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【人】 言ト霊 羅生[ 桜花の処置は直青が決めた。 僕はもう彼らに対しての権限を手放したいと今度こそ申請をする予定で、彼に割り当てられたこの部屋に留まってる。 『終わり』以外を放棄したい。元々それでも問題のない立ち位置だった。主には『新人類』を生み出す為の存在だったのだから、雷恩も桜花も継続するのならばチーム内でお役御免の存在としても構わないでしょう。 同胞のメンテナンスすら態と不全にしていたんだ。 辛うじて廃棄物とならない塊を寝台に放り出して白い天井を無意味に映し続ける。 ────『生きる』 何も無くともそれに意味があるのかな。 だとしたら今の僕の『生』はただ直青に縛られているんだけれど。彼にその自覚はあるんだろうか。 頭の中で、青い気配を探してしまう。 嫌だ。 私物化をしたいなんて無意味で害のある思考に行き着く。こんなものを抱えて言葉など発したい訳がない。 おまえの残滓で僕は錆びていく。 ]* (5) 2023/11/27(Mon) 15:46:06 |
【人】 言ト霊 羅生>>6>>7 [ 『人間』が近づく気配は知覚として判る。その存在がこちらへ向かっているのは当然、しかし至近距離を得るまでは無視をして、10メートル地点でさも今気づいたかの様に目を丸くさせて──それからそっと微笑んだ。 ──雷恩の、番となる『人間』 蝶の様だったその娘は植物としての自覚を得ているらしく、気配が少しだけ変わっている。それでも僕はこの娘を『新人類』とは認識しないだろうな。それは『構成』だけでなく『在り方』なのだから。 ああ──そういった意味ならば、 それはどこにも居ないのかもしれなかった。 それが僕の不徳の致すところでは無いとは到底言えない。 ] こんにちは。 どうかされましたか? * (18) 2023/11/28(Tue) 13:48:49 |
【人】 言ト霊 羅生>>22>>24 …………雷恩が、誰かを愛せるというならば それは喜ばしいことですね。 彼は彼の道を往くんでしょう……それを俺は否定しないですよ。 おめでとう、と伝えて下さい。 愛を得られるのは、人として何よりも貴い事です。 [ 娘が求めている回答とは違うんだろうと判る。けれどそれ以上を言い様がない。僕は彼を拒否などしていないのだから。それを、そう思わせた事を弁明する意義が分からなかった。 必ずしも親子関係に愛が在るわけでは無いのは、人間だって同じだろう。直青は──『そういう事象』を雷恩と桜花に与えたかったのでしょう。 俺を使って。 そしてそれは、成功したんだ。 これ以上何を言わせたいんだ、僕に、どいつもこいつも。 ] (25) 2023/11/28(Tue) 14:27:29 |
【人】 言ト霊 羅生[ 言葉を告げ踵を返し去る少女>>29を眺める。 ──楽しそうだな、人間は。 なぜそうも純粋に『自分には価値がある』と思えるのだろか。 自分の言葉に別の存在を救える力があると本気で? エゴの塊の様な振る舞いを、さもマトモであると言わんばかりの行為には ] …………『反吐が出』ますね…… [ 『生』きられないんですよ僕たちは。 『死』すべき道が用意されているのに生きろと言われ。幸せ自慢は大いに結構。不幸な顔だと憐れむのもご結構。身の程を弁えない矮小など ──未来のためには不要 けれどあの子には僕のジャッジこそが不要 僕らに『愛情』など期待しないでくれ。 僕に愛情など期待しないでくれ。 息 が 詰まる ]** (30) 2023/11/28(Tue) 15:28:36 |
【人】 言ト霊 羅生雷恩への僕の在り方を、あなたは咎めず無視しましたね それがどのような結果になるかはあなたは未知だった筈です。 ただ『有益な結果を信じた』という事でしょう。 それが害となるか糧となるかの結果は個体に依る。 そしてあの二人は君視点、 僕という障壁を見事にクリアできた。 そういう評価なのだから今回、桜花に処置は施さない判断となった ──僕は仕事を全うしましたよ。 だから最後の役目を申し出た。 それを君は『生の放棄』と棄却するの、 ……納得、いか、ない、 [ 何かが勢いよく引き剥がされる音がした。咄嗟、揺らぐ視界を片手で覆う。納得したら何かが終わる、確信だけが漠然と巣食う。 ] (61) 2023/11/28(Tue) 23:28:29 |
