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人狼物語 三日月国


100 【身内RP】待宵館で月を待つ2【R18G】

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【秘】 夜の一族 チャンドラ → 浮遊想 テラ

「平気よ。わたしは強いの。知っていた?」

肩を竦めてわたしは笑う。
意識して、声を聞き取って、きっとそこにいるだろう方を向きながら。

本当は何ひとつ、平気ではなかった。わたしは弱かった。
平気になったのも、強くなったのも、気付かせてくれた人がいるから。

「……テラ、だけどテラではないのかしら。
 ねえ、わたしはまだ、諦めていないわ」

怖い思いはしたし、死にそうな思いもした。
あのときあなたはわたしの部屋に来て、わたしの望みを叶えようとしてくれた。

欲張りなわたしは、それが叶っただなんてまだ思わない。

わたしはまだ、あなたのことを知りたいわ


あなたは後悔するって言ったわね。
あの寒さも全部、あなたを知るために必要なことだったと言うなら、わたしは後悔なんてしない。

「あなたに、会いたかったのよ。
 これからもテラと呼んでいいかしら。
 それとも、ほかの名前が何かある?」
(-200) 2021/10/23(Sat) 1:45:03

【人】 死神 ゲイザー

館の協力者は言った。
 
『此処の主人による意向で消える客が決まる訳だが⏤⏤
 ある程度は此方の意思を汲んでくれるらしい。
 長くいる使用人曰く複数人に願われた結果消えた者もいたそうだ』

この場所で願いは無為ではない。
それを知るひとは数少ないだろうけれど。

リーパーは、どのような由縁あろうとただの殺人鬼だ。
無為の人々を殺害した、法で裁かれるべき人間である。

その前提の上で。
けれどここに法はない。それを決めるのはあなた達だ。
あなたの思うままに、夜の星に願うと良い。
(30) 2021/10/23(Sat) 1:51:02

【秘】 探偵 キエ → 逃亡者 ポルクス

「聞けば聞く程悲劇なのに食指が伸びないなァ…矢張り脚本の在る劇など美味しくないね。特に君に課せられた脚本は大人が付け足した付箋だらけだ。
 しかし、余った最後の数頁に新たな物語を書き足した其の意思は良かったよ」

頭蓋の船首がかたかたと音を立てると透明な船員達の動きが変わる。
透明な船員の1人がポルクスの手を掴み甲板へ引き上げる。その感触は間違いなくかつて其の頭を柔らかく撫でた手だった。

「さてポルクス君、風向きを教えてくれるかな。船は自ら進む事などできないからね。
 君から見て風は何方へ吹いている?」

山羊の船首キエは当然前しか見れない。背後など見える筈も無いがポルクスが指し示した方へ船は迷う事なく進んで行くだろう。
どんな景色も止まる事無く過ぎ去っていく。中にはきっと暖かい思い出だって在る筈だ。
(-201) 2021/10/23(Sat) 2:03:47

【独】 くるみ割り人形 トラヴィス


恵まれた体躯──長く伸びる手足。
どこまでも響く声。透き通る声質。

男は錆びた歯車を動かしているにも関わらず
今でも、確かに舞台人であった。

即興の街頭朗読劇。
自己評価としては、そこそこ。
体力の衰えを感じたし、腕は攣りそうに震えた場面があった。
演出として取り込んだが、言葉に詰まった部分もあった。


……君が観ていたならば、どんなダメ出しを受けただろう。
君が居ない久方ぶりの舞台は、怖かった。

けれど、ねぇ、君、
真っ直ぐな光を灯されてしまったものだから
留まっていられなかったよ、君の居ない舞台なのにね。



素直に泣けない詩人の代わりに、泣いてやろうかとも考えたが
涙は本人の為に取っておくべきだと思い直して
この宴の終わりへ、密かに思いを馳せた。
(-202) 2021/10/23(Sat) 2:10:23

