情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新
【赤】 食人嗜好者 アルレシャ『グラトニー』は笑った。かの観賞室に、『グラトニー』は戻っていた。 透けたドレスを翻し、豪奢なレッドベリルを飾ったほとんど裸と言っていいような衣装。 女である身体に、あってはならない陽芯を宿し。白い肌は派手に彩られている。 それぞれの顔を見て、いったいだれが寄越されたのかを知ると、たいそう声を上げて笑った。 「やあ、皆さん。ようこそ、最下層へ。 私は『グラトニー』、あちらは『エンヴィー』。あちらは、『スロウス』と呼んでおくれ。 なにせ仮面に呼ばせる名前は惜しいからね、よぅく頭に刻んでくれ……。 ……もっとも、名乗りを挙げるのは遅かったかな?」 三者、仮面をつけられた新しい従業員たちを見遣り、女はほうとため息をつく。 コロンビーナマスクの下に隠された笑顔は、うっとりと頬を上気させていた。 (*3) 2021/07/05(Mon) 20:06:59 |
【赤】 食人嗜好者 アルレシャ「どうしてくれようかな。VIP達はやはり君たちが快楽の内に落ちるのが好きだろうか? 私はもっとエキサイティングに血を見たいのだけど、彼らの意向には逆らえないからな……。 おっと、先輩にちゃんとご挨拶するんだよ。君たちより一歩先に落花した、ムルイジだ」 過剰なまでに扇情的な衣装に身を包んだ『グラトニー』は、興奮冷めないように歩き回った。 彼女のものだろうトレイの上には様々な器具が置かれている。 異常な形の性玩具から、消毒された針、おぞましい程痛々しげな拷問具に至るまで。 それらは全て『グラトニー』があなた方に向けるために、ここにあるものだ。 「ああ、そうだ! 『スロウス』にも誉れを与えないとね、『エンヴィー』にだって。 どうだろう、満たされたかな。それとももっと物質的な褒美がほしい? これまでここに立っていられるということは、成果を認められてるということさ。 それなら、いろいろなものを望むことが出来る。法外な報奨でも、私のようにね」 (*5) 2021/07/05(Mon) 20:19:00 |
【人】 食人嗜好者 アルレシャ「、……」 食堂に入ったアルレシャは、少しばかり黙り込んだ。 ふたりほどであればまだ気のせいと思えたものの、そして真相を知った今となっては。 朝の食事を楽しむ面々は、あまりに……初期よりも、見知った顔が減ったように見えた。 少し気落ちしかかるのを、気丈に胸を張って中へと進みいる。 何事もないかのように、いつもどおりにダッチブレッドfoodとブラッディ・ブルsakeを手にとった。 (6) 2021/07/05(Mon) 20:51:43 |
【赤】 食人嗜好者 アルレシャ>>*6 「そう。まあ、けれど、仕方のないものだね。人の感性には向きがある。 それにあなたのように冷静でいてくれる人がいるから、こちらも仕事がしやすいというもの。 次は……そろそろ私が、VIPの気に入った人間を連れてこようか。 誰があたるかというのも加味して決めなければいけない話だけれどね」 あまり強要するものでもない。聞いてみて、答えを聞いて、それで頷いた。 それが長所であるとも短所であるとも、何とも評価すべきではない。 きちんと『グラトニー』は、かれらの意向を尊重したいとは思っているのだ。 (*10) 2021/07/05(Mon) 20:54:50 |
【赤】 ルビーの花 アルレシャ>>*8 >>*9 「私が恵まれている? ふふ、そうかな。本当に恵まれているのはVIPのかれらさ。 私であっても彼らの食指のひとすくいで、ここには立ってはいられなくなる。 まあ、それは登城するのを望まずに色々と別のものを望んでいるからではあるのだけどね」 一介の医者が、ただそれだけの地位でここにいられるものだろうか。 奇怪なものを用意して、様々な趣向をこらして。それはただの婦人科医の領分ではない。 女は赤く塗ったルージュを指で弾いて、ひみつめいて口にした。 「食糧だよ。美食と言えばいいかな。もっともそれが何かは、見た人もいるだろうけれどね。 私は若い雌のアミルスタン羊がたいへんに好みなのさ」 じっとりと濡れたような瞳は貴方を見ている。熱く燃える情熱を抱えた貴方。 それから、流れ落ちるように首を傾けて、相手の望むものを聞いた。 「いい心がけだよ。なにせそれこそが、この仕事のために重要な原動力のひとつなのだから。 『スロウス』は冷静に適切に、やるべき仕事をこなしている。それこそ必要な力。 貴方は貪欲に、さらなる苦痛を与える。それはVIP達を大変に楽しませる素質。 私は、よりかれらに近いから何を求めているかというのが手にとるようにわかるだけさ」 その嫉妬は、そしてその怠惰は。まさしく類稀なる力であるだろう。 そうした同僚を持つことに大変満足したように、ひとりで頷いて、"従業員"たちへとむきなおった。 (*12) 2021/07/05(Mon) 21:03:25 |