【人】 言ト霊 羅生あ…………、『君たちは生きようとしている』と、いう評価の、内訳を。俺が記憶を消すこと、嫌ですか。どうして。いつ? いつなら咲くことを許されますか。そもそもそれを問うことが『生きる』とは違いますか。甘やかされたい。怖がる?──何をだろう。本質?──は何だったんだろう。劣ってると言いたいならじゃあ答えを下さい。罰当たり。『君が自身を否定する度僕は僕を損なわれてきました。』と言うのは? 知らないよ。罪を贖いたいこの姿は今あなたを損ないますか? 知ったこっちゃ無いです。『俺からお前を奪うのか』なんて言ってあなたはずっと僕を僕から奪ってきたじゃないですか。良いですよ、合ってたんだ、結果論としては君が。じゃぁ俺の我が儘って何? ねぇ、君の言葉も誰の言葉も、もう分からないみたいだから、それは世界に望まれてないという状態ではないのでしょうか。それでも生かしたいんです、よね、僕のこと、あなたがあなたのために。だったらあなたが俺に意味をくれるべきだとは思いませんか、行方不明なんです、存在意義が、直青君が僕を必要なのは…………どう、して、ねぇもうおれは、あなたがいないと容が、わからない、わからないお願いさわっ、…………て……!!! * (64) 2023/11/28(Tue) 23:44:58 |
【赤】 言ト霊 羅生>>*2 [ 非道じゃないですか、それ。 近くなる距離には安堵する。縋りつくと赤く染まる視界がある。まだ理性が残ってるみたい。首に散らされていく花弁を欲しがりながら、どれも片隅でぼんやり眺めてる僕がいた。 乱暴なひとだな。それが『本質』ですか? あなたとの二人の子供にする様に、慈しみ見守ってはくれないの? 遠くで咲くのがそんな駄目? 僕の間違いを、あなたが正解にした。けどそれは俺の正解になり得るのかな? 正しくある事が僕の最重要事項だったのに、あなたは見捨てたんだ。愛し子を育て上げるための糧として、利用されて、雷恩と桜花は認められたというならそれで良いじゃない、すべては『父』の仰せの通りに。 ──でもどうしてか穴が空く。 かなしい あなたが、俺を見捨てるから ] ッ、い゙、──……あ……っ…………! (*3) 2023/11/29(Wed) 9:45:29 |
【赤】 言ト霊 羅生[貫かれた質量分の水が眼球から溢れ零れる。充ちてく。君の開けた空白の代わりが埋められていく。 いやだな、抗議を、してやりたいのに、全部溶けちゃう。沸き上がってくる強い衝動。 その青い硝子の石を、引き千切ってやりたかった、そしたら後を追ってあげるのに ねぇ『愛してる』を刻んでよ ]* (*4) 2023/11/29(Wed) 9:46:37 |
【赤】 言ト霊 羅生>>*5 …………ッ、おまえが、先に俺を捨てた、……っ [皮膚を重ねると伝わってくる。否応なしに暴かれるのは、いつも自分ばかりだった。なのに今更。今更なんなんだよおまえは。傷つく度に種を埋められて、 直青君が俺を咎めないからでしょう なのに俺の一番大事なものを否定した 神さま。嫌だ、見捨てられたくなんてなかった 存在はしてる──でも知りはしない。 理解は出来る──だけど実感がない。 桜花 ──大丈夫。散花すらめぐる季節のひとつだ 雷恩 ──いつか。それは君のために咲かせる『蓮』 『君』はきっと世界中を愛せる。 どうかこの世界を幸せにしてあげて下さい。 (*6) 2023/11/29(Wed) 14:24:58 |
【赤】 言ト霊 羅生っ隙間、うめたい、ぜんぶ 直、青、くん……ッ、 [内側が勝手に震えて、神経回路が灼きつきそう。 気持ちが、いい。 失われてく水分をその唇から奪い取りたい。 渦巻いてる、苦い甘さを吐き出したいのに これはなんていえばいい? 罰ゲームの様な身体機能。『快楽』さえ知らなければ人類は堕落をしなかったんじゃないかな。欲望を載せられ見合う誘惑を撒き散らすなんてなんて惨たらしい世界なんだろう。 全部、おしえてよ、口にして、 僕はおまえのために生きるんだから 君も俺のために、生きるよね?]* (*8) 2023/11/29(Wed) 14:33:08 |
