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【人】 仮面の役者 フランドル「へえ」 かつん、金属製の踵を鳴らして掲示板の前に立つ。 「──よそ者は何処でも煙たがられるらしい。 …ツケが回って来たかな、色々と。 まあいいさ、観客がそういった筋書きをお望みとあらば。 この三文役者は絞首台にだって上がるのさ」 芝居がかった調子は常よりもやや静かなもの。 けれどある種の死刑宣告を受けてなお、 役者騙りは役者を気取るらしい。 「とはいえ顔は勘弁して欲しいものだなぁ…」 (0) 2021/12/12(Sun) 21:24:23 |
フランドルは、前日連行された死霊術師の事を思い返した。顔はまずい。 (a0) 2021/12/12(Sun) 21:24:58 |
【人】 仮面の役者 フランドル「や、どう考えてもふんだくられるだけふんだくられて 『約束はしていない』なんて言われるオチだろう、それは。 どうせろくでもない目に遭わされるなら、 せめて誰ぞの手くらいは噛んでやりたいものだなぁ」 与えられるかもわからないお慈悲を乞うよりも、 多少手傷を負ってでもやり返してやりたい質らしい。 政府の者に聞かれていれば自身の首を絞めそうな発言と共に 死霊術師の言に大仰に肩を竦めて見せた。 「まあ、"たまたま目に付いた"んだろう。 嫌疑を掛けられる理由なんて、大抵はそんなものさ。 しかしどうにもこの街の人間は 人の顔を狙うのが好きらしいからなぁ…」 この役者、よくよく様子を見ていた者ならば つい先日も顔に真新しい傷を拵えていたと知っているはず。 やっぱり顔は無事では済まないかも。 (3) 2021/12/12(Sun) 21:49:28 |
【人】 仮面の役者 フランドル「 馬鹿な事をしたよ、お前は 」ぽつり、呟いたのは誰に対してか。 この場に居る誰かに宛てたものとも限らないけれど。 そして、それが誰かに拾われるとも限らない。 「──『不幸せなのは我々だけではないようだ。 この世界という広大な劇場は、我々が演じている場面より もっと悲惨な見世物を見せてくれる。』」 「願わくば、カーテンコールは笑顔で迎えられるよう。 哀れな役者は、次の場面に期待するとしよう」 長台詞の後に、かつん、金属製の踵を一つ鳴らして。 役者騙りは一度部屋へと戻って行った。 (6) 2021/12/12(Sun) 22:58:42 |
フランドルは、悲劇のままで終わるつもりは無い。 (a5) 2021/12/12(Sun) 23:03:41 |
【人】 仮面の役者 フランドル>>+5 三日目 アイシャ 貴方が花を受け取ったなら、 こちらもカーテシーに応えるように恭しく一礼をして。 「……私の生き方、か。 期待に応えられるよう努力はするが、さて…」 顔を上げて呟いたのは、何とも曖昧な言葉だったけれど。 貴方から受け取った花を確かに携えて、 そうしてその日は部屋へと戻って行ったはず。 ──黄色のラナンキュラス。 それが持つ意味も、それそのものも。 "影"を名乗るこの役者には、少々眩しすぎるものだとしても。 今はまだ、私物の少ない役者騙りの部屋に。 この日、捨てられないものが一つ増えたんだろう。 それはきっと、確かな事。 (11) 2021/12/13(Mon) 9:58:01 |
【赤】 仮面の役者 フランドル「さて、随分遅くなってしまったが… この分ならホドも上手くやったと見て良いな」 「問題は、次だ。 俺は未だ取り立てて吊るし上げるべき輩を見付けてはいない。 身動きも…正直なところ、取りづらいな、これじゃ。 だから任せきりにはなるが、 あんた達が出ると言うなら任せる。 とはいえ行けと言われれば従うまで。それくらいだ」 (*0) 2021/12/13(Mon) 10:13:36 |
フランドルは、貴方の剣だ。 (a22) 2021/12/14(Tue) 6:51:07 |
フランドルは、どつかれた所は地味に痛むし寒気はするし。 (a32) 2021/12/14(Tue) 22:50:53 |
【赤】 仮面の役者 フランドル「……随分、…いや… …俺は現状無理に動く理由は無い。 後のことはあんた達に任せる事としよう。 任せきりにはなるが、新参者らしいと言えばらしい有り様だ」 「言うまでもないが、向こうにあんた達の事は吐かないさ こっちに構わず為すべきを為すといい。 口を噤んだところで、バレる時はバレるだろうがな…」 /* たいへんおそくなりました。 わたくしグチャグチャお嬢様、襲撃先も襲撃もお二方にお任せ致しますわ。 正直延長が無ければ終末(オワ)ってましたわ。 ギリギリでいつも生きていましてよ… (*3) 2021/12/15(Wed) 6:24:24 |
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