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人狼物語 三日月国


45 【R18】雲を泳ぐラッコ

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【人】 二年生 小林 友



   月は、この言葉をきくと黙ってしまいました。
   なんといって答えていいか、
   わからなかったからです。
   それほど、世の中なかには、
   あざらしばかりでなく、子供をなくしたり、
   さらわれたり、殺されたり、
   そのような悲しい事件ことがらが、 
   そこここにあって、一つ一つ覚えては
   いられなかったからでした。

   ─────『月とあざらし』
            小川未明

 
(11) 2020/09/29(Tue) 8:45:00

【人】 二年生 小林 友

[然しながら人生は、ままならない事ばかり。

 ようやく手紙の相手が「アキナ」と分かって
 (ほら、確定で女子じゃん)
 相手の顔も分からないまま、本を介した
 奇妙な文通が始まった。

 アキナは本人の言う通り、
 本はあまり読まないのか
 (ちなみにこうぐしじゃなく、やしだぜ
  酷い引っ掛けだよな)
 けれど、その率直な物言いは
 俺にはない新鮮な視点で。

 叶うならば目の玉ひとつ借りて、
 彼女の目を通して世界を見たいと思うほど。]
(12) 2020/09/29(Tue) 8:45:34

【置】 二年生 小林 友



  人魚は香具師に逢わなければ幸せか、って
  聞かれたら、否だね。
  痛い手を我慢しながらロウソク書いて
  奥座敷に閉じこもったまま。
  そんな彼女を気遣う人間は
  街のどこにもいなかった。

  母親の望んだ明るく楽しい人間の街には
  最初から人魚の場所なんかなかったんだ。


 
(L0) 2020/09/29(Tue) 8:46:14
公開: 2020/09/29(Tue) 8:50:00

【人】 二年生 小林 友



  [だから、より良いものとして
    彼女の目に映りたくって。]

 
(13) 2020/09/29(Tue) 8:47:16

【置】 二年生 小林 友



  ……けどそれは物語の中の話でさ。

  こないだ彼女にフラれた時なんか
  同じバスケ部の連中がアイス奢ってくれて
  カラオケでわーっと騒いだんだ。

  悲しいことがあり過ぎて見えなくなるけど
  そう、悪い所じゃないと思うんだけどね。


 
(L1) 2020/09/29(Tue) 8:47:52
公開: 2020/09/29(Tue) 8:50:00

【人】 二年生 小林 友



  [俺は今日もまた、明るく気さくな
   “ユウ”を演じている。]*

 
(14) 2020/09/29(Tue) 8:48:42
二年生 小林 友は、メモを貼った。
(a3) 2020/09/29(Tue) 8:54:23

【独】 二年生 小林 友

/*
やらしい気配を察知<●><●>
(-14) 2020/09/29(Tue) 10:18:30

【独】 二年生 小林 友

/*
俺はまったくチアのことは分からんけど、この情熱の臨場感というか。本当にこう、ぐわぁぁあーーって感じ。牛乳だなぁ……とても牛乳の匂いがする……すき。
(-26) 2020/09/29(Tue) 22:03:08

【人】 二年生 小林 友

[花も恥じらう陰の者である俺だけど
 別に、会話自体嫌いなわけじゃない。

 道聞かれれば答えるし
 状況によっては雑談も可能。

 何が嫌かというと、相手の顔色窺うのとか、
 空気や行間を読んで
 対応しなくちゃいけないのとか。
 相手のにっこり笑顔の裏に潜むものを
 ふと頭の中に思い浮かべただけで
 俺はもう、何も言えなくなる。

 つい要らない気を使って、余計なこと言ったり
 それで結局相手を不快にさせてしまって
 嫌われたり、距離置かれたり。

 たった一言、言えば済む話なのに
 その一言のために頭を必死に働かせて……
 割に合わなすぎて、俺は話すのを辞めた。
 話し合うのを、辞めた。]
(34) 2020/09/30(Wed) 11:16:31

【人】 二年生 小林 友

[だから、アキナとの便箋越しの会話は
 久しぶりに楽しかった。

 踏み込まれても、嘘でコーティングした心は
 痛くもないし、怖くもない。
 まるで俺が本当に根っから明るい人間にでも
 なったかのような、不思議な感覚。

 誰もいない図書館で本を開く時だけ、
 自分の部屋でそっと便箋にインクを置く時だけ、
 俺は束の間、心から安らげるんだ。]
(35) 2020/09/30(Wed) 11:16:49

【人】 二年生 小林 友

[例えば、便箋の端に描かれた落書き>>28

 老いた者が生き残り、若く前途ある者が死ぬ
 無情な戦火の下に咲いた『野ばら』の暗さを
 まるで感じさせない、ばらとミツバチの絵。
 ミツバチが運んだ野ばらの花粉は、
 何処か戦火を逃れて、穏やかに咲くんじゃないか
 ……なんて、ちょっと希望が見えそうな。

