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人狼物語 三日月国


179 【突発R18】向日葵の花枯れる頃【ソロ可】

情報 プロローグ 1日目 2日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


【独】 室生 悠仁

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高山さんの、素敵な物語でした……!
勢いのある話の運び方に思わず唸るオチが好きです

俺もこの先来れるかわからないので、一足先にお疲れ様でした。
またどこかで!
(-71) 2022/10/24(Mon) 20:21:01

【置】 楯山 一利

─恋心─


中学になると、恋愛に対して関心が強くなり
それまでなんとも思っていなかった異性が
一人の女性として、すごく綺麗に見えるようになる。

俺もそうだった。
亜由美の事を、ずっと姉みたいな存在で
俺は弟みたいなポジションなんだと思っていた。
それは、家族愛にも似た温かな感情。

だけど家族愛は
               ───"恋"に変わった。
(L6) 2022/10/24(Mon) 20:54:48
公開: 2022/10/24(Mon) 20:55:00

【置】 楯山 一利


中学のスキー合宿。

俺にとっても、亜由美にとっても
初めてのスキーだった。
だから俺たちは、初心者コースから
始める事になったんだけど……。

合宿当日、スキーのグループが
"男女"で分けられた。
アイツとは別のグループになったんだ。

小学生の時の林間学校や、修学旅行でも
男女部屋を別々にさせられるけど
それとは訳が違う。

スキーはスポーツだ。
なのに、わざわざ男女を分ける必要があるのか?
当時そんな疑問が湧いた。

だって小学生の時は、運動会も体育も
男女で分けられた事なんて一度もなかったし
いつも、亜由美と競い合っていたんだ。

ところが、このスキー合宿では
それが許されなかった。

最初は意味が分からなかった。
(L7) 2022/10/24(Mon) 20:55:38
公開: 2022/10/24(Mon) 20:55:00

【置】 楯山 一利


でも、周りの男子たちと話していると
『〇〇さんが可愛い。』だとか
『××さんの胸が大きい。』だとかの話になって……。
それまで全く何も思わなかったけど
男女の違いや、性について初めて知ったんだ。

そして、亜由美お姉ちゃんは、
"女の子"だったんだ、と……。

…月日は流れ、俺の身長が伸びて来て
遂にアイツを追い越した時。
それを再認識させられたんだ。
(L8) 2022/10/24(Mon) 20:58:32
公開: 2022/10/24(Mon) 21:00:00

【置】 楯山 一利


それからは、女子の中でも
亜由美が一番綺麗で可愛く見えていた。
アイツが他の男子と話してるのを見たり
アイツに気がありそうな男子がいると知ると
モヤモヤしたり、ムカついたりもした。

でも亜由美は、最後はいつも俺の所に来てくれる。
他の奴には話さないことも、俺には話してくれた。
苦手な勉強だって、付きっ切りで教えてくれた。
ガキの頃から毎年贈ってくれた、
バレンタインチョコ(義理)だって
中学になっても変わらずくれたし。
俺との約束は、絶対に守ってくれた。

俺という存在が、他の誰よりも
優先順位が高かったことが嬉しかった。
(勿論、俺の一番はずっとアイツだった。)
(L9) 2022/10/24(Mon) 21:01:12
公開: 2022/10/24(Mon) 21:05:00

【置】 楯山 一利


そんなだから、周りからは
付き合っているんじゃないかって
何度も冷やかされたこともあった。

それが恥ずかしくて、
碌に会話出来なかった時もあったけど
それでもずっと、亜由美は俺の事を気にかけてくれた。
だから、俺はまた向き合う事が出来たし
アイツと同じ高校に行きたいって、思えたんだ。

この気持ちは、俺だけじゃないはず。
亜由美だってきっと……って。
期待を持つことも増えて行った。

『カズのことが心配だからね』

あの言葉>>1:2を、聞くまでは……。*
(L10) 2022/10/24(Mon) 21:01:59
公開: 2022/10/24(Mon) 21:05:00

【人】 霧ヶ峰 友紀

 
─そして─
 
カズさんと言う新しい人と出会い、カフェのバイトも終わってまたさらに日が経った頃。
私は家の花壇のヒマワリを片付けていた。
あの人が好きだった向日葵の花。
夏を思わせるその花の花言葉は
『憧れ』
『情熱』
『貴方だけを見つめる』

他にもあるけれど。
 
(120) 2022/10/24(Mon) 23:13:26

【独】 霧ヶ峰 友紀

 
あの人に向ける想いは、まるでその花言葉のようだったと思う。
あの人が大好きで。
あの人に憧れて。
でもその想いは裏切られてしまったけれど。
太陽を見つめ続ける向日葵のようなその想いは、枯れてしまったけれど種を残している。
次に続く想いの種。
新たな出会い。それが恋に繋がらなくても。
新たな推しを見つけることもあるだろう。
それがいつになるか、分からないけれど。
 
(-72) 2022/10/24(Mon) 23:13:41

【人】 霧ヶ峰 友紀

 
花を切り、種を採る。
網籠の中に入れて種を日陰で休ませて乾燥させる。
花や茎は細かく刻んで花壇の土に混ぜ込んだ。
次に何かを植える時の肥料になるように。
それはまるで禊ぎのようで。
次に来る恋の、そのために傷を癒すようでもあって。
 
(121) 2022/10/24(Mon) 23:13:54

【人】 霧ヶ峰 友紀

 
向日葵の花枯れる頃。

都合よく次の想いに繋げられるわけではないけれど。
私は、私なりに消化して。
今までの思いも経験も肥料にして。
きっと次の花を咲かせようと思う。
 
 
きっと私は、次もまた。
大きな向日葵の花を咲かせるはず。**
 
(122) 2022/10/24(Mon) 23:14:11

【独】 霧ヶ峰 友紀

/*
なんっっっっっとか、〆だけ描きました。
村たてとして村のタイトル回収だけはした!

