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人狼物語 三日月国


93 【身内】星の海と本能survive -Ap-02-【R18G】

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レグルスは、多分むちゃくちゃ手際よくキファに注射針をプスッ☆と刺して薬液を注入した。練習の成果だ。順番は適当で。
(a1) 2021/09/09(Thu) 0:08:13

【人】 正弦波 カストル

「……いいよ。
あのさ、今日はオレ最後でも……いいかな」
もしキファの具合が悪くなったときのために、掴まれるようにすぐ近くにいるまま、周りへ声をかけた。
(18) 2021/09/09(Thu) 0:09:20

【人】 運び屋 バーナード

「そういうことなら。最初はテンガンに譲る」

退いて、態度でも示す。
カストルの言葉には自分は構わないという意思でひとつ頷いてムルイジに視線を向けるだろう。
自分は二番手、レグルスが三番手……といったところだろうか。
速やかに支度を始める。
(19) 2021/09/09(Thu) 0:11:03

【人】 情報屋 ムルイジ

「……、構わないわよ」

初めて。何度も処刑を行なった数日間で、初めてラストを申し出られた。
少しだけ驚くが、いつも通りを崩すほどでは無い。

深い緑色の薬剤を手に取りながら、どうしようかと周りを窺いながら。自分の番を待つ。
(20) 2021/09/09(Thu) 0:18:54

【人】 防衛部所属 テンガン

頷いて、キファのもとへ。

「……難しいかもしれないが、力を抜いておくといい。
その方が、変に痛みを感じる事もない」

声を掛けながら手を取り、場所を見定めて。
静かに処刑は行われた。
青い液体が全て貴女の中に消えていく事を、見届ける。

「……すまないな」


ぽつりと零し、針を抜く。

「待たせた。次は、バーナードだったか?」

そう振り返り、場所を譲るだろう。
(21) 2021/09/09(Thu) 0:37:43

【人】 運び屋 バーナード

「ああ、今行く。……」

蜂蜜のような色の薬剤で満ちた注射器を手に取り、シェルタンにもしたように血管の位置を探り。
それから静かにキファの血液へ、キファを殺すことになる"異物"を送り込む。この薬品が痛みを軽減する方に作用するものであればいいんだけれど。

……その後レグルスが手際よく事を運んでいくのを眺めてから(>>a1)、ムルイジに視線を投げかけて数歩下がり。

「次はムルイジだったよな。どーぞ」
(22) 2021/09/09(Thu) 0:46:24

【人】 情報屋 ムルイジ

どうぞ、と言われて。あぁ、そういえば最後では無いのは初めてで。

最後を持っていくより、ずっと痛いなと思った。


薬剤を、注射器にとる。見様見真似で、血管と思しきものを探し、そこに針を刺す。
本当に注入されているだろうか。血管の色が肌から透けているのが見える。

針を抜いて、キファの頬へと軽く口付ける。
……場所を、あけなければ。

下がる、というよりも横にズレて、最後の一人を見た。
(23) 2021/09/09(Thu) 1:06:39

【人】 正弦波 カストル

最後が一番苦しいのかな、と思った。

だからこそ最後を選んだ。

それで選んだのは注射針ではなく、飲み薬らしい容器に入ったもの。
中身の見える、赤い液体。

「キファ、上、向いて……」
背もたれ代わりに後頭部に手を添えて、容器を口へ。気をつけながらゆっくり容器を傾ける。時間をかけて。

それで、カストルの番は終わりだった。そのまますぐ近くで、待つ。
とてつもなく恐い、を、すごく恐い、くらいにしたいな、と思いながら。

……処刑を確認できれば、他の誰かが何を言えなくてもこう言う。
「……終わったね」
(24) 2021/09/09(Thu) 1:26:39

【人】 運び屋 バーナード

「……ああ。終わったな」

これでこの『ゲーム』は終了したはずだ。
もうこれ以上の犠牲が出ることも、これ以上誰かが傷付くこともないだろう。

処刑対象であるキファにおかえりを言うまでは完全に終わりとは言えないから、お疲れ様という言葉も当然出てこない。
室内の面々をぐるりと見渡し、生き残った人数の少なさに僅かに眉を下げる。

