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【赤】 商人 J[ やがて、迫り上がる射精感に男は抗わず。] 私の子を産みますか? ジャンヌ・アンペール……貴方が、私の子を。 [ 高まる悦に合わせて激しく女を責め立てて、快感が頂きに達すると共に女の中へ精を解き放った。]* (*106) 2022/03/24(Thu) 13:46:05 |
【赤】 旅人 J[穿つ矛と、自分の身体だけが熱い。 心だって自分ばかり燃え上がらせている。 切なく苦しいが、それでも良いのだ。 貴方が邪魔だと言って捨てるその日まで いいえ、捨てられたあとも 貴方の妻として在り続け裏切ることはない。 手に入れてすぐ手放す商品のひとつでも 売り払うとき少しだけ惜しくなるような ほんの少しの愛着でも抱いて貰えたなら。 そんな奇跡を願っている。 この広い大陸。 狙いの品を手に入れていた貴方に 出逢えた奇跡があるのだから。 儚い夢を抱くことは許されても良いんじゃないかなぁ……。] (*107) 2022/03/24(Thu) 14:18:30 |
【赤】 旅人 J[貴方が問う。 身体はそれを望んでいる。 心も、概ねそうだ。一点の懸念事項を除いて。 足を持ち上げる手を包むように自らの手を重ねた。] あ、貴方が……っ 嫌でないなら……っ 私がそうしても、良いのな、らぁ……〜〜っ!! [いちばん奥に熱い迸りを感じた。 内側が一際強く締め付けて、収縮し、 一滴たりとも逃さぬとばかりに子種汁を搾り取る。 はあはあと上がった息を整えるまで、少しかかりそうだった。*] (*108) 2022/03/24(Thu) 14:18:46 |
【赤】 商人 J[ ありったけの子種を女の中に撒いた。 それこそ子ができるとしてもおかしくない程に。 滾りを引き抜けば精と蜜と血が女の中から漏れ出てきた。 自分のモノも同じもので塗れている。] 綺麗になさい。 [ 声も肌も冷たいまま。 ただ雄だけは混ざり合うものに塗れたまま、その滾りを鎮めてはいない。] (*109) 2022/03/24(Thu) 16:33:13 |
【赤】 商人 J[ 男は思案する。 権利を主張するのは簡単だ。 アンペールの地の返還を求めることも。 だが、本当にそれを手にするのは至極難しい。 ひとりの魔術師を相手にするのは、ひとつの軍隊と戦争するのと同じことなのだから。 だが、男は考える。 借りは返さなければならない≠ニ。 ジャンヌを妻に迎えれば大義名分は立つ。 アンペールの仇でも、領地の奪還でなんでも。 兵を雇い入れ、戦争を仕掛けたところで咎められることはないだろう。] (*110) 2022/03/24(Thu) 16:33:35 |
【赤】 商人 J[ そして、何よりも。] 私のもの手を出したことを、後悔させましょう。 [ 戦争に勝つ鍵はただひとつ。 ジャンヌ・アンペール、女の持つ特異性だ。 魔女としてのその力を活かせるかどうかが、あの魔術師に勝てるかどうかの鍵となる。] (*111) 2022/03/24(Thu) 16:33:57 |
【赤】 商人 J後ろを向きなさい。 [ 掃除が終われば壁を向いて後ろ向きになるよう命じる。 そうしてら尻がこちらを向いたのなら、男のモノは再び女の中へと侵入を果たす。] たっぷりと可愛がってあげますよ。 [ 売り物にはしない、この女は手元に置く。 ならば、その身を堕としてしまうのが一番だから。 女を犯す男の動きは、強く激しく荒々しいものだった。]* (*112) 2022/03/24(Thu) 16:34:20 |
【赤】 旅人 J[後ろから彼の熱が入ってくれば こんな体勢でも行えるのだと知った。 思い込みの激しく敏感な身体を持つ女は 扱いやすいものだろう。] ジュダス様ぁ……、ジュダス様ぁ…… [股を濡らし滑りやすくし、男を受け入れる。 決して想いの届かぬ男の名を甘えるように呼ぶ。 どんなに行為が激しさを増そうとそれは変わらなかった。] (*114) 2022/03/24(Thu) 17:42:10 |
