【置】 褐炭 レヴァティ「(ああ、久々ァ)」 いつぶりだろうか、子どもたちの見えるところで 自殺者が出るのは。 きっといつものように、一時的な騒ぎにだけなって、 なにも変わらないのだろう。 そう思っているから、レヴァティは この先の変化にきっと目を見張ることになる。 揺れる細い手足に さやぐ色素の薄い髪に 水槽を泳ぐ 金魚 に「きれいね」 場違いに呟いて、いつも通りに朝食を取りに向かった。 (L2) 2021/06/02(Wed) 16:15:42 公開: 2021/06/02(Wed) 16:15:00 |
レヴァティは、勿論、食堂全体が朝食配膳どころでないので待つことになった。 (a16) 2021/06/02(Wed) 16:15:58 |
【人】 褐炭 レヴァティ「ほいほほ〜い まだ食事もらっとらん子は居らんですかいね〜? 今からもらう子はサァビスで 俺ん皿の イチゴつけちゃるよ〜」食堂の騒ぎが落ち着き、日常が始まった頃。 レヴァティは今日も、適当な誰かに何かプレゼントし、 マイペースに朝食を取り始めた。 今日のサラダは枝豆入り。 レヴァティは最後の一皿になるまで手をつけないでいる。 (4) 2021/06/02(Wed) 16:49:01 |
【赤】 褐炭 レヴァティ「あ、僕が最後ですかぁ〜? ……この喋りもうええかァ、肩が凝るんですよね」 標準的なイントネーションの言葉から、 普段通りの訛りのあるものへ。 「ご気分いかが? 俺はなんも変わりよらん〜」 適当に腰掛けながら、手帳を開いた。 今日のギムナジウムの変化は、 彼に本当に何も影響を及ぼしていない。 (*2) 2021/06/02(Wed) 22:49:00 |
【赤】 褐炭 レヴァティ ルヴァが話し始めれば、ルヴァに視線を向けていた。 さしものレヴァティも、決意をもって語られるような 話を聞く時は、何となくそうすることもある。 「黙ったまんま? ええよぉ。 釘刺してんは正解や思う〜、俺どっちでも困らんけんね」 いつか誰かに聞かれることがあったなら、 今ルヴァにお願いされていなければ、 レヴァティは何も気にせずに言っていたことだろう。 まだ聞いているかもしれない誰かさんも、 きっとルヴァのお願い聞いてくれるでしょう。 「んー、守られてばかりってこともないと思うけどなァ。 あ、でも守ってくれる人を守れちょるかって言うたら イコールやないんはそう〜」 シトゥラに視線を返せば、あとはまた手帳を眺め出す。 「守りたい人を守っていけるとええですね、 なりたい大人になれるとええですね。 俺は応援しよるよ、ルヴァ」 (*9) 2021/06/03(Thu) 0:13:04 |
【秘】 戸惑い メレフ → 褐炭 レヴァティ「……よく食えるな」 朝食の時間から少しして。 皿も持たずに席に着いた少年が、君に声をかける。 いつも通りの様子を見て、眉を顰めている。 (-21) 2021/06/03(Thu) 1:35:06 |
【赤】 褐炭 レヴァティ ほんの軽く、どういたしましてを投げていた。 ルヴァのその考えを聞いていたのなら、 別に『会える』んだけどなァ、と呟いていたことだろう。 「お茶会? 悪くないんやないですかァ〜? 時計うさぎも女王も居らんくても、別に構いやしないでしょ。 俺ら、彼女らとお茶会をしたいんと違いますけんね」 手帳を置いて、二人と同じように親指の腹を喰い破って。 「君らとなら血の盃でのお茶会でも構いませんよ。 まァお菓子とお紅茶の方がええですけどね〜」 レヴァティもまた、指を重ねた。 (*13) 2021/06/03(Thu) 9:29:02 |
【秘】 褐炭 レヴァティ → 戸惑い メレフ>>-21 「ん〜? 俺に何かあったわけでもないけんね」 蜉蝣が本来より少し早く死んでしまって、標本になっていた。 「それだけさ」 眉を顰められても、それすら気にしたふうもなく。 彼は本当にいつも通りだ。 「ま〜〜〜今日の朝食、余りそうだなァとは思うちょるけど」 食欲がないのは、メレフだけではないだろう。 君の理由は違うかもしれないが。 (-28) 2021/06/03(Thu) 9:40:48 |