 目を眇めて針先を見つめるおばあさん。
 ここから眼鏡をかけたことで
 思いもよらない世界に巡り合うんだと思うと
 なんだか、ちょっと微笑ましい。

 目玉は勿論借りられないけれど
 イラストを通して、アキナの瑞々しい感性が
 俺の中流れ込んでくる気がして。]
(36) 2020/09/30(Wed) 11:17:06

【人】 二年生 小林 友

[香具師、の読み間違えのせいで
 人魚が線香持った輩に連れていかれる図は
 流石に理解するまで時間がかかったけど。

 ……月の下、ラッコが太鼓を叩くのは
 さらに時間がかかったけれど!

 でもそんな彼女の眼を通した世界を
 読み解く時間は、全然、嫌いじゃなくって。]
(37) 2020/09/30(Wed) 11:17:21

【置】 二年生 小林 友




  「そらフラれるわ」て。
  何したんだ一体……。



(L3) 2020/09/30(Wed) 11:18:10
公開: 2020/09/30(Wed) 11:20:00

【秘】 二年生 小林 友 → HNアキナ 本名は 早乙女 菜月




  俺なら、絶対離さないのに。



(-44) 2020/09/30(Wed) 11:19:31

【墓】 二年生 小林 友


[逢ったこともないくせに、
 彼女の一部を共有させてもらっているだけのくせに、
 俺は彼女と手を繋いだり、キスしたり、
 もしかするとせっ…までしたかもしれない男に
 ほんの少し、勝ったつもりでいる。

 それに気付いた瞬間、恥ずかしくて、惨めで
 またこの世界から消えたくなった。]
(+1) 2020/09/30(Wed) 11:19:45

【置】 二年生 小林 友


  俺の感想で、人魚が報われるとか、
  正直、考えたこともなかったよ。

  アキナはすごいね。
  触れれば跳ね返って、切れば血が出るような
  「生きてる」って感じの感性で。
  俺には無いものだから、ちょっと羨ましいや。


(L4) 2020/09/30(Wed) 11:22:18
公開: 2020/09/30(Wed) 11:20:00

【人】 二年生 小林 友



[そう、書いてから、俺はくすりと笑みを漏らす。
 ……ホントに、人と関わって笑うことすら
 俺にとっては、本当に久しぶりのことで。

 もしかして、会って話しても
 こんな風に話せるんじゃないか、なんて
 淡い希望を持つのも、時間の問題だった。]*
(38) 2020/09/30(Wed) 11:22:32

【独】 二年生 小林 友

/*
ていうかスルーしてたけど>>29

生卵を飲む


ガストンかな
(-49) 2020/09/30(Wed) 14:12:47

【人】 二年生 小林 友



  「準備体操、二人組を作るように」


[体育教師の号令と共に、クラスメイト達は
 わらわらと相方を求めて動き始めている。
 いつもは棒立ちのこの時間、今日の俺は少し違った。]


  あ、青柳……
さん

  く、み……ない?


[待っているだけじゃダメで、
 誰かにどうにかしてもらうとかじゃなくって、
 自分で声を上げてみたのだ。

 みっともなく語尾は震えて
 目は大波に浚われたように泳ぎ
 手はみっともなく体操着の端を
 ぎゅっと握りしめていたけれど。

 振り返る青柳の切れ長な目が、
 すっと俺に注がれる。
 そうして、青柳は屈託のない笑みを浮かべて]
(39) 2020/09/30(Wed) 16:32:02

【人】 二年生 小林 友




  「あ、ごめ。
   オレ今瀧と組んだとこ。」


[俺の一世一代の勇気を振り絞った誘いは
 そのままつんのめってドブに落ちた。]
(40) 2020/09/30(Wed) 16:32:33

【人】 二年生 小林 友

[差し出した手のやり場もなく
 ただただ消え入りたくなる俺を他所に
 青柳は周りに声をかけて、半端なやつがいないかどうか
 ちゃんと俺の相方を見つけてくれた。
 流石イケメン、アフターサービスも充実ゥ!

