Y『恋人』 クリスタベルは、メモを貼った。 (a67) 2022/12/15(Thu) 23:18:53 |
【人】 T『魔術師』 シン―― 誕生日会翌日 ―― [ 昨日は楽しかったね! そんなふわふわした雰囲気がまだ残る朝だった。 クロくんの作った飾り、ちょっと残しておこうよ! とか言って、広間の壁の一角に、 まだ貼られたまんまだったかもしれない。 ――だけどそんな雰囲気は、じわじわと漂ってくる 張り詰めた空気に塗り替えられていく。] え……? [ 職員の人――昔からここにいるその人が、 平静を装いながら言ったことに、ぼくは目を瞬かせた。 たぶん上手く対応は出来てなかった。 笑顔も半分落として、惹かれるように玄関ホールの方へ。] (426) 2022/12/15(Thu) 23:22:56 |
【人】 T『魔術師』 シン……ヴェル、兄、さん、 [ その姿は正しく、ぼくの大好きなヴェルト兄さん、 その人だった。 7年前、突然居なくなってしまったヴェル兄さん。 誰に何も言ってくれなかった。……ぼくにだって ぼくにとってヴェル兄さんは、 物心付いたときからそこにいた人だ。 もう手を引くことはなくなっていたとしても、 突然いなくなってしまったヴェル兄さんに、 欠けてしまったぼくの世界の大切なピースに、 流石に心にぽかっと穴が空いた気持ちがしていた。 だけど表向きは、笑顔のぼくのままだったと思うよ。 ……フォル兄さんやシャル姉さんやタナトスの前では、 ちょっと凹んでたぼくを見せてたかもしれないけど。 「どこ行ってたの?」と、声を掛けたかった。 ぼくはヴェル兄さんのこと、 生きてるって信じられてはいなかった。 周りの職員さんたちが「死んだ」と口にするなら、 そういうものだと、どこか諦めていた。 だけどまた会えたなら――そんな嬉しいことってないね。] (427) 2022/12/15(Thu) 23:23:43 |
XII『吊された男』 ユグは、メモを貼った。 (a68) 2022/12/15(Thu) 23:24:45 |
【人】 T『魔術師』 シンう、え、…………? [ 自分のものではない、だけど強すぎる感情に、 呑まれていく。 頭が、心臓が、気持ち悪いぐらいに痛くなる。 この感覚は知っている。 嫌というほど隣り合わせにあるものだ。 ぼくの中にいる『魔術師』が叫ぶ。 この人は我らの『神』であるのだと。] (429) 2022/12/15(Thu) 23:25:00 |
【人】 T『魔術師』 シン…………誰、? ヴェル兄さん、は、……? [ ただ、そう言えたのは間違いなくぼくだ。 理解しているのはぼくじゃない、 知っているのはぼくじゃない、よ。 ヴェル兄さんの顔して、そんなことを言わないで。 だけどぼくの小さな抵抗は特に何になることもなく、 『誰か』は話を続ける。 ぼくらに愛してると言いながら、 ぼくらに無茶な選択を迫ってくる。] (430) 2022/12/15(Thu) 23:25:29 |
【人】 T『魔術師』 シン[ ただ、それが数年経って、 7年前、ヴェル兄さんが出ていく前に もう一度聞かれていたなら、] ……もしかしたら外の世界は、ぼくが思ってるよりも、 みんなには辛いものなのかもしれないね ……なんとか、出来ないかな? [ 洋館にもだんだんと人が増え始めていた頃だった。 証持ちが世界にとってどんなものなのかと、 だんだんと分かり始めてきていた。 その頃からぼくは、世界というものが もう少し良いものにならないかと、 時々考えるようになった。 ……だけどね、滅べばいい、なんて、 ]考えたことなかったな。 崩壊させる必要なんて、ないんじゃないかな……? (433) 2022/12/15(Thu) 23:27:07 |
【人】 T『魔術師』 シン[ みんなには、笑っていてほしいよ。 ]でもみんなが外の世界で幸せなら、 ここには居なくなってしまうの? みんなには会えなかったの? 世界の在り方を考えるとき、 ぼくはいつだって他人事だった。 世界が辛いのはみんなで。 世界が優しくなって欲しいのはみんなに対してで。 "外の世界"にぼくは最初からいないんだから。 外の世界に対しての興味や、憧れみたいなものは、 昔はあった。 外の世界の話を聞いたりするのも好きだったし、 見たことない景色を夢想したことはある。 だけど、いつからだろうね? 外の世界はぼくにとって、どうでもいいものになっていた。 ――ぼくには、この小さな世界があれば、それで良かった。 じゃあ別に、世界なんて滅びても良いんじゃない? みんなと一緒にいられるのなら、それでもいいんじゃない? ……そう考えるのは、いけないことだね! (434) 2022/12/15(Thu) 23:28:51 |
