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【人】 翠眼 ユンチェ― 婚儀の儀 ― [儀式自体にはさして興味はなかったのだが、両族が手を取り合うことについての宣言だけ注意深く聴いていた。 ヴィスとリル、どちらの名前を先に言うのが正当であるか――そんなつまんなくてどうでもいい話と、それを気にする者と、それを気にする者を気にする者と……色々と思惑や調整があったと思うのだけど。] しょうがないですよねー [>>3 ヴィス族側からしたら下に取られる並べ方だと憤慨するかもしれないが……自分は相手よりずっと年下だからもともとそれでも構わないし、他にも「リルの女の人はそんな感じ」なイメージがあるので仕方がないとしか言いようがなかった。] (22) 2021/12/05(Sun) 13:41:10 |
【人】 翠眼 ユンチェアルステラのもとにしゅくふくをーっ [初めてのお酒は。 喉を通すときに焼けというか痛みのような障害はあるけれど、それを除けば苦手な方ではなかった。 もともと脳天気なせいもあるか、並べられた料理も今日2番めに美味しいものばかりで――先ほど拭った水餃子による口元の油分は、今度は揚げ物で塗られていたりする。 そしてそれ以上に笑顔を溢れさせたのは、自分の目の前に座るひとの存在だ。] シオンさ〜んっ [ちょっと俯き加減なのは何故だかわからないけれど、こっちを向いてほしくて、にっこにこな笑顔のまま向かいの席から手を振ってみせたり。] (23) 2021/12/05(Sun) 13:41:42 |
【人】 翠眼 ユンチェ僕… お嫁さんになるのがシオンさんだとは全然思ってなくて でもなってくれたらいいなって思ってて、でも違ってたらそれ思ってるの凄く悪いし… だから、僕の前の席にシオンさんが座ってくれたの凄く嬉しくて――… 僕…僕…―― [感情を爆発させるのがスムーズに行かなかったのか、そこで言葉が詰まって。 いったん言葉を切って、酒を注ぎ直して――飲むペースとか知らないままくぴぴと仰いだり。] …――シオンさんは、どうなんですか? [会って早々に手間を掛けさせたり――自分が夫としては頼りないのは分かっている。 だから満足な回答は得られないかもしれないけれど……それでも、たとえ強制されたものだとしても、微かでも、自分を選んでくれたのなら――と、すぐ隣のひとを見上げた。*] (69) 2021/12/05(Sun) 19:26:55 |
【人】 翠眼 ユンチェこれは… 全部シオンさんのおかげですし かっこいい、だなんて…… [彼女によってユンチェの衣装は手直しされ、自分が纏うものになり――それだけで感謝は尽きないのに、頼りない自分を男性として扱うかのように褒めてくれて。 赤らんだ顔は、きっと酒のせいではなく。 恥ずかしさで新たに盃を煽ったりもしたけど、高鳴りによる紅潮に勝るほどにはなりそうもなかった。] シオンさんも飲みますか? [左右の距離を肩が触れるぐらい縮めて。 酒の力がないと告げられない想いなんて無いけれど、より楽しい時間を作ろうと、瓶を手にして彼女の盃に注いであげた。 きっと、飲み姿も綺麗だろうと思ったから。*] (88) 2021/12/05(Sun) 21:14:14 |
【人】 翠眼 ユンチェ[マンユゥが相手の男の膝の上にちょこん☆としている。>>94 励ましあったり落ち込みあった相手が睦まじくできているのはとても良いことで。 あの様子ならきっと幸せに到れるはず……ご近所さんとしていつか成果を聞けるといいなとか。] ( いいなぁ… ) [それにしても、妻となったばかりの女性を膝の上に座らせるという、男として何か誇らしいような体勢。>>80 リル族って男性も――というイメージ強化よりも尊敬とか羨望に近いものを感じ入ったが……] ( くすん ) [それには男女の体格差が必要なように感じた。 身長差が負の数値な自分には届かぬ夢だった――という話。**] (97) 2021/12/05(Sun) 21:55:55 |
【人】 翠眼 ユンチェ[自分は水餃子のおかげで食事はそこまで必要ではないけれど、お酒はもう少し嗜みたい――と思っていたら。] あ、はい… [気遣って言ってくれたことは間違いないのでとりあえず頷きはしたのだが。] …――このあと? [結婚経験者のシオンには分かっていて、初めての自分には見えていないことがあるらしい……。>>101 宴が終わればふたり新居に入って――と高速で思い描いていると…] …シオンさん? [お酒が入った彼女はとても綺麗で――そして綺麗すぎた。>>101 盃に寄せる唇に、酒の残滓を掬う舌先に…蕩けた瞳に。 そして眼だけでなく、酒なのかそうでないのかあやふやな声に聴覚もなぶられ……肩にかかる柔らかい重みに、頬を撫で鼻先をくすぐる髪が、味覚以外の全てを奪われ始めて。] (113) 2021/12/05(Sun) 22:33:41 |
【人】 翠眼 ユンチェえっと、何か、シオンさん変ですけど… [色んな意味で危険の予感はしたのだけれど、彼女を止めるのも自分に抗うのも出来そうになかった。 結局は、そろそろやめなければって遅すぎる自分への警告を鳴らしただけでもう1杯注いで盃を差し出した。 ……そして変調を覚えたのは自分へ対してもだった――それは酒によるものでなく。*] (114) 2021/12/05(Sun) 22:36:49 |
