17:38:36

人狼物語 三日月国


179 【突発R18】向日葵の花枯れる頃【ソロ可】

情報 プロローグ 1日目 2日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:

全て表示


【人】 楯山 一利


「もしかしてアイツ……。
 気ぃ悪くするような事言ってた?
 それだったらごめん。本当に……。

 アイツ、ブレイクダンスにあんまり
 良い印象持ってないみたいでさ。
 なんにも知らない奴だから……。」

そんな想像だけで、相手に詫びを入れる。
でも、向こうからは意外な言葉が返って来た。

『あ〜。違う違う。寧ろ逆!

 丁度、道端でダンスの練習してたところでさ。
 カズさんがいつもどんな風に過ごしてるのか
 教えて欲しい、って言われたんだよ。

 でも俺たち、バトルぐらいしか会わないじゃない?
 だから普段のカズさんなんて知らないけど
 多分、俺らと同じように
 練習頑張ってると思いますよーって
 ダンスの練習風景、見て貰ってたんだよ。』
(57) 2022/10/23(Sun) 3:38:16

【人】 楯山 一利


俺は、その話を聞いて
頭を強くぶつけたような衝撃を受けた。

……アイツが?
あんな喧嘩別れをした後で?

ブレイクダンスを……。
俺の事を、知ろうとしてくれた……?

アイツがそんな行動をするなんて
半ば信じられなかった。

『何があったか分かんないけど……。
 早く、会えるといいね。』

そう言い残して、『じゃあ、バイト中だから』と
好敵手の彼は電話を切った。
(58) 2022/10/23(Sun) 3:39:18

【人】 楯山 一利


電話で聞いた話が、上手く整理出来ないでいた。
…いや、受け入れるのが困難というべきか。
まさか、って気持ちが大き過ぎて。
俺はその場に立ち尽くしていた。

でもこの人がこんなウソついても
なんのメリットもないだろうし…。
多分、本当の事なんだろう。

ただ、今日会えなかった事と
連絡が取れないことが、まだ結びつかない。

昨日ブレイクダンスについて聞いて
実際に練習風景を見てみたけど
やっぱり、認められなかったってこと?

……分からない。
兎に角、アイツと話をしなければ。
(59) 2022/10/23(Sun) 3:40:49

【人】 楯山 一利


再びアイツを探しに回ろうとしたところで
智恵さんからの伝言を思い出す。>>37

警察……は、まだ気が早いかな。
その前に、まずは親だ。
さっきはお袋さんに変な心配かけさせたくなくて
なんでもないって電話切っちゃったけど
連絡があったかどうかぐらいは
聞いておけばよかった…。
そんな発想にすら至らない程
俺の頭は冷静なんかじゃなかったから
智恵さんと伝言をしてくれた好敵手に感謝した。

『あらカズくん。
 まだあの子と一緒じゃないの?

 そういえば、1時間くらい前に
 "今日はちょっと遅くなる"って
 連絡が入ってたわよ。』

…良かった。
と思うのと同時に、アイツが俺の連絡を
意図的に無視してたってのも分かって
ちょっとしょげる…。
やっぱり、会いたくないって思われたんだろうか。
でも理由は依然として分からずだ。
(60) 2022/10/23(Sun) 4:02:26

【人】 楯山 一利


『あの子も大人だし、
 あんまり煩く言うつもりはないけど
 遅くなり過ぎるのは心配だから…ね。

 カズくん、宜しくね。』

お袋さんとの電話を切った後、
俺はふぅ…と安堵にも似た溜息を吐いた。
直近の安否確認ができて、少し不安が取れた。

あとは何処に居るか……だな。

また昨日と同じ目的で動いているなら
全く見当違いなところばかり探していたかも…。

かと言って、ダンサーたちの練習場所を
一つ一つ探し回るのは、つらいものもある。
(気候や状況によって変わることが多いから)
(61) 2022/10/23(Sun) 4:02:52

【人】 楯山 一利


とりあえず、手近なところから探そう…。

歩き出していたら、少し先に公園が見えて来た。
それは昨日、友紀さんと一緒に飲んだ公園だった。

昨日はダンサーたちの姿はなかったが
今日はもしかしたら……?

