【赤】 跼蹐 カナイ『篝屋さんからもそう聞きました』 『今すぐ向かいます』 『あの人は銃を持っていて、水で溶かされる?そうです』 『おれが聞いたのはそれだけ』 返るのは簡潔な応答。今は時間が惜しい。 (*2) 2022/06/07(Tue) 7:21:00 |
【人】 ハリの豺狼 カナイ仮眠室を出て、誰かの声を聞いた後。 弾かれたように廊下を駆け出して、 その傍らに気配を探る。読み取ろうとする。不安定な気配を。 今明確に排除すべき恐ろしいもの──奈尾の気配を。 進行方向がわかるのであれば、その背後に回り込むように。 殺さなければきっと殺される。 真に恐ろしいものから逃れるには、殺すしかない。 自分ならきっとできる。自分がやるしかない。 何れにしても脇目も振らず会議室への道を突っ切っていく。 元はドッグトレーナーを目指していたのだ。 犬と共に駆ける為の日々の名残は、まだ身体に残っている。 (11) 2022/06/07(Tue) 7:35:45 |
カナイは、猟犬じみて廊下を駆けて行く。狩るか狩られるかは、まだわからない。 (a15) 2022/06/07(Tue) 7:36:58 |
【秘】 絶対専制君主制 コゴマ → 篝屋に来た カジヤマ「……」 頭の中に早鐘のように響く声は、明らかに平時のそれではなかった。 情報を精査する。明滅するように在るのは、実際に距離が離れているからではなく。 意識の状態が希薄だからなのだろうか、なんてふうに推測する。 「……勝手に満足して死んだりするなよ」 どちらにせよこちらから出来ることがあるわけでは、ないだろう。 聴こえていることだけを示して、その無事を祈る。 (-24) 2022/06/07(Tue) 7:41:21 |
【独】 ハリの豺狼 カナイ/* 2回と3回どっちにしよっかな〜まあ3回でいいか なぜなら能力の起源と思想の問題で 能力そのものには殆ど忌避感や抵抗が無いからです…(嫌な感じはする) 能力引っ張り出すのも容易だから制御が結構上手くいってます。 (-25) 2022/06/07(Tue) 7:58:40 |
【神】 絶対専制君主制 コゴマ「――わかりました」 努めて冷静に。なんでもないことではないけれど、気圧されすぎてはいけない。 今まで見てきた場所を頭の中に浮かべて、どこへ逃げ込むかを考える。 其の上で、やはり深和の言う通り閉じこもってしまわない場所でないといけない。 無茶な注文だろうと、それだけが最善策だと、やはり青年も知っている。 「奈尾さんはどうやって戦ってくるんですか。……僕は対峙したことがない。 時折聴こえた銃声がもしもそうなら、障害物の多い方がいい。 書架の多い資料室があったはず、部屋は広くて扉が二つ。追い詰められても苦しくない。 三十三さん、伊縫。場所まで案内します。……桜小路は……どうしてるやら、な……」 結木は居らず、神陰間は迎えに行ったまま、わからない。 篝屋は戻ってこれる状態ではなさそうだ。残る人員も、ずいぶんと少なくなってしまった。 避難の用意を進め、それぞれに声を掛ける。懐中電灯をかき集めて、万一の威嚇用にして。 「もはや前線を維持できないとなったら、後退してください。 資料室まで下がれば、深和さんや叶さんも態勢を整えられるはずです。 貴方がたが完全に潰れてしまえば、僕たちも絶体絶命ですので」 (G14) 2022/06/07(Tue) 8:05:14 |
【神】 トラジコメディ フカワ「奈尾さんは……はい。銃を持っていて。 扱う液体は溶かすか何かしてくるだとか…… とにかく、決して触れてはならないそうで」 時折遠い何処かに呼びかけるように顔を傾けて、 その相手からの返答をそのまま応えていく。 「いくら溶かすと言えど、遮蔽物が多い所は比較的安全かと。 まさか耳がいいとかでもない限りは、ですけどね……』 音と気配を頼りにもう一歩前へ。足が竦む前に。 「はい……玉砕覚悟なんて馬鹿な真似は……しません。 あくまで無事に、戻ります。 そちらも、──獣などに気をつけて、どうかご無事で」 (G15) 2022/06/07(Tue) 8:16:00 |
