【人】 翠眼 ユンチェ よっ、こい、しょっ [だぼだぼな衣装を垂らしながら、運動神経とは縁が無さそうな体捌きで荷台に登る。 ここでなくともユンチェの席がどこかにあったかもしれないが、裾を持ち上げたままの移動を早々に諦めたため、目の前のを選択した次第であった。 さして多くはないユンチェ用の荷物に囲まれながら適当な所に座れば。] これだけ大きな行列で、花嫁花婿もいるのに、相手違うんだもんなぁ…… [森の奥では木々のざわめきをもたらしていた風を肌で受けながら、族長以下今回の関係者が織りなす列を見やれば。 ごくごくたまに村に出たときに偶然見かけた婚礼の行列を思い出し……あれよりもっと人数が多いし、ついでに言えば花嫁と花婿の人数まで多い行列なのに、あの時のような華やかさが感じられなくて。 リル族についての偏見がどうこうあるほどまずヴィス族との関わり合いが薄いのだが、一言で表すなら異常な事態なのは感じ取れた……だからこそ、ユンチェまで指名されて、そして自分がこうしてここにいるのだろう。] (76) 2021/12/02(Thu) 22:12:30 |
【人】 翠眼 ユンチェ……わ。 [荷台に揺られているうちに、本来能天気なのにあまり良くない方向へ物事を考え始め、伝え聞いたユンチェの妻となる女性について思い巡らしかけたところで、目的地に停泊する船に目を見張った。] うーん…… [正直、好奇心は刺激されるが……どう考えてもあれはリル族側の船だ。 こうして婚姻が結ばれることになったにせよ、ヴィス族にとっては敵陣地のようなもので、敵意が希薄な自分でもなかなか近付こうという気はしなかったので、荷台の上の物が降ろされるときに一緒に下車するまでに留まって。] (78) 2021/12/02(Thu) 22:27:20 |
翠眼 ユンチェは、メモを貼った。 (a15) 2021/12/02(Thu) 22:39:06 |
【人】 翠眼 ユンチェー 現在・合流地点 ー あ、はいこんにちは そうですね、お昼でした [森の奥深くに住むせいか、挨拶そのものの習慣が薄いかもしれない たぶん初対面な相手がぺこりと頭を下げると、こんにちはに反応して空に輝く太陽を仰いでから礼を返した。] 働ける人ってこういうときいいですよねー…お仕事していれば気が紛れますし この人たちが帰っちゃったら、僕、生活できるのかなぁ… [なんて、共に光景を眺めながらその時を待つのだが、笑顔は残しつつも不安も募る。] (108) 2021/12/02(Thu) 23:41:57 |
【人】 翠眼 ユンチェただ…… 僕が頼りなくて離縁されたら、命あるかどうか…… ほら、族長さまたちに求められてるのは子供の方だし、父親はもう用済みだーってことで処されちゃうかもしれない ヴィス族の女性はこんなに可愛らしいから、対になるリル族の女性は……ねぇ? [リル族について偏見というほどではないが、やはりヴィス族に比べて快活なイメージはある。 となればきっと強い女性だろうという先入観があったらしく……目の前のひととの対比でイメージすると、離縁して出戻った際に、元夫は無残なことになったのではとか尾ひれがついていた。*] (110) 2021/12/02(Thu) 23:45:43 |
翠眼 ユンチェは、メモを貼った。 (a18) 2021/12/02(Thu) 23:49:32 |
【人】 翠眼 ユンチェー回想・道中ー ( 僕が役立てることがあれば、そんな心配要らないんだろうけどなー… ) [なんて心の内で続けた。 ふと思ったのが、道中で荷台の上から見かけた、目が合ったかもしれない男性。>>96 離れて暮らして来たから同世代の知り合いは皆無……だが、評判ぐらいは耳にしたことがある。 ユンチェが里に顔を出していた頃からもう一番の力持ちだったらしい。 それだけの力があれば、今回の使命が果たせなくても役立つことができるだろう、自分と違って。>>31] ……。 [ユンチェとして後に引けない自分と立場が違う彼に投げかける言葉が出なくて、奇しくも同じように口を噤んでしまった。**] (118) 2021/12/03(Fri) 0:08:11 |
