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人狼物語 三日月国


184 【R-18G】ヴンダーカンマーの狂馨

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【人】 警備員 ジュード

[── しかしある時。
村に、僅かな悪意が忍び込んだ。

そう、今思えば
かの国にラング機関が普及し、
飛躍的に研究技術が向上した頃の事だ。

……隣国からガライカへと
『研究協力者の募集』が送られてきたのは。]
(85) 2022/11/06(Sun) 0:18:12

【人】 警備員 ジュード

[……ごおん、ごおん、と。
微睡から人々を呼び戻すように
昼時を示す時計の鐘の音が館内に響き、
しばしの間考え事をしていた男も
ベンチで居眠りをしていた人も、
その音で、思考を引き戻す。

もしかすると、お寺の方でも
いつもの鐘が鳴らされていただろうか。]


 ……ん、そろそろ交代の時間ですかね!
 

[ここの鐘がなったとなれば
そろそろ見張りの交代の時間。
つまり、お昼ご飯の時間である。

男は、朝方に島民と話した
今日の仔狐亭のおすすめがずっと気になっていて、

早く交代の人が来ないものかと
そわそわと外の方をみていたのだが、
そうして眺める庭園の中にふと、人影を見つける。>>80]
(86) 2022/11/06(Sun) 0:25:28

【人】 警備員 ジュード

 
 ……あっ!ヴェレスさん!こんにちはーっ!
 お写真撮ってるんですか〜?


[迷子だろうか?とよく目をこらして見てみれば
視線の先に居たのは、時折此処の庭園に来ている
少年とも青年ともつかぬ彼だった。

男は研究などの高尚な趣味は持たなかったが、
保存施設に勤める以上、星学院の名は知っていたし
いくつもの功績が収蔵されている事も知っていた。
そして、指導者たるアスター家の名も
何かの書面や噂話で知っていただろう。

しかし、過去に次男坊たる彼を迷子と見紛えて
「ご家族は?」なんて聞いた時の返事によっては、
彼を「不思議な写真機のひと」と認識した可能性がある程に、
その家庭の事情の殆どに対して、無知であった。]
(87) 2022/11/06(Sun) 0:36:03

【人】 警備員 ジュード

[待ちわびた交代はなかなか来る気配を見せないが
流石にもうすぐ来るだろう……と思い、
男は持ち場を少し離れ、写真機>>78を持つ彼に近寄っていく。

そして、今日はどんな写真がとれましたか?なんて言って
出力された写真を見せてもらおうと様子を伺った。


そうする間に写真の撮影を頼まれたなら>>81
男は快諾しながらも、ずしりとした重みのある
繊細らしい機器を手にする緊張に、言葉を呟く。]


 ……こういう魔術器って、すっごく繊細っぽくって
 なんか、触るのどきどきしますね……!


[もしこれが何度目かの撮影であっても
男は毎回似たような事を言っているだろう。
文明の遅れていた男には、ラング機関による写真機は
まるで夢物語に出て来る賢者の持つ宝物のようだった。

そんな宝物を落さないように
男はしっかりと写真機を首にかけると、
今度は風景などを映し込むに足るだけの距離を取って、
こっちむいて〜!なんて声をかけつつ写真機を構えるだろう。

ただ、持っているのも少し緊張するのか
撮影が終わったら、写真機はすぐに返すかもしれないが。*]
(88) 2022/11/06(Sun) 0:50:23
警備員 ジュードは、メモを貼った。
(a16) 2022/11/06(Sun) 0:57:12

【人】 修復師 ラシード


[昼を告げる鐘が鳴る。
信仰が撞く鐘が鳴る。>>50
何も知らない人々の耳にも、
暗躍する者たちの耳にも。
平等にその音色は響くのだろう。
低く、深く、重く。

蒼天を往く太陽の歩みと共に、
刻々と、その時は近付く。]
 
(89) 2022/11/06(Sun) 0:58:14

【人】 修復師 ラシード

─ 午後:第七キャビネット 入口 ─


 はい、はいそうです!
 遺物修復工匠組合から参りました。
 ラシード・ヴルファです。

[建ち並ぶ煉瓦造り、その一角の扉の前。
聡く用心深い警備員の昼休憩>>86を。
切り替えというタイミングを狙いすましたかのような時刻。
サラマンドラの彼の持ち場と同様に、
交代が多少遅れた>>88のか
(はたまた、遅らされたのか)