【置】 氷肌玉骨を手に ナオアキあなたは死ななければならない 奈尾がやって来る方……銃声二発が鳴っていた場所は、 叶らが彼女と相対した場所から随分遠くからだった。 あなたは死ななければならない そこから移動した彼女を迎えに行っていた叶が、 今いた場所とはほとんど反対の位置で。 あなたは死ななければならない 会議室へと向かおうと思えば、 叶が奈尾の背後に回っている暇などなかっただろう。 あなたは死ななければならない あなたは死ななければならない ──奈尾の道中に誰もいなければ。 あなたは死ななければならない あなたは死ななければならない (L2) 2022/06/07(Tue) 8:22:34 公開: 2022/06/07(Tue) 8:25:00 |
【人】 トラジコメディ フカワ『弊社の試験薬が』 『貴方様にご迷惑をおかけしてしまったこと』 『深くお詫びしたいところですが──』 見ないうちに随分と変わり果ててしまったものだ。 我々に投与された薬とは一体全体何だって言うのか。 「故に少々、お時間をいただけますでしょうか?」 針のような気配に震える瞼を開けて、 引き攣った微笑みを顔に貼り付け、奈尾の前に立ち塞がる。 眉間に皺を寄せてアンテナを握り締めれば、 其処彼処から軽くも不規則な足音が響き始める。 それはまるで行進(/パレード)の始まりを告げるように。 (12) 2022/06/07(Tue) 8:46:21 |
【人】 氷肌玉骨を手に ナオアキあなたは死ななければならない パァンッ!! あなたは死ななければならない 開演に水を差す、なんとも無粋な音がした。 あなたは死ななければならない あなたは死ななければならない 「アタシ、会議室に行かなきゃいけないの」 あなたは死ななければならない あなたは死ななければならない 一も二もない発砲。狙いは深和の足元。 三半規管も狂ってきているのか、散弾のほとんどは深和を捉えなかった。 次もそうなるとは限らない。 あなたは死ななければならない あなたは死ななければならない あなたは死ななければならない 「ねェ?」 あなたは死ななければならない 丈夫に作られていたはずの服は溶け、奈尾の上半身はほとんど露出していた。 焼けた肉と黒いどろどろの中に、白が見え隠れ。 斜め掛けにした鞄の肩紐も深く食い込み、骨が支えているようなものだった。 深和からはあまり見えないが、状態としては背中が一番酷い。 あなたは死ななければならない そんな状態にもかかわらず、これはまだ人の形を保って動いている。 (13) 2022/06/07(Tue) 10:10:08 |
ナオアキは、銃口を少し上へやり、引き金を引いた。 (a16) 2022/06/07(Tue) 10:10:32 |
【墓】 神の居ぬ間に弓を引こう マユミ>>7 >>8 >>9 >>10 叶 あなたの背か、胸か、腕か。 運び込む際に触れた場所に、少女の血が付着します。 それが血色の結晶になったりはしません。 ただぽたぽたと、水音だけを残して寝台に横たわります。 微かに開いていた唇は閉じられてなお微笑みの形で。 薄い透明な液が通った跡が残る目元は穏やかなまま。 死んだ人間はきっと、何も語らないから。 だから電気を消してしまえば、そこにはもう闇だけ。 日向のような明るさはすっかり、消えてしまいました。 それでも……もし、暗く塗り潰される想いの下に、 この少女の生命が残っていたのなら。 神というクソッタレ 運命 に向かって弓を引く、その誇らしげな顔が、 きっとあなたの隣に立っていたのでしょう。 だから、いつか陽がまた日が昇るのなら。 その時は、あなたと同じ日向に居させてくださいね。 それじゃあ、おやすみなさい、なのです。 (+5) 2022/06/07(Tue) 10:16:58 |
神の居ぬ間に弓を引こう マユミは、メモを貼った。 (c3) 2022/06/07(Tue) 10:27:38 |