【人】 T『魔術師』 シン[ ぼくはヴェル兄さんみたいに、 カルクくんを叱ることはなくて>>0:614、 ヴェル兄さんが叱るなら、 ぼくはカルクくんには普通に接していた。 ヴェル兄さんが出て行ってしまってからも、 その役目を引き受けることはなかったかな。 きみはあの頃から叱るようなことをすることは なくなったから。 ぼくは祈祷室に行くことは少なかった。 これはフォル兄さんの売店のお手伝いもそうだけど、 そこを自分の居場所と決めて、 そこに人が来るようになるなら、 そこに居るのはぼくじゃなくていいと思うんだよね。 もちろん避けてるってことはないから、 時々行くことはあるけど! 立派にお兄さんをするようになったきみのこと、 ぼくは、いいことだな、って、思ってるんだよ。 だから、今も、そのままの日常のきみで、 居てくれたらいいのに。 *] (437) 2022/12/15(Thu) 23:31:51 |
T『魔術師』 シンは、メモを貼った。 (a69) 2022/12/15(Thu) 23:34:37 |
【人】 ]]『審判』 チェレスタ[いつかの、洋館での出来事。 たとえば、『世界』の証持ちたる男性と、 一度だけ言葉を交わしたことがあった。>>328 「“世界”についてどう思う?」という問いに対して、実に素朴に、] そんなこと考えてるんだ。すごいなあ。 私いつも、うまく歌うにはどうしたらいいか、 ……ってことばっかり考えてるからね! [そう答えた。返答を聞いた男性は穏やかな表情のままでいた。 彼も歌が好きならば良いと思ったが、 それを直接言葉にして伝える機会は、ついぞ訪れることはなかった] (438) 2022/12/15(Thu) 23:37:16 |
【人】 ]]『審判』 チェレスタ[たとえば、 出会い頭に歌が上手いのか訊ねられたことがあった。>>0:531 すっかり気をよくして良い笑顔で「けっこう上手い」と答えた。 その人――『悪魔』の青年は歌を聞きたがったものだから、 チェレスタ的に当然の思考の流れとして、 「歌が好きなの?」と訊ねはした。 彼の前で歌う暇>>0:531を見つけることは、わりと難しくなかった。 といっても、これは、チェレスタが洋館に住み始めてからの主観だけど。 ただまあ、彼の、他に好きなものについては、どれだけ知ることができただろうか] (439) 2022/12/15(Thu) 23:38:27 |
【人】 U『女教皇』 キュリア[強い言葉に倒れそうになりながら >>236 思い出したのは、いつもみんなに……わたくしのことも気にかけて声をかけてくださる男性のことでございました。] 助けてもらおうかしら。 けど、ご迷惑かしら。 ああ、とりあえず、頭に空気を回さなきゃ。 [ひとりごちながら吐き気を抑えて小さく口を開けゆっくりとまずは肺の中の二酸化炭素を外へ。 ショックをうけた衝撃や謎の不安も一緒に体外に出せたら少しは楽になるのでしょうか。] (440) 2022/12/15(Thu) 23:39:03 |
【人】 U『女教皇』 キュリア[数回ゆっくりと細く深呼吸をしてみると身体に酸素が回ったのか少しだけ呼吸が楽になりました。 倒れてしまう前に部屋に戻ろうとしつつ、彼の姿を見かけて忙しそうでなかったら声をかけているかもしれません。] ……シン。 …………あの、 …………………今のこと >>11 びっくりしすぎちゃって。 えっと、だからその、話しながら頭を整理したいのだけど……もしよかったら部屋でお茶しませんか? [なにかと気にかけてくれるし話すことも多かった彼から"自分じゃない人の意見"を聞きたかった。]** (441) 2022/12/15(Thu) 23:39:21 |
【人】 ]]『審判』 チェレスタ[たとえば、『正義』の青年が、子守唄を小さく歌っているのに合わせて、 その独特の節を、すんなり真似て歌ったことがあった。>>0:605 ……島群にルーツを持つ歌をうたったことなら他にもあった。 売店で売られていたしゃぼん玉>>0:39を吹いているうちに思い出した、 しゃぼん玉にまつわる歌とか、他のやつとか。 ただ、明確に誰かと合わせようと思って口ずさんだのはこれが初めてだったかな] …………私が生まれたのは、ええと、 北東のどっからしいよ。 [故郷のことはもとより親の顔も覚えていないから、 故郷のことを訊かれれば歯切れの悪い答えになってしまう。 その後、己が島群の歌を知っているのは、 島群出身の人に教えてもらったからだと説明した] (442) 2022/12/15(Thu) 23:44:21 |