「出よう、か」
(25) 2021/09/09(Thu) 1:34:56

【人】 情報屋 ムルイジ

この位置から見る処刑室は初めてだ。
この流れを見るのは初めてだ。
自分が最後を持っていかないのは初めてだ。

片手で、もう片方の腕を強く握る。
それでも表情はいつも通り。


「………そうね」

答えるように呟いた。

最後まで処刑室に残る、という部分だけは、曲げなかった。
曲げられなかった。

まだ暫くそこにいるだろう。
(26) 2021/09/09(Thu) 1:40:11
ムルイジは、毛布を持ってきてキファに丁寧にかけた。
(a2) 2021/09/09(Thu) 1:40:42

【人】 正弦波 カストル

毛布をかけられた体を見下ろして、しばらく立ったままで。
いつまでも退室しないムルイジを見て、首を傾げる。
言葉に迷ったのは、少しの間だけ。

「……出ないの?」
(27) 2021/09/09(Thu) 1:48:27

【人】 情報屋 ムルイジ

「……もう少し」

落ち着くのを待っている。
いつもそうしているように。
死を噛み締めて受け入れて、何事もなかったかのように歩き始めるために。


いつも通りの声色で、一言だけ答えた。
(28) 2021/09/09(Thu) 2:00:19

【人】 正弦波 カストル

「……ん」
ムルイジの手を取る。片手は塞がっているから、もう片方を。
別に引っ張ったり、ここから動かしたりはしないけど。

ただ、立ち上がるのが難しいときのような。
そんな印象を受けたから。
(29) 2021/09/09(Thu) 2:11:34

【人】 防衛部所属 テンガン

バーナードに続いて、退室する。

端末を見ればまた、メッセージが何件か届いていた。

……さほど悪化もしてないと、思うのだが。
そんな事を考えながら、廊下を足早に歩いていった。
(30) 2021/09/09(Thu) 2:22:05

【人】 情報屋 ムルイジ

>>29 カストル
「………」

平気よ、といつも通りに返すこともできたし、手を取って大丈夫と言いながらすぐに退室することもできた。
けれど。
多分そういうことをしたいんじゃない。そういうことをさせたくて手を伸ばしてくれているわけじゃ無い。


無言のまま、手を取る。
宣言通りに、もう少しそこにいるままで。

それから、
少しだけ疲れたように
笑って、処刑室を出るだろう。
(31) 2021/09/09(Thu) 3:45:47
シトゥラは、一人で食事を取った。
(a3) 2021/09/09(Thu) 6:45:34

シトゥラは、人を探して……いないのでしょんぼりと部屋に戻った。
(a4) 2021/09/09(Thu) 6:46:40

サルガスは、自室でじっと待っている。彼女の最期を見届け、観測出来ないのは、ほんの少しだけ心残りだが。
(a5) 2021/09/09(Thu) 8:43:26

【人】 卜占 キファ

皆の相談を黙って聞いている。自分にできることは何もない。
もう皆に辛い思いをさせなくていい、ということに安堵を覚えてしまう。
仲間の努力を全て台無しにしてしまったというのに。


傍に寄ったままのカストルを見上げる。あなたは辛くないのか、と尋ねようとしてやめた。生存者の意思を大事にしたかったから。
(32) 2021/09/09(Thu) 9:11:42
キファは、テンガンに言われた通り力を抜く。
(a6) 2021/09/09(Thu) 9:12:25