【人】 トラジコメディ フカワチッ、と熱い何かがズボンや靴の端を掠めて、 バターでも抉ったみたいな跡をつけたのを感じる。 へへ、だの、ははだの、笑っちまったくらい濃厚な死の気配。 「いえ勿論!……重々、承知です、とも」 『ああああ当たる死ぬ?当たる嫌だ怖い当たる嫌』 実に手強い客だ。ここまで強情なのはいつ振りか。 ──そう、あくまでも映画のように劇のように。 無機質な散弾銃、劈く発砲音、異形と化した彼。 それらをひとつでも、確かな現実のものとして受け止めたら、 もうすぐにでも狂ってしまう。出来る限り俯瞰しなければ。 銃口が上を向いたのを見れば、及び腰で一歩ほど後退りを。 「申し訳ございません……何から何まで」 『こここ、こい、ここ、に、ここから、音の方』 背後の方から駆けてきた中型の実験動物を、 アンテナの柄でいなし、先ほどの銃声を頼りに飛び掛からせる。 狙いが外れたり逸れたり、それか盾になってくれたらいい。 痛みを増す頭は、寧ろ正気を保たせてくれて有難い。 (14) 2022/06/07(Tue) 10:52:49 |
フカワは、念の為アンテナを支えに低く屈む。ひぃい、と情けない悲鳴が溢れた。 (a17) 2022/06/07(Tue) 10:53:55 |
篝屋に来た カジヤマは、メモを貼った。 (a18) 2022/06/07(Tue) 11:59:45 |
【秘】 無明長夜 ヌイバリ → 絶対専制君主制 コゴマ「あー、服汚れちゃうぞ」 血は落ちにくいんだからな、なんて。 いやもうどろどろか俺たち。 物騒な汚れを拭うあなたを見て、隠された事実には気付かないまま。 視界が多少揺れたりもしたが、歩行に支障がなくなれば立ち上がった。 「うぉ、ふらふらする〜…… 会議室、なら……皆に注意だけしとかないとな……」 何に、という具体的な示唆はしなかった。 あるいは能力の使用による消耗と苦痛に由来する疲労が優ったのか。 前回の集合時間から殆ど空けてしまっていたものだから、皆の安否もわからない。端末も確認できる状態ではなかった。 「うん、帰ろ」 そうして、会議室まで戻ったことだろう。 (-29) 2022/06/07(Tue) 12:27:08 |
【神】 無明長夜 ヌイバリ「……あ?? ぅ??」 毛布おばけは飛び起きて、あたりをきょろきょろ見回した。 緊迫した雰囲気、どこかに移動する足音。 部屋の中はすっかりしっかり深刻になっていた。 そうして、聞こえてきたのは一人のにんげんの名前。 「……おれ、奈尾さんになにされたかなんにも言ってないじゃん!!わああ、待って待って!」 (G16) 2022/06/07(Tue) 12:31:14 |
【赤】 無明長夜 ヌイバリ『間に合って……ないかも? ごめんな、ずっと寝ちゃってて』 『簡単に言うと、呼び出されて腹刺されて頭半分溶かされた。 水が入った普通のペットボトルで殴られたと思ったら、気が付いたらペットボトルも溶けて頭も溶けちゃってた』 先ほどの情報から追加で得られることといえば、何の変哲もない水だったものがある瞬間から変化をして襲いかかってきた、ということだろうか。 まあ色々あって今は……元気だけど。元気ではないかもしれない。 『抵抗する時に、俺が……あの人の頭の中ぐちゃぐちゃにした。 その影響も、あるのかも』 (*3) 2022/06/07(Tue) 12:41:29 |
【置】 猶大 ロクーーーー顔合わせに数刻遅れて会議室に向かう廊下。 単独行動であることに加えてまともに連絡も取り合っていないロクは、人が減っているだとか、銃声だとか、異変らしき事実にようやっと現実味を覚え始めていた。 ドロドロに溶けた人間だったらしいモノを踏みつけると、不快な粘着質な音を立てて散った。 無意識にシャットアウトした施設に蔓延する臭気も情報を得ようと意識した途端に吐き気を催しそうになる。 濃厚な血と腐敗した肉の絡みあったオブジェが放つそれは探さずとも至る所で目に入る。 「あ〜……メンドクサ。 こんなトコで死ンだ奴らはさぞかしお可哀想に。まぁでも?人間辞めちゃったら俗世の苦しみから解放されるのかね」 それはまるで神の齎す救済のように。 心から人が望んだ解脱のかたちなのかもしれない。 「アイツ、欲望に忠実だったからなぁ……昨日も会議室に来てなかったし、こうなると死んでる方がまだマシかもな」 もしそうだとしたら。 どうもしないのか。どうにかしたいのか。 考えるのも面倒だった。 (L3) 2022/06/07(Tue) 12:46:41 公開: 2022/06/07(Tue) 12:50:00 |