【秘】 くるみ割り人形 トラヴィス → 技術指揮 シトゥラ


「シトゥ───……ッ、」

どういう意味だと問う前に唇が塞がれて、
揺れる翡翠に思考を奪われている隙に
首元に違和感──冷えた一筋が熱を含む。

「───……!?」

傷を付けられたと理解するのは、
口内に鉄錆が混ざりはじめてから。

死にたくない、と汎用的な思いが溢れてくる。背筋が凍る。
それへ簡単に身を委ねられるような勇気があれば、
そもそもこの館には来ていないのだ。

幸いにも頸動脈までは至っていないらしく
貴方が刻んだ傷は、悪戯に室内を赤く染めるばかりだった。

「待ッ、……………」

震える指で、己の首元を押さえる。
貴方を引き止める言葉すら出なかった。

「…………」

部屋を後にする貴方の背を視線で追い───これで良かったとも、思う。

貴方へ贈る言葉を、今一度考え直さなければいけないと
たった今理解したばかりだから。
(-203) 2021/10/23(Sat) 2:27:20

【人】 浮遊騒 テラ


“は〜ん?すべてを裁く神さまの目に入らなくなっちまえば、 
“死者の国に送り返されるよりかは死神にとって 
“救いになるかもしれないって? 

“そんなもの一時しのぎかもしれないねぇ。 
“それにすらならないかもしれないねぇ。 

“ くっ くっ くっ  

“いいぜぇ、乗ってやろうじゃないか詩人役様よぉ? 
“それで死神役が救われなけりゃ、お前は惨めな道化役!! 

“もしもなにかがあって、神の御許に死神が隠されて、 
“それで救われてしまったなら!! 
“それはそれで酷い出来の劇になってしまうもんだねぇ 

“ご都合主義の大団円! 
”大衆演劇としちゃあ一流とは言えないだろう。 
“勧善懲悪ッ、世間様に求められるのはそんなモノ! 
“悪者が悪い目に遭わずして心がすくものかい? 

あはは、あははは、あっはっは!!! 


 
(31) 2021/10/23(Sat) 2:34:12

【人】 浮遊想 テラ


……まぁ拙者oreテラ はそれでいいとも思うけどね。
死神が何処かに隠されてしまうよう、願って投票して差し上げようともさ 


そうして宇宙服は、パッと消えてしまいました 
(32) 2021/10/23(Sat) 2:35:32

【独】 探偵 キエ

>>2:*23 (これでアンカになってんのか?)

あのさ、私さ、リーパーに票集まったら↑の理論でリーパーを食べようと思ってたのよ

>>31

バレてますか?これ もしかして思い込みベル記と思考回路近い?

…………やって、いいか?未来のみんな そしてサラマンダー早瀬、せっかくだし打診無しでやっちまいます 多分そういうの好きでしょ

とりあえず赤窓で其れ匂わせないとだな
(-204) 2021/10/23(Sat) 2:46:58

【秘】 巫女 ユピテル → よいが来ない ミズガネ

 
「……そう。……あのね。でも心は伝わったよ。
きっと愛おしむように触れてくれたんだって。
あのね、
温かい
の。きっとミズガネの心がそうだったからよ」

だから平気よ、とは言い切れません。
触れあえない事が悲しいのはユピテルも同じです。

でも、本当に一切が触れられないのではなく、
恐らくは強い感情があるなら触れた様に感じられる。
話せるのは当たり前でも、触れるのは当たり前ではなかった。
それだけは、……よかった、
のでしょうか?
思考が揺れます。

「……ミズガネを、殺す人がいなかったら。もっと、」

 
こんな数日の触れ合いだけで引き裂かれる事もなかったのかな。


まだ彼を殺した相手の事情を知りません。
本来ユピテルはその状況で殺人についての非難は行っても、
その相手自体を責める事はない娘です。娘、“でした”

過去形になるほどには、彼女の自我が強まったのか。
或いは神ばかりを見てい瞳に映す人が現れたからか。

恐らくは、その両方がその解答でしょう。

 ▼
(-205) 2021/10/23(Sat) 2:48:54

【独】 探偵 キエ

<でも僕ァ何も悪い事してないよ?
<君達が願って淘汰した少年の廃棄場になってあげただけさ
<寧ろ感謝されるべきじゃないかなァ
(-206) 2021/10/23(Sat) 2:50:01

【独】 探偵 キエ

こういう事言うからカスって呼ばれるんだぞ
(-207) 2021/10/23(Sat) 2:50:27

【秘】 巫女 ユピテル → よいが来ない ミズガネ

 
貴方が拭おうとした手に、水滴は残りません。
でも、その雫の温かさは貴方に伝わったでしょう。だって、

何かに驚いたユピテルが泣き止んだため、拭えたのか否か。
わかりませんが感触は伝わったのが表情でわかるでしょう。

それは明確に、貴方が頬を添えた時に一瞬身体が跳ねた事と。
重ねられた唇に、確かに熱が互いに分け与えられた事。

 「──……」

そして、今何が起こったか察したユピテルの表情が、
それはあの日の夜に何度かみせたような
気恥ずかしむ顔、己の唇に触れる指。
急な頬の赤さは、確かに唇を重ね合えた事を物語っていました。