キファは、異物が体の中に流れ込むのを感じる。
(a7) 2021/09/09(Thu) 9:13:53

キファは、バーナードが丁寧に針を刺すのをじっと見る。
(a8) 2021/09/09(Thu) 9:14:58

キファは、自身の感覚が鈍くなっているのを感じる。
(a9) 2021/09/09(Thu) 9:15:38

キファは、レグルスの手際の良さに二度三度と瞬きする。
(a10) 2021/09/09(Thu) 9:16:24

キファは、急速に体温が下がっていくような錯覚を覚える。
(a11) 2021/09/09(Thu) 9:17:32

キファは、ムルイジに口付けられた頬がくすぐったくて、微笑もうとした。
(a12) 2021/09/09(Thu) 9:18:46

キファは、息が上手くできない。
(a13) 2021/09/09(Thu) 9:20:09

キファは、カストルに支えられて薬を飲み干す。
(a14) 2021/09/09(Thu) 9:20:48

キファは、視界が霞んで暗くなっていくのを感じる。
(a15) 2021/09/09(Thu) 9:22:13

キファは、何の痛みも苦しみも感じることなく、呼吸を止める。
(a16) 2021/09/09(Thu) 9:26:17

キファは、処刑された。
(a17) 2021/09/09(Thu) 9:26:25

【秘】 辺境の幼き人魚姫 シトゥラ → 情報屋 ムルイジ

「楽になった?本当に?」

緩慢な動きで背もたれにもたれかかり、何かを折る動作をし始める。

「君さ、結構長生きなんだろ?資料見たところ。……でさ、そうなるとやっぱり割り切れないこととか、どうにもできなくてどうしようもない、どうやっても処理できないものとか溜まると思うんだ」
「薄い紙、あるだろ?あれを半分に折ってくと衛星に到達する厚さになるんだ。無論、計算上の話。自分も知らないうちに色んな物が折り重なって折り重なって……背負っているものにそうとわからず積まれてる」
「君のそれってそういうのじゃないのかな?」
「だからムルイジくん、私に甘えていいんだよ?途中で断念したけど、こう見えてもカウンセラーの資格講習途中まで参加してたから」

そういうも途中から首を傾げ、何か合点がいったようで、鷹揚に手を広げると

「甘えな、ムルイジ」

にやりと笑った。
(-1) 2021/09/09(Thu) 10:29:40

【人】 正弦波 カストル

>>31ムルイジ
何も声をかけることなく、手を離した。多分もう休んでいいんだから、ムルイジはこれ以上大変なことはないから。そう信じている。


全員がいなくなったあとで、ここに残って。少しの間立ったまま。
……端末から、申請したこの部屋の使用許可が無事認められたのを確認してから、用意された処刑道具を一つずつ集めた。置いてある位置は下見済だった。
小さめの銃。
3日目。
中身の見えない薬。
4日目。
小さなナイフ。
5日目。
それよりは大きなナイフももう一本。
6日目。

……さっき使ったばかりの薬品は見つからない。
代用することにして、似たような色の容器を取る。
7日目。


生きなきゃいけない。信じて、助けてもらった分。

やっぱり震えっぱなしの手で銃を握る。銃口を向ける先を迷って、肩にした。ここならすぐ死ぬこともなさそうで……すごく怖い。
怖い。正しく怖いままで、泣きそうになる、でも誰かに向けるのとは違う怖さ。
「……れで、これで、わかる、わかるから……っ……!」

たっぷり躊躇してから、引き金を引いた。
(33) 2021/09/09(Thu) 10:40:02

【秘】 辺境の幼き人魚姫 シトゥラ → 防衛部所属 テンガン

「き、君はさ、ほんとにさ……ほんとにさぁ!!!」

どれだけ思い続けたと思ってるんだ。
死んだらそれはそれと思いながら生きてきた人間の目の間に現れて
波の上の美しい世界を見せつけて

いつまでも共にいたいと思わせて
忌み嫌った不死を手に入れる決断をさせ
声を失い足を手に入れる決断をさせ

心身ともに甚大な負担がかかる性徴を促す治療をする決断をさせ
ておいて
薬でボロボロになりながらも手を掴んで


「わ、私がこうなったのも半分
いや、一割……?あれ、関係ないのか????まあ、いいか
君のせいなんだからな!」

「だから、君が私を拒否しても側に居てやる!なにがあっても、どんなことがあってもお前の人生に居座ってやる!!ざまあみろ!!!」
(-2) 2021/09/09(Thu) 10:50:55

【人】 運び屋 バーナード

>>33 カストル
ゲームは終わったのだと安堵しきれない。まだキファが帰ってきていないのだから、お疲れ様も言い難い。
……本当に、それだけだろうか。
落ち着かなさに処刑室からそこまで遠く離れられない。さまよう足がまた処刑室の近くの廊下に差し掛かった時、

――ひとつ、銃声が聴こえた。

安堵しきれなかった理由にそこで漸く気付いて駆け出した。目指すは当然処刑室。
もしこの推理が、予感が正しければそこにあいつはいるはずだ。


「――カストル!」
(34) 2021/09/09(Thu) 11:00:52

【人】 正弦波 カストル

>>34 バーナード
撃ってすぐ、銃は落としてしまった。
思わず押さえた指の間を通って、肩から流れ出た血が床を汚し始めていた。

開いた扉の音と声に顔を上げて、なんで、と言う前に。
近くに置いた端末が通知音を鳴らす。ーー巻き添えにした、と判断されてしまった文字がある。
「……何で……、何で、来ちゃったの、バーナード」
(35) 2021/09/09(Thu) 11:19:09

