19:22:29

人狼物語 三日月国


176 【R18】実波シークレットパラダイス外伝【身内】

情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:

全て表示


【秘】 開発部 忌部 永信 → 経理課 富武 瑛

「…ッ 、……あ、……っ、はは。
あー、……瑛ちゃんのケツマンいいなあ、めちゃくちゃ柔らかいのに締ま、るッ ……ッ 」

キミの許可なく、奥まで突き入れたとして、痛みを与えないようには気をつかう。
スキンをつけているとはいえ、キミに腰まで押し当てるほどまで犯せば、ローションは己の肌に纏わりついて、熱を呼び込んでいく。

もう言葉すら失ったキミを、自由に蹂躙する背徳感に、は、と息を吐きながら伸ばしてきたその手に応えるように、此方も抱き返す……のは、片手だけ。
もう片手が、つい先ほどまでキミを狂わせていたアナルビーズに伸びる。
掴めばそれを……白濁を吐き切らんばかりにイった肉棒の、その先端、亀頭の裏筋に押し当てて……。
スイッチを、再度押した。

「……気持ちいいねえ、ッ 、瑛ちゃん。もう何もわかんない、ねえ……っ。
いっぱい、イこうなあ……っ!」
(-12) 2022/10/02(Sun) 1:00:44

【秘】 経理課 望月 ロビン → 開発部 忌部 永信

「少しならいいけど。潰れてもいいけど、話を忘れでもしたら僕もちょっと怒るかも」

冗談だ。相手が潰れてしまったとして、呆れこそすれ怒る自分の姿は想像出来ない。
そんなだから甘やかしているだとかなんだと言われるのかもしれないが、
実際、怒る気もしないのだろうから仕方がないだろう。

「僕もビール、ヒューガルデンで。……はい、瓶二本。大丈夫です。
 ……うん、何から話そうかな。おいそれと人にするような話じゃないからなあ。
 どんな順番で話すべきか、てのはわからないけど」

イタリアからひょっとするとスペインあたり、日本風にアレンジしたイタリアンが運ばれる。
格式高い、というよりかは洒落たものであることを優先したような店の佇まいだ。
実際、こうして色んな人を呼び込むリゾートの店としてはそれくらいのほうが客も親しみやすい。
6種前菜の盛り合わせに、旬の肴料理、マデラソースの牛フィレ肉。
それから雲丹のトマトクリームソース。
ドルチェには、いちじくのソースが掛かったクレマカタラーナが運ばれてくると説明があった。
一通り目を通し耳を傾けつつ、あとは運ばれてくるままに任されるだけ。
料理を待つ間に、最初に頼んだビールが運ばれてくる。
ピルスナーに慣れた相手には、爽やかなホワイトビールは少し新鮮かもしれない。
他に誰も見ていないから、当たり前に瓶の半分を注いでグラスを傾ける。
下戸、と嘘をついているのを忘れたかのように、自然な仕草だ。

「……信クンは、子供の頃どんなふうだった?
 僕は中学の途中まで、向こうに居たからあんまりこっちの習慣がわからないんだ。
 前に言ったよね、確か。半分スウェーデンで、四分の一がノルウェー。
 こっちの血は残りの四分の一だけ。母の家の都合でこっちに定住することになったって。

 名刺の名前と名義の名前、違うだろ。"望月諒"じゃ、あれこれ聞かれて大変なんだ。
 だから開き直って、名前は呼ばれ慣れてるほうで名乗ることにしたってのも、言ったっけ」
(-13) 2022/10/02(Sun) 1:13:41

【秘】 経理課 富武 瑛 → 経理課 望月 ロビン

少しだけ。
軽蔑されたのではないかなんて、思ったりした。
だけどそのまま行為は続くから、なんとなく言えないまま―――

「んっ……は、ぃ、
 もどかし……けど、きもちいぃ………ふぁ」

乳頭を弄られる度、素直に跳ねる身体が、大分感じやすい身体に作り変えられてしまっていることの証左だ。
自分の両手を使って、握らされた性器の亀頭を合わせながら竿をすり合わせるように擦って。
互いの先走りがぬち……と控えめに音を立てて合わさって流れていく。
それを見てまた頬の温度を一層上げて、恥ずかしげに腰を揺らした。

「ろび、さ、の、おっきぃ」


日本人としては平均的か少し大きめくらいのサイズはあるはずだが。
相手は20cm以上背の高い、外国の血が入った人だ、きっと比べること自体間違っているのだけど。
それでも体格通り自分が子供にでもなってしまったみたいで、これが自分に入るのか……と期待が少しずつ膨らんできてしまった。その分少し性急になった手が二人一緒に高めあって、息は互いに熱いものになってきただろう。
上を向いて、キスをしてほしくて。静かに目を閉じて「ん」と強請る様は、高まってきている熱で少しずつ、少しずつ。
羞恥がマシになってきたようにも映るかもしれない。
(-14) 2022/10/02(Sun) 1:16:59