【人】 翠眼 ユンチェ[世間話をしながら、忙しく働く人たちの動きを追えば、ユンチェの荷物がとある新居に運び込まれて行くのが見えた。 今纏っている婚礼衣装のような、だぼだぼで大きすぎる衣類を搬入したとて使い道など無いのだが、荷造りが間に合わなかったのだから仕方が無い。 なお運び込む人についてはこの日のためだけの人員であり、これからの生活を手伝ってくれるわけではない。 身の回りの世話役を連れて来ても良いとのことだったが、里から離れていたため伝手などなかった。 よって出すなら身内からしかなく……それでも1人出す予定だったのだが事情によりユンチェ単身になってしまった。] (130) 2021/12/03(Fri) 10:58:00 |
翠眼 ユンチェは、メモを貼った。 (a19) 2021/12/03(Fri) 11:30:58 |
【人】 翠眼 ユンチェ― マンユゥと ― [基本的に脳天気な笑顔を見せる自分なら悲観的な話題でもこんな程度だが、目の前の女性はとことん沈むらしい。>>139 あたふたと余った袖で手振りしたりで何とかなだめようと] は、はいっ だ、大丈夫ですよ 男は用済みでもいいですが、女の人は子供を産んで育てる役目がありますから、もし何かあっても族長さまとかがきっと守ってくれますから あぁ…僕も育児に参加しよう ちょっとでも子供に必要な存在にならないと これからは男も育児頑張る時代になるんですよ……生きるために [子供が必要なら、厳密には産んだあとの母親も必須ではないのだが、さすがにそこまでは言えるわけもなく。 そこで守るのが自分ではないあたり頼りないとか甲斐性なしと自覚する部分なのであろうがさておき、妙な理由でイクメン化が進んだのだった。] (159) 2021/12/03(Fri) 21:11:02 |
【人】 翠眼 ユンチェお金持ちで……海の男 あの船、かなぁ? [森に籠もるヴィス族の生活とは対照的でかつ最大級なものが視界にある。 まさにキーワードに合致するし、リル族へのイメージを重ねれば彼女の予想も納得が行ってしまう。>>140 こんなド派手な方法で来るのだから、彼女のように慎ましいタイプとは遠そうではある――ド派手な方法の詳細を知っていればそうは思わなかったのだろうが。] ど、どうなんでしょう… 水に浮かないぐらいは軽くも薄くもないから船に乗るんでしょうし……それにマンユゥさんなら気に入って貰えるんじゃないかなぁ… [とかわけの分からないフォローになってしまったりしたが、拳を握る彼女とほぼ同じ高さの目線を合わせて同じポーズ(※袖の中)で鼓舞しあって。] (160) 2021/12/03(Fri) 21:11:29 |
【人】 翠眼 ユンチェ僕も――あ、ユンチェと言います 僕もお役目で来ましたから…今までは人里から離れて暮らしていましたが、これからはご近所さんになるわけですし、いっしょに頑張りましょうっ それでもマンユゥさんが怖い思いして無理なことになってしまったら…… きっと僕もそうなってますし、一緒に逃げましょう? [なお朗らかに笑うものの、甲斐性なしゆえ僕が守るとは言わなかったし、この逃げるに駆け落ちとかいう意味は一切無かった。 遠目から向けられる視線に彼女が褒められているとは露知らず、当人たちはこれからのことを描いて「さぶい」思いをしていた。**] (161) 2021/12/03(Fri) 21:13:33 |
【人】 翠眼 ユンチェ…――っ!!??? え? あ、えっとその!? [婚礼衣装を着ているので、このひとが自分の妻になる可能性は半分ぐらいある。 しかし未確定な部分が多すぎるのにいきなり服を脱いでとか、女性とは縁のない人生とはいえ、いくら脳天気な性格とはいえ、さすがに常軌を逸しすぎていた。 つまるところ両族の混血児さえ生まれればいいのだから、本来の組み合わせとは異なっても問題は無いとかいうことだろうか。 同様の理由で、今夜あるらしい婚儀の儀式が済むより前に事に至っても構わないのかもしれない。 さらにさらに言えば、夜が更けた寝台でではなく陽が高いうちの軒先でいたしたとても子供はちゃんとできる。 だから、極端な話、間違ってはいないのだ。 リル族とは、ある意味合理的な考え方をする種族なのかもしれない――。 ……と無理やり褒めようとしても、この横暴さには付いていけそうになかった。] (172) 2021/12/03(Fri) 22:05:26 |