【人】 ]]『審判』 チェレスタ……あの辺り、行ったことないんだよね。 歌は色々知ってるくせに。 [旅芸人の一座のルーツは確かに島群にあるが、 そもそもの始まりは、故郷を追われた形だったと小耳に挟んではいる。 だから彼らは、島群には極力近付かないのだ] ねえ、島ってどんなところなんだろうね。 狭くないのかな。……ああでも、洋館よりはずっと広いか。 [チェレスタにも知らない場所はあった。 そこに思いを馳せていただけの物言いは、 故郷に帰れない青年にはどう映っていたのだろうか] (443) 2022/12/15(Thu) 23:45:45 |
【人】 U『女教皇』 キュリア--過去回想・売店-- ["証持ちの子供にすら気をかけてあげられる" という世間体とやらのおかげで、 洋館に移動する当日のわたくしには生活に困らない程度の資金とお金を入れるための小さな袋とさらにその袋を肩に掛けて置くための長い紐が付いた蓋付きの袋が与えられておりました。 わたくしは運がいいことにそれらは過去に読んだ物語に登場していたから知っていました。 たしかその資金はエム、お金を入れるための袋はオレット、エムを入れたオレットを入れて肩からかける袋はボケット。 ……正解している気がしません。なぜかしら。 物語の本をもう一度読み返さなければ。 館についてどれくらい経ってからだったかは定かはないのですが、 ある日「初めてのお買い物」に挑戦いたしました。 理由はなんだったかしら? ……ああ、そうだ。ドアに引っ掛けてしまって上着の裾が切れてしまったから繕おうとして、けど上着の色にあう糸がなかったから、それを探しに売店まで行ったのでした。 その時に、なぜか懐かしさと悲しさを思い出して胸がチクリと痛んだのです。 そのおんなのこはわたしと入れ替わりに売店に入って参りました。 すれ違った瞬間に香った草花の香りが何かを呼び起こさせたのか、その後に話す声を聞いて何かを感じたのか。 詳しく説明できる状態ではないくらいに心臓が激しく……バクバク?どきどき?高鳴っておりました。]** (444) 2022/12/15(Thu) 23:45:48 |
U『女教皇』 キュリアは、メモを貼った。 (a70) 2022/12/15(Thu) 23:47:57 |
【人】 ]]『審判』 チェレスタ[チェレスタの過去は確かに色々あったが、 かといって、己を不幸だと思っているわけではない。 なぜなら、歌があるからだ。 歌があれば痛みを消せる。 歌があれば新たなつながりを生み出せる、 それに歌がある限り生み出されたつながりは消えない。 神様がくれた贈り物なんかよりもよっぽど強い、存在証明の手段。 ―――それが歌だってことにしたかった。 だが、歌があってもどうやら世界は、 『箱庭の神』にとってはいらないものらしい。 身勝手な神様に対しては、『審判』の身勝手な怒りが内側で炸裂しているのだけれど、 それを除いたうえで、チェレスタの中にあるものといえば――] (445) 2022/12/15(Thu) 23:48:43 |
【人】 IX『隠者』 アリア[ ほんの少し遡って、先程のこと。 私にそれを聞かせてくれたのは、 シンだったか、それともフォルだったか、他の誰かか。 誰ぞの話でしか聞いたことがなかった 『世界』の証持ちが現れた…らしい。 教義的には一大事に違いないな、と 只ならぬ様子の職員たちを目にしつつ 指示された通りに玄関ホールへと向かう。 ひとつ屋根の下に住んでいても全員が集う機会なんて、 直近こそ昨日だけれど、普段はなかなかない。 ある種壮観…と思った、その時はまだどこか俯瞰だった。 それが喋りだすまでは。>>6 ] (446) 2022/12/15(Thu) 23:49:19 |
【人】 IX『隠者』 アリア[ ああ、もう、うんざりだ。 裡に湧いた感情が魂の叫びであることはわかった。>>7 彼 は―― そう、彼なのだと思う。 記録にはほぼ残っていないけれど、私はそう感じている。 『隠者』はどうやら、それを心底恨んでいたらしい。 愛したものを奪った不完全な世界。 誰のことも咎めることも出来ず、戒めることも出来ず、 作っておきながら管理もできずに崩壊させたカミサマ。 勝手なことばかり。…勝手なことばかりだ。 それを「愛」だとか宣うことが何より許し難い。 うん、そこについては「私」も同感するほかない (447) 2022/12/15(Thu) 23:50:44 |