目的通りに動いていないとしても
未だここは見ていない所だし
一応、様子を見てみるか…。

俺は、その公園に真っ直ぐ向かう。
(62) 2022/10/23(Sun) 4:04:26

【人】 楯山 一利

─公園─


…もう、日が暮れて来ていた。
カラスの鳴き声が聞こえてくる。

昨日のような子連れの家族は居ない。>>1:76
もう帰った後なのかもしれない。
ダンサーたちもいないようだ。

かと言って、人っ子一人いない訳ではく
東屋の下や二人掛けのベンチ。
それから、ブランコに人影があるのが見えた。

夕陽が逆光になっていて、見えにくかったけど
俺は、すぐに気付いた。
アイツの姿……見間違いなんかじゃない。
(63) 2022/10/23(Sun) 4:58:23

【人】 楯山 一利


「亜由美───!」


急いで走り寄る。
俺の声が聞こえて、俺の姿を捉えたのか
向こうは一瞬身体をビクつかせて、俺の名を呼んだ。

『か、カズ……!?』

どうして此処に?
そう驚いたような顔をしてるのが
分かるくらいの距離まで、近寄った時。

今まで募らせていた不安とか
鬱憤とか、苛立ちとか、怒りとか
心配とか、見つかった嬉しさとか
…好きな気持ちとか。
全部の感情が、一瞬にして
訳が分からないくらいグチャグチャになって。
(64) 2022/10/23(Sun) 4:58:46

【人】 楯山 一利


「お前……ふざけんなよ!
 連絡ぐらい寄こせっつーの!」

拳を震わせながら怒鳴っちまった。
ああ、本当に俺ってバカだ…。
会えたら名前を呼んで、好きだと伝えたいって
思っていた筈なのに……。
またこうやって、強く言っちまうんだ。

でも、こうやってまた会えたことは嬉しかった。
何にもなくて、無事で本当に良かった。

「どんだけ心配、したか……。
 分かってんのかよ。」


ああ、もっと他に言い方はないのか。
こんな時でも天邪鬼を発揮する自分に嫌気がさす。

ちゃんと伝えなきゃ、意味がない。
そう教えてくれた人の言葉を思い出し
冷静になれと、一息吐いて。
(65) 2022/10/23(Sun) 4:59:46

【人】 楯山 一利


「……亜由美が。
 無事で、良かった。」

素直な言葉を伝えた後って、とんでもなく恥ずかしい。
でもその気持ちに嘘はないんだ。

俺は、彼女を抱き締めた。
きっとガキの頃以来。
でも今は、あの頃とは違う。

好きな人にやっと会えた。
無事で居てくれた。その安心感と嬉しさ。
愛おしい気持ちを伝えるような抱擁。

伝わったかどうかは分からないが
彼女は俺を拒むことなく受け入れてくれた。
(66) 2022/10/23(Sun) 5:00:23

【人】 楯山 一利


『カズ……。ごめんなさい。

 合わせる顔がないって、思っちゃったの。』

逆に、彼女の方から謝って来た。
涙声になっていたのもあって、俺はビックリする。

「なんで……?
 昨日、俺が酷い事言ったから?」

『ううん。違う。
 ……私が酷いことを言ってた。
 
 なんにも、知らなかった癖にね。』

彼女は、ぽつぽつと自分の心境を語り始めた。

最後に喧嘩した時、俺から言われた言葉>>0:23
聞いた瞬間は悔しいとか悲しいとか
そういう気持ちでいっぱいだったけど
別れた後、少し冷静になってから
どうしてそう言って来たのか考え直したらしい。
(67) 2022/10/23(Sun) 5:21:07

【人】 楯山 一利


彼女は、一度も俺に歩み寄ろうとしなかった。
今になってやっと、それに気付いた。

その癖、俺の為と思って
ブレイクダンスやダンサーたちを
否定するようなことを言って。>>L5
俺の事を傷付けてしまっていた。

今までそんなことにも気付かずに
ずっとお姉さんぶって口を出して
お節介を焼いてしまっていた。

でもそれは全部、独り善がりだったんだと。

気付いてから、謝ろうとしたけれど
もう半年以上前のことだし……
今更。と言われるのも怖かった。
かと言って、何もしないままも気持ちが悪く
(68) 2022/10/23(Sun) 5:29:57

【人】 楯山 一利


…そんな時、あの大会で紹介して貰った
あの人たちを思い出して>>L3
本当に、今更ではあるけれど
少しでも歩み寄ってみた方が良い。と
普段の俺がどんな様子なのか知るためにも
(俺に知られるのは気まずいからコッソリと)
一人で、ダンサーたちを尋ね回ったんだとか。

それでようやく見つけたのが、あの人。>>54

話を聞いて、ブレイクダンスの
練習風景を見せて貰って>>57
やっぱり……と
自分の過ちを再認識したのだとか。

そして俺からの「会えない?」と連絡が来た時>>2:*0
『わかった』と返事はしたものの>>2:*5
もう俺と合わせる顔がないな…と
強く思い始めていたらしい。
(69) 2022/10/23(Sun) 5:31:55

【人】 楯山 一利


いよいよ今日になって
会うのも怖気づいているし。
もう俺から連絡が来ても反応しないで
このままフェードアウトを決め込もう。
と思っていたのだとか。

(まぁ親同士付き合いあるし、家も隣同士だから
 すぐに全部ってわけにはいかないけれど
 近いうちに独立しようとも考えていたのだとか)


