?寝室を探すっていうことは、 今日はここに泊まるってこと? ……勝手に借りちゃっていいのかなぁ。 なんだか、申し訳ないけれど…… [と、言いつつも確かに服は乾かしたい。 動き出す様に思わず縋ってしまった手を引けば、 代わりに彼が差し伸べる。 お言葉に甘えて、ぎゅっと手を握りこんで隣に並んだ。 さすがに一人で探索するのは怖かったから、ホッとする。] (3) 2022/05/22(Sun) 13:47:15 |
【人】 魔法使い ミンナ・コンスタンツェ[灯りはないから、代わりに野営で使うランタンを使った。 先立つ彼に手渡して、進む先が見えるようにしてもらう。 自身は、怯えるように彼の後ろをついていく。 人気の居ない家屋では、盗賊が居るかもしれないし、 生きた人間以外のものが居ないとも限らない。 冒険者といえども、怖いものは怖いのだ。] ……そ、そうなの? だ、だったら、ちょっと借りちゃってもいいのかな。 灯りが、少ないのが心もとないけれど……、 盗賊だったり、お、おばけとか、 居たり、しないよね……? [びく、びくと背を丸めてテンガンの後ろに隠れるように ぴとっと張り付くようにして歩みを進める。 彼が思考の裏で何かと戦っているとは気づかない。 むしろ、尚更煽るように濡れた衣服を張り付かせながら、 彼の左腕にきゅうっと縋り付くようにして、 きょろきょろと辺りの様子を伺っていた。*] (4) 2022/05/22(Sun) 13:47:33 |
【人】 魔法使い ミンナ・コンスタンツェ[テンガンは既にここを宿に決めた様子で。 確かに、雨は一向に止む気配はなかったし、 先を急ぐような旅路でもないので、雨の中走り抜ける必要もない。] ……そ、そっか。 じゃあ、仕方ない、のかな……。 なんか薄暗いから、私は、ちょっと怖いんだけど……、 テンガンくんは、お、おばけとか平気な方……? [ここを宿にすることは了承したものの、 無駄に広い館に二人きりというのは、妙に不安でもある。 だって、なんか出そうじゃないですか?ここ。 思わずテンガンの手を握り込むにも力が入ってしまう。] (10) 2022/05/22(Sun) 22:58:05 |
【人】 魔法使い ミンナ・コンスタンツェ[言葉を濁されてしまえば、余計存在するのではないかと想像してしまう。 ぶるっと身体を震わせて、思わずぎゅっと彼にくっついた。] ……や、やめてよっ……。 本当に出てきたら、どうするのっ……!? 話題にしてたら出るっていうし、 やっぱり、この話やめよ、ねっ……!? な、なにか明るい話とかしないっ? そうだ、今日の晩ごはんとか、どうしよっか? テンガンくんは、食べたいものとかある? [慌てて話題を変えながら、努めて明るくなりそうな会話を向ける。 背後に何かが存在するとは気づかない。 というか、振り向きたくなくて必死に彼に視線を向けた。] (11) 2022/05/22(Sun) 22:58:15 |
【人】 魔法使い ミンナ・コンスタンツェ[寝室はゆったりと広いスペースに大きなベッドが置いてあって、 彼が魔法で灯りを試してみれば、精霊が上手く反応を示して ぽう……と、薄暗い部屋に灯りが着く。 灯りがついたことで一瞬、安堵を覚えて腕の力が緩んだが、 離れていこうとする彼を見ると、 つい追い縋るように、ぐっと腕を取って引き止めた。] ……えっ、どこ行くのテンガンくんっ!? どっか行っちゃうの……!? [こんな場所に一人で置き去りにされたくなくて。 不安を隠せずに見つめてしまう。*] (12) 2022/05/22(Sun) 22:58:26 |
【人】 魔法使い ミンナ・コンスタンツェ[怖くないと、断言されれば思わず 尊敬する面持ちで見返してしまった。] ……確かに人間も怖いけど……、 私はおばけのほうがこわいよ……。 ……って、笑わないでよ! こっちは真剣なんですからね!? [だって、人ならざるものじゃない? 会話だって通じるか分からないし、 戦ってもすり抜けちゃうかもしれないし。 子供だましと言えばそうなのかもしれないけれど、 本気で怖いのだから仕方がない。 笑うテンガンには、ぺちぺちと背中を叩いて反抗した。] (61) 2022/05/23(Mon) 22:15:11 |
【人】 魔法使い ミンナ・コンスタンツェ[それから晩御飯への相談に話題は移る。] んー……お肉かぁ……。 兎の干し肉なら少し残っていたっけ? さすがに雨の中は取りに行けないし、 簡単なものになっちゃうけれど……、 それでもいい……? [旅に出ている手前、いくらか持ち合わせの食料はあるけれど、 毎日豪勢な食卓にはありつけない。 今日も、できるだけ質素にと考えながらも、 食べたいものは優先しつつ献立めいたものを考えてれいれば、 不意に、トーンの落ちた声が聞こえてきた。>>51] ん? 無意識って……、ひゃ、わわっ……?! なに……っ?!!?! [ぐいっと腰元をあらぬ力で引き寄せられ、両腕が拘束される。] (62) 2022/05/23(Mon) 22:15:37 |