【人】 IX『隠者』 アリア[ ……瞳はまずシトラの姿を探した。当たり前に。 けれど――今ばかりは、その傍にいてはならないと そう思ってしまったからああなった。 私には帰る故郷も残してきた家族もありはしない。 世界がどうなったって、たぶんきっとどうでもいい。 けれど彼女は、そうじゃない。 私では、あの子の選択のためになることを言えない。 ] (448) 2022/12/15(Thu) 23:50:59 |
【人】 IX『隠者』 アリア[ 私の思考と選択とは、別物だ。 何を思い、何を感じ、何を考えても 私の答えは決まりきっていて、 おそらく 変わらない。あの子の選んだ世界。あの子の選択と運命を共にする。 ただ、それだけなのだ ] (449) 2022/12/15(Thu) 23:51:36 |
【人】 IX『隠者』 アリア[ それを話してしまうには早すぎると思った。 「シトラがしたいようにするのが一番」 「私は何があっても、そばにいるから」 そうやって、 全てを肯定することは本人のためにならない。 私は、本当は、それをわかっている。 ひとりぶんを余計に背負わせるには、 彼女の背中はまだ少し頼りなくて。 だから、どうか、叶うなら、 ここに来てから彼女が得たものの中に 彼女を導いてくれるものがあればと勝手に願った。 *] (450) 2022/12/15(Thu) 23:52:17 |
【人】 ][『月』 エーリク―― 玄関ホール・シトラと ―― [ 控えめなのか、卑屈なのか。 もっと近くで彼女のことを見ていたら どちらであるのか、判断することは出来たのだろうか。 ――これまで、彼女がまた他の住人たちが どういう扱いを受けてきただとか、それは 想像の範疇でしかないが、少なくとも 彼女の立ち振舞や仕草などから、察せる部分は 察していたと思う。 もっとも彼女に限らず、 聞かせてくれるなら聞いていたし、 知りたいと請われたらならかいつまんで 話していたこととは思う。 ゆっくりと、静かに喋るシトラのことは 自分なりには好ましく思っていた。 それがただしく、伝わっているとは思わないけど。 ] (451) 2022/12/15(Thu) 23:53:51 |
【人】 ][『月』 エーリク[ ただ、もう既に自分の意見が固まっているもの、 笑い出すもの、真剣そうに考えると口にするものが いるなかで、自分と表向きは同じように 呆然として言葉を失うシトラがいてくれたことで 芽生えたちっぽけで矮小な仲間意識というやつが このときばかりはありがたく、正常に発揮されていたと思う。 これまでもわざわざ君を探すことは なかったとしても、そこに君が居たなら 迷いながらも袖を引き、僅かな時間を 過ごすことはあった。 ふるりと首を横に振って>>378 彼女はやはり、静かに、ゆっくりと喋りだした。 じっとシトラ>>380の目を見つめていたが やがて視線は雨粒が落ちるように、 すとんと下へ落ちる。 ] (452) 2022/12/15(Thu) 23:54:32 |
【人】 ][『月』 エーリク 考える、とは別に 感じるものは、ある。あった。 心がどこか、僕の知らないところに 飛んでいってしまっているみたいに、 僕をおざなりにしたままで、 彼の膝下に、すり寄りたい、と思いながら 同時に、 不愉快でもある。 ……説明が難しいな。 考えなければいけないことは分かっている だけど、そうして出した答えが 本当に僕のこころなのか、 今は分からない。 [ そう、とも。ちがう、とも言わなかったけれど 紛れもない本音ではあったんだ。 ] (453) 2022/12/15(Thu) 23:54:59 |
【人】 ][『月』 エーリク[ どこか納得もしている。 どこかで反発もしている。 魂の記憶に振り回されるなんて 馬鹿げてると思いながらも、 泣き縋りたくなった理由も、 恐ろしくて近寄ることが出来ない理由も、 説明なんざ出来やしない。 友人の顔を出来るように成りたい それなら、少しは説明もつくというのに。 ] (454) 2022/12/15(Thu) 23:55:30 |
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