【赤】 CS 雲野 とばり

もうすぐ旅行の時間が終わってしまう。

その前に、と駆け足で部屋へと向かう。
別に大きな思い出がそこにある訳じゃない。

でも、このゲームのおかげで知り合えた人達がいた。

「……楽しかったわ」

ぽつりと呟いて、扉を開く。
毎日違うアロマの香りが漂うこの空間がそれなりに好きだった。

最初は楽しむなんて出来るんやろか、と思っていたけれど。
終わりが近づけば楽しかった。そして、少し寂しい。

そんな感情を抱く自分に、小さく笑みが零れてしまった。
(*0) 2022/10/02(Sun) 1:19:34

【秘】 経理課 望月 ロビン → 経理課 富武 瑛

指の腹でさんざんにいじめぬいた胸元も、いくらか腫れが目立ってきたなら手を放す。
代わりに、部屋から持ってきたサコッシュの口を開けて中身を取り出した。
プラスチックの飾り気のない瓶の中には、粘度の高い液体が入っていた。
それが何で、どうするためのものなのか、なんてのは説明する必要もない。

「そうかもね、でも不安にならなくていいよ。
 日本人のよりかは柔らかいから。……圧迫感はだいぶ強いかも」

じんわりと硬度を増すごとに息は深く、荒くなる。
相手の手の中で寄り添いながら膨れてきた肉棒は、グロテスクな色味を増してきた。
それが先走りを絡めてそそり立つ様子にちら、と目を落として、
その際に相手の唇が何を求めているか、というのも視界に収めた。

「素直だね。雛が餌をねだるみたいにしちゃって……
 次はどうしてほしい? 自分の口できちんと説明できたなら、ご褒美をあげるよ。
 瑛はいい子だから、ちゃんとできるね?」

なのに、欲しい物を与えるまでにはもうワンテンポほどお預けを食らわせる。
下を向いて唇同士の距離を近づけて。息が触れ合いそうなくらいなのに、何も与えない。
相手に任せたぶんだけ空手になった手は、急に相手の尻肉を持ち上げた。
押し上げた肉質、それによって露出させられた秘部が、今どうされたがっているか。
わかっているからこそ、相手に言わせるのだ。
(-15) 2022/10/02(Sun) 1:46:33

【秘】 開発部 忌部 永信 → 経理課 望月 ロビン

「……え。
うわ、どう、……どうしたのお、本当に」

アルコールが頼まれるのを見て、本格的に目を丸くした。
一体、この場がどういう場になるのかと、軽く困惑の感情すら抱いて。
酒の力を借りたい程の事なのだとしたら、気軽に身構えるような事は良くないのだろうか。ほんのり姿勢を正す。

通ったことがない類の店というわけではないけれど、その横文字のメニューを並べ立てられて理解できるかというと……実のところ正直怪しいが、そこは大人だ。
わからないまま黙っておくという行為を貫いた。
うまいものはうまい、だけの話。

「オレかあ?
悪ガキって呼ばれて、しょーもない遊びをして、後はちょっとイタズラで母親に死ぬほど怒られたり、無茶な冒険をするからしょっちゅう怪我したりだねえ……」

「……ん。なんか海外住まいの事とか、うっすら事情とかは覚えてるよお。もうロビンちゃんで呼び慣れちゃって、諒って言われても誰?ってなるなあ。
ん、色々と日本は日本人以外は物珍しいからね。ロビンちゃんみたいな格好いい身なりでその名前だと身構えちゃうのもあるかもねえ」
(-16) 2022/10/02(Sun) 2:07:14

【秘】 経理課 望月 ロビン → 開発部 忌部 永信

「はは、僕飲めないわけじゃないよ。……ああでも、多分信クンは覚えてないんだけど。
 最初の歓迎会の時さ。僕がまごついてた時に目の前にドン! って水のピッチャー置いた人がいて。
 なんだと思って見上げたら、信クンだった。多分飲めない酒に困ってると思われたんだろうな。
 ……ぜんぜん、そのときの信クンのほうがベロベロに酔ってたけど」

だから、もし覚えていたならそのときのイメージが強いのかもね、なんて添える。
下戸ではないのは相手は知っているはずだけど、酒が好きか嫌いかまでは言っていないかもしれない。
互いに長い付き合いだ。片方しか覚えていないことは、多分きっと様々にある。
自分が、相手にとっておぼえていないことを覚えているのと同じように。

「ははは、信らしいな。元気な子供だったの想像つくよ。
 怒られても凝りずに危なっかしいことして、……なんだか今も変わらないな、それじゃ。
 今でも子供みたいなところあるもんな、信クンは」

他愛ない話をしている間に料理が運ばれてくる。食器を扱う手先は手慣れたものだ。
箸を使う所作にも申し分ないのと同じ。なんら不都合があるようでもない。
他人に食事風景を見られるのをいやがるほど、不格好な手付きをしているわけではなかった。
切り分けた料理のひときれを、口に入れる。ふつうに、食事をしている。
そういう風景だって、やっぱり相手には物珍しい姿に感じられるかもしれない。

「で、子供の時は、向こうの家は結構広くってさ。帰ると仕事で両親もいなくて。
 誰かが帰ってくるまで、父さんのコレクションの映画を色々見てたりしてたんだ。
 ……その中の一つが印象的でね。1920年代くらいのアメリカを舞台にした作品で、
 今じゃ考えられないような、派手で向こう見ずなパーティの様子が映されてたんだ」
(-17) 2022/10/02(Sun) 2:22:09

【秘】 開発部 忌部 永信 → 経理課 望月 ロビン

お互いに社会人だ。
酒が必要な場面だってある。20代であった頃は特に、何とかのハラスメントなんてものが声高らかに叫ばれる頃合いではあったけれど、だからといって浸透しきっている訳ではないものだから。
だからキミが酒を飲めない事はない、程度は覚えている。
でもすすんで飲むというのは予想外ではあったし……。