集中力の途切れ始めた警備員の前に、
修復師を騙るそれは現れる。]

 本日はどうぞ、宜しくお願い致しま、
 ……あ、す、すみませんっ。
 遅めの朝食を摂ってから来たので……お恥ずかしい。

[工具箱を片手にぺこぺこと頭を下げつつ、
口元に付いたソースを拭う若い男。
成人としての頼りなさと、子供のような親しみやすさは
鍵が壊れている。この隙に不埒を行う輩が出ないか不安だ───という意識から、
この職人は本当に仕事が出来るのか?・・・・・・・・・・・・・・・・という別の不安感に、首を挿げ替えてみせる。]
(90) 2022/11/06(Sun) 0:59:28

【人】 修復師 ラシード


 後ほど助手が到着すると思いますので、
 彼も通してあげてください。
 僕よりも一回りくらい年上の、ええ、
 ……情けない話、伝魔油を忘れてしまいまして。
 職人街の方に買いに行ってもらってて。 

[土地勘のない場所ですから、もう少し遅れてしまうかも。
なんて苦笑を添えつつ、自称修復師は工具箱を両腕に抱え直した。]*
 
(91) 2022/11/06(Sun) 0:59:57
修復師 ラシードは、メモを貼った。
(a17) 2022/11/06(Sun) 1:05:26

【独】 警備員 ジュード

/*
貼り付けるのに一時間かけてるのはやばい 申し訳ない
次はもうちょっと、先に確認済ませてからなげ始めましょう……!
(-20) 2022/11/06(Sun) 1:05:28

【人】 医者 ノーヴァ



[老いた肉体は脆く、壊れやすいものだ。
年月を過ぎる度に持ち得た耐性は擦り切れて、ないも同然になる。

そこに這い寄る病魔の手に落ちる寸前の彼等の瞳には、失うものなど何もないかのように見えることもある。

眼前の老婆の目に映る僕の姿は─────…………]


(92) 2022/11/06(Sun) 2:18:33

【人】 医者 ノーヴァ



    ……噫、チグサさん、これね。
    年のせいだと思いますよ。
    特にここ、腰の炎症。筋肉が弱ってますね。


[毎度のように額を突き合わせ、困り眉で笑みを浮かべる。
常日頃の繰り返しのようなものだった。けれど、億劫な顔は絶対にしない。
些細なことで、長い人生は急に途絶えてしまうものだから。

「どんなちいさなことでも、私たちを頼ってくださいね」

カルテを抱えながらそう言葉をかけるジェインは、嘗てマリッジ・ブルーになった時、彼女に悩みを聞いてもらっていただろうか。
異性でもあり、身体的なことしか口を出さない己にはどうしようもできない問題だったから、助かったこともあるのかもしれない。

……もう長くはない彼女の終わりを惜しむ人は山ほどいるのを知っているから。]


 
(93) 2022/11/06(Sun) 2:18:56

【独】 医者 ノーヴァ




   ……だからこそ、気になりまする。
   彼女を失った時、周りはどんな顔をするのか───


 
(-21) 2022/11/06(Sun) 2:19:07

【人】 医者 ノーヴァ



[自分が精神を治すことが出来ないように、彼女も肉体を治すことは出来ない。
常日頃から顔見知りでもあり、つい日中にワクチンを投与したその住職が急患として運び込まれてきた時は、流石にこちらも動揺が隠せなかった。


  「チグサさーん、大丈夫ですかー?
   返事はできますかー?
   この光が見えたら教えてくださいねー!」


冷製を装った呼びかけに応じられることもなく。
嗄れた指が暴れるようにシーツを這い、薄く、みるみる閉じてゆく瞳には光がない。>>63
微かに痙攣する症状、今までの患者の生活態度から逆算し、心当たりはそれしかないと推測を立て。

額を押し当てる前に、やれる限りの対策を立てた。
思いつく限りの解毒じみた薬品を用意させ、管で繋いで。オペの有無を必死で試行錯誤して。
何十年にも感じられる一分一分、時間との戦いだった。