「……あの、……──」

感情が動く余り、浮かばない言葉。
嬉しさと驚きと衝撃で、何かを伝えようとして。
その理由や可能性を沢山考えて、でも結局最後に出たのは。

   
「……──だいすき 」


己の心をずっと占めている彼への感情を表すたった一つの、
酷く単純で、けれど魔法のような温かさを持つ言葉でした。

 ▼
(-208) 2021/10/23(Sat) 2:53:44

【見】 くるみ割り人形 トラヴィス

>>31

「道化で結構さ。ご都合主義で上等。
 芸術と愚鈍は紙一重とも言うさ。
 嘲笑の一つくらい、想定内だよ。」

男も、からからと笑った。
二人が笑い合う、それはそれは穏やかな空間だった。

「君がこうして舞台に降り立って、言葉を発した時点で、
 『興味を惹く』狙いは、既に果たされたからね。
 これで良い、私はとても無責任な主演見学さ。」

男の目的は、詩人の言葉を多くの人に伝えることであって、
少女や死神を救うなんて事は関係がなく、どうでもいい。

それの更に先──大衆に受ける事などは視野にない。
最も貴方は、それを理解した上で、
ただ引っ掻き回したくて述べたのかもしれないけれど。

それよりも無反応が一番の批判であると、男は考えている。


「また観においで。次があるならね。
 君は貴重な感想をくれた観客だから、
 その時は、とびきり良い席をご用意させてもらうよ。」

消えるそれを、見送った。
男はどこまでも穏やかに、貴方を見ていただろう。
(@11) 2021/10/23(Sat) 3:00:11

【秘】 巫女 ユピテル → よいが来ない ミズガネ

 
「……ふふ。もう謝らなくてよくなったわね」

照れ隠しに、そう切り出しました。
一次的だったのか気持ちの問題なのか、まだわかりませんが。
ユピテルを、愛しいと例えてくれた人の涙は止まりました。

貴方が謝る理由なんて一つもないのです。
助けられなかったのも気付けなかったのも己ですから。

でも自分達はすぐに同じような事を考えるから
「これでおしまい」と笑います。
それから竪琴に視線を移して、素直に頷きました。

「あら、私が寂しくて勝手に抱いていただけよ。
ごめんね、名前のような物がうっかり見えちゃって。

なら、……守れてよかった。
何より貴方の事をちゃんと愛してくれていた人が、
家族に居た事が、その“証”が残っている事が。
──きっと、まだ愛されてると思うよ。弟とお兄さんに」
(-209) 2021/10/23(Sat) 3:06:13
プルーは、いつも通り。
(t8) 2021/10/23(Sat) 3:08:49

プルーは、いつも通りだった。
(t9) 2021/10/23(Sat) 3:08:58

プルーは、いつも通りではないものを見た。聞いた。
(t10) 2021/10/23(Sat) 3:10:03

【人】 巫女 ユピテル

>>@10 トラヴィス

返答が短いのをユピテルは一切気にしません。
トラヴィスの表情が全て物語っていましたし、
ただユピテルは感想を伝えたかっただけですから。

「……そう、なの?…………」

けれど続けられた言葉にどうしてと尋ねていいのかわからず。
聞き返したい表情と視線だけが、貴方に投げかけられます。

勿論トラヴィスを引き立ててくれる他の作曲家は多くいても、
トラヴィスの中の脚本家はその人だけと短い言葉で理解して。
だから、問い返して良いのかすら迷っていました。

「そうなんだ。うん、持ってるよ。
それに、弦を替えるだけなら怒らないと思うもの。
きっとさっきの公演を見て、ミズガネも喜んでると思うから、
許してくれると思うわ。トラヴィスにとって必要なら尚更ね。