「いや、それたぶんオレじゃないって。
そんな、うわ、超空回っててるあたりはオレかもしんないねえ」

記憶にない。
それこそ、さっぱり。
あまりに心当たりがないし、そして酒によってやらかしの事案も一度や二度ではないから、口元を押さえながら真剣に考え出してしまった。
答えは出ない。
そんな酒の失敗について悩みながらビールを飲む滑稽な図。

「ネコって言われたり、子供って言われたり今日はせわしないねえ。
朝っぱらから丸洗いされたり、夕方には……あんなこともあったし、今はこうしてロビンちゃんと飯を食ってるんだから、調子狂うったら。
……1920年……っていうと、いつ頃だっけ。第一次世界大戦あたりだっけか?」

昔話をしたい気分なのだろうか。
だとしても、わざわざこんなところに呼ばれてナイフやフォークを握っている理由はちょっとわからないが、だからと話の筋が見えないと腰を折ったりはしない。
海外のドラマだとか何だとか、どれぐらい自由であったか、純日本人の己に想像もつかない。
(-18) 2022/10/02(Sun) 2:46:58

【秘】 経理課 望月 ロビン → 開発部 忌部 永信

「いや絶対信クンだったね。普通、ピッチャーごと置かないでしょ。ちゃんと覚えてる。
 でも別にからかってるとかじゃなかった、多分真面目に気を使ってるんだろうなと思った。
 それがなんか、おかしくてさ。……でも気遣いは嬉しかった。そう、覚えてる」

相手を見る目が和らぐ。遠いいつかの記憶を辿って、懐かしむときの顔。
その頃から相手はそういうことをする人だったのを、望月はきちんと記憶している。
普通からしてみれば論理的ではないことをするのがかえって人の気を和らげる。
なんでも理屈立てた行動で解決を試みようとする自分には、出来ないようなことをする人だ。

互いに、目の前に置かれた食事に着手している頃だろう。
脂の乗った旬の魚であったり、質のいい牛フィレ肉をカトラリーで扱って、口に運ぶ。
少し口の中がくどくなっても、ホワイトビールの爽やかな風味で唇を湿らせればさっぱりする。
普通の、食事だ。値段相応の質の良さに囲まれた、ちょっと気取ってはいるものの、ありふれた。

「はは、確かに。今日は忙しかったな、本当に。
 ……そうそう、第一次が終わった直後の話だったかな。狂乱の時代の話。
 色とりどりのドレスに豪華な食事、へべれけな人々がジャズに合わせてダンスを踊る。
 すごい映画だったな。……映画自体も結構語りたいとこはあるけど、ひとまずおいといて。
 その頃からかな。自分の中でなんとなく、映画を見るときの傾向を理解し始めた」

食器が皿を掠る音。カトラリーを扱う手先。一口、唇を開いて肉を口の中へと運ぶ。

「白雪姫。セブン。バベットの晩餐会。アメリカン・ビューティー……色々観たけど。
 印象的に感じるのはいつも同じだった。同じ、共通する場面ばかり。
 最初のうちはどうしてこんなにドキドキするかもわからなかったのに、とにかく求めた。
 ただ感動してるんだと思ってた、気づくまでは。気づくまでは、わからなかった」
(-19) 2022/10/02(Sun) 3:05:23

【秘】 開発部 忌部 永信 → 経理課 望月 ロビン

「え。それは別におかしくないだろ。
ちまちまとおかわりもらうと店員さんも面倒だろうし、合理的だろお?
いや、覚えてないけどさあ」

本当に自分だとは思っていないけれど、おかしかったと言う評価には納得いかないと、存在しない自分の記憶をフォローする。
何から何まで、かなりその時任せの勢いの自覚はあるけれど。

はく、とナイフで切り分けた肉をフォークで口元に運ぶ。
キミほどは綺麗な所作はできてはいないが、目を伏せる程の不作法者というわけではない、食事自体はスムーズに進んでいく。
キミの話だって逃しはしないで耳に入れているが、ゴールがまだ見えやしないのは、さっきも今も状況は変わらなかった。

妙な方向に話が向かったな、とようやく違和感を覚えたのは、映画のタイトルがいくつか並んで、それらにキミが覚えた感想からだ。
知っているものも知らないものもあるから。すべてに共通するものは探し出せない。
教えてはくれるようだから、おのれの無知を恥じる必要はなさそうだけど。

「……ただの映画好き、ってわけじゃないんだよなあ。
その言い方じゃ。たぶん」

また一口、ビールを口に含んで。
(-20) 2022/10/02(Sun) 3:19:08

【秘】 経理課 望月 ロビン → 開発部 忌部 永信

「僕だったらコップ一杯を差し出すと思う。
 ……でもそれってあからさまだし、後で何かお礼しなきゃな、って思うだろ。
 そういう強迫性は全然感じなくて、ただ、胸のつかえが下りる感じだったよ」

傍から見ればこっけい話だ。けれどそのほうが場に適していることもある。
まばたきをする。湖の底を映し出したような、青緑のアクアブルーが睫毛の向こうに見える。
金のふちどりの間で、はっきりと目の前を観ていた。シャッターのように、瞬きが重なる。

「胸が高鳴るのは感動しているからじゃなかったし、映像美にやられたわけでもなかった。
 あれが一つの目覚めだったのかもしれない。……出来ればもっと普通のものでよかった。
 とにかく自分でも説明しきれないものがあって、きっかけは、ソレだったんだと思う」