 結局、俺は弓道部の佐々木(イケメン)と
 組むことになった。
 本当は、青柳と組んだら、聞こうと思ったんだけど。
 この学校に通う二年生の「アキナ」のこと。

 華やかな顔立ちの青柳と違って
 佐々木は力強い眉をしたイケメン。
 ハウル系と、アシタカ系。
 ……俺?さあ。]


  佐々木…クン、あのさ……


[恐々、あまり話したことのないイケメンに話しかけると
 彫りの深い目が、こちらを向いた。]
(41) 2020/09/30(Wed) 16:32:50

【人】 二年生 小林 友




  全然、授業とか、関係ないけど……
  「アキナ」って子、聞いたことあるかな……?
  二年生で、あの……
  

[逢ったことない子だから、外見も知らない。
 尻すぼみになった語尾を追って
 佐々木はしばらく沈黙していたが、やがて]


  「……オレ、あんまり女子詳しくないから」


[と、囁くような声で答えてくれた。
 別に俺も女子に詳しくなりたくて聞いてるんじゃない。

 ただ一人、会ってみたい子がいるだけで。]
(42) 2020/09/30(Wed) 16:33:14

【人】 二年生 小林 友


[青柳だったら「なんだコイバナ?!」なんて
 茶化しながらでも話を聞いてくれたかもしれないけれど
 高校二年生にしていぶし銀みたいなイケメン佐々木は
 それ以上口を開くこともなく、
 淡々と、粛々と、柔軟体操をこなしていった。

 「いっち、にー、さん、し……」と
 掛け声響くグラウンドを吹き抜けた風が、 ふさり、

 『祝 チアリーディング部 2019年度全国大会 優賞』

 の横断幕を、誇らしげに揺らして見せたのだった。]*
(43) 2020/09/30(Wed) 16:34:11

【独】 二年生 小林 友

/*
実際、この小林くんはジブリで言うところの何系なんだろう……俺は嫌だぞこんなうじうじしたアシタカ……
(-52) 2020/09/30(Wed) 18:22:05

【秘】 HNアキナ 本名は 早乙女 菜月 → 二年生 小林 友



 なのになんで、ユウ君には言えないのかな。

 
(-77) 2020/10/01(Thu) 6:10:54

【秘】 HNアキナ 本名は 早乙女 菜月 → 二年生 小林 友

[すごくなんか、無いよ。
 ぐちゃぐちゃした感情を、「報われる」なんて言葉で誤魔化しただけ。
 何度も書きなおして、ついには消してしまった、ささくれだった心>>+0。

 人魚に思いを寄せたように、私のことも見てほしい。
 頑張ったんだねって言ってほしい。
 ユウ君にそう思ってもらえるだけで、私はきっと救われる。

 その根っこはプラスの思いのはずなのに、いざ言の葉を選ぶと醜くなってしまう。
 だからおどけて、本心を隠して、伝える勇気もない癖に察してほしがって、ヒロインに嫉妬して、
 
 
こんな私、嫌い。]
(-103) 2020/10/01(Thu) 22:35:33

【人】 二年生 小林 友



  なんでも、しんとした、
  澄みわたった夜が、星たちには、
  いちばん好きなのです。
  星たちは、騒がしいことは好みませんでした。
  なぜというに、星の声は、
  それはそれはかすかなもので
  あったからであります。

  ─────『ある夜の星たちの話』
             小川 未明

 
(47) 2020/10/01(Thu) 22:50:26

【人】 二年生 小林 友

[結局「アキナ」の情報もないまま
 家に帰ってきてしまった。

 顔色を覗き込むような母親の顔から逃げるように
 自室に籠って、俺はまた本を開くだろう。

 読み慣れた本の世界に、ではなくて
 目に見えない女の子との会話に夢中。

 いっそ、ソシャゲの推しを引くために
 ウン万つぎ込んでる、とかの方が
 親も心配しなかったかもしれない。
 ……なんて、部屋の外から話しかけてくる
 か細い母さんの声を聞いて思うんだ。]
(48) 2020/10/01(Thu) 22:50:44

【人】 二年生 小林 友


  「……ねえ、リビングでお茶しようよ」

  …………。

  「あなたが好きだった、裏のケーキ屋の
   バームクーヘン、あるわよ」

  …………。

  「ねえ、友。何かあったら話した方がいいわ」

  ……何も無いよ。今、本読んでる。

  「何も無いなら、それでいいから。
   一緒に顔みてお茶飲もうよ」

  ……本、読んでるから。

  「…………そっか、ごめんね」
(49) 2020/10/01(Thu) 22:51:33

【人】 二年生 小林 友

[─────昔、小学校の頃
 俺はいじめにあっていた。

 嫌なくじ引きに当たった……みたいな
 特に深い理由もなくそれは始まった。
 朝一番の「おはよう」に誰からも返事がなくて
 それを切っ掛けに、靴が無くなり
 教科書やノートも消えた。

 友達だと思ってた人達が、
 ある日突然敵に変わる。
 何故?と問うても誰も答えない。

 それで……少しだけ、堪えてみようと思った。
 何が原因かは分からないんだから
 少し待てばまた前みたいに友達になれると思って。

 待って、待って、待って、待って、
 待って、待って、待って、待って……
 でも全部元通りになるより先に
 俺の心が折れる方が先だった。]
(50) 2020/10/01(Thu) 22:52:00