薄く開かれた老婆の瞳孔が広がらぬようにと心の中で祈りながら。]


 
(94) 2022/11/06(Sun) 2:19:18

【人】 医者 ノーヴァ



[まだ眠ってはいけません。力尽きてはいけません。
……“あちら側”へ行って仕舞えば、二度と戻れなくなるから。

   
貴方はきっと、誰かの“大切”なのでしょう。


刹那、漸く額を押し当てて、腕の方へと擦り寄っていく。
注射針の跡が薄く残る左腕に触れれば苦々しげに唇を噛み締め、適切な処置を施したのだろう。

……誰かの、人の“大事な”命は失われるべきものではなくて、それを守ることが自分の仕事なのだから。]


(95) 2022/11/06(Sun) 2:19:30

【人】 医者 ノーヴァ



[───……夜。
全てが終わり、見回りに訪れた自分の視界に現れたのは、苦しそうな姿勢で手を合わせる住職の姿だった。>>65

なんとなく恥ずかしいような、照れ臭いような、さまざまな感情がごちゃ混ぜになって思わずランプを追いやるように腕を真横に伸ばしていた。
きっと今の自分はその炎よりも赤い顔をしていただろうから。]


  ……そんなに拝まれるようなことはしていませんよ。
  貴方が無事で本当によかった。
  身体は暫く不自由でしょうが、
  通常通りの生活が送れるようになるはずです。

  ……これからは、
  ワクチンについてもしっかり考えていきましょうね。
  僕も拝むことができるように。……なんて。


[いつもよりも辿々しい口調だが、医者らしい言葉はかけられたはずだ。
今はただ、ひとつの限りあるものを救えたことで胸がいっぱいで。
戻った後、疲れの残るクマを目元に刻んだ儘涙ぐむジェインに爆笑されないかだけが心配だった。

心の救済者のメシアになれるのは、自分だけの特権なのだろう。]

 
(96) 2022/11/06(Sun) 2:19:52

【人】 医者 ノーヴァ


[……そんな思い出を浮かべたのは、昼を告げる鐘の音が自然と耳に入ってきたから。>>50 >>89

そういえば昼餉の時間だと思い立ち、直後貯蔵庫に蓄えがなかったことも同時に思い出す。
そそくさと軽い上着を着込みつつ、簡単なものを買いに外へ繰り出すことにした。

……この魔族、医師にしてすごぶる寒さに弱いのである。]


    [仕事詰めで世間を知るには時間が足りず、
    情報源といえば少しお喋りな看護助手や
    訪れる患者との会話でしか得ることはできない。
    銀鷹公からも警戒対象として見られているせいか、
    島の新たな訪問者のことは聞くこともなく。>>3 ]

    (南京錠?“僕は”壊した覚えがないからなぁ……)



[秘密裏に進む、襲撃者たちの無差別な崩壊遊戯のシナリオも、医師として足掻く術もない運命も。
今ここにいる存在全てが掌で転がされていることになど察することなどありもせず。**]


 
(97) 2022/11/06(Sun) 2:20:05
医者 ノーヴァは、メモを貼った。
(a18) 2022/11/06(Sun) 2:21:36

医者 ノーヴァは、メモを貼った。
(a19) 2022/11/06(Sun) 2:21:48

【人】 住職 チグサ

── 昼:慈厳寺にてヴェレスと>>70>>74 ──

[ばうむくうへんの甘やかな香りが、ほうじ茶の柔らかい湯気にふわふわと乗っています。>>70
 香りに誘われたのでしょう、開け放した障子戸からは、昼の風がそよぎこみました。
 お寺の客室は畳敷きに座布団です。
 靴と椅子の文化の方にはさぞかし違和感がありましょうが、若いお客人は不平不満をおっしゃることもなく、正座しておられました。]
(98) 2022/11/06(Sun) 10:09:37

【人】 住職 チグサ

[独特なお経の節回しには、心を落ち着かせる力があります。
 多くのお方はその力に魅せられて(と言っておきましょう)、あくびをかみ殺しておられます。
 単調で意味の分からぬお経に耳を傾けるのは、同業のお方か、迷い苦しんでおられるお方ぐらいのものでしょう。
 生きていて肉体を持つ私には語れずとも、神仏の前で、胸奥でなら、その迷いを素直に見つめられるでしょうか。>>71