【人】 翠眼 ユンチェリル族の人っていつもそうですね…! ヴィス族のことなんだと思ってるんですか!? [いつもとか言うが別途そんな経験があるわけもなく何となく勢いで。 偏見なんてものは案外こういった積み重ねかもしれない。 何にしても抗議の声はあちらの世話人に指示を出していて気付かれることはなく。] あ、あのっ…! せめて人目につかないところで……!! [笑顔でにじり寄るこのひとの意図を完全に勘違いしたまま。 恥ずかしさで余った袖で顔を隠したまま哀願の声を残して物陰に引っ張り込まれることになるだろうか……ささやかな願いすら聞いてくれないかもしれないが。*] (173) 2021/12/03(Fri) 22:06:21 |
【人】 翠眼 ユンチェ― 新居前 ー えっと。 あの、はい……ごめんなさい [窘められるように、しかし優しく諭されればしゅんと頭を垂れさせて。] はい…… リル族の女の人と番って子供を作るために来ました…… [目的を復唱するだけなのに、何か顔が熱い。 これ自体は何ら恥ずかしいことはないのに。] (196) 2021/12/03(Fri) 23:45:43 |
【人】 翠眼 ユンチェ― 新居前 ― [袖の中繋いだ手は、とてもあたたかくて柔らかくて。 自分よりも背が高いひとだけど、その指は自分のよりも弱々しい感じで。 ……と思ったら。 物陰の薄暗い中で衣装を脱げば、その人は自分に何かして来るのではなく……なんとその衣装を持って出て行ってしまった。>>212] え? え、あの……僕、どうなるのこれ…… うぅ…… [薄衣一枚でこんなところに置き去りにされて。 何か酷いことが起こる恐怖よりも、何が起こるかわからない不安のほうがずっと強くて。 こんなことをするひとがいなくなったことよりも、こんなことをするひとでもいてほしいと思いが募ったりで――こういう上級者向けプレイがあるとかいう話を文献で読んだことがあったかもしれないが頭には思い浮かばず。] (213) 2021/12/04(Sat) 0:58:12 |
【人】 翠眼 ユンチェ[小さな物音と共にカーテンが微かに開けば、丸まった体がびくりと震えるけれど――とても意外な結果が入って来て。 差し込まれた手にある衣装を受け取ってみれば――明らかに様相が異なっている。 翡翠の瞳を丸くしてから纏ってみれば。 その腕は、ユンチェの手が衣装に埋もれるのではなく、自分の手が袖から顔を出した。 その脚はユンチェの裾が地面について靴で踏んでしまうのでやむなく腰元で引っ張り上げなければならないこともなく、華奢な自分の足首が微かに顕になっている。] わ…っ すごい…! [その場でくるりと一回転。 自分の体が完成したかのような感覚。] ありがとうございます…っ! [もしカーテンの隙間に、あるいはすぐ外にこのひとの手があったなら、迷わず両手でとったことだろう。*] (214) 2021/12/04(Sat) 0:58:47 |
【人】 翠眼 ユンチェ[自分の花嫁とも限らないのに、だとしてもまだ花嫁になっていないのに、自分の手になったことが嬉しくて女性の手をとってしまったのは過剰だったかもと少し後悔した。 だって、このひとは自分の姿を評してくれるのに言葉を選んでくれるのに。>>220 ――このひとが先ほど手をとって物陰に連れ込んだことはさておき。] はい、ありがとうございました [家族に呼ばれたらしいことに気付くと、深々と頭を下げて見送って。 手のひらに残ったぬくもりを意識して良いのか悪いのか――名前を聞くか告げれば判明したかもしれないが、このときは思い至らず……年齢や結婚歴を聞くのはさすがにアレだし。 少なくとも 願ったほうだったとき喜ぶのは良くても、願ったほうでなかったとき残念に思うことだけはやめようと強く思った。**] (226) 2021/12/04(Sat) 2:14:08 |
【人】 翠眼 ユンチェ― 儀式会場 ― おなかが… すいたぁ…… [よくよく考えてみれば、数日前からほとんど食べてなかった。 この婚儀の参加についてバタバタしたり緊張したりで、朗らかに笑いつつも心身に余裕が無かったのだろう。] ( くきゅううう〜 ) [緊張で封印していた腹の虫が活性化したのは何故だろう。 何かしら安堵したからだろうか。 リル族へのイメージは和らいだ半分、別方向に増強されたのが半分で……どうにも理由としては決定打に欠ける。 結婚への不安は解消されていないし……しかし一方で、結婚というものの対象となる大人の女性に関われたのは収穫と言える。 とにかく何にしても、腹が減ったのは事実であり、理由を模索しても膨れるわけでもない。 夜になればここで開かれる式典で馳走が振る舞われるだろうけど、それまでもちそうにない。] うぅ、まだ早かったかぁ…… [端的に言えばつまみ食いしに来たのだが、残念ながらまだ料理の用意はされていなかった。 食材の搬入やキッチンの設営は済んでいるようだが、料理スキルは特に無かった――。*] (256) 2021/12/04(Sat) 20:55:21 |