【赤】 ルビーの花 アルレシャ「了解だとも、『スロウス』。そういうこともあるだろう。 貴方がそれを受け入れているのなら、私があれこれと言うべきこともないさ。 或いは『エンヴィー』は、その手を以て貴方を手に掛けたがるかもしれないが。 まあ……一度VIPの意向を聞いてからだ」 過剰に嘆くことはなかった。それもまた、このパーティや倶楽部のあるべき姿だ。 誰もが足元を崩すのだ……それは誰に限ったことでもないのだ。 追い縋って助けようとするのは、いっそそれこそ、茶番も甚だしい。 「――さて!」 『グラトニー』は従業員たちの方を向いた。手にしたワイヤーがきらきらとエッジに光を反射する。 仮面越しに彼らを見定め、そして中継するVIP達のほうへと手を伸ばした。 「君たちがこれよりどのような"研修"を受けるのか、何を君たちに望むのか? それらはすこしのスパイスと、彼らの希望によって左右される。 せいぜい、隣のものよりも多くを望まれないことを祈るといい、笑顔を向けてあげなさい!」 あなた方を値踏みして、紳士淑女は歓声を上げる。 やれ、慰みものにすべきだ。やれ、舌を切って飾ってやるべきだ。 水責めをしながら犯してみたい。太ったネズミに食わせよう。蠍を口に食わせよう。 性器を露出し互いにまぐわい合え。女のように犯されよ。 彼らは口々に、あらゆる望みをあなた方に向かって吐き散らす。 /* ……ということで、研修を決めるためにまずはVIP(プレイヤー)の意向を聞こうかと思います! ご自分の操作するキャラクターにどんな目にあってほしいのか、ロールの形などでお聞かせください。 どのように主張するかは前日の二人を参考にするといいかもしれないですわね……。 (*14) 2021/07/05(Mon) 21:13:05 |
【人】 ルビーの花 アルレシャ>>5 ゲイザー 少しいつもより陽気な様子を損なっていた眉をきゅっと引き上げて、せいいっぱいの笑顔で。 いつもどおりを装いながらに、彼女の置いたパイに手を伸ばした。 もしも近くにいたのなら、にこりと微笑みかけて挨拶だってしただろう。 「今日のパイも、お楽しみね。いつもとびきりの驚きがあるけど、今日はどうかしら」 アルレシャの手にとったひときれは(72)1d100。幸運が指先にあれと、願うように。 (12) 2021/07/05(Mon) 21:27:16 |
【人】 ルビーの花 アルレシャ>>15 サダル 前日 「手引している人間を一時抑えることができれば、旅の間だけでも……。 その後は……なんて考えても、今の私には何も出来ないわね。そこまでの力なんてないもの」 不思議な力はおろか、政治的であったり経済的であったりの力も。 身を守るのはかんたんなことなのだろう。もう同じスポンサーの旅には搭乗しなければいい。 けれど、彼らは? ……写真で見た姿を頭に浮かべて、眉を下げた。 「サダルさんだったかしら、貴方はとても……強い人ね。 人の嘘や隠し事を見抜くのは出来るけれど、疑い、敵意を向けるのは……どうかしら」 眼前に見える賓客達の踊る様子のなんときらびやかなことだろう。 麗しい足取りは……けれどその下に踏み越えられている者たちがいるのだ。 ふう、とため息を吐いて、ぎこちない笑みを貴方に向けた。 「ごめんなさいね、こんな話。貴方も船を楽しんで。ここには、いいものもきっとあるから。 そうでなかったら、きっとここまで私も嘘や噂に気づくことは、なかったのだろうし……」 (27) 2021/07/05(Mon) 22:29:33 |
【人】 ルビーの花 アルレシャ>>21 ゲイザー 「おはよう、パイのお嬢さん――お名前聞いていなかったかも。私はアルレシャよ。 朝早くからこんな素敵なものを手掛けて、さすがというところかしら」 キレイに装飾を施されたパイを見て、素直に心からの賞賛を送った。 朝食を用意する従業員たちはそれよりも早く起床せねばならないだろう。 女教皇のカードをまじまじとみて、それから視線を彼女に向ける。 「そうかしら、安心……してもらえるといいわね。何せ医者だもの。 ここでは仕事に来ているわけではないけれど、いつでもそうありたいものだわ」 (28) 2021/07/05(Mon) 22:35:36 |