 お経とは本来、生きる智慧を説いた詩のようなもの。勇気と力を与えてくれるもの。
 にもかかわらず、お経が退屈なものになってしまったのは、利口ぶってやたらと儀式化し、意味を分かりやすくお伝えしてこなかった私達僧侶の責任でしょう。
 世俗から離れ、己が研鑽を詰み、迷いや苦しみから逃れ、究極の安心を得ることが、仏教徒の目指すところ。
 しかし同時に、迷い多き世俗の渦中で社会を支え、もがき生きておられる方々にも、もっとできることがあったのではないでしょうか。
 経典の意味をお伝えするお勤めを、図書館だけにお任せしてはいけなかったのです。]
(99) 2022/11/06(Sun) 10:10:23

【人】 住職 チグサ

[地獄という場所があるのか。それは私には分かりません。
 まだ生きていますから。
 私には分かりません。故人の魂が、死後、望ましい弔いによって救われるのか。
 ただ確実に分かることは、誰もがいつかは死ぬということ。
 誰もが死ぬまでに、故意か無自覚かにかかわらず、罪を犯すということ。
 だから誰もが、神仏の前での懺悔を必要とするのです。
 生きておられる人にお預けするには重たすぎる己の罪科を、本当に見守っておられるかは分からない、けれどそうであると信じて大いなる神仏に告白し、己が行いを振り返ることが。]
(100) 2022/11/06(Sun) 10:12:50

【人】 住職 チグサ

[お若い方に読経をしながら、神仏に向けて私もまた懺悔しましょう。
 彼のお母さまの死に胸を悼めながらも、どこかで私は安心を得ています。
 その死が、私に近しい人々に訪れなかったことを。
 私が我が子と定めたお弟子さん達、人生を共に過ごした戦友に訪れなかったことを。
 そしていつ果てるともわからぬ老いた身でありながらも、我が身に訪れなかったことを。
 この安心は慈悲ではなく、ただの本能、我が身可愛さによるもの。
 見ず知らずの他人の死を、我が身に起こった悼みのように捉えられない、身勝手な病。
 私にはまだ、捨て去らねばならぬことがたくさんある。
 そのことを若いお客人から学ばせていただきました。

 執着を捨て去るために──

 
私もまた、お客人と同じ緋色の呪布を受け取ったのです。

(101) 2022/11/06(Sun) 10:14:55

【人】 住職 チグサ

[読経を終えた後でしょうか。
 まだ迷いの中におられながらも、幾ばくかは落ち着いたご様子でした>>72。]

 お母さまもまた、遠い土地に来られて、様々なことを思われたのでしょうね。
 あなたはお母さまのお心が変わりゆく様を、幼き頃から見つめておられた。
 さぞかし切ない思いをされたことと、お察しいたします。
 
[それから、言葉が見つからなくなってしまって、しばらく口を噤みました。
 沈黙の間に、彼もまた思うところを探っていたでしょうか。>>73
 淹れたお茶はすっかり冷め、いただいたばうむくうへんも乾いてしまったように感じます。
 風が吹くたびに落ち葉が泳ぎ、乾いたさざめきをあげていました。]

 ……ご冥福を、お祈り申し上げます。

[やっと、そのようにお伝えしました。]
(102) 2022/11/06(Sun) 10:15:44

【人】 住職 チグサ

[若いお方の時間をいつまでもいただくわけにはまいりません。
 慣れない手つきで掌を合わせる>>74に、自然と苦笑いが漏れました。]

 買い被りですよ。
 地人も、獣人も、魔人も、全て。
 およそ言葉を持つものは、悪口の中を生きています。
 僧侶とて様々な方がおられますから、街中となんら変わりはありません。

 ありません、が──いつでもいらしてください。
 言葉を持たぬ自然が、癒してくれる心もありましょうから。

[そのようにして、光注ぐ外へとお送りしたでしょうか。
 夕暮れは、まだ、遠い。]
(103) 2022/11/06(Sun) 10:16:28

【人】 住職 チグサ

[境内から去る前に、もう一度声をおかけしました。]

