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人狼物語 三日月国


267 冬暁、待宵の月を結ぶ

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【秘】 宮崎暁 → 幸阪結月





        結月とだから、したい。


      

(-11) 2024/06/14(Fri) 22:38:35

【雲】 宮崎暁



 [ 僕は幸阪結月大切な人を手折る。

   待宵草の芳醇な香りに酔いしれ、
   引き寄せられる獣のように。

   他ならぬ君だからいいんだって。

   他の誰かの物語では大団円になるはずの
   それでいて僕達二人にとって、
   最も残酷な愛の調べを奏でながら。   ]**


(D14) 2024/06/14(Fri) 22:39:21

【人】 宮崎暁



 [ 気づけばあっという間に冬になった。

   あと数ヶ月もしたら
   幸阪と出会って一年を迎える頃。

   秋のまだ服装に迷う時期を超えて
   もうすっかりとコートまで羽織る季節。

   僕はといえば
   いつものように幸阪に会えば
   ご機嫌な様子になるのは相変わらず。

   ひとつ変わったことがあるとすれば
   付き合い始めた頃より
   その距離がぐっと縮まったことくらい。 ]


(1) 2024/06/14(Fri) 23:50:58

【雲】 宮崎暁



 [ 蝉が鳴く昼下がり
   近くの小学校が午後の授業の予鈴を鳴らす中、
   僕は彼女との秘め事に耽ける。
  
   不安に思わせたくないと丁寧に愛でる傍らで
   大切な人を乱してしまいたい願望に挟まれて
   葛藤すればするほど、心地良かった。


   お姫様みたいに抱き上げ
   ベッドに寝かせて、何度も口付けをするのは
   溢れた愛情と独占欲の裏返しだ。

   制服のリボンのフックを取り
   ひとつひとつボタンを外すと
   その度に真っ白な肌を覗かせる。

   初めて見た女の子の身体は
   言葉が出ないほど美しくて

   しかもその相手が結月なんだって思うと
   僕はもう止まれなくなってしまった。   ]



   
(D15) 2024/06/14(Fri) 23:51:47

【人】 宮崎暁



   おはよ、幸阪


 [ 毎日のように交した挨拶
   夏休み明け、僕は幸阪に言ったんだ。

   幸阪の家に迎えに行くから
   よかったら毎朝一緒に学校に行こう。
   僕がそうしたいんだ、って。

   幸阪が僕のわがままを聞いてくれていたら
   今日の挨拶はきっと彼女の家の前になるはずだ。 ]


(2) 2024/06/14(Fri) 23:52:08

【人】 宮崎暁



 [ いつものように手を繋ぐ。

   でもいつもよりももっと近く、
   指先同士を絡めると、そのままぎゅっと握る。 ]

(3) 2024/06/14(Fri) 23:54:40

【雲】 宮崎暁



 [ 指先で、唇で、肌で、
   感じるのはかけがえのない恋人の味。

   まだ花開く前の美しい蕾
   時間をかけて待宵草の花を開けば
   頭がその香りに酔ってくらりとする。

   すぐに自分の手で花弁を散らすのに
   まるで花の蜜を舐めるように

   楽器を奏でるような烈愛は
   結月を蕩けさせるまで続けて。 ]


(D16) 2024/06/14(Fri) 23:55:40

【人】 宮崎暁




    [ 今日は彼女に、大事な話があるんだ。  ]


(4) 2024/06/14(Fri) 23:57:10

【人】 宮崎暁



 [ いつもなら楽しい登校の時間
   でも僕は彼女の前だというのに
   浮かない顔をしてしまう。

   これでは幸阪に気を遣わせてしまうかも。

   でも、あの日の反省を踏まえて
   幸阪にはハグ以上のことはしていないし
   名前だって呼ばないように気をつけている。


   だから、これは、言わなきゃいけないんだ。   ]


(5) 2024/06/14(Fri) 23:57:58

【雲】 宮崎暁



 [ いつも寝るだけのベッドが
   想いの丈を語るように大きく鳴く。

   飲まれればもう引き返せない。
   沼にハマっていくみたいに
   奥底で彼女と繋がる度に
   彼女の中に感情まで引っ張られそう。

   シワになるのも構わず脱ぎ捨てられた夏服に、
   すっかり汗をかいたコップは
   中の氷が今にも消え入りそうで。

   それでも僕は
   結月を求めるのをやめない。


            だって僕は結月のことを…  ]



(D17) 2024/06/14(Fri) 23:58:54

【雲】 宮崎暁



   結月のこと
   僕でいっぱいにしたい。

      僕のことしか考えられないようにしたい。


(D18) 2024/06/14(Fri) 23:59:26

【人】 宮崎暁



      ねぇ、幸阪

            あのさ、僕……


(6) 2024/06/15(Sat) 0:00:05

【雲】 宮崎暁



   結月は独りじゃない。

   世界に置いていっても
   僕は置いていったりしないから。

         僕だけは、結月の味方…だから。


(D19) 2024/06/15(Sat) 0:01:29

【人】 宮崎暁



      転校が、決まったんだ。*


(7) 2024/06/15(Sat) 0:02:05

【雲】 宮崎暁



     大好きだよ。

               結月。**


(D20) 2024/06/15(Sat) 0:03:09

【雲】 幸阪結月



[ 分かっていた。

  私じゃなければだめなんだ、なんて謳って
  本当は私じゃなくたってよかったことくらい。

  たまたま出会ったのが私だっただけ。
  たまたま私が受け入れたから成立しただけ。

  そう、私じゃなくたってよかったのに。
  私じゃなければいけなかったと
  思いたくなってしまったんだ。 ]