【秘】 褐炭 レヴァティ → カストル と ポルクス「あ、元気そぉ〜」 どこかの時間軸、遠くからあなた達を見て呟いた。 何をしていてもそう言っただろうが、 あなた達はどこで何をしているところだっただろう? (-29) 2021/06/03(Thu) 9:47:16 |
【秘】 戸惑い メレフ → 褐炭 レヴァティ>>-28 「お前は、肝が据わりすぎてる……」 あれを見たのに、それか。と、目を赤く腫らした少年は息を吐いた。 「……そうだろうな。……お前は悩みもなさそうで羨ましいよ」 元々食べるつもりもなかったとはいえ、憂鬱な気持ちにはなる。 君のことも知らずに、適当な事を抜かすくらいには。 (-32) 2021/06/03(Thu) 13:26:58 |
【秘】 褐炭 レヴァティ → 戸惑い メレフ>>-32 「そう見えちょるんなら何よりです」 あーよかったァ、大袈裟に息を吐く。 「言うて俺も人並みに悩みはあるんですよぉ? 宿題やりよらんのどう言い訳しようかなァとか」 勉強に対しての姿勢は本当に真面目なので、 レヴァティはそんなことで悩みはしない。 彼もまた、あなたのことを知らずに適当なことを抜かした。 (-33) 2021/06/03(Thu) 13:58:39 |
【秘】 カストル と ポルクス → 褐炭 レヴァティ>>-29 虫取り、キノコ狩り、何か真面目な図鑑とノート。 双子は今日もフリーダムである。 前より狂気は増したが そうなるしかなかった、残念な子だった。 もし明日も生きていたらもしかすると、そのIFに全てを沈めてしまった。 (-34) 2021/06/03(Thu) 15:39:30 |
【秘】 褐炭 レヴァティ → カストル と ポルクス>>-34 なんとなく目についたついでに近付き、 平時と変わらぬ調子で声を掛けた。 「もう一人さん見つかってよかったね、調子はどう?」 レヴァティは、知らないことは知らない。 双子の狂気が増したことも、もしもの話も。 (-38) 2021/06/03(Thu) 20:00:20 |
【赤】 褐炭 レヴァティ「ほいほ〜い、それじゃあまたいつかの未来でなァ〜」 離れた温度に名残惜しさも特に感じず。 最初にここに来た時よりも随分と背筋が伸びた少年を、 ひらと手を振って見送った。 (*15) 2021/06/03(Thu) 20:14:04 |
【秘】 カストル と ポルクス → 褐炭 レヴァティ「はぁ?』 『あ〜、少し 「寝込んでた」 ような』これも半分素である。 『でもこれきっと「そういやそ〜だったな」 『 「 ぼちぼち でんなァ〜」 』 素晴らしいドヤ顔、素晴らしい自己完結型肯定力。 「菜園部はちょっと危なかった『ギリギリだったかも』 栄養剤と水だけで取り合えずいまのところは 『 問題らしい問題ものは出てないね。』 (-46) 2021/06/03(Thu) 22:02:28 |
【秘】 戸惑い メレフ → 褐炭 レヴァティ (-47) 2021/06/03(Thu) 22:03:51 |
【秘】 褐炭 レヴァティ → カストル と ポルクス>>-46 「あァ、そら何よりですわァ〜」 二人の発言に合わせて、普段と少し違うイントネーション。 なおすぐにやめる。 「そういえばそうでしたねぇ、 あそこ当番さんとか居ちょらんかったっけか」 「今度誰も居なさそうだったら 水くらいは撒いておきますね〜、まァ気が向いたら。 知識はありますけん、下手なことはしませんよ〜ってね」 書き物は素直に気になる。開いている状態なら軽く覗いた。 (-69) 2021/06/04(Fri) 17:03:04 |
【秘】 褐炭 レヴァティ → 戸惑い メレフ>>-47 「いやァ、長く居よるから、逆に言い分けが尽きてきてて?」 メレフの方はこれ、宿題終わってないのかな?みたいに 思っている顔をした。 ちがうよ(ちがうよ) 「何か思うようなことってありましたっけ? ……とかは流石に俺も言わんけど。 思う以上のことなんてこれまでもこれからもないですよぉ」 (-70) 2021/06/04(Fri) 17:09:46 |
【秘】 カストル と ポルクス → 褐炭 レヴァティ>>-69 『ちゃんと記録してくだされば?』 「ありがたく? こんな形で混乱してる状況じゃない限りなんとかなりそうだけど 「提出するようなのじゃ