店の中にはごく小さな音で音楽が流れていた。トランペットの音の印象的なジャズ。
ちょうど、最初に言っていた映画に似合いそうな音だ。それで会話がかき消されることはない。
けれど、隣の音は聞こえない。店内の音はほとんど、少しも。
ごく近い、テーブルを挟んだ向こうの音だけが聞こえる。

食器が皿を掠る音。カトラリーを扱う手先。

一日目、ちょっと食事の時間をずらしただけで済ませようとしたら、声を掛けられて。
ほんの短い時間、不慣れな食卓を囲むことになってしまったこと。
二日目、酔いつぶれて部屋で休んでいるあなたに水を飲ませた時にわざわざ目を塞がせて、
見せないようにしていたものがなんだったか。追い縋るような指が何に触れていたか。
今目の前に映る風景の、何を印象的な色の薄い目の中に捉えているか、だとか。

あなたは、思い出すことがあっただろうか。わざわざ思い返しただろうか。
きっと無い、そんな些細なこと。些細な話。ありふれた日常の、何の変哲もないもの。
だからこそ誰から隠匿すべきと思ったこともないだろう、そんな些細なことが。

(-21) 2022/10/02(Sun) 3:33:36

【秘】 経理課 望月 ロビン → 開発部 忌部 永信

「……信はさ、僕が"そういうもの"に縁あってほしくないと思っているみたいだけど。
 僕がキミの仕草に何を眼差しているかってのは、とうとう気付きゃしなかったな」

手元、口元。おとがいが動くさま。咬合面が噛み合わされ、喉の奥へと嚥下する。
その僅かな筋肉の動き、伴う所作。唇に残った僅かな食物の油脂。
それを一つも見逃さないまま見つめ続ける碧眼の、瞼はわずかに血色が滲んでいた。
空調はなにも悪いところもなくちょうどよく効いているというのに、僅かに首筋に汗をかいている。
肉の薄い鼻筋や頬骨に明らかに朱がさし、息はゆっくりと深く、熱く沈んでいる。
いくら相手が目を背けようと今までいていたのだとしたって、もう、わかるだろう。
答えは目の前にあり、相手自身もまたその答えの一つなんだから。
 
 

望月ロビンは実は、
他人の食事風景に対して性的興奮を覚える
性癖の持ち主だ。
 
 
 
(-22) 2022/10/02(Sun) 3:40:07

【秘】 開発部 忌部 永信 → 経理課 望月 ロビン


「お礼、ねえ。
たかが水の一杯二杯で、なんてのは困ってない側の意見なんだろうなあ。
いや、別にロビンちゃんの場合は酒が飲めないってわけじゃないから困ってたわけじゃないんだろうけどさあ」

きっと余計な気を回してしまったのだろう。
その記憶がない間抜けな誰かさんはと、からからと笑って。
粗雑に扱われるくらいでちょうどいいから、よりにもよってキミという存在に持ち上げられてしまって落ち着かない部分もある。
キミはそう言うが、きっとその場面の他の誰かさんを見たら、自分より余程スマートに、なんてのは幻想なのかもしれないけれど。

恋人同士か、そうじゃなきゃ夫婦、それなりにしっかりとした人格者が訪れるような、穏やかな世界の中で自分はどうしても浮いてしまっているだろうに、キミの瞳は何処までも真っ直ぐで、自分といてもちっとも動じはしないんだから──。

なんてものは、自分の勘違い、思い込みであったのは、その後に続く言葉で気づいた。

1/2
(-23) 2022/10/02(Sun) 4:01:01

【秘】 開発部 忌部 永信 → 経理課 望月 ロビン

「…………ぁ……、っと」

「その、なんだ」

キミの話を聞くときですら、ちっとも黙らずに相槌にしては多すぎる言葉を返していたというのに、急に食事を詰まらせたかのように口を閉じた。

もしかしたら、この場に置いてすら、今までならば気づかない、気づかないふりをしていたかもしれない。
キミに限ってまさかだなんて、天上人か何かのような扱いは……出来ない。
夕暮れ時に見たキミの姿を忘れたふりなんて出来ないし、今のキミはあの時と同じ艶を見せている。
食事をしていた手が、一瞬止まる。キミに瞳を奪われてしまって。

「………………今のオレ見て、興奮してる?」

きっと、真剣な告白だ。
それはわかっているが、万が一、勘違いなんてしたくはないから、食事時であるとわかっていながら。
は、と何かを思い直して、ふるりと首を振る。逸らされる目線と、再開する食事。

「なんで、それをオレに言ってくれるかなあ。
ヘキ、……バラされて、妙な趣味してんのお前だけじゃないぞってつもりなら、そりゃ、言ってくれるのは嬉しいけど……」

2/2
(-24) 2022/10/02(Sun) 4:01:46

【秘】 経理課 望月 ロビン → 開発部 忌部 永信

「……信。僕もさ。キミはずっと憧れに足る人間だと思ってたし、人に話してきた。
 僕は信のこと大事なものだと思ってたし、でも、どっか手放すべきだと思ってた。
 でも多分今までが、知らない時間がちょっと、長すぎたんじゃないかな、僕たちは。
 信がどうして今みたいに僕の事を持ち上げて語るのかってのは、僕は知らない。
 僕のほうは、……今話した通りだよ。歓迎会の時からずっと、すごいやつだなと思ってた」