そして皆様、素敵なRPをありがとうございました。
語彙力死んでますが、本当に皆様素敵で…またどこかでお会いできたらと思います。
そして、ソロ可のこの形式が、体力自信ない自分にはちょうど良いかもと思ったのでまたこの形式で立てるかもしれません。
その時や、他の村でお会いできた時にはよろしくお願いします。**
(-73) 2022/10/24(Mon) 23:16:03

【人】 楯山 一利

─告白─


もう今更、好きだなんて言えない。
…そう思ってずっと伝えられなかった気持ちを
やっと口にすることが出来た。

言葉にした後は、恥ずかしさよりも
不安の方が勝っていた。

「……なぁ。どうなんだよ。」

まだ答えない彼女に痺れを切らして、
もう一度どう思っているかを訪ねる。
今、何を思っているのか。
俺に告白されて、どう感じているのか。
イヤだったのか嬉しかったのか……。

それでもまだ口を噤んだままだった。
彼女は、膝元に置いていた手で
スカートの裾を握り締めている。
(123) 2022/10/24(Mon) 23:19:25

【人】 楯山 一利


そうしたまま、どれくらい経ったろう。
…とても長く感じた。
30分以上は経過していたような感覚だった。

『………ごめん。』

やっと口を開いた彼女だったが
出て来たのは、謝罪の言葉だった。

「なに、謝ってんだよ……。
 
 俺の気持ちには応えられないってこと?
 だったら、そう言ってくれよ。」

『………。
 
 ごめん。
 どう、言ったら良いのか。
 上手く言葉が見つからなくて。』

「なんだよそれ……。
 別に、俺を傷付けないようにとか
 そういう気遣いはいらないからな?」

フラれたらそりゃショックだけど。
ハッキリしないままの方が不安を煽られる。
だったらスパッと無理と言って、
この硬直状態をなんとかしたい…。
(124) 2022/10/24(Mon) 23:19:53

【人】 楯山 一利


『ううん、そうじゃないの…。

 私もね。
 カズの事、好き…… なんだと思う。』

「だと思う、って…。どういうこと?」

俺と同じ気持ちなのかと期待が膨らむ反面、
曖昧な言い方で終わった事に、モヤモヤとする。

『自分でも、よく分からないの。

 ずっと、私はカズのこと
 弟みたいな子だと思って接してた。
 でも……時々、分からなくなった。

 カズが、智恵さんとか…
 他の女の子と楽しそうに話してる時も
 ブレイクダンスの話をしている時も
 胸が苦しくて仕方なかった。

 心配とかそんなんじゃなくて
 "寂しい"って思ってたの。』
(125) 2022/10/24(Mon) 23:20:27

【人】 楯山 一利


「寂しい……?」

その気持ちの意味は何なのか?
何処から来るものなのか?
それが分からないと言った口ぶりだった。

『でもそれは、カズが私の元から
 巣立って行っちゃうことなのかなって。

 でも、そうじゃないのかも……。
 カズの気持ちを聞いてたら、
 嬉しいって気持ちもあるし。
 …分からないの。』

ごめんなさい。そう付け加えて
亜由美は苦い表情で俯いた。

なんだろう……コレ。
ストレートにフラれるより辛いかも。
男として好きとも言って貰えてないし
かと言って、否定もされていない。
(126) 2022/10/24(Mon) 23:20:49

【人】 楯山 一利


『…ちょっと、時間が欲しい。
 一人で考えたい。』

なんだよそれ。変に期待しちゃうじゃんか。
でも結果的にやっぱり無理でした。
ってなったら、崖下に突き落とされるのと
同じくらいショックがでかいと思う…。

それでも、俺は待つんだろうな。
彼女の中で答えが見つかるまで……。

「……分かった。待ってる。」

それからは、二人一緒に互いの家に帰って
連絡は取らないまま、眠れない夜を過ごした。

想いは実る事も、枯らす事もないまま
今日という日が終わりを迎えようとしている……。
(127) 2022/10/24(Mon) 23:21:09

【赤】 楯山 一利


俺は友紀さんに、幼馴染へ告白したことと
その結果どうなったかを報告するために
スマホを取り出して、トーク画面を開いた。

「友紀さんこんばんは。

 さっき、アイツに告白しました。
 でもYESもNOも貰えませんでした。

 ちょっと考えたいみたいです。
 だから、それまで待ってみます。

 以上、報告でした。
 また進展あったら連絡しますね。

 勇気を、ありがとうございました!」*
(*1) 2022/10/24(Mon) 23:21:45

【独】 楯山 一利

/*
ギリギリ〆投下出来てよかった……。

村建てさん、同村して下さった皆さん
楽しい村をありがとうございました!
りおでした。

一期一会の出逢いに感謝。
(-74) 2022/10/24(Mon) 23:23:03

【独】 霧ヶ峰 友紀

/*
みえ、みえたー!
ぞく、続編…みたい…!
お疲れ様でした!
(-75) 2022/10/24(Mon) 23:29:22

【独】 楯山 一利

/*
友紀さんのエンディングも見れて良かった!!
タイトル回収素晴らしい…。

本当にお疲れ様でした!
皆さんお大事に。またどこかで。
(-76) 2022/10/24(Mon) 23:29:26