【人】 魔法使い ミンナ・コンスタンツェ[両腕では飽き足らず、ぐるぐると身体に まとわりつく何かが気持ち悪い。] ……えっ!なに、なに、これっ!? 気持ち悪い……ッ!!!!! テ、テンガンッ……!!! [思わず助けを求めるように彼の名を呼んだ。 だが、こんな状態になっても 彼は冷えたように冷静な声で言葉を紡ぐ。] ……たんり、え……っ!? あ、っ……ごめんなさいっ、 そこまで考えてはいなくて……っ…… わざとじゃなんだけど……、っていうか、 これ何!??????? [離れる以前にもう彼からは離されている。 得体のしれない何かに寄って両腕を拘束されているのだから。 それよりどうして彼は落ち着いているの?!*] (63) 2022/05/23(Mon) 22:15:53 |
【人】 魔法使い ミンナ・コンスタンツェ本当? だったら、嬉しいけど。 ……うん、久しぶりにキッチンが使えるのは嬉しいかも。 そうだ、水は出るのかなぁ……。 [何でも美味しいは作り手としては嬉しい答えだ。 何が食べたいと聞いて何でもいいと言われるのとはまた違う。 ならば、腕によりをかけて作らねばと思う反面で、 キッチンの心配などする辺り、まだ余裕はありました。 …………その時は。] (81) 2022/05/24(Tue) 0:17:45 |
【人】 魔法使い ミンナ・コンスタンツェ[触手?使役魔? 理解の出来ないキーワードが飛び交う。 だって、そんなの一緒に旅をしながら一度も見せたことなかった。] ……使役魔って……、 じゃあテンガンがこれをさせてるってこと!? なにそれ、離してっ……!! 離させてよ……!! [ぐっと腕に力を込めて引き抜こうとしても、 ぬるりと滑って再び捉えられるだけで意味がない。 腕と両足を拘束されたまま、成すすべもなく ベッドに運ばれてギリ、と唇を噛んだ。] (82) 2022/05/24(Tue) 0:17:57 |
【人】 魔法使い ミンナ・コンスタンツェ[膝をついたまま睨めあげるようにテンガンを見据える。 高みの見物のようにソファに腰を落ち着けながら、 こちらを見下ろす様子に思わず怯えてしまう。 何を考えているのか、何をされるのか分からずに。 ただ震えていた。] 限界ってそんなの……、 だからって、こんなやりかた許されるわけないでしょう? ……お願いだから、外して…… って、ひゃっ……あ、うそうそっ……、 ……やだっ、うごかないでっ……!! [ぬるりと触手が衣服の上から胸を撫で回す。 まだ衣服は溶けてはいないけれど、彼の言う通り、 本当に服を溶かす粘膜というのがあるのなら、時間の問題だ。 焦りに声が上ずって、ベッドの上でじたばたと腕をもがかせた。*] (83) 2022/05/24(Tue) 0:18:12 |
【人】 魔法使い ミンナ・コンスタンツェ[無理にでも振りほどこうとすれば、触手がうねうねと動く。 ぬるり滑る液体が肌を這って気持ち悪さが増す。 それでも抗おうと、ぎし、と力強く引っ張りながら、 テンガンの方を睨み据えた。] ……だから、我慢の限界って何!? 無理じゃないでしょう、君の言うこと聞くんだから! ……やだ、っ、ちょっと、離して、ってば……! あっちいって!! [うようよと動く触手にも眼光を光らせて、大きな声を張り上げる。何故、彼がこんな暴挙に出たのかも分からない。 会話を交わせるということは、いくらか理性は残っているのだろう。冷静に痛みがどうこうと言い始める彼が怖くて、表情はどんどんと青ざめていく。] ……ちょっと、冗談だよね……? はじめてもなにも……、この、ぬるぬるしたやつ、 なんとかしてほしいんだけど……!? [悲痛な叫びは、彼の耳に届こうともすり抜けていくのだろうか。**] (113) 2022/05/24(Tue) 21:52:55 |
【人】 魔法使い ミンナ・コンスタンツェ[ぎしぎしと触手から逃れようとじたばたしていれば、 テンガンから諭すような声を落とされて、 会話の食い違いに、ぎょっと目を丸くした。] ……ちがーーーーーーうっ!! 私が君の言うことを聞くんじゃなくて!! この触手が君の言うことを聞くんでしょ!?って言ったの!! 誰がお嫁に行く話なんてしてるのよ! [時折こうして彼と会話がズレるのはどうしてか。 私もボケているかもしれないけれど彼も相当の天然だと思う。 とにかく勘違いを正さねばと慌てて言葉を紡ぎながら、 暴れる腕は遠慮がないまま、触手に抗おうとするけれど、 動く度に触手からぬるりとした液体が溢れてくるものだから、 ぞわぞわと怖気が走って、背筋を凍らせる。] (117) 2022/05/25(Wed) 0:47:14 |
【人】 魔法使い ミンナ・コンスタンツェ君の一部なのは分かったから!! とにかく、この状態ではまともに話せないでしょ! ……話なら、ちゃんと聞くから…… …………もう、離してよぉ…… [そういうのを味わったとはどういうことだろう。 会話が噛み合ってるような、またピンとがずれているような。 最後は困り果てたように呟いてがくり、と肩を落とした。**] (118) 2022/05/25(Wed) 0:47:31 |
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