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人狼物語 三日月国


75 【身内】星仰ぎのギムナジウム【R18G】

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【秘】 一人の少女 ブラキウム → 一人の少年 ルヴァ

「い
いけど……


尻すぼみになる。
嫌ではない。
嫌では無いのだけれど……

「試すって……そんなこと、しなくてもさ。
ルヴァになら……いいのに」


覗き込まれると逃げるように、ぼそぼそ零しながらとさらに帽子を深くかぶって真っ赤な顔を隠す。
しばらくせめてもの抵抗が続いた後大きく深呼吸をして、こてんとあなたの肩に顔をのせる。

「……その。やさしく、ね」

そのまま動かない。
じっと、あなたを待つ。
すっ飛ばした過程の分はやっぱりブラキウムには眩しくて眩暈がしてしまう。
それでも、その光が暖かくて惹かれるのだ。
(-99) 2021/06/05(Sat) 12:04:26

【秘】 一人の少年 ルヴァ → 一人の少女 ブラキウム

その返事に。
少しだけ、顔が明るくなる。

拒絶されなかったことは、素直に嬉しかった。
ただ、すぐ、何かを考えるような、
少しだけ真剣な表情に変わり。

「うん……」

とだけ、余裕のない返事をした。
下から、素顔に潜るように。
少年の顔が、少女に近づく――。
(-100) 2021/06/05(Sat) 12:12:27

【秘】 一人の少年 ルヴァ → 一人の少女 ブラキウム

――作法は、知らない。
やり方も、分からない。
そういう行為が、世の中にあると、
ただそれだけを知っていて。

真似事であるし、
だからごっこ遊びでしかない。
言う通りそれでも丁寧に優しく。
ブラキウムの髪を手ですき、頬に触れた上で。


――静かに、唇を重ねた。
恋慕のキスというにはあまりに拙く、
親愛のキスにしてはあまりに長い。


唇だけが触れ合うような行為は、
子供の指の先程だけ想定より長く、静かに――。

風が、頬を撫でた。
(-101) 2021/06/05(Sat) 12:13:10

【人】 『一番星』 スピカ

>>@39 >>-80 >>@40 いい大人

身を寄せられ、一瞬、身を固くする。が。

「……ありがとうございます」


あなたの言葉を聞けば、警戒は緩む。

ルヘナのために手間をかけてくれた
(とルヘナは言っていたと思った)
先生(大人)なら、少なくとも頼れるかな、とは思った。

だから、お礼とともに、会釈を。
スピカが今後あなたを頼るかはわからない。
でも、少なくとも大人に対して十把一絡げに
嫌悪を示すようなことはなくなっただろう。多分。
(32) 2021/06/05(Sat) 12:15:57

【秘】 一人の少女 ブラキウム → 一人の少年 ルヴァ

「ん……」

帽子で隠した期待と不安が入り混じった表情であなたと触れる。
髪を流す手にぞくり、体を震わせる。
頬を撫ぜる手が磁石のようにひっついて離れられない。
逃げるつもりなんてない癖にどうしても浮ついてしまう体がまるで自分のものじゃなくなったみたい。

ブラキウムも何も知らない。
けれどもっと好きになりたくてもっと知りたいと思う。
形ばかりの逃げ腰が解きほぐされて、反対にあなたの方へもっと、もっとと傾いてゆく。
子ども同士の未熟な行為はそれでも二人にとっては特別で、次から次へと湧いてくる未知の感情に突き動かされ、応えるようにこちらからも唇を押し返す。

か細く拙い繋がりでも、そよぐ風に攫われないようにあなたと確かめ合う。
いつの間にか少女の顔は柔らかくほころんでいた。
(-102) 2021/06/05(Sat) 12:33:10