 差し出がましいことを申し上げますが──どうかお忘れなきよう。
 この世界のどこにも、既にあなたのお母さまはおられない。
 あなたがお母さまを見つけられるとすれば、ご自身の胸の内だけです。
 あなたが「天に召されず、無念のままに果てた」と思ったなら、そのように。
 あなたが「多くの苦難があったけれど、それも含めて母の人生だった」と思ったなら、そのように。
 お母さまは肉の体から離れられました。
 その姿かたちは、あなたの中で、如何様にも変わっていくでしょう。

 あなたのお母さまを安らかに眠らせられるのは、私ではありません。
 この島でも、国でも、神や御仏でもありません。
 そのようなお力を持つお方は、ただ一人、あなた自身だけ。
 どうか、そのことをお忘れなきよう。

[お弟子さんでもないお方に口出ししても、うるさいばかりでしょう。
 それでもお説教をせずにはいられないのは、和尚の性でしょうか。
 深々と合掌しながら、心の中でだけ、「いつも応援しております」と唱え、お見送りいたしました。]**
(104) 2022/11/06(Sun) 10:17:18
住職 チグサは、メモを貼った。
(a20) 2022/11/06(Sun) 10:22:12

住職 チグサは、メモを貼った。
(a21) 2022/11/06(Sun) 10:22:48

【独】 住職 チグサ

/*
老獪なキャラやるからには、忠告役はやりたくなるよね。
(-22) 2022/11/06(Sun) 11:13:18

【人】 給仕 シロタエ

―― 仔狐亭 ――
[昼時の喧騒が終わって一息つくと、今度は早番の仕事を終えた人々が「仕事終わりの一杯」を求めてやってくる

「そう言えば例の魔法鍵、修復師が来て直すらしいぞ」
「あぁ、島の職人じゃ手を出せなかったってやつか」
「かなり特殊な奴だったらしいもんなぁ……銀鷹公も一安心か」

様々な品が集まるキュラステルは、当然それに携わる職人も多い
古の技術を学ぶためにと訪れたもの、技術を買われて呼ばれたもの
銀鷹公はその筆頭のような物で、自らできる修復に手は出していたのだけれど
黒鴉公が収集したものの中には「仕組みが解明されていないもの」もいくらかあるらしく
今回壊れた魔法鍵も何とか修復の「あて」を見つけた代物だった]

 自分で直せないって、やっぱり残念だったりしないの?

[職人の意地とか、と興味本位で娘が問うと、職人の一人が笑って言った]

 「職人って言ったって専門外はさっぱりさぁ
 特にああいう魔法具は力の強さや相性もあるから、迂闊に手は出せないしな」

 ふぅん……それじゃ、銀鷹公がわざわざ招くのもわかるわね

[下手に手を出して完全にダメにするよりは、そんなふうに捉えて相槌を打った]
(105) 2022/11/06(Sun) 13:19:29

【人】 給仕 シロタエ

 
「きゃぁ!」


[かっしゃん!
食器の落ちる音と大きな声が聞こえて振り返る
最近入ったばかりの子が「やめてください」と泣きそうに言うのに、まだ手を伸ばそうとする客を見て急いで駆け寄る]

 リーリちゃん、大丈夫?
 「このお客さんが……お尻を……」
 わかった、片付けはするから行っていいわよ

[頭を下げて厨房に駆け込むのを見送って問題の客に向き合う]

 ……またですか、カーヴィさん!
 いつも言ってますよね、うちはそういうお店じゃないって

[向ける言葉はどこかため息交じりだ
というのも、こんなことが今までに何度もあったから]
(106) 2022/11/06(Sun) 13:21:30

【人】 給仕 シロタエ

[件の客は普段はとてもいい人だ、いい人、なのだが酒癖が悪い
飲みすぎてはこうしておとなしそうな新入りの子に悪さをする
だからいつも気を付けて飲ませすぎないようにしていたのだけれど
そのことを知らなかったリーリは普通に酒を売ってしまったのだろう
それに関しては娘の落ち度でもあるから後で謝るとして]

 飲みすぎて困るのはカーヴィさんでしょうに

[そういう娘には手は出さずぶつぶつ文句を言うだけの姿にまたため息
本当に「おとなしい子」だけをねらっているんだからたちが悪い

それでも、店主とは古い仲だからと今までは大目に見てきた、けど]