ちょっと差し出して揺さぶったところで、簡単には受け取らないだろうというのは目に見えていた。
だからこうして勝負を仕掛けている。きっとここで諦めて曖昧な言葉を受け取ってしまったなら、
これから先は二度と相手の印象を払拭する機会なんてのは得られないかもしれない。

グラスの中のビールを一口二口含んで、口の中をさっぱりさせる。
既に食器からは手を離して、代わりに椅子の背に手を掛けて引き、立ち上がった。
少し身を乗り出して腕を伸ばしたらそれだけで届きそうであるのに、わざわざ机の横を回る。
通路側を背にして相手の座る椅子の前に立つ。つまり壁際に追い詰めた形になっている。
のらりくらりとかわされてしまうことのないように、視界を塞いで。

「本当に、そうだと思ってる? ……思ってるなら、そんなふうに予防線張るみたいに言わないよね。
 僕は、キミの秘密を知ってしまった時にさ。……そりゃあ混乱もしたけれど。
 でも自分だけは知って、知らせないままで、ずっとやっていくのかなって考えて。
 キミと対等で居たいから、自分も打ち明けようと決めたんだ」

床材に片膝をつく。いくら背丈に差があってもこれなら自分のほうが見上げるようになる。
まるで傅くように見上げた相手の、片手を取って、食器を指の間からはずさせて。
空になった手を、代わりに己の顔に触れさせた。頬骨、口元にかけて。
僅かに顔を傾けて、自分よりも小さく細い指に自重をうっすらと乗せた。

「信、もう僕たち互いの理想化した姿を追いかけるのは、辞めにしないか。
 ……今ここにいる僕のことを見てくれ。普通のありふれた人間としての僕を。
 僕はキミに性的魅力を感じているし、すごくドキドキしてる。
 信は、どう思う。僕のこと。……軽蔑した? キミで興奮する僕は、認められない?」
(-25) 2022/10/02(Sun) 4:33:01

【秘】 開発部 忌部 永信 → 経理課 望月 ロビン

「知らないってえ……まさか。
オレはずっと言ってたぞお。オレと違って身なりも所作も人柄も、何もかもしっかりしてる、仕事も出来るのに気取らないで、こんなちゃらんぽらんな男が付き纏ってんのに、嫌な顔ひとつしないでまあ、……なんて懐が広いやつだって、オレには逆立ちしても、ロビンちゃんのようにはなれないなあって」

本人には言ってない。
周りには様々に言いふらして、何故か自分が誇らしげにしていたが。
尊敬、信頼、そういったものが当たり前にあって、何か特別なものを返してもらおうだなんて気持ちはまるでなかった。既に充分、キミからは様々なものをいただいているから。
一方的な心の傾けは、今キミに指摘をされて狼狽を見せる。
知っているものだと、思い込んでいたので。

混乱は……していないと言えば嘘になる。
わざわざ席を立ったキミの目的が、己の逃げ道を封じる事なんてまるで考えも及ばないから、傍に寄ってくれた事によりずっと近くなって見上げる瞳は、ああ、やっぱり綺麗で……その美しい瞳の映す先が自分だなんて、頭を抱えたくなった。


1/2
(-26) 2022/10/02(Sun) 5:08:05

【秘】 開発部 忌部 永信 → 経理課 望月 ロビン

「……軽蔑なんか、するかよお」

「あのなあ……ロビンちゃんは知らない事だろうけど。
オレは本当、性欲に関しては旺盛でさあ、時々ロビンちゃんとヤりたいなって目で見てた」

食器から指が解ける。
振り解くなんて、まさか。相手はキミだ。
何よりも優先させようと勝手に誓っていた人物だ。
だから罪悪感に塗れながら、キミの言葉に応えるように口を開く。

「それは今だって変わんないんだよなあ。
だってロビンちゃん、今、クソエロい顔してたんだぞお。あんな顔見せられたらさあ……飯ぐらいいくらでも食ってやるからヤらせろってなるんだよなあ!!」

「……でもそういうオレが、ロビンちゃんに触れるのかって考えるとすげえイヤな気持ちはあるから、ちょっとまだ完全に切り替えるのは難しいから待ってなあ……」

キミの手を取りかえして、もしくはその腕の中に飛び込んでハッピーエンドとはいかない。
他の皆と同じように、同じ等身大の人間としてとするには、ちょっとばかりキミは特別すぎるし、自分という存在の厄介さを多少は自覚して、何とも複雑な胸中を正直に。
それでも横にいる、膝を床につくキミに体を向けて。

2/2
(-27) 2022/10/02(Sun) 5:08:36

【秘】 経理課 望月 ロビン → 開発部 忌部 永信

自分に自信のある人間だ。恵まれた体と精神を持ってここにある、金色の獅子だ。
だからこうして称賛を受けることになんら引っかかりは感じないし己を"そう"だと思っている。
けれど、その上で。そんなふうに相手が自分を卑下するのはあんまりおもしろくない。
そう言いたげに眉をひそめ、大きくゆっくりと首を横に振る。

「僕と信は、違う人間だ。同じようにはならない。
 僕はキミのこと尊敬してるし、キミもそうなら、……嬉しいよ、たぶんね」

それから。頬に当てたあなたのてもそのままに、相手の表情を見上げる。
これだけ近くなった瞳は少しも逃すこともなく相手を見つめたまま、逸らされもしない。
頷いて、相手の言を聞いて。……少しだけ間があってからため息を付いた。
勿論、相手がこの旅行中にどんなふうに他者に振る舞ってきたかなんてのは聞いちゃいない。
けれど、"知らない"なんてことはない。あったら、シャワーブースでキミと二人になったとき、
適当なところでほっておいてお開き、なんて呑気なことをしていたはずだ。