【秘】 一人の少年 ルヴァ → 一人の少女 ブラキウム

永遠に似た時間が、現実に溶ける。

やがて、少しだけ温度という
未練を残して、体が離れる。
ブラキウムの表情を確かめるように瞳を覗いた。

そして、少しだけ、自分の唇を噛み。
その至近距離にある顔に、笑ったような顔を見せた。


「良かった……。
 ちゃんと――」
(-103) 2021/06/05(Sat) 12:40:54

【秘】 一人の少年 ルヴァ → 一人の少女 ブラキウム

それは。頬は誰が見ても分かるくらい赤く、
やっぱり泣き笑いのような――。

心から嬉しい笑顔のような。
居なくなってしまった誰かを悲しむ泣き顔のような。

――そんな表情だった。


「――ちゃんと、ドキドキした」


だからこれは――ちゃんと恋で。

それが、恋で。
本当に良かったと思う。

早鐘のように鳴り響く恋の証明。
相手のことが好きだという言葉は今でも、
それだけは偽りでもごまかしでもなくて。

君のことが好きで、本当に良かったと思った。
(-104) 2021/06/05(Sat) 12:41:21

【秘】 一人の少年 ルヴァ → 一人の少女 ブラキウム

――自分たちの身体の中では、
ちゃんとまだ金魚が泳いでいる。

恋が、生を証明してくれていた。
トクトクと、胸の中で響くその音が、
胸の中で生きている金魚の存在を、自分たちに教えてくれている。

相手の身体を抱きしめる。
同じように鳴り響いているであろう金魚同士を確かめ合うように。
曖昧な時間の中で、相手の金魚を誰にも渡さないように。


このギムナジウムという透明な鉢の中で、
俺たちは今日、生きている。
(-105) 2021/06/05(Sat) 12:41:54

【赤】 徒然 シトゥラ

「……赤ずきんの願いの権利は
 セキレイが貰っていいっていうこと?

 
そう。わかった。


 時間はかかる、それでも大人に潰させたりはしない」

 ここで学んだことは目の前の男が親切であることと、
 害がなければ本当にすんなりと頼み事を聞いてくれること。
 甘えたの自分にぴったりで、
 どうして彼がこうなったのか知らないことがもどかしい。

 話したくないことだけしかわからない、それなら
 これから知っていくしかない。
 そして、幸せになってほしい

「赤ずきんの願いができたら、
 大人なんかじゃなくてセキレイに返せと言いに来てくれ。

 ボクは、……やると決めたら何でもできる。
 たくさん教えてくれてありがとう。
 セキレイは壊れきっているけど、
 俺は無事だったのはあなた達のおかげだよ」

 『それではまた、お茶会で』
 そう告げればホワイトボードに次回お茶会の日程を書き、
 ペンをおいた
(*23) 2021/06/05(Sat) 12:56:31

【秘】 一人の少女 ブラキウム → 一人の少年 ルヴァ

あなたの名残惜しさを埋めるように今度は目を逸らさずに真っすぐ受け止める。
淡く揺れる瞳を少しの変化も見落とさないようにじっと深く見つめる。

「……えへへ。僕も。お揃いだ」

蜃気楼のようにも思えた気持ちはやっぱり本物で、触れて抱きしめられる宝物だ。
一元的な仮面では表せない複雑な表情のあなたを見て、これで良かったのだと思える。
ほんとうの喜びも悲しみも一緒に背負えるから。
あなたの全部が愛おしくてそれを余すところなく味わえる今が尊い。

「……ルヴァ。ルヴァ」

名を呼ぶ。
抱きしめる全身であなたを感じる。
あなたと心を通わせてありのままの鼓動を響かせる。
(-106) 2021/06/05(Sat) 13:41:32

【秘】 一人の少女 ブラキウム → 一人の少年 ルヴァ

「ずっと一緒だよ」

どうしようもなくあなたに恋をしている。
小さく澄んだ世界の中にかけがえのないものを見つけた。
恐れて間違えて随分と遠回りをしてしまったけれどもう迷わない。
大好きなあなたの手を握って離さない。
僕があなたの明日になって、あなたが僕の明日になってくれる。
さぁ幸せな明日を祈って旅立とう。

あなたと見上げるギムナジウムの星空は美しくて。
いつか、彼方に羽ばたいた日にも同じように広い世界を覆う星空を見上げよう。
一人の少年と一人の少女が
幾度空を廻ってもきっとまた二人になれますように。