……でも、どうして必要なの?それともいつかのお楽しみ?」

その自信に満ちた眼差しを信じて
大切な人の大切な竪琴を手渡しました。
(33) 2021/10/23(Sat) 3:16:25

【見】 トレジャーハンター プルー

「―――」

「なんだ」

「まだ舞台に上がれるんじゃない、トラヴィス」
(@12) 2021/10/23(Sat) 3:50:36

【見】 トレジャーハンター プルー

プルーはいつも通り舞台には上がらない見物人だ

彼もそうだと思っていた。
いつも通りを望む彼はどこか、隠者のような雰囲気をしていたから。

でも、そうではなかった。
きっと望めば舞台に戻れるのだ。
今しがた、いつも通りをやめたように。
(@13) 2021/10/23(Sat) 3:51:43

【見】 トレジャーハンター プルー

停滞をやめた彼はどうするのだろう。
再び足を止めるのか、それとも。

「……」
「ま、アタシは何も変わらないわね」

願い事がまたひとつ浮かんで。
けれどもそれを振り払うように片手を振る。

そうして女はいつも通りに戻っていった。
(@14) 2021/10/23(Sat) 3:58:37

【見】 トレジャーハンター プルー

―――後、トイレ近くの廊下。

なんで殺すリストにアタシも入ってんのよぅ


聞こえた叫びに八つ当たりぃ〜〜〜と呟きながら、殺人鬼が出てくる前に女はダッシュで逃げた。
(@15) 2021/10/23(Sat) 4:02:26

【墓】 よいが来ない ミズガネ

「……トラヴィス。礼を言う。
 …………前のことは一生根に持つが、この恩もまたきっと忘れないだろう」

舞台人の一挙一動を見届けて、独り言つ。
皆が同じように願ってくれるか分からないからこれは賭けだ。
でも、「願えば何かが変わるかもしれない」という予感だけは男の中でほんの少し芽生えていた。
揺蕩っていた夢の底から、少しずつ浮き上がってきているのだろう。


「リーパー。俺を殺して満足したか?神隠しに遭わせてしまえば何も出来ないと思ったか?
 俺が壇上から引き摺り下ろされて大人しくしている人間だと思ったなら。

その身をもって考えを改めることだな、ご愁傷様。
自堕落に溺れる俺を動かしたのは、お前だよ」


男は身勝手な性格で、身勝手な理由で動く人間だ。
だから、どこかの宇宙服に身を包んだ男にもし問いかけられたとしても、「俺が救いたかったのは少女だから知ったことではない」と述べるだろう。
……
少女が『彼も救いたい』と願うなら話は別かもしれないが。

今その少女は、眠りについたままだ。

「本当はお前のこと、もっと知れたのならよかったんだがな」
(+11) 2021/10/23(Sat) 4:10:39

【墓】 よいが来ない ミズガネ

「少女の内側に潜む殺人鬼。題材としては非常に面白い。
作家はそこからミステリでも悲劇でもなんでも膨らませるだろうし、詩人ものびのびと感情を乗せて歌い上げるだろう。

でもな……」

(+12) 2021/10/23(Sat) 4:11:31

【墓】 よいが来ない ミズガネ

「すまないな」

「女を傷つけ苦しめる奴の物語など、俺は死んでも歌えない」
(+13) 2021/10/23(Sat) 4:13:39
よいが来ない ミズガネは、メモを貼った。
(c29) 2021/10/23(Sat) 4:15:16

【見】 技術指揮 シトゥラ

トラヴィスの舞台は"美しかった"。
感想はそれだけ、そして―――。

「誰が――俺を、彼らを殺すって?」


一人見えない眉をひそめて。
ゆらりとナイフを握りしめる"彼"の声を聞いた。
この声は届かない。
己に刃を向けるのであれば
殺し
に向かおうかと思っていたけれど。

今は集中が出来ない。


何処だ、何処に行ってしまったんだ。
居なくなるなら、言ってくれよ。


何度も独り言のように繰り返されてその言葉は霧散していく。


「―――――やっぱり、本当に居なくなったのか」


彼女はずっと自分の前に姿を現さなかった。
呼んだのに、いいえ、来て欲しかったのにです。
彼女のために料理を作ると約束をしていたから。

たったそれだけでした。

彼女が消えたことに文句があるわけではありません。
(@16) 2021/10/23(Sat) 4:15:44

【見】 技術指揮 シトゥラ

「――俺が殺す前に、手を出されたのは許せないよな。
 こうなるからこんな狂った館に死神[ヒトゴロシ]は一人でいいんだ」


新調したナイフを再び懐に収める。
口元に残った血の味をまた思い出して、苦い顔をした。

何度拭っても染みが抜けない。
何度ゆすいでも口の中は鉄の味がする。
そんな幻覚。


「こんなことになるなら、早く殺しておくべきだったな」

誰をとは言わずそのまま足を進めた。
今は誰にも会いたい気分になれないし。

ああ、早く一人になれる場所を探そう。
(@17) 2021/10/23(Sat) 4:20:59
ユピテルは、知っています。
(a22) 2021/10/23(Sat) 4:23:54