【人】 運び屋 バーナード

>>35 カストル
入ってすぐ聞こえた床に銃の転がる音、次いで、血液が床を叩く音。
血の出ない殺害方法を選択していたのだ、当然これはキファに由来するものではないと分かっている。

背後で聞こえた扉のロック音と、あなたの端末と同時に鳴る通知音に全てを察した。
察してしまって。……ああ。


「……強いていうなら無思慮だから?」

あなたがその選択肢を持っていることにも、自分がそれによって何かしらを奪われる可能性があることにも、……あなたを含めた他者を苦しめてしまうことにも。
ここに来るまで全く気付けなかった、最後の最後で詰めが甘い無思慮な男があなたのそばに立つ。
(36) 2021/09/09(Thu) 11:31:49

【人】 正弦波 カストル

>>36バーナード
「本当にそうなんなくてもいいじゃん〜……配られただけ、なんだから……」
全然、心の準備をしてなかった。
だって、占い師にはもう占われてて、狩人はいなくて。
この可能性は何も。

「オレで終わりだったのに……これで元通り、曲、作れるように」
1つの痛みに集中できない。本当にやらなきゃいけないのだろうか。ここで巻き込むことは……本当に必要?
「……1回違反するくらい、ちょっと怒られるだけで済まないかな」
と、つい逃げ道を口にする。扉はもう開かないのに。
(37) 2021/09/09(Thu) 11:59:35
シトゥラは、誰かに何かあった時のために医務室で準備をしている。
(a18) 2021/09/09(Thu) 12:06:35

【人】 運び屋 バーナード

>>37 カストル
「そうは言ってもなかなか俺に似合いの役職だろ?」

自分が無思慮なら、とあえて行った言動もある。そうすることで進められた議論も当然あるわけで、ならば最後までこの役職としての責務を負うのは当然だと思った。
思うことにした。


「……はは、怒られるの嫌だな。それなら大人しく進行に従うよ」

普段なら纏っているはずの装備を何一つつけていないバーナードが床に転がった拳銃を手に取る。あなたの傷跡を確認すれば自分もそれに倣って自分の肩に押し当て……発砲。
同じ武器を使って殺した初日と、同じ武器を使って死ぬ今日が、歪に重なる。

「……なあ。どう死ぬつもりだ?」
(38) 2021/09/09(Thu) 12:22:12

【人】 正弦波 カストル

>>38バーナード
「……へっ、え……ッ」
呆気にとられて一連の行動を見たあと。
慌ててあなたの手を掴む。

「なんで、バーナードがそんなのっ、する必要ない……」
あなたがどうやって自分を納得させたか、知りもしないで。
自分がやったときより強く嫌だ、と思う。
「オレは、みんなにやったのと同じのを……やって、ちゃんとわかってっ、無駄にしないように」

「したかっただけ、なの、に……」
俯き、掴んだ手から力が抜けて、落ちる。何か、何とかする方法は、と頭の中を探す。
(39) 2021/09/09(Thu) 14:04:58

【人】 運び屋 バーナード

>>39 カストル
あなたが自分の手を掴むことも止めない。ただ、銃を握る力は弱めたので銃は再度床に落ち転がった。

「こうすれば後に引けなくなるかなって。それと……俺が死ぬのはお前だけの意思じゃないって宣誓?みたいな」

死を望まれていないことも生を願われていることもちゃんと知っている。
自分の死に苦しむ人もあなたの死に苦しむ人も、どちらにも苦しむ人もいることだって理解している。
でももう帰り道は閉ざされているのだ。どちらとも生きてこの部屋を出ることは叶わない。


「一人で抱えんなって。……お前だって痛いだろ?」

肩の傷だけを指して言っているのではない。きっと心も。
(40) 2021/09/09(Thu) 14:45:37

【秘】 観測者 サルガス → ひとのこ ヌンキ

「ああ。……同胞、だった」

肯定の言葉。
再び貴方に視線を向ければ、此方とは違い余りにも静かすぎる、橄欖石の様な色が見えた。

……じっと、続けられる言葉を聞き、一つ息を吐く。

「……終着点、か。」

そうとも言えるのかもしれない、と過った。
最も、自分が過ったそれは、彼の言った『終着点』とは、意味が変わってくるのだろう。

「私は、この中の誰かが。例えば貴方が、『ああなる』事が、有ったとするならば。酷く、喪失感を覚えるだろう。
 比喩するならば、それは『嘗ての意味での死』が振りかかった時の様に」