【赤】 ルビーの花 アルレシャ>>*15 >>*16 敵意の視線を受けた、それだけでぶるりと身震いした。けれどそれは恐れではなく興奮に。 いつぞやに体を合わせたときよりもより高揚したようにとろけた瞳が貴方を見た。 喉をかするような吐息にふるえる唇は、いまにも吸い付いてしまいそうだった。 それを指でそうっと押し留めて、女は一歩下がる。仕事の話だって、重要だ。 「焚き付けたい人、ふむ。私はいいと思う。 色々と此度のことで話を聞いてきたんだろう? それに任せたほうが面白いものも見れそうだ。 よければ聞かせてほしい……ああ、勿論話がはっきりとしてからでも大丈夫さ。」 (*20) 2021/07/05(Mon) 22:52:55 |
【赤】 ルビーの花 アルレシャ/* 平日ですものね……オリンピお盆控えてこの時期はどこも大変そうです、大丈夫ですわよ。 墓下と連携してちょっとずつ表にエッチをお届けしていきたいところですわね。 (*21) 2021/07/05(Mon) 22:54:46 |
【人】 ルビーの花 アルレシャ>>31 サダル(前日) どことなく、打つ手の無さを感じているようでもあった。相手が大きすぎるせいだろうか? けれど、それでも諦めきれないからにこそ、ここでこうして話をしているわけでもある。 細いシルエットのドレスを曲げる膝は、細くて頼りのないものだ。 「貴方と? ……いいえ、はい。喜んで。 私、これでもダンスは得意なのよ。貴方を夢中にさせてしまえるかしら」 少女めいた明るさは少し元気がないせいか削げているが、年齢通りの強かさは消えず。 今度こそはうまく笑顔をかたちどって、貴方へところりと首を傾けてみせた。 二人の女は、しばしの間ホールを魅了するかのように踊り続けているのだろう。 (39) 2021/07/05(Mon) 23:34:11 |
【赤】 ルビーの花 アルレシャ/* すごく話し合いが進んでる レアメタルスライムお嬢様になっててごめんなさいね…… 現状の振り切りとしては予備候補被襲撃者に事情を説明しつつ2:1でセットする形になるかしら? バッティング先のCOは出ているし説明はしやすそうに思いますの。 共食いに関しては日程加味する形になるかもしれませんわね、また夜運営側にご意見伺いするのがいいかもしれませんわ。 (*29) 2021/07/06(Tue) 12:46:49 |
【赤】 ルビーの花 アルレシャ新たに従業員となったカウス、ダビー、バーナード。彼らは観賞室に集められている。 仮面をつけられているものの、それぞれが誰かというのは全く気づかぬということないだろう。 その前に立つ人物らの様子から、自分たちが何故連れてこられこれから何をされるかというのもまた、想像に難くはない。 あなた達は船の最下層(ボトム)へと落とされたのだ。 (*30) 2021/07/06(Tue) 12:55:45 |
【人】 ルビーの花 アルレシャ>>50 ゲイザー 少しだけ目をぱちくりと瞬かせて、それから吹き出すように笑った。馬鹿にしているわけではなく、女にとっては突拍子が無かったのだ。 まるで母が娘を見るようにきゅうと目を細めて、はにかむ少女を見守っている。 「私は大したことなんてしていないわ。駆けつけたはいいけど慌てふためいただけだもの。 少しの失敗はあったかもしれないけれど、皆無事だもの。前を向いていればいつか報われるわ」 安楽椅子が揺れるように頷きながら、なんだか見上げるような称賛を聞いている。 少しばかり大げさだと思っているようではあったが、わざわざそれを言葉で制して謙遜したりはしなかった。 そう思っているのなら、それでいいのだ。ひとつの憧れに無為に傷をつけるようなことはしない。 「ふふ、なんだか照れてしまうわね。よく、人を見ているのね、まるで占い師のあの子のよう。 ……ねえ、よかったらあなたもパイくじを引いてみない? よい結果が出るかもしれないわよ」 (57) 2021/07/06(Tue) 18:53:36 |