 「またアンタかい、カーヴィ」

[厨房に行ったリーリから聞いたのか、いつにない険しい顔で店主が出て来た
途端に顔色が変わるんだから、やっぱり娘を甘く見ていたんだろうと思う]
(107) 2022/11/06(Sun) 13:23:46

【人】 給仕 シロタエ

 「聞いてるぞ、アンタとうとうエレのところも出禁になったそうじゃないか」

[それを聞いて「えぇ?」と思ってしまう
三軒隣のエレさんのお店はもっと静かな女性向きのお店だ……飲んで羽目を外すお店じゃないのにそこ「も」なのかぁ、と]

 「女の子と遊びたいならそういう店に行きな、飲むならもううちには入れないからな」

[「そりゃない」とか「勘弁してくれ」とかぶつぶつ言ってたけど、本気だとわかると一気に不機嫌になった
「こんな店二度と来るか」と言い残して乱暴に出て行った後で、店主と一緒に息を吐いた]

 いいんですかあれ
「構わんさ、仏の顔も何度目だと思ってやがる」
 うちまで出禁になったってなると大変でしょうけど、しょうがないですよねぇ

[
自業自得だもの

思いは一つだけうちに飲み込んで、床に落ちた食器の片づけをする**]
(108) 2022/11/06(Sun) 13:25:46
給仕 シロタエは、メモを貼った。
(a22) 2022/11/06(Sun) 13:34:06

【独】 給仕 シロタエ

/*
ちょこちょこ毒とちょっと歪んだ正義感出しつつこんにちは

しょうがないけどお店から出られないので他と絡めません!
下手に絡むと開始後の展開に支障が出るからしょうがないね!!
あ、カーヴィさんはたぶん第二犠牲者の予定です
そのために出した(ひどい


一人来てないのはセツナさんか……キャラ予約してるし確認してるとは思うけど
(-23) 2022/11/06(Sun) 13:39:35

【人】 修復師 ラシード

─ 第七キャビネット深部 ─


[その古い魔術錠───
仕組みの解明>>105が進んでいない、
旧き神秘の品とも言えるそれ。
本来であれば『コレクション側』に分類されるであろう品が
コレクションを守る道具として扱われている、その理由は。
……その錠よりも更に貴重な物品が、扉の向こうにあるからだ。

無理やりこじ開けられようとされたかのように
回路を捻じ曲げられ、傷付けられ、歪んだ錠。
精密な機構から無能な鉄塊へと貶められて、
開くことも閉じることも出来ない。

なんて荒っぽいやり口素晴らしい仕事だろう。
魔導ランプを片手に掲げ、修復師は目を細めた。
後ろではキャビネットの担当者が小さくため息をついている。]

 なんていうか……魔人の仕業じゃないですね、これは。
 知識のないまま、がむしゃらにといった感じだ。
 開かれた形跡は無いのが、まぁ、当然というか。

[ それだから良いのだ。
修理という建前があるからこそ
監視下にて堂々と鍵を分解し、
機能を確かめるという口実で扉を開閉出来る。
……拳ひとつ分の、僅かな隙間で良い。]
(109) 2022/11/06(Sun) 16:02:34

【人】 修復師 ラシード


 パーツの鋳型を取る必要とかは無さそうですね。
 多分だけど、イー時代の様式に近いものだし
 回路の再接合と熱金遡行で行けるかな。

[拡大レンズを目に掛け、
鍵の形ひとつひとつを検めながら
修復師は工具箱を片手で探って
穴の深さや回路の様式などを測っていく。
先ほどとは打って変わって真剣な瞳と声色は
違和感、というよりも職人によくある
“プライベートと仕事の境界線を越える”瞬間を彷彿とさせるものだった。]

 では、作業に入らせて頂きますね。

[言いつつ、革手袋に指を通す。
工具箱に並ぶ道具の数々は、
“人に向ける”という条件下での殺傷力が封じられた証として
白いチョークで印が付けられている。
隙間に丸められ、突っ込まれているのは
それを手入れする為の鹿革の切れ端。

    
先ほど路地で捕まえ、麻酔を打たれた鼠が───その中で死んだように、眠っている。
]*
(110) 2022/11/06(Sun) 16:03:46