「……待ってあげたいつもりは、ある。出来れば僕だって信の望みは聞いてあげたい。
 でも僕はキミが追いついてくるまで、待てないかも。キミが思うような上等な人間じゃない。
 今だって自分がどういう人間かを黙ったままこの場に連れてきてキミの所作に欲情してるんだ。
 キミとセックスしたいし、頭の天辺から爪先まで全部食らいつきたいくらいに思ってる。
 僕がどれくらい、キミに触れるのを我慢して、大事にしてきたかわかるかい、信」

目線は焼け付かすように見上げたまま。手の内に収めた手を、掬うように握り直す。
好きなようにしてしまえてしまっている相手のてを己の顔の真正面に持ってきて。
指の節目、骨の浮き出ている起伏に至るまでに丁寧に口づけを落とす。勝手に、だ。
まるで淑女に忠誠を誓うみたいような構図ではあるが、そんなお綺麗なものでは残念ながら無い。
相手はどんな思いで我慢してきたのだか、なんてことを全て推し量ることができるわけじゃない。
だから、こちらからは勝手に追いすがらせてもらう。触れたいから、耐えられないから。

(-28) 2022/10/02(Sun) 6:09:11

【秘】 経理課 望月 ロビン → 開発部 忌部 永信

「キミが我慢するのは、いい、別に。キミが納得できるまで僕だって待ってられる。
 ……でも僕のほうはもうキミにお預けを食らって待ってられない」

溜息が手の甲にほうと落ちた。熱っぽい息は体の内側の炎に炙られたその熱だ。
ここで余裕ぶって待てるとそう伝えて、それでお開きにしたなら格好ついただろうな。
けれどもそんなふうには出来ない。してしまえない。
己の胸中を曝け出し、箍を一つ外してしまったのだから。今まで通りになんていかない。

シャワーが床を叩く音が響いていたあの時、きっと望月は今と同じ目をしていた。
あなたの目元を覆い隠して己がどんなふうな目であなたを見ているかを隠していたとき、
自分が見つめる目の熱をまだ恥じていられた時、今と同じ目をしていた。
すぐ傍にあるアクアブルーの内側に、どうしようもなく浅ましい熱が抱え込まれている。

僅かに、背伸びをするように背筋を伸ばして体を前に突き出した。それだけで距離が近づく。
もう息がかかりそうなくらいだっていうのに、瞬きも少ない目は他へ惑ったりもしない。
手放すのさえ名残惜しいまま握りしめた手から、大げさな心臓の拍動が、伝う。

「信。……キスしていい?」
(-29) 2022/10/02(Sun) 6:09:23

【秘】 経理課 富武 瑛 → 開発部 忌部 永信

「ひ、ぁ、あ、あぁあっ」

奥の壁に到達してそこすら乗り越えるよう突き入れたなら、どちゅりと鈍い水音をたてて部屋に響いただろうか。
目の前がちかちかと瞬いて、叫びに近い喘ぎ声を上げて。
出入り口の冷たい床の上であなたに必死にしがみついている。

「あああっ、や、あっ、ふぁ、ッ、あ」

突き入れられているだけでも意識が飛んでしまいそうだというのに、前まで振動するアナルビーズを押し当てられれば、その振動が全身に伝っていくようで身を捩り与えられる快感を無意識に流そうとする。
それでも体勢がそれを許さないから、暴力的なほどの快感が全て脳まで突き抜けていって、もうずっとイクのが止まらず身体は痙攣しっぱなしだ。
既に白濁なんて出なくなってしまっているから、己体される液体はもう、透明ですらあってとろり、とろりと微々たる量だ。
何回イッたなんてもう数え切れるはずもないのに、これ以上イかされてしまったら、自分の体はどうなってしまうのだろうか。

でももうそんな事も考える知力など、残されてやいなかった。
(-30) 2022/10/02(Sun) 8:01:44

【秘】 経理課 富武 瑛 → 経理課 望月 ロビン

「ぁ……キス、してほし……っん、
 うし、ろも焦らさ、ないで、っふ、弄って、くださ」

上を向いて、少し頑張れば届きそうな距離で。
震える声でそんな風に呟く。
自分からはきっと何もできやしない。許可を貰わないと動けないから、強請るように甘えて命令されるのを待ってしまう。

「いい子、だからっ、
 上も下も、ろーしょ、垂らして、……っん、犯して、ほしぃ。
 ごほーび、くださ……っ、あ」

こうやって相手にわかるように喋ることは全部説明になっていることなんて、それが自分を刺激するものだなんてわかりきっているけれど。
それだけでゾクゾクと言いようもないものが駆け巡って、己の肉棒をより硬くしてしまう。
先走りの量も増えて、ぬちぬちとその音も大きくして、互いの息遣いも大分荒くなってきただろう。
(-31) 2022/10/02(Sun) 8:31:45

【秘】 研究員 鹿籠 吉弘 → セクサロイド ロボ太

「女の子の体でなんてことを……あの、だ、え……。
 責任は取りますね……」

今の貴方は僕達の娘といっても過言ではありません。
そんな大事な娘とヤってる自分は一体なんなのかという話は今は聞きたくないですね。
それはきっと男女がする甘いやりとりでも、交わし合う約束ではないかもしれないけれど。
恋情と錯覚する程の性欲が沸いた今の気持ちの中では立派なプロポーズと相違ない。
研究員としてですが……。