「……………。」

俺は、最後まで黙って
彼女の懺悔にも似た告白を聞き届けた。
(70) 2022/10/23(Sun) 5:33:42

【人】 楯山 一利


話を聞いて、やっと色々と腑に落ちたのだが。
それでもやっぱり、いきなり無視は酷過ぎる……。
せめて会いたくないって連絡くれよ。
余計な心配掛けさせやがって…。と
恨み言を言ってやりたくもなったんだけど

「……確かにさ。
 何も知らない癖に!って
 ムカついたこともいっぱいあったよ。

 でも、考えてみたら
 俺だって……。
 何にも伝えられてなかったんだ。」

ブレイクダンスへの熱意も。
お前への、気持ちも───。

お互いちゃんと言葉に出来なかった故に
起きてしまった、"すれ違い"。

言葉にして伝えるだけでよかった。
…簡単なことだったのに。
それさえも出来なかった。
(71) 2022/10/23(Sun) 5:54:50

【人】 楯山 一利


「もっとちゃんと、真剣にダンスやってる
 って、俺も伝えるべきだったんだ。
 
 ……だから、俺もゴメン。」

もう二度と、そんな過ちは
繰り返したくないから。
素直な気持ちを言葉に乗せて
しっかりと、彼女に謝った。
(72) 2022/10/23(Sun) 6:02:14

【人】 楯山 一利


そうして、お互い謝ることが出来てから
少し微笑み合えるようにもなった。

今度は、俺の気持ちを伝えるんだ……。

「……あのさ。
 さっき言ってたことだけど。>>70
 もう勝手に……消えようとすんなよ。

 俺、お前と離れるのは……イヤだから。」

『うん…分かった。
 もう、そういう事はしないよ。

 でも……どうして?』

俺は真剣な表情で、彼女の瞳を見据える。
彼女は、そんな俺を見つめ返す。
本当に分からないのだろうか。
…それとも、俺の言葉を待っているんだろうか。
表情だけでは分からなかった。

だが、いずれにせよ
俺のすることに変わりはない。
(73) 2022/10/23(Sun) 6:30:42

【人】 楯山 一利


「"好き"───なんだよ。
 ……亜由美のこと。

 姉ちゃんとしてじゃなくて。
 一人の、"女の子"として。」

俺の告白を聞いて、彼女は目を見開いた。
お前にとって予想外の言葉だったのか、
それとも別の意味だったのかは
読み取ることはできなかったから。

「亜由美は……?
 俺の事、どう思ってんの?」

やっぱり"弟"みたいな存在なのか。
少しは異性として見てくれてるのか。
お前が俺に抱いている気持ちを知りたくて、
でも不安も隠せないまま訊ねた。*
(74) 2022/10/23(Sun) 6:32:34

【独】 楯山 一利

/*
色々拾いたいとあれこれ考えて書いてたら
めちゃくちゃ長くなってしまった…!

智恵さん、室生さん
生やして頂いたもの色々と
好きに使わせて貰っちゃいました。(感謝感激!)

よし。寝よう。**
(-44) 2022/10/23(Sun) 6:34:58

【独】 室生 悠仁

/*
見守っていたけど、もしかしなくても1時から書いてるよね!?
寝て!!!!!
おやすみ!!!!
(-45) 2022/10/23(Sun) 6:35:54

【独】 霧ヶ峰 友紀

/*
私も5時くらいから見守ってたけど寝ましょ!
おやすみおはよう!
(-46) 2022/10/23(Sun) 6:37:08

【独】 室生 悠仁

/*
この評定は今使うタイミングだったか
(使うタイミングわからずほぼ使ってない)

おはようおはよう
そろそろラストスパートゆっくり書きます
(-47) 2022/10/23(Sun) 6:38:39
室生 悠仁は、評定→表情
2022/10/23(Sun) 6:38:57

【独】 室生 悠仁

/*
楯山くんの続き気になって更新ボタン押して見守っちゃったよね
いやぁ、展開がうまい。
高山さんのも俺のも拾い方が上手。
もっと上手く感想言えたらいいんだけど語彙がないので許してね
感嘆しました。
(-48) 2022/10/23(Sun) 6:44:04

【独】 高山 智恵

/*
カズくーーーーーん!!!!
私からのも丁寧に拾っていただけて好敵手の子もめっちゃ素敵に膨らませていただいて嬉しいです! 室生さんからの大会の話と合わせて、おおおっとなってます……!