あの時もそうだったのだから。

だから、恐怖から目を逸らしてはいけないと、人である事を忘れてはいけないと、今も思っている。
――それが傲慢な想いで在ろうとも。

「……、」

紡がれる問いに、揺らいでいる。
それは己が道を指し示すよりも『貴方がどうしたいか』で決めるべき事なのでは、と。
けれど、自らの立場はそれを発言する事を赦していない。赦されていない。


答えの代わりに、じっと。意志を含んだ色を返す。
(-3) 2021/09/09(Thu) 16:34:08

【秘】 観測者 サルガス → 卜占 キファ

「……そうか。」

つまりは、自らの決断は正しかったという事になる。
だが、それは。このゲームに置いて。
『殺戮に強く恐怖を感じる』『共感能力が著しく高い』『死の瞬間まで他者を気遣う程心優しい』
……そういった『人狼達』が、たった一人で誰かを『襲撃』しなければならなかった、という事実が判明した事となる。

『襲撃者』とは思えない程に、酷く弱弱しい声に。
出来るだけ優しく勤める様声を掛ける。

「……私は、大丈夫だ。
 確かに私は今、この瞬間。恐怖を感じているが……同時に安堵しても居る。
 恐怖を覚えているのは、私がまだ、意志と本能を持つ人間で在れている証拠、なのだから」

それが慰めの言葉になるのかは、分からない。
けれど、一瞬でも『早く自分を殺してくれれば』等と過っていた事に、危機感を感じていた身としては。
心から、この恐怖に、確かな安堵を覚えているのだ。


(-4) 2021/09/09(Thu) 16:36:32

【秘】 観測者 サルガス → 卜占 キファ

指し示さした箇所と逸れた位置に、裂傷が走り。
鋭い痛みと熱さ、それから遅れて酷い寒気。
ぐらりと、壁にもたれかかる形になる。

「…………ッ、」

何とか呻き声を噛み殺そうとする。……それでも、少しは漏れてしまっていたかもしれない。

観測者は嘘を吐く事が苦手だ。
けれど、それでも、此処までずっと苦しんできた『狼』を、これ以上苦しませたくなくて。


「大丈夫、だ」
「私は、大丈夫だから、キファ」
「……また、会おう」


余りにも下手な強がりと、再会の言葉を、告げた。
(-5) 2021/09/09(Thu) 16:38:23

【秘】 アンテナ キュー → 情報屋 ムルイジ

頷いて、文字にはならないことに気づいて文字を送信する。

『うん』『カウンセリングも言ってた。』
『なくならないと、いいな』『お金、なくなるし』
案外人権というのはお金でなんとかなっていることも多いのだ。例えば旅行にこれからいけなくなるのは、自然が見れないのは割と大きな問題だ。
というのをちゃんと理解している。

だからこそあなたとの旅行が楽しみで嬉しいことをなんとか文字で伝えようとして、

『楽しみ♡』
真似してハートマークがメッセージについたりした。

『ムルイジ、明日もまた』『お話しよう』
そう更に送信もして。

あなたは今日の処刑にも関わらなければいけないのを知ってるので、何か言おうか迷って。

『無理しないでね』
と他の人にも見せた言葉だけを打ち込んだ。
(-6) 2021/09/09(Thu) 17:01:12

【秘】 情報屋 ムルイジ → 辺境の幼き人魚姫 シトゥラ

「そうよ、アタシ結構ババアよ。長く生きてる、船旅も長い。
そんなだからねぇ、鈍っちゃって、」

そこまで言って、目の前の貴方はそういう話をしているのでは無い、と気付く。
苦痛なんて、背負うものなんて大なり小なりみんなあって、アタシのだけが重いわけじゃない。
アタシは一人でいたから、そんなに背負うものも多くはない。


大丈夫よありがとう、と口を開きかけて。
広げられる手を見て止まった。

「……急にかっこいいこと言うのやめてよね」

ここで乗った方が、貴方は輝く。
ここで甘えた方が、流れが綺麗だ。
そうして言い訳を自分の中に重ねて漸く。


立ち上がり、貴方の目の前まで。
避けられないなら、思い切り抱き締めてしまおうかと。
(-7) 2021/09/09(Thu) 19:48:51