バーナードはこの服装に慣れているらしくめちゃくちゃに通常運転だ。
ちなみにフォンダンショコラについてはあなたの視線に気付いてすすす……と差し出した。いる……？

「よっしゃ言質取った。それじゃあまた今度来るよ、次はお前の話をもっと聞いてみたい気分。
またお土産持ってくから嫌いなものあったら先に連絡入れといてー」

映画も見て楽しい気分になって楽しい会話もできて。ご満悦です。
あなたが引き留めないならそのままシアタールームを後にする。


/*わーいありがとうございました！また別日の時空で遊びに行ったり遊ばれたりの機会を伺いますわね！

「他の熱を求めたくなるような時間がなきゃいいし、気持ちをたくさんくれるの嬉しいから問題なし。
身勝手はこうして急にお前の気持ちを確認せず話している時点でお互い様だし、臆病者だからこそ決め手になる言葉ひとっことも言わずに話してるんじゃん。……あ、」

震えている手に気付いて手を伸ばそうとしはっとして。
手を繋いでいない側、精密機器であるはずの手袋を唇だけで器用に咥えて手を引き抜く。両手を出して手袋は膝の上。

「……俺さ、全身に仕込んだ諸々の装備の操作をこの手袋でやってんの。手袋外すと外した側の装備の機能何一つ使えないからずっと片手だったわけ。それでもこうしたいくらい、って言ったら少しは信じられそうか？」

両手であなたの手を握って、震えを宥めるように指先で撫でる。
今、全身の装備は何一つ使えない。あなたに触れるために身を護る術を放棄している。

「縋れよ、ラサルハグ。俺がお前を連れ出してやる」

「おーよしよし、一回り下の弟ができて兄ちゃん嬉しいよ……」

バーナードはカストルを弟とした。本当かな？

「おっとそれやばくね？結構ゲームにも時間かかるしその分授業も置いて行かれ……なあ、今気付いたんだけどさあ。こういう状況なら宿題とか出てるんじゃねーの？なあ☆」

「……ま、そんなとこ！知る人ぞ知る『高速度星』、石から人までなんでもお届けってな。軍からの依頼もあれば考えるけど現状まだ請けたことないわ」

ぴーすしている。ぴーす。

「一応あったけど本当にちょっとした事故でくらいだから、生命の危機みたいなのにぶつかったことはないんだよな。だから正直ゲームで死ぬかもしれないって言われてもあんま実感ねーしってえっ待って今なんつった？何を聴いたのお前」

服装について考えていれば差し出されたフォンダンショコラ。
わ〜 受け取りお礼と笑顔を返しましょう。

「ありがとうございます バーナード様」
それはフォンダンショコラのみでなく、また今度 次の約束に対してもでございます。

「ええ ええ 私 何か話せるよう考えておきましょう
･･･それでは バーナード様 御機嫌よう」
引き留めることはありません。手を振り見送った後･･･


「甘い ですね」
いただいたフォンダンショコラを食べ終えてから呟きました。
･･･本当のところ、甘いものはそう多く食べようと思うほど好きではありませんでした。勿体無い精神のようなものです 内緒ですがね。

それも語るときがあれば語りましょう。今宵はこちらでお開きにございます。

/*こちらこそありがとうございました！またの機会お待ちしております！そして狙います！御機嫌よう！

今痛いところをつつかれているときの顔。

「えぁ〜〜〜……オレ物覚え悪いから何言ってるのか全然わかんないな〜〜〜〜わかんない〜〜〜〜〜〜」
すすす……と逃げていく……

「ごうもん」

知らない世界の話だ、こわい。
こわくて泣いちゃいそう。

「き！君ね！！！ハラスメントを感じたよ！！！君のそれセクハラだからね！！！」

と思ったらぷんぷん怒り出す。中々に忙しいやつである。