(そして みなさま ぐっすり ねてください ね……!**)
(-49) 2022/10/23(Sun) 9:10:43

【人】 室生 悠仁

 

  某日、パンプキンタルトの美味しかった店にて。
  俺は一人、まだこの店で食べたことのないメニューを
  注文するため、カウンター席に座っていた。

  時間は前と同じように休日の少しピークから外れた頃。
  人が多いのもそこまで気にならないほうだが
  今日は静かに食べたい気分だった>>12

  デザートだけでなく、きちんとした食事を摂るため
  昼食を食べることなく来店したものだから
  俺の胃袋は空腹に鳴き声を上げている。

  泣いた子どもをあやすように、腹をひと撫ですれば
  SNSを見て既に決めていた本日の昼食予定のメニュー
  ジャック・オー・ランタン≠、
  やって来た店員に注文するのだった。
 
(75) 2022/10/23(Sun) 9:40:19

【人】 室生 悠仁

 

  先日、俺は愛しの彼に告白して振られた。

  とはいっても、当初は振られたといえるような
  はっきりとした言葉を貰えていなかった。
  彼の態度として俺がそう察知していただけで
  曖昧なまま話が進んでしまっていた。

  だからあのあと、きっぱりと気持ちに
  蹴りをつけるため、改めて言葉にしてもらうことした。


   「 この先、未来を考えても
     俺の方を向かないというのなら

     きちんと振ってくれ。 」


  涙で濡れた声で言うには少し恥ずかしかったが
  泣いてすっきりしたのか、淀みなく声を発せたと思う。
 
(76) 2022/10/23(Sun) 9:40:32

【人】 室生 悠仁

 
 

『 お前の想いには応えられない ───。 』  



  彼の声を思い出していた頃に、
  ジャック・オー・ランタン と名付けられた
  季節限定ハロウィンメニューが届く>>2:*1

  黄金色に光る卵の上では赤いカボチャのランタンが
  楽しそうに目を光らせて笑っている。
  もしかしたら時によって表情を変えていたり
  することもあるのかもしれない。

  そのお茶目さにくすりと笑みを浮かべて
  けれど写真を撮ることもなく
  スプーンを柔肌に差し込んでいく。

  抉られた黄色の皮膚からはきのこたっぷりの
  炒められた赤色のご飯が覗いた。
 
(77) 2022/10/23(Sun) 9:40:44

【人】 室生 悠仁

 
 
  ─── 写真を送る相手はもういない。
  とはいえ、別に彼との縁が切れたわけでもない。
  SMSを頻繁に送り合うことこそなくなったが
  きっと連絡すれば返事は返ってくるだろう。

  それでも、未だ燻った想いがもう外に出ることはない。
  子どもの頃から続いた長く重い片想いは
  やっと手放される機会を得たのだから。

  想定していたより穏やかに進んだ物事を終えると
  舞台の幕は下ろされ、客もいないそこには
  ただ一人の男が残ることとなった。

  再び同じ舞台で幕があがることは永遠にない。
  いつかこの傷口が痂になり、塞がったとしても
  前の形に戻ることはあり得ず、傷跡は残り続けるからだ。
  
(78) 2022/10/23(Sun) 9:41:00

【人】 室生 悠仁

  
 
  椎茸に舞茸、エリンギにしめじ。
  見ただけで様々な種類の食材が使われた
  このオムライスは、普段のものとは一味違うらしい。

  口に運びながらSNSで書かれていた内容を思い出す。
  しかし思えば、この店の普段のオムライスというものを
  知らないから比較をすることが出来ない。
  それでも、他の店で食べたことのあるものと
  大分趣が違うことはわかった。

  きのこに合うようにだろうか、クリーミーな味付けは
  まろやかに舌の上で踊り、きのことともに
  味覚器官を刺激してくる。

  匂いも芳醇で、視覚的にも楽しく
  五感に訴えてくる商品はこれもまた
  店長の手腕なのか、それとも他の社員のものか。

  今まで食べたどの食べ物よりも美味しい>>1:10
  とは言えないまでも、今まで食べたものの中でも
  美味しい部類のオムライスは。
 
  ─── それなのに、どこか味気なく感じた。
  
(79) 2022/10/23(Sun) 9:41:09

【人】 室生 悠仁

 

  恋の病とは度し難いものだ。
  勝手に燃え上がり、その気がなくとも溺れさせられ、
  思考を永遠に蝕み苛んできて。
  一度かかったら簡単に治ることはなく
  治療のための期間は数日から年単位まで様々に及ぶ。

  人生を振り回す大病は厄介に過ぎるが
  人は愛することをやめない。

  それは繁殖のためであったり、娯楽のためであったり、
  長い人生を生きていくためであったり。
  はたまた、なんの意味もないときだってあるだろう。

  俺の恋はどの部類だったのだろうか。
  人間の心は複雑で、全てを全て、
  言葉に当てはめることなんて出来やしない。

  俺はひとつの恋を手放した。
  わかっているのは、その事実だけだ。
 
(80) 2022/10/23(Sun) 9:41:48