ユピテルは、間接的なものを含めた殺人を、殺人者と言うなら
(a23) 2021/10/23(Sat) 4:24:26

ユピテルは、この地上の九人の内の五人は『殺人者』だと。
(a24) 2021/10/23(Sat) 4:25:45

ユピテルは、──
(a25) 2021/10/23(Sat) 4:26:42

ユピテルは、────己を含めて、五人なのを知っています。
(a26) 2021/10/23(Sat) 4:27:09

ユピテルは、だからこそ、『殺人者』だからと、
(a27) 2021/10/23(Sat) 4:28:32

ユピテルは、本当に、彼をそれだけで終えていいのでしょうか?
(a28) 2021/10/23(Sat) 4:28:59

ユピテルは、──まだ、願い先を決められていません。
(a29) 2021/10/23(Sat) 4:29:42

【独】 よいが来ない ミズガネ

ユピテルがこんなにも人のことを想える人なのにこのミズガネって男だめすぎて引っ叩きたくなってきた
(-210) 2021/10/23(Sat) 4:38:50

【独】 よいが来ない ミズガネ

ザシュ(自決する音)
(-211) 2021/10/23(Sat) 4:39:08

【人】 巫女 ユピテル

>>+11 ミズガネ

トラヴィスとの会話を終えた後、
目を閉じれば、怨嗟を吐く貴方の声が聞こえました。
その傍に寄ってきて、背中合わせになる椅子に座ります。

「あのね、ミズガネ。
今はまだ、他の人に聞くべき事を聞けていない。
だから答えはまだ変わるかもしれない。願う先だって、
貴方の意思通りリーパーかもしれないけれど、……」

「私、『あの子死神』の話も聞きたいって思ってる」

「だって、まだW死神の彼Wしか知らないわ、私。
どうしてゲイザーの中に死神がいたのか、何か知ってる?
もし理由があって、救えるのなら、救いたいと思っている。」

「あなたは、その判断をする私を許さないかしら」

(34) 2021/10/23(Sat) 4:52:22
ユピテルは、呟きます。「愛する貴方を殺した相手なのに」と。
(a30) 2021/10/23(Sat) 4:57:42

【墓】 よいが来ない ミズガネ

>>34 ユピテル

「……ユピテル」

男は振り向かない。貴方は自分と再会した時のように目を閉じているのかもしれないと予想はつくけれど、それでも、顔を合わせる事ができなかった。
断末魔を上げる少女を見捨てる事ができなくて、どうにか考えて動いた結果だ。後悔などしていない。
……けれど、自分だって事情を何一つ聞いていない。

「……いいや、知らない。
 俺だって、聞けるなら聞きたいさ。
 あいつに殺された瞬間はまだはっきり思い出せる。死ぬほど辛くて苦しくて、今も思い出すと怖くて仕方がないけれど」

 誰にも見えないくせにッ! 
 オレと同じ、ひとりぼっちの癖に!!


「……救えるなら、救ってやりたいよ。
 その判断をするユピテルを、俺は否定しない。許さない筈がない」

頭の奥で、かすかに聞こえた似た者同士の残滓が響いている。
殺人鬼の苦しみを完全に理解する事が出来なかったとしても、ひとりぼっちの苦しみは、自分もよく知っている。

……けれど。

(+14) 2021/10/23(Sat) 5:18:40

【墓】 よいが来ない ミズガネ

「でも、もしそれで、ユピテルが危険な目に遭ったら?」

自分はユピテルのように多くの為に心を砕く事ができない。
自分は親しい者を優先する。酷く身勝手で、ろくでもない人間であることは自覚している。

「もしそれで、お前が襲われて死んでしまったら?」

「そんな考えばかりが、頭に浮かんでしまうんだ」

(+15) 2021/10/23(Sat) 5:19:44

【墓】 よいが来ない ミズガネ

「お前が死んだら俺はきっとあいつを一生許せない。
 例えお前があいつを救ってくれと願ったとしても」

「俺自身が死ぬことより、お前が死ぬほうがたまらなく怖くて苦しいよ、ユピテル」
(+16) 2021/10/23(Sat) 5:22:57