「そう、ですか?妄想のたわものですね……。
 僕も十分、もう限界ですから、心配しないで下さい。
 ……ココで、君の中で、君を感じながらいつまでもよくなれます」

指先にグッと力を入れた瞬間、入り口が少し広げ奥へと進んでいく。貴方の甘い声に段々と頭がクラクラしてしてしまう。
痛い思いをさせていないかと顔色をうかがつつ。ちゅぷっと音を立てて溢れた蜜で濡れたそこをほぐし続けた。

スラックスの上からでもはっきり分かる興奮の証は、そろそろ抑えることが出来なくなっていて、鹿籠は熱く短く息を零す。

「……………
この話で避妊しないのはちょっと


「……、意識は最後まで持っていて下さいね?
 僕がきちんと、落としてあげますから」

あと一息準備をすれば、味わうことが出来る、もっと声が聞ける。すり切れそうな理性を抑えながらまた押し倒すように口づけを奪って抱きしめる。
そのまま共に溺れるように貴方に触れ、抱えながらしばしの快楽を貪っただろう――――。
(-32) 2022/10/02(Sun) 10:51:45

【秘】 研究員 鹿籠 吉弘 → セクサロイド ロボ太

――――
――

ぽつりと、柔らかなその体を強く腕に抱きながら呟く。

「このこと、
いつもみたいに報告したら駄目ですからね

 倫理と人権について上と掛け合いますから、わかりましたねロボ太」

時が過ぎた後鹿籠は満足そうにしながらも、やらかした……という顔をしてベッドの上でその熱を享受していた。このまま眠っていたいし、暫く夢うつつで浸っていたい。
そうやってメンテナンスの時間はもう少し延長されたのだった。
(-33) 2022/10/02(Sun) 10:55:46

【秘】 研究員 鹿籠 吉弘 → 営業 榑林 由希子

「こんなに喋ったら引かれますから喋らないですよ。
 だから口を開かないようにしてます、まだ言えますから30分ぐらいなら」

これ以上はセクハラ以上のオタク語りになってしまう。
止めはしたが、もう既にほぼ手遅れで。多分今後目が合うことがあってもこの日を思い出してしまうのは疑いようも無かった。

「……なるほど……・性癖はやっぱり寂しさを埋める手段ですよね……わかります」

諸説あり。持論は、満たされない欲求の果てに焦がれ求めるものだそうだ。

「その美貌も相まっていい縁に感謝しないといけませんね……?
 今後ともどうか続けて貰って……出来たら」

話ながらもその手は止まらず、後頭部を撫でていた手は首まで伸ばされ、顎に至れば細い指でなぞるように動かされ続ける。そのまま咽を優しく押し愛撫しながらただただ貴方を眺め続けている。

「出来たらそのまま極めて貰えたら……と。
 僕がどうなってもよろしくお願いします……」

何視点かわからないその宣言は死ぬ前の遺言のようで、色気も何も無いまま不思議な空間を作り上げた。
(-34) 2022/10/02(Sun) 10:57:17

【秘】 研究員 鹿籠 吉弘 → 正社員 千堂 歩生

「間違ってないんでそれ以上はやめてくれませんか……」


段々と調子がいつも通りになってきたと思えば、情けない顔で眉を下げる。

「ま、まあ……見学には……気になるので。
 偏見、偏見というかまあそうですよね、はい。
 性癖の巣窟みたいなところありますから……」

「そこだけ聞くとヤクザみたいに聞こえてきました。
 ……ともかく教えて貰った分、ええ、はい。
 
大事にかみしめさせて頂きますね……………改めて教えて貰ってありがとうございます


そう息を吐いて、目を瞑れば受け取った事実をものすごく噛み締め始めた。
(-35) 2022/10/02(Sun) 10:58:57

【秘】 営業 榑林 由希子 → 研究員 鹿籠 吉弘

「30分も聞かされたら
 先にこっちが参っちゃいますね……」

どうか誇張であってほしい。
既に忘れられないほどのインパクトを受けたので、
会社ですれ違う度に思い出すことになるだろう。

「そんな風に言われるとむず痒いというか……んんっ」

言葉と手、両方からくすぐられるような感覚。
顎を僅かに上げ、喉元を撫でられるままになっている。
彼女が本当に猫だったらゴロゴロ言いそうな勢いだ。

「まぁ、その……精進します?」

果たして返事はそれでいいのだろうか。
襲われるようなこともなく時間は過ぎていく……
(-36) 2022/10/02(Sun) 11:59:22

【秘】 経理課 望月 ロビン → 経理課 富武 瑛

ふ、と小さく笑うような吐息が落とされる。
望まれる通りに、突き出された口元に同じものを重ね、舌で唇をつつく。
これまでの前戯で荒くなった呼吸が、抑えがたいように口端から溢れた。
性急でないものの、じんわりと全身を高めるような行いが体温を上げる。
緩慢な責め立ては、肌が触れ合うだけでぴりぴりと滲みていくような刺激になった。

「とんでもなく淫らな子だな。……よく今まで隠せていたなと思うよ。
 大丈夫だよ、こんなところで止めてしまったりやしない。
 淫乱なお尻の奥深くまで、ちゃんと満たしてあげるからね」