【赤】 ルビーの花 アルレシャ「わからぬならわからぬもの。無理に理解しなくていいさ、そう――何もわからなくたっていいの。 貴方達と来たら、我々の領域に入ったにも関わらず無作法にしているじゃあない? 反抗的であればあるほど賓客達は盛り上げるけど、でも、ごめんなさいね。 そればっかりじゃ、見世物はつまらないのよ」 もうそろそろ、口調を取り繕わなくたっていいだろう。『グラトニー』は普段どおりに話し始める。 それは、この船の情勢が傾き始めていることの顕れだ。全く以て、事はうまくいっている。 『グラトニー』は『エンヴィー』と『スロウス』の言葉を拾いながら補足する。 「カウス、あの子の"研修"についてはまたじっくりと考えましょう。 もう二人に関しては、貴方をよく知るものから大変に熱い要望が届いているのでね……。 バーナード、貴方の"研修"はダビーがいたします。けれどそれだけでは意味がない。 心より屈服し、自らの意志で"従業員"としての勤めを果たすための研修でなければ。 ダビー、『スロウス』からの資料に目を通すように。貴方には過去の追体験を手伝ってもらうわ。 簡単に壊してはいけません。けれど温い時間稼ぎなど必要ありません。 もしも貴方が手を抜いていることがわかったなら、バーナードには肉体的苦痛を与えましょうか。 どのようにしようかしら。一回ごとに爪を剥いだって私は構わないわ。 やわらかな指さえ残っていれば、いくらでも奉仕はできるものね、ねえ、ダビー?」 はだかの王は長い笞の先で双方を突いた。声音は明るく、心から楽しんでいるようだった。 その笑みには少女のような無邪気さに加えて、魔女のような残忍な興奮を乗せている。 互いの運命は互いに握られている。 ショウが成功しなければ、どんな末路になろうと構わない、そう思っていることが伝わるだろう。 (*38) 2021/07/06(Tue) 19:49:48 |
【人】 ルビーの花 アルレシャ>>62 ゲイザー 「貴方のパイがあったお陰で、朝の食堂を楽しみに思っていた人もあると思うわ。 だってふふ、ひとコーナー任せられる期待の新人だもの。いつか有名になるかもね」 激辛パイはひと騒ぎ起こしたかも知れないけれど、激甘パイにも人は来たし。 彼女は知らないかも知れないけれど――ざわめく騒動のなかでも、それは光になったのだろう。 現に女も、惹かれるように今日はここへ来た。それが、証左になっている。 「ふふ。運命は自分の目で見定めなさい、ということかしらね? ……もうこの船旅も折り返しになることだし、どう、何か身になるものはあったかしら?」 啓示が顕れないというのも、またひとつの啓示なのかもしれない。 (63) 2021/07/07(Wed) 7:46:54 |
【人】 ルビーの花 アルレシャ>>64 ゲイザー 「まあ、そうだったの? でも、誰も止めに来たりするようではないし……黙認されてるのかしらね? だったらいいんじゃないかしら、船の人たちも意外と寛容……なの、ね」 無邪気に語る言葉はほんのりと語尾を凍りつかせながらも。ぱ、と懸念を笑顔で覆い隠す。 通りがかるスタッフ達も難色を示すような顔をしては居ないようだし。……噂を思えば、それは不気味なほどに優しいのかもしれないけれど。 「私? ふふ、貴方に声をかけた人は、きっとたくさんいるのじゃない、人気のパイ焼きお嬢さん? ……それとも何か、思うところでも、あった?」 からかい混じりに言いはするものの、貴方の表情の翳りに全く気づかないわけではないのだろう。 きっと同じことを思い浮かべているのかもしれない。ほんのりと声量を抑えて、周りに聞かれないようにする。 (65) 2021/07/07(Wed) 12:34:02 |
【赤】 ルビーの花 アルレシャ/* 吊り時間が迫っているにも関わらず思いっきり様々を詰められていませんわ…… こんなにバタバタしたの初めてだから ごひ どうすればいい? ゼロは俺に何も教えてくれない (*45) 2021/07/07(Wed) 18:47:17 |
【赤】 ルビーの花 アルレシャ/* ひとまず襲撃先はよいとして、誰が迎えにいくかですわね……。 一応『スロウス』がやった手筈になっているのかしら。 それとも改めてどちらかがお迎えしたほうがいいのかしら。 わたくしが万一の保険でセットしてるのがよくないのかもしれん 外すか (*47) 2021/07/07(Wed) 19:24:50 |
【赤】 ルビーの花 アルレシャ/* 有能〜〜〜〜〜ッ! 把握いたしました。それならば雰囲気より実行力優先でセットしたほうがよろしいですわね。 有難うさようなら、研修のことも考え……なんとかします。 墓下に行っても元気でね……。 (*49) 2021/07/07(Wed) 19:39:05 |
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新