【人】 翠眼 ユンチェ― 儀式会場 ― [というわけでここにいても仕方がないのだが……空腹に耐えかねてテーブルにいったん突っ伏すとなかなか動く気がしなくて。 生でかじれる食材に手を付けるのが最善手なのだが、頭も働かなかった。 さすがに儀式を前に餓死ってほどではないけれど、こんなコンディションでは思考が結婚どころではない。 ただただしょんぼりしていたら、見たばかりの姿と聞いたばかりの声が。>>268] あ、こんにちは… 見学というわけでなく、お腹がす『くきゅううん』っていたのです [余力ある限りバッと起き上がって回答しようとしたら、説明の二重奏になってしまった。] うあぁぅ…… [衣装がだぼだぼなのはあまり気にしなかったが、さすがにこれは情けない。 腹の虫が鳴ったあたりを両手で抑えて顔を伏せていれば……このひとはまた自分を残してまた出て行ってしまった――戻って来たと思ったらまた。] (287) 2021/12/04(Sat) 23:18:06 |
【人】 翠眼 ユンチェ……。 [お腹を抑えたりなだめたりする両手を見やれば、自分の手が顕になっている。 あのひとによって――そんなことを思い出していたら。] ……っ [微かに漂って来る美味しそうな匂いに鼻を鳴らす。 今の自分が、奥底から欲しいものが感じられて。 キッチンの方を見やれば、あのひとの姿があって――厳密に言えば食料の方ではあるが、自分が求めるものが垣間見えて。 手伝おうと体が動かなかったのは習慣や甲斐性が無いせいではあるが、それよりもあのひとを見ていたくて、作られるものを全力で待っていたくて。] (288) 2021/12/04(Sat) 23:18:42 |
【人】 翠眼 ユンチェいただきまーす! んん…! んまっ、美味しい…!! [やがて水餃子が出て来れば、タレをつけるのを守れたか怪しいぐらいの勢いで。 顔も腹もしぼんでいたが、また、このひとによって自分が満たされて心からの笑顔で食事を楽しんで。 そしてこんな華奢な体でありながら、あのひとの家の朝ごはんがなくなるぐらいおかわりもしっかり頼んだ。*] (289) 2021/12/04(Sat) 23:21:02 |
【人】 翠眼 ユンチェ[食べれば食べるほど―― このひとが、ユンチェの妻となる可能性が遠くなって行く。 伝え聞くには離縁して戻って来たらしい。 その際に元夫がどうなったかは偏見の類だが、何であれ結婚生活を全うできなかったのは確かなわけで。 ……裁縫も料理もこれだけ上手な女性が、離縁しなければなかったなんて有り得ないと思ったから。] 美味しいです、とても美味しいです 僕が先にいただいちゃっていいのかな……あ、今さらな話ですよね [なので、他の人に嫁ぐのであろうと思った人の料理に遅すぎる罪悪感を少し覚えたものの、向かいの席で見守ってもらいながら、大半の至福のひとときにが勝ってずっと浸っていたり。] (300) 2021/12/05(Sun) 0:18:38 |
【人】 翠眼 ユンチェ僕は―― [このひとに伝えるべき名前はユンチェで。 だけれど――] …――、ツェン、といいます [このひとと視線を結んだ上で、ユンチェではない名前を紡いだことに自分で驚いた。*] (302) 2021/12/05(Sun) 0:22:48 |
【人】 翠眼 ユンチェ…えーと この話というか名前は内緒でお願いします…… 僕はくん付けは別に構いませんので…… [出してはいけないものを出してしまったのを取り繕って。 当たり前だがこの名前がこのひとの夫候補の名前として聞いている可能性はゼロなわけで…… …――あれ? ということは? ……理屈上、何か思い至りそうな事柄がありそうな気がしたけど、満腹になったせいで頭が働かない。] あ、それぐらい僕でも出来ますから ごはんのお礼もできてませんし……あと服のも [洗い物に行きかけるのを見送ることはせず、せめて手伝わせてと共にキッチンに。 全部やるつもりではあったが、皿の収納先とか聞くためどのみち呼ぶことにはなるはず。**] (306) 2021/12/05(Sun) 2:13:44 |
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