ローションボトルの中から適量を取り出し、一部は性器に絡む相手の指を包むように塗りつけた。
手を取る、というには強引に指を開かせて隙間にねじ込み、また熱の塊を握らせる。

もうひと掬いは、相手の胴を越えて向こう側に渡した手指の中に。
求められている先、肉の間で焦らされて待ち構えている窄まりに這わせ、
肉襞を押し広げるようにして馴染ませ、徐々に液体を奥へと押し込んでいく。
初物でもない穴はさほど時間も掛けずに済むのだろう。無理の無い程度に、体の中に指を捩じ込む。
体躯の大きさに見合って長く太い指は、今まで相手がされてきただろう性交の痕跡をたどるように、
徐々に関節から先を埋めて腸の中をかき回した。
(-37) 2022/10/02(Sun) 12:41:19

【秘】 開発部 忌部 永信 → 経理課 望月 ロビン

「そりゃ……そうだろお。同じなわけ、ないよお。なんだか妙な話だなあ」

嬉しいと断言するには、拗らせているし捻くれている。
自分に何一ついいところなんてありはしない、とまでは言うつもりはないが、劣っているところはずっとキミより多い存在であると、そこは揺るぎはしないから、緩く首を横に傾けて、くしゃりと情けなく苦笑いだ。
目の前でこんな己に欲情していると告げたキミは、全ての所作が、指先ひとつまでこんなにもスマートに見えるのに。

「……ぁー……。
マジかあ。マジだよなあ。人間だし男だし、性欲がないとは思ってなかったけどさあ。

でも、すげえ身持ちは堅いだろうとか、ちょっとでもアブノーマルなのは嫌悪しそうだとか、ましてや、ロビンちゃんに人と違うようなヘキがあるとすら考えてもなかったり……参加者なのにねえ」

少しずつ、話をする中でも現在進行形で情報を噛み砕いてはいる。混乱気味の頭を回転させて、情報の上書きをしないといけないことがいくつもある。
キミを軽蔑なんてしない、あり得ない話。つらつら並べていくのは勝手な理想像を作り上げて拗らせていた己の中身の告白だ。
まだキミに向ける言葉の端々にはそれは残っている。完全に消えるなんて事はないだろう。それだけキミは黄金のように輝いてみえる、人を魅せる憧れだ。きっと変わらない。
でもそんな全ての感情を踏まえても。

「……ロビンちゃんさあ……」

「今どんだけいやらしいツラしてオレのこと煽ってるかわかってるう?いや、わかってんだよなあ、きっと……」

今のキミはどうしようもなく、セクシーだ。

1/2
(-38) 2022/10/02(Sun) 13:25:53

【秘】 開発部 忌部 永信 → 経理課 望月 ロビン

手のひら一つぐらい、どれだけでも好きにしたらいい。キスだって口に含んだって、何も嫌がるような素振りもみせない。
手首に指を添えれば血流の速さも知られてしまうだろう。
キミの表情、言葉選びや甘い香り、形取るもの全てに心を奪われているのに、節くれだった荒れた手のひらにキミの感触まで加わればどうしたって熱が灯る。ズボンが少しばかり窮屈に感じているのだって隠しはしない。

眉尻を下げて、キミを見つめる表情はちっとも格好がつかない笑い顔。
キミに向けたことのないセリフを、此方から映る視界が、目の前に広がるキミという景色がどれだけ劣情を催すのかを、ちゃんと伝えなければ。

空いた片手がキミの立髪に伸びる。
頭部に添えて、息がかかるほどに近いんだから自分の背をただ丸めるだけ。
許可の言葉を返して瞳を閉じて待つなんて乙女じゃあるまいし、此方から奪いに行く。
今はまだ、触れるだけですぐ離すだけの。

「そんなんオレだってなんぼでもロビンちゃんとセックスしてえよ。昨日だって今日だって誘うのどんだけ我慢したか…っ!
こんな食いでのないオッサンでよけりゃ、気が済むまで食ったらいいよお。

でもその前にメシだなあ、まだコースは残ってんだから、最後まで食うし。もったいない。
……それ見て盛ってくれよ。
見たくない、なんて事はないんだろお?」

2/2
(-39) 2022/10/02(Sun) 13:26:20

【秘】 開発部 忌部 永信 → 経理課 富武 瑛

玩具の良さを知ってもらえた、と思いたい。
既に人の言葉を失って喘ぐ様子は、もしかしたらやりすぎの気もするけれど、己の欲も満たそうとしている最中で細かいところまではちょっと気が回らない。

息の荒さが目立っていく。
ピストンを繰り返し、キミに腰を打ち付けてぱちゅぱちゅと音を立てながら、快楽に狂うキミの姿を餌に己を高めていく。
出るものがもうなかったとしても絶頂が続くなら、腸内の締め付けは続き、ひくついて極上の穴になるのだから、そう長い間持つ訳もなく。

「……ッ 、ぁ、……出そお。
瑛ちゃんの、っ、尻穴、マジ、良くてガマン、できな、……いなあ。
濃いの、出そう、だあ。……っ」

「ッ ── 、っ ッ く」

強く抱いて、荒い息に混じって囁くように行為の終わりを予感させ。

抜ける直前から、ズン、と一気に一番奥まで穿ち、ぐりぐりとカーブを描く腸壁に先端を押し付けて。
ゴムの中での射精ではあるが、一段と膨張した肉棒が、狭い肉壁の中、びくん、びくん、と何度も跳ね上がった。
(-40) 2022/10/02(Sun) 13:59:31