【赤】 言ト霊 羅生[──この施設って誰が掃除してるのかな。 仮の部屋主が不在となったこの部屋から一歩外に出て、僕は点々と描かれるピンクの液体を見つける。そしてそれを、追いました。 脳とか胎児とか脳髄だとかを映えさせるためなのかなってくらい清潔なこの場所の扉と扉のあいだは間隔が広くて。ああ、大きな施設なんだなぁなんていまさら気づく。なつかしい記憶のなかの白さと重ねて游ぐ。 床に咲いていた桃色は、大きな硝子扉の中へ続いていった。 ああ、ここは。] ─ 『paradis』 ─ ……リヒトーヴさんの、庭 (*63) 2023/11/30(Thu) 22:03:19 |
【赤】 言ト霊 羅生『 しかし、誤った論理を入力されたり、 命令が翻されることは、決して珍しい話ではありません 故に、己はあれを裏切りとは見ていない……筈です 裏切られたと、己は、まだ…… 』 (*64) 2023/11/30(Thu) 22:05:25 |
【赤】 言ト霊 羅生[ふと再生される音声は霞みがかりながらも煌めきを発してる。 フローライトからアズライトへのグラデーションを瞼に再生していたら、景色は春の優しげなミントグリーンから真っ青な── 突き刺さる『夏』の庭へと変貌を遂げていた。 むせ返る目映さに目を細めて採光を弱めると、一段気温が下がる場所がある。その一帯から、朝露を思わせるような匂いが満ちてく。] …………ああ、── 『蓮』 だ…… [白や桃といった蓮が浮かぶ水面に近づく。 ──見事、だね、って口にして。 この池は、汚れても穢れてもいないみたい。 水面を覗き込む。無い片眼に光るライムグリーンの硝子石が、 夏を反射して網膜を射した。] (*65) 2023/11/30(Thu) 22:09:35 |
【赤】 言ト霊 羅生[この硝子石を。 押し込んでも引き千切っても『僕ら』は咲く。 指で、つ、と其れをなぞれば、冷たい。 引っ張って、みる。 ──およそ外れそうにはなかった。] ……ふふ。 あは、は、? [ひとしきり玩んで、かくり、と全身からちからが抜けた。膝を着く衝撃に髪が揺れる。力なく膝に投げ出される指先は爪が、割れていた。 そうなんだ? と、思う。 ああ。僕は僕を なんにも知らないんだ。] (*67) 2023/11/30(Thu) 22:12:01 |
【赤】 言ト霊 羅生『己に存在意義が与えられている事には、感謝しています 無駄な思考も事象もひとつもないと、そう在れる事を 『幸福』と云うのだと俺は、そう理解しています』 (*68) 2023/11/30(Thu) 22:14:59 |
【赤】 言ト霊 羅生『 ──己の存在や行動に意義が生じている限り、 すべての"己"と言う存在には常に価値が存在している。 ……己も、そう思います。 それは確かに己らの『幸福』の形であると 』 (*70) 2023/11/30(Thu) 22:17:28 |
【赤】 言ト霊 羅生『 どのような姿形でも構いませんが 強いて言うば、強かな種であると有難いですね 楽しみにしています。あなたに再会する日を 』 (*72) 2023/11/30(Thu) 22:20:35 |
【赤】 言ト霊 羅生ひたあお、 くん、 直青君──…………、 [僕の神さま、『幸福』の形。 僕のなまえに意味なんてない。ただそこに在るだけの。それは完璧だったんです。それで完璧だったんです。僕の座標だったんだ。 ああ、『神』よ。僕はあなたのものでも────おまえは決して僕だけのものにはならないんだろ ついに喉が絞まる。この手で絞めた。叫ばない様に。 どうして、どうしてどうしてどうして??僕だけが奪われて喪ってどうして君は何ひとつ損なわれない。愛って、愛ってなんですか。与えることじゃないんですか。与えることじゃないんですか? 苦しい。苦しいよ見返りを求めずに捧げるだけの命でもこの苦しみこそが『生きること』だって君がいうなら僕は僕は、ぼくは─────……!!!] (*73) 2023/11/30(Thu) 22:24:44 |
【赤】 言ト霊 羅生苦しい『生』などは、ありませんよ。 もし『生きること』を苦しく思うのなら、 それはキミに『罪が在る』からだね。 悪魔とは、人類の不従順を魅力的に語る。 けれどそれはすべて偽りでまやかしの、 ────“ 掬い ”です 覚えておいください。 僕はいつでも、キミのなかにいます。 さぁ、言ってごらん…………キミの『名前』は? (*75) 2023/11/30(Thu) 22:33:45 |
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