【人】 旅人 J[前髪は短くし両目を出した。 幼さの残る二つ結びをやめ、 三つ編みハーフアップで髪を結った。 そうしてアイスブルーのドレスに身を包んだ女は 群衆の中心で両手を祈りの形に組み 暫く閉じていた目を開けた。] 共に戦ってくれること感謝します どうか勝利をあの人の手に [雇い集ってくれた兵士たちに加護を分け与える。 領地をただ踏めば兵力はそのまま奪われてしまう故 そうならぬよう全軍に対魔力を付与するのが ここ数日のつとめだった。 ジュダスの元で増した魔女の力。 彼の為になら使う事を女は厭わない。] (17) 2022/03/24(Thu) 18:54:09 |
【人】 旅人 J[だが少しふらりとしてしまう。 本来他者に与えていいものではないのだろう。 頭を振り、寝室に向かう。 泣いていないといいけれど。 戦地に連れて行くわけにはいかぬか弱き生命。] ああ、いい子。貴方は本当にいい子ね。 ……もう寝ちゃった。 [灰にも銀にも見える髪が僅かに生えてきたかわいい子。 乳を飲みげっぷを出しすぐ眠りに戻る我が子を 優しい眼差しで見つめていた。*] (18) 2022/03/24(Thu) 18:54:56 |
【赤】 商人 J[ そうして、男は女を夜が明けるまで抱いた。 途中から石室を出て、自室へ連れて行って、また犯した。 何度も犯し、口も後孔も使った。 女が気を飛ばしたのなら、その度に呼び起こした。] ………… [ そして今は気怠さに身を委ねている。] 私のことが知りたいと言っていましたね。 [ 男は徐に声を掛けた。 今更、何を言おうというのか、自身の気紛れに少し呆れていた。] (*116) 2022/03/24(Thu) 21:26:22 |
【赤】 商人 J[ 自分の過去を知る者はいない。 調べても、辿り着けないのだ。 生まれ落ちたことが間違いだった。 そうとしか思えない。 だが、そんな運命も自らの力で切り開いた。 その自負はある。 それでも過去は過去だ。 消し去ることも、忘れることもできない。] (*117) 2022/03/24(Thu) 21:26:46 |
【赤】 商人 J知りたいですか? 知らなければよかった。 そういうものは確かにあるのです。 それが私の過去。 [ 忌まわしい運命。 断ち切ったはずの運命は姿を見せなくなっただけで、常に隣にあったのた。] 知りたいですか? [ 本当に?と男は更に年を押す。 まるで自分を嘲笑うかのような表情で、男は女に問いかけた。]* (*118) 2022/03/24(Thu) 21:27:09 |
【赤】 旅人 J[場所を変え、体位を変え。 数えきれないほど嬌声を上げ 意識を何度も飛ばしたが 擦れた膣も枯れた喉も一時の眠りが癒した。 彼との性交はまるで獅子のそれのようだった。] ……! [教えてくれた以上のことは もう聞かせてくれないのだと思っていた。 自分の願いを彼は覚えてくれていたのだ。] (*119) 2022/03/24(Thu) 22:00:38 |
【赤】 旅人 J[シーツに包まる身体を寄せる。 知らなければよかったと言うのは 彼がその事実に傷付けられたということ。] ……。 私は聴きたいわ、貴方のこと でも、苦しい思いはして欲しくない…… 聴かせてくれるなら、お願いするけど ……辛くなったら途中で辞めてもいいわ [その顔が哀しげに見えたから、手を重ねようとする。 彼が自分のことを少しも好きでないのは知っているから そうされるのが嫌なようならやめておくけれど。 何を聴いても貴方から離れられる気はしないの。*] (*120) 2022/03/24(Thu) 22:01:41 |