【赤】 トラジコメディ フカワ『あ゛ーーーー────……………』 助かるけど聞きたくはなかった、 とでも言いたげな間伸びした心の声。 よく今生きてるな。それで。偉いよ。 オレが生きてられるかはまた別の話だ。生きなければ。 (*4) 2022/06/07(Tue) 12:47:50 |
【神】 無明長夜 ヌイバリ勢いをつけて立ち上がって、ふらふらとまた座り込んだ。 「呼び出されてボコられたんだけど〜…… 何、あの人、また他の人襲ったりしてんの……」 意味わかんねえ、と唸るように毛布を抱きしめて。 今のこの状態では何かをしようにも足手まといだろう、それは自分が一番よく分かっていた。 大人しく逃げるしかない。 (G17) 2022/06/07(Tue) 12:49:02 |
無明長夜 ヌイバリは、メモを貼った。 (a19) 2022/06/07(Tue) 12:54:53 |
【人】 氷肌玉骨を手に ナオアキ 銃弾を浴びながらも飛び掛かっての勢いそのままに近くまで来た一匹には、 避けながら鞄のペットボトルを一本投げつけてやった。 あなたは死ななければならない ぱしゃり、水が打ち付けられる、場違いに爽やかな音。 次いで崩れた肉と露わになった骨が落ちる鈍い音がして。 最後には溶け残りの蓋の奏でる軽い音が転がった。 あなたは死ななければならない あなたは死ななければならない かくん、頭は痛くて重くて持ち上げる気にならない。 傾いてそのままにされた。 あなたは死ななければならない 篝屋に使った騙し討ちのような手段は上手くいかないだろう。 今度は銃を捨てても近くへ寄れそうにない。 あなたは死ななければならない (15) 2022/06/07(Tue) 12:56:57 |
ナオアキは、歩を進める。 (a20) 2022/06/07(Tue) 12:57:06 |
【人】 氷肌玉骨を手に ナオアキ「…篝屋クン、あっちの方でまだ生きてると思うのよォ」 あなたは死ななければならない あなたは死ななければならない あなたは死ななければならない だから、何か言うならこの方向だと思った。 善意や思いやりを取り落としてきているのに、 他人のそれが存在することを知っているのだ。この男は。 あなたは死ななければならない 篝屋が生きているかは知らないが、別にトドメを刺していないのも事実だ。 生きているのなら、生かす気があるのなら、手当ては早い方がいい。 あなたは死ななければならない そのつもりではあるが、言った方が今は嘘臭くなる。 立場が対等でない者とする約束なんて、形だけのものにしかならない。 あなたは死ななければならない 信用を取る気はなかった。多少でも思考が逸れればそれで良い。 排除できる。 (16) 2022/06/07(Tue) 12:59:04 |
ナオアキは、歩を進める。 (a21) 2022/06/07(Tue) 12:59:14 |
【神】 未だピンボケ ライカ「……廊下、1人じゃない?」 「強い、気配が 4つ」 廊下の写真をスクロールしていけば、ひどい悪寒が背中を走る。 誰がいる? 何がそこにいる? 意識をそちらに集中させて、情報を明確にしていく。 頭が痛い。吐きそうだ。 顔が浮かんだ。特に強い気配だけを拾う。 奈尾、神陰間、叶───そして。 「せんぱい、?」 みんなで逃げないと、そう思っていたのに。 杖を握りしめると、弾かれるように廊下を飛び出していく。 何とすれ違っても構わず、今は生きてほしいと願った彼の顔を探して。 (G18) 2022/06/07(Tue) 13:04:17 |
ライカは、走って、走って。足がもつれても。 (a22) 2022/06/07(Tue) 13:07:10 |
【墓】 妄執 ユウキ「……。 あの時、会話したのは、俺と同じだったからですか?俺と同じで死んでいたからですか?」 肉の焼けるような臭いを気にも留めず歩を進め。 近くに寄って確認するよりも早く反射的にその力を呼び起こす。 ただ一つの意思だけで骸を動かしているその何かの力はあまりに不安定な物だったけど。 彼の呼吸を聞いた。 彼の生きる音を聞いた。 それでも彼は動いていない。何をも溶かす海の中に身を沈めているだけ。 「……」 ▽ (+7) 2022/06/07(Tue) 13:13:15 |