(-107) 2021/06/05(Sat) 13:42:25

【人】 『一番星』 スピカ

>>-94

「一人の人間……」

その言葉が強く胸に響いた。
やっぱり、そういうことなのだ。
結局一人の人間にできることは多くなくて、
だからこそみんなで並んで立つべきで。

ここ数日に起きた様々なことは、
風紀委員という『形』に囚われていたスピカへの、
解呪式だったのかもしれない。

「気づかせてくれて、ありがとう」

ブラキウムだけでなく、
横に並んでくれた色々な人に感謝を捧げて。
これからも一番星は昇り続けるだろう。
今度は、周りの星も見えるはず。
(33) 2021/06/05(Sat) 14:47:03

【赤】 褐炭 レヴァティ

「ええ? 別にあげちょらんけど。
 君が自分の願いで持つ分には自由かなァ。
 俺は言うこと変わりよらんよ、余所にお使い?ってね」

 こう聞いた上で、なお選択を変えないのはあなたの自由だ。

「名前使い分けちょるんなら俺も分けた方がええです?
 どういたしまして、シトゥラ。
 君が何に対してそう思ったのか思い当たらない程度には、
 俺からしたら些細なことでしたよ」

 手帳にお茶会の日程を書きながら、
 本当に普段と変わらない調子で。

「じゃあねセキレイ、またお茶会で」

 椅子に深く腰掛けて、ペンを持った手を振った。
 
視線は手帳に向けられたままだった。
(*24) 2021/06/05(Sat) 14:55:07
カストル と ポルクスは、メモを貼った。
(t17) 2021/06/05(Sat) 15:27:13

【独】 『一番星』 スピカ

『アフターフォロー』の話が、ようやくスピカにも回ってきた。

ここ数日で起きた出来事の記憶が処理できること。
『いない』ことになったことをなかったことにできること。
治療については、そもそもただの暴力だったので、
スピカには関係なかったが……

『いない』ことになり続ける理由はないと思ったが、
問題は記憶の処理だ。
ここ数日に起きた出来事は、酷く彼女の心を苛んだ。
今まで見えなかったものも見させられたし、
失恋もしたし、
そして、サルガスも……

そう考えると、何もかも全部忘れて、
元通りの風紀委員に戻るのも、悪くはないと思った。
むしろ、そうしたほうがいいのだろう。
彼女の心には、もうヒビが入っているのだから。
(-108) 2021/06/05(Sat) 15:39:01

【独】 『一番星』 スピカ

>>-108

「いえ……大丈夫です。
 私にも、忘れたくないことがありますから」

ルヘナへの想いは忘れたくなかった。
きっと、いや、絶対にこれは叶わないとわかっているけど。
それでも、諦めることはしたくなかった。

サルガスのことを忘れたくなかった。
彼がどうして死を選んだはかわからないが、
自分が忘れたら、もしかしたら
何もなかったことになってしまうかもしれないから。

『いなくなる』ことを忘れたくなかった。
だって、あんなに辛くて苦しいんだから。
それを知っている人間がここにいれば、
次はきっとちゃんと手を差し伸べられるから。
目標はエネルギーなのだから、
彼女がそうしても一時凌ぎにしかならないが、
彼女はそんなことは到底知り得ない。


だから、彼女は、何もかもを覚えていることを選んだ。
(-109) 2021/06/05(Sat) 15:50:38

【独】 『一番星』 スピカ

>>-109
今は支えてくれる人がいることを知っている。
並んでくれる人だっている。

一番星であろうとすれば、
空に煌めく星が見えることを教えてもらった。
だから、ひび割れた心をテープでぐるぐる巻きにして。


彼女は輝き続けたいから。
前に歩くことを止めない。
そう決めた。
(-110) 2021/06/05(Sat) 15:56:07
『一番星』 スピカは、メモを貼った。
(a27) 2021/06/05(Sat) 15:59:50