【赤】 商人 J私は落とし子です。 [ 父なき子、私生児。 言い方は幾つもあるが、つまりは父が愛人に産ませた子。] 母は愛人では無く、娼婦でしたが。 母は私を産み落とすと、この両目を潰しました。 呪われた目。 力を宿すと知っていたのでしょう。 父はそういう血筋の人間だった。 [ だが、自分の父が何者なのかを知ったのはずっとあとのこと。] (*121) 2022/03/24(Thu) 22:25:04 |
【赤】 商人 J特に珍しいと話ではありません。 父は私の存在も知らないでしょう。 もう、死にましたし。 [ 過去は変えられない。 ただ過ぎ去った時間にある事実でしかない。 そんなものを辛く思うような感性は持ち合わせていない。] 生きることは苦痛でしたよ。 その日、そして次の日を生きられるかわからない毎日。 私はそれを生き延びた。 [ 己れの才覚と、そして運によって生かされた。] (*122) 2022/03/24(Thu) 22:25:22 |
【赤】 商人 J目が見えないのは不便でしたが、 最初からなので不便とも思いませんでした。 何年か前にこれ≠ノ出会いました。 [ 常に付けている黒い眼鏡。 遠視≠フ魔術がかけられていて、効果範囲内なら自由に視界を飛ばすことができる。] 今、私は貴方を上から見下ろしています。 そして今は正面から。 [ 便利でしょう?と男は笑う。] (*123) 2022/03/24(Thu) 22:25:37 |
【赤】 商人 Jこれによって視覚を得た私は、 本来の力を取り戻しました。 母に潰されたはずの呪われた目を。 [ それは幻惑の類を寄せ付けない邪眼。 その気になれば、幻惑の魔術に囚われないどころか、魔術そのものを打ち破ることもできる。] (*124) 2022/03/24(Thu) 22:25:57 |
【赤】 商人 J似ているでしょう? 貴方の目と。 [ 男はナイフを手に取ると、おもむろに自分の手のひらを切り裂いた。 滴り落ちる血がシーツを赤く染める。] ほら、わかりますか? [ 男が一度強く手を握り、そして開いた時、そこにはあるはずの傷がなかった。] (*125) 2022/03/24(Thu) 22:26:11 |
【赤】 旅人 J[聞かされる過酷な境遇に胸を痛め 突然手をナイフで切った時には小さく悲鳴を上げた。 そうして聞かされた事実。] …………………………。 [私は暫く、言葉を失って。] (*127) 2022/03/24(Thu) 23:01:05 |
【赤】 旅人 J[生きることは苦痛だったと。 そんな人生を歩まなければならなかった原因は 父の不貞、無責任な行動にある。 そしてアンペールの罪は自らの罪、だから謝罪した。] 御免なさい。 [これは私のこと。] (*129) 2022/03/24(Thu) 23:01:17 |
【赤】 旅人 J[許されぬ想いと知っても 私は私を変えられなかった。その謝罪。] ……愛してるわ、兄さん [そう言って押し倒した。 気怠げだったのに悪いとは思うけど、 幾らか寝て体力のある私には敵わないだろう。] (*130) 2022/03/24(Thu) 23:01:34 |
【赤】 旅人 J[好きになった人が半分血の繋がった兄だったなんて。 兄はどういう気持ちで妹の想いを聞き どういう気持ちで妹を抱いたのだろう。 私の彼への想いは損なわれるどころか より強固なものとなった。 存在すると思っていなかった兄。 誰より強くて誰より格好いい兄さん。 私だけの特別なひと。 彼が苦労してる間のうのうと生きてきた私は 私が貰ってきたぶんの愛情を上乗せして より彼に尽くすと決めた。 アンペールのすべても取り返して捧げると決めた。 貴方が持つべきものだわ。 無能な私と違い、実力と運を掴み生き抜いた兄さん。] (*132) 2022/03/25(Fri) 8:08:42 |
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