 
(D21) 2024/06/15(Sat) 2:03:49

【雲】 幸阪結月



[ 君が私を大切にしてくれるたびに
  少しずつ芽生えていく想いから目を逸らして

  これは恋人という役を演じてるだけだと
  ずっと、思い込んで、思い込もうとして。

            ―――――………。 ]


 
(D22) 2024/06/15(Sat) 2:04:12

【雲】 幸阪結月



[ 逃げ道が必要なら作ればいい。

  痛みを伴うとしても、私は…………。 ]


 
(D23) 2024/06/15(Sat) 2:04:28

【秘】 幸阪結月 → 宮崎暁



   
―――――嫌じゃ、なかったから。


  
(-12) 2024/06/15(Sat) 2:05:00

【雲】 幸阪結月



[ 逃げ道を作って、退路を断ってしまう。

  嫌じゃないから、この先も大丈夫。
  恋人ならみんなしてるでしょう、と。

  この先にすることも全部、
  役割の延長だから、気持ちに見ないふりできる


             
―――つもり、だった。 ]


 
(D24) 2024/06/15(Sat) 2:05:31

【雲】 幸阪結月



[ 君には、君にだけは置いていかれたくない。

  ずっと、ずっと一緒にいたい。



        
そんなの叶わないと知っている。 ]


 
(D25) 2024/06/15(Sat) 2:06:09

【秘】 幸阪結月 → 宮崎暁



[ 知っているから、私の全部を刻んで。
  私のことを手折って、思い出にしてほしい。 ]


 
(-13) 2024/06/15(Sat) 2:06:28

【人】 幸阪結月



[ 君と出会ってから季節がもうすぐ一巡りする頃。
  コートにマフラーも欲しくなる季節。
  
  いつものように朝からご機嫌な君に挨拶して
  他愛ない話をする朝。

  気づけば君がいるのが当たり前になっていた。 ]

 
(8) 2024/06/15(Sat) 2:06:52

【人】 幸阪結月



   おはよ、今日も寒いね。


[ 夏休み明け、君からされた提案には
  いいよ、ってすぐ頷いたから
  君といる時間は前より少し増えた。
  だって、断る理由なんてなかったし
  何より私だってそう言おうか迷ってたから。 ]

  
(9) 2024/06/15(Sat) 2:07:07

【雲】 幸阪結月



[ 外の音が微かに聞こえるほど静かな部屋の中
  二人しか知らない甘い時間に浸る。

  全く不安がなかったわけじゃない。
  何もかも初めてなんだから。
  それでも私がすべて受け入れられたのは
  君が丁寧に大切に愛でてくれたから。

  何度も唇が重なって、触れた場所から
  君の気持ちが、欲が伝わってくる。
  目を閉じて、君の想いをひたすらに受け止めて。
  時折目が合えば、頬を染めたまま微笑んだ。
  今、すごく幸せだよ、って。
  
  明るい中で肌を晒すのは恥ずかしい。
  その相手が暁なら、尚更。
  日焼けしていない白い肌。
  呼吸するたびに上下する柔らかな膨らみ。

  全て晒されても隠さないけれど、
  恥ずかしさから君を直視できなくなって
  ふっと目を逸らしてしまう。

  でも、嫌じゃないのは伝えたかったから
  君の手を取ると、胸元まで持っていった。
  触って、ってお願いするみたいに。 ]


 
(D26) 2024/06/15(Sat) 2:08:00

【人】 幸阪結月



[ いつもよりもっと近い。
  指先同士を絡める繋ぎ方。恋人、みたいな距離。

  握り返すとそれだけで幸せだなって思う。 ]

  
(10) 2024/06/15(Sat) 2:08:16

【雲】 幸阪結月



[ 君が触れた場所全てから熱が広がっていくみたい。
  愛でられた花は少しずつ色づいて、花開こうとする。 
  君に触れられて上気した身体が
  色香を放っているのが自分でもわかる。

  大切な人を惑わせて、誘って。
  誰も触れたことのなかった花弁が蜜にぬれる感覚も
  閉じていた蕾を花開かされる快感も
  部屋に響く、甘くて切羽詰まったような声も。

            全部、全部知らない。
            君に初めて教えてもらった
            君に初めて、見せた。   ]


  
(D27) 2024/06/15(Sat) 2:09:49

【人】 幸阪結月



[ Wその日Wが来るってわかってたはずなのに
  幸せに目がくらんで、忘れたふりをしてた。 ]


  
(11) 2024/06/15(Sat) 2:10:34

【人】 幸阪結月



[ 普段なら話が弾むのに
  なんだか今日はいつもと様子が違う。>>5


  どうしたんだろう、具合でも悪い?

  心配になって、聞こうとする前に。
  君の声に遮られたから、言葉を飲み込んだ。 ]

  
(12) 2024/06/15(Sat) 2:11:02

【雲】 幸阪結月



[ 乱れて濡れたシーツをぎゅっと握って
  皴を増やしてしまいながら
  奥深くまで、君のことを受け入れて。
  慣れない刺激に戸惑うように零れる涙。 
  誤魔化すように、口付けを強請って
  二人の息を混ぜ合えば、嬌声も君に呑まれていく。

  いつの間にか倒れてしまった私の鞄
  その中から覗く日記の事なんて
  今の私は気にかけることも出来なくて。

  求められるまま、応えて、こたえて。 ]


 
(D28) 2024/06/15(Sat) 2:11:47