【人】 翠眼 ユンチェ[もちろん見ていたいのは妻なので、他所の様子にはそこまで気に留めるつもりは無かったのだが…… 自分からの視線に気付いたらしいマンユゥの夫が親指を立てて来た。>>110] …………。 [さて、何を言いたかったのだろう。 自分はその仕草の意味を知らない――人里離れているからなだけで、ヴィス族でも通用する仕草なのかもしれないが。] ( あ…… ) [親指に関する動作に心当たりと言うか直近の秘密の経験を思い出して、正しくはないかもしれないが理解した。] ……………。 [赤らんで、分かったと頷く。 そして包容力で勝負なのはあながち間違ってはいなかった……ただ、勝負される側だったりしたのはさておき。 だから、シオンの所作はちゃんと受け入れようと――そして視線の続きが酒だったのも然りとなったわけだ。*] (119) 2021/12/05(Sun) 22:58:39 |
【人】 翠眼 ユンチェあ… はい…… [頬に差し込まれた掌の熱さに向きを添えられてシオンを見つめあげて。 あれから飲んだのは彼女だけだけど、抗弁することなく頬が熱い事実に頷いて。] …っ [目の前で、酒と熱で潤んだ唇と舌に魅了されていれば。 それがピントを失ってぼやけるように大きくなって…近付いてきたのだと思い至った瞬間――] …――っ!! [親指とは比較にならない柔らかさと熱さの味が、唇で感じ取らされた。 酩酊の症状にそんな上級があるなんて知る由もなく――初めての感覚やら実績やらを吸い取られた。*] (128) 2021/12/05(Sun) 23:39:10 |
【人】 翠眼 ユンチェちゅ…ん…… [音が、唇を重ね合っている事実を助長して。] ぷは… [離れて少し熱が冷めかけると急速に寂しさを覚えて。] んっ…おいしいです…… [寄せられた唇には答えるように自分からも当てて。 脚に触れる手の動きにぴくりと体も蠢いた。*] (129) 2021/12/05(Sun) 23:42:37 |
【人】 翠眼 ユンチェ[くぐもった声とか思わず顕になってしまったりとか、自分で自分が制御できなくなって。 頭がボーッとして、ユンチェと呼ばれる声に反応できなくなっていたり…… ただ、シオンの体が離れたってことが今できた知覚で……再びの感覚は手を取られたことと立たせようと引っ張られたこと。] あ、はい… えっと、お先に失礼します おやすみなさい [夫婦揃って同じ挨拶をしたものの、寝るつもりの有無というか寝たいか寝かさないかの差はあったかもしれない。] (138) 2021/12/06(Mon) 0:39:15 |
【人】 翠眼 ユンチェ[こじんまりとした家の中で。 荷物は…ほとんど梱包したままなため、寝台に並んで腰掛けて。] ……えっと、名前が違うのはごめんなさい 僕はユンチェではありません 誰にも言わないつもりだったのですけれど…… [どうやら本当はシオンに対しても隠しておくつもりだったらしい。] (159) 2021/12/06(Mon) 19:25:15 |
【人】 翠眼 ユンチェユンチェは花婿候補に選ばれたのですが、参加できなくなってしまいまして…… それで急遽、僕が代わりに [衣装がぶかぶかだったのは、ユンチェ用のそのまま着たせいだろう。 雑な身代わりだが、人里離れて過ごしていたから最近のユンチェを誰も知らないので行けるだろうと。 ただ、身代わりではなく、ただの代わりとしか思っていないのが、能天気な部分であろうか。] (160) 2021/12/06(Mon) 19:25:51 |
【人】 翠眼 ユンチェ僕は… 代わりになったユンチェになりきるつもりだったのですけど…… [それでも、目の前のひとには真なる名前を告げたのだ。 それは苦渋ではないにしろ熟慮を経ての決断だったのだろうが、それを打ち明けるのは晴れ晴れとした面持ちで。*] (161) 2021/12/06(Mon) 19:27:25 |
【人】 翠眼 ユンチェ 病気… なのかなぁ…… ユンチェは、子供を作れない体、なんですけれど…… 僕にはよく分からないのですが、両親が言うには酷い容態だと [ユンチェの容態?を思い返して、朗らかなまま、納得しにくそうに首をひねる。 例えば死病持ちだったならばさすがに候補から外してもらえるだろう。 そして彼が言うように子供が作れないなら部族の目的を果たせないからこれも考慮外になる……はずなのだが。 しかしそれが通用せずに密かに代役を立てなければいけなかったぐらいの不具合なので、病気と呼ぶには微妙ということのようだ。] (173) 2021/12/06(Mon) 21:15:27 |
【人】 翠眼 ユンチェ[もたれかかって来るシオンを支えるように腕を回して。] はい… 僕も、ユンチェが病気でよかったです…おかげでシオンさんと会えたのですから [身内の不幸を喜んでいるようで申し訳ないけれど。*] (174) 2021/12/06(Mon) 21:16:23 |
【人】 翠眼 ユンチェ僕が着てる服はユンチェので、大きさ合わなくても僕はユンチェであるつもりだったんです けど… シオンさんが手直ししてくれて……僕の手が表に出て来て、僕の姿を格好いいって言ってくれて…… 僕は… シオンさんに名前を聞かれたとき……ツェン、僕として答えたくなったんです [それで混乱させたのはごめんなさいと。*] (176) 2021/12/06(Mon) 22:02:09 |
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