【秘】 『一番星』 スピカ → 受容者 ルヘナ

ここ数日の騒動も一応の決着を見せたころ、
スピカはルヘナの部屋を訪れた。

彼がどんな道を選んだのか、
彼は大切な人とちゃんとお話できたかとか、
ああ、色々考えてはしまうけど。

結局、自分がルヘナに逢いたいだけだな、と思いながら、
あなたの部屋をノックした。
(-111) 2021/06/05(Sat) 16:40:17

【秘】 受容者 ルヘナ → 『一番星』 スピカ


 あなたがノックをしてすぐ、パタンと本が閉じる音。
 それから一人分の気配が扉の前まで来て、
 そっと開けられた扉の向こうからルヘナがあなたを覗き見た。

「ああ、スピカか。どうした、俺の部屋に来るなんて珍しい。
 密に話したいことがあるなら……どうぞ?」

 あなたを案内する、あるいは部屋の内情を見せるために
 二歩だけ扉の前から横に避ける。
 先程入寮したばかりかのようなさっぱりとした内装の中、
 窓際のテーブルに一冊だけ本が置かれている。
 それ以外には部屋の端の段ボール、一脚の椅子、ベッド程度が
 この部屋に置かれた『家具』と言えるだろう。
(-112) 2021/06/05(Sat) 16:47:19

【秘】 『一番星』 スピカ → 受容者 ルヘナ

「あー……」

何も考えず、話したいというだけで
部屋にやってきてしまったが、
これは……押しかけなんたらというやつでは!?
いや、やましいこととかないし、大丈夫、
と思いながら、

「ほら、一応色々が一段落したじゃない?
 だから、ルヘナの様子が見たくて」

などと言いながらお邪魔することにした。
部屋を眺め回すのは失礼だな、とわかってはいても、
その所作は隠しきれなかった。
(-113) 2021/06/05(Sat) 16:55:48

【秘】 受容者 ルヘナ → 『一番星』 スピカ

「ああ、なるほど。確かに色々あったな……
 まだ感覚や意識が日常に戻り切れていないよ、俺は」

 本当に色々あったし答え合わせはまだまだ先だ。
 常の生活と異なることの多さと、
 今まで無関心だった諸々へ意識が向いたことによる変化に
 まだ適応しきれていないらしい。
 
小さな友人の姿を最近見ていないが、彼も忙しいのだろうと思っている。


「まだ落ち着けていないことを除けば、俺は特に変わりない。
 スピカは……どうだ?
 少なくともこうして話ができる程度には元気である、と
 俺は認識しているが」

 部屋を眺め回されても何も気にしない。
 図書室で借りた本、備え付けのものと思われるテーブルと椅子、
 その他のものが雑多に押し込まれた段ボールひとつ。
 そうしてルヘナはあなたに椅子をすすめ、自分はベッドに座る。
(-114) 2021/06/05(Sat) 17:04:37

【秘】 『一番星』 スピカ → 受容者 ルヘナ

>>-114

「まあ、結構へこんだりもしたけど……
 いつまでもそうしてもいられないなって。
 前を向くことにしたの。
 いろんな人に支えてもらっちゃったけどね」

もちろんあなたの存在もある。

簡素な部屋だな……などと失礼なことを思いながら
勧められるまま椅子に座ると、
一番気になっていたことを切り出した。

「えーっと……セキレイさんとは仲良くやってる?
 ほら、色々変わっちゃったから、
 セキレイさんもどうなってるのか私知らないし」

そもそも誰かも知らないどころか、性別すら知らない。
でも、ルヘナとセキレイの関係は応援するべきなんだろうなと
思っている。
思い込んでいる。
(-115) 2021/06/05(Sat) 17:27:22

【秘】 受容者 ルヘナ → 『一番星』 スピカ

>>-115

「なるほど。お前が前を向けたのなら本当によかった。
 色んな人に支えられていいんだよ、
 支えて支えられてでいいと俺は思う」

 そうして語る姿はとても穏やかで、純粋な気持ちで
 あなたの今後を喜ぶものだ。
 それから、あなたの問いかけにはひとつ頷いて。

「ああ、仲良くやっている……と思うよ。
 何も知らなかったことに気付かされたから、
 感情を伝えることも含めて色々やっていくつもり。
 ……正しいかどうかはちょっと、分からないけど」

 こうしたかった、こうしてほしかった。
 その欲求を満たされはしているが、
 どこかで生じている痛み、違和。
 気付こうとして気付くのを避けたものがあるためか、
 少しあいまいなものが混ざりつつ。

「でも、もっと知識を食っていくっていう目標もできた。
 悪いことにはなっていない、んじゃないかな。
多分。

 今後を見ていて、スピカ目線でダメそうだったら
 その時は教えてほしい」
(-116) 2021/06/05(Sat) 17:53:21

【秘】 『一番星』 スピカ → 受容者 ルヘナ

>>-116

「仲良く……」

まあ、そうだとは思ったが、
そこに一抹の隙がないかなと思ってしまった自分を嫌悪した。

「まあ、ルヘナがいいならいいんだけど……
 ダメそうなら、というなら、多分……
 大人側についていくのが、
 そもそもあんまりよくないと思うわね。
 そう言われてやめるなら、そもそも突っ込んでないだろうけど」

ため息が、一つこぼれた。
いくらアフターフォローをしてもらっても、
大人のやることはやっぱり善行とは思えなかったからだ。

「……お互い難儀な身分よねぇ。
 あなたは大人側であることを捨てられないし、
 私もそんなあなたが好きだなんて。恋は盲目ってやつかしら」
(-117) 2021/06/05(Sat) 18:09:28

【秘】 受容者 ルヘナ → 徒然 シトゥラ

>>-76 >>-77 シトゥラ

 変わったことに気付かず。変えられたことに気付かず。
 ただ全てを受け取れること、全てを受け取ってもらえることに
 本当に嬉しそうに笑っている。
 それが盲目故のものである、と理解できない。

 
これが正しい形ではないかもしれないと気付いた時、

 
果たしてどういう選択をするのか。

 
想像できない未来に対しては思考など向けようがないが

 
そこまでで得た『知識』と『人の縁』から

 
何かのよすがになって、出すべき答えが導き出されることだろう。



「泣いて、ないと思う……? あー、と。
 腹は減ってないから大丈夫。シトゥラも休まなくて大丈夫か?」

 誤魔化すように涙を拭ってからそっと身を放して立ち上がった。
(-118) 2021/06/05(Sat) 18:11:56

【秘】 受容者 ルヘナ → 『一番星』 スピカ

>>-117

「そうだな、……と言いたいところではあるが。
 もう既に『呼ばれて』いる以上目を付けられているし、
 元々頭のほうを見出されているらしい……から、
 前みたいなことになる可能性は少ないと思う。

 ……あとはまあ、セキレイも少し考えが変わったらしいし
 今のギムナジウムを変える方向には進めるはずだから」

 きっと大丈夫。
 盲目故の、子供故の、経験が少ない故の、
 そんな
楽観的な希望
を語って笑って、

「恋は盲目……そう、
……そうなのかもしれない?

 知らないことだらけで見えないことだらけで。
 何かを見落としているかもしれないな、お互いに」

 少なくとも今、自分が彼の内心が分からないように。
 少なくとも今、あなたがこの破滅的な道を行く少年の
 腕を引く術を見出せずにいるように。
(-119) 2021/06/05(Sat) 18:24:53

【秘】 徒然 シトゥラ → 受容者 ルヘナ

>>-118

「そう? ならよかった。
 んーボクは眠っていたから大丈夫。

 ……、じゃあ、それなら部屋に来る?」


 変えるには、変わらなければいけない。
 知識を得るには知ろうとしなければいけない。
 そこに無傷で得られるものなんてない。
 無償で得られる愛情に依存してはいけない

 ――――まだ凝り固まった価値観が
 未知の知識の快楽が山ほどある。

 それを目の前の彼は永遠に引き立ててくれるだろう。

 姿勢を正して、あなたをみやる。
 お手をどうぞと手を出して、
 早朝の誰も居ない静かな図書室の澄んだ空気を呑んだ
(-120) 2021/06/05(Sat) 18:32:34

【秘】 『一番星』 スピカ → 受容者 ルヘナ

>>-119
「本当ね?嫌よ、私。またあなたが『いなく』なるのは。
 まあ、今回はきっとあなたの手を取ってみせるけど」

そんなことをすればまた目をつけられるのだが、
きっと、彼女はルヘナを救えるとすれば、
いくらでもその身を投げ出す。

「そう……そうね。
 私達、きっと、何かを変えるにも、
 先に歩んでいくにも、
 まだ見えてないものが多いと思うの。
 でも、不安じゃないわ。
 前よりも色々なことを知っているし、
 人間は知識を得ながら前に歩けるんだから」

何より、あなたがいるから、という呟きは耳に入るだろうか。


二人は。似たもの同士なのかもしれない。
それでも、少なくとも、つかの間の平和が崩れるまでは。
きっと、破滅に見舞われることもない。
(-121) 2021/06/05(Sat) 18:40:56

【秘】 受容者 ルヘナ → 徒然 シトゥラ

>>-120

「……ん、それじゃあぜひお邪魔させてもらうよ。
 お前の部屋、正直あまり想像つかないから楽しみだ」

 そうやって純粋に、静かに喜ぶ声はひどく優しい。
 情を捨てられなくなった人間である自分が抱える感情のうち、
 最も大きく最も歪で、時折痛みが生じるこれが
 あなたへの声に滲んだ最たるもの、『愛』だった。

「ありがとう、シトゥラ」

 告げられた礼は何に対してのものなのか。
 知識の海たる図書室はここにある違和にもただ沈黙を保つ。
 反響するまでもなくかき消えてしまいそうな声の代わりに、
 あなたの手をそっと握ることで意思表明とした。
 
(-122) 2021/06/05(Sat) 18:47:51

【秘】 受容者 ルヘナ → 『一番星』 スピカ

>>-121

「それについてはそっくりそのままお前に返すよ。
 『いなく』なることがスピカ、お前にとって望ましくないなら
 俺はそれをよしとしない。
 ちゃんと誰かしらに手を伸ばして頼ってほしい」

 自分じゃなくてもいい、とは言わなくても分かるだろう。
 そして、あなたのことだ、手を伸ばせる人間はきっと
 これからもどんどん増えていく。
 その時一番手を伸ばしやすい相手の手を取り、
 そうしてしのいでくれれば自分も安心できる。

「そうだな、『知識は資産であり、力であり、武器である』と
 ラサルハグ先生も仰っていた。俺もそう思う。
 今の俺達は前の俺達よりも多くの力を持っている。

 ……それに、『人の縁』もある。
 お前にも、俺にも、きっと多くの人が繋がっているから
 そうしていつか、色んなものを変えていける。
 きっとそうだと思うし俺はそうする。

 これからもよろしくな、……ありがとう、
俺の一番星


 あなたの小さな呟きはしっかり聞こえている。
 その上で、例え逆の結果であろうとも同じように、
 あなたへの思いを示したことだろう。

 闇の中でも仰ぎ見る、自分にとっての一番星。
 あなたがこのギムナジウムで輝く姿を俺はきっと見ている。
(-123) 2021/06/05(Sat) 19:03:33

【見】 カストル と ポルクス

『また約束破っちゃったな……』
「?」
そう、これは兄に会えると知ってしまった瞬間、気が付くともう処置を受けていた弟。


そして、結果として出てきた後遺症(?)
けれどカストルのいない僕なんて、それはもう僕じゃない。
もうこれ体質でゴリ押しした方が早いな。

大分無謀なことしたなぁ……


『どうやって
生きてい
』こうか」


「他の人を知るのって
『こわい』
よな〜」

結局僕らは遊んで、遊んで、遊んで。

その結果何かが得られても、駄目になっても。
二人でいられればそれでいい。
ルヘナに看取られたいという心持はさて置き。

もっと他人を知った方が良いだろ?知ってるよ。友達とか、そういうのじゃなくても。
罪悪感を炙ることも、取引が可能かどうかも。信頼も。
何が好きで、何が嫌か。どんな性格か。

細かいことを考えるのは好きでも、いざという時、体は動くように。
嫌なことは嫌としか言えない俺らは、それを突き通せるほどの強さが……ああもう、面倒だな。結局

自由でいるしかないな?


大丈夫、恐れるものなどない。彼女のように。
二人でなら、いつだって。
(@42) 2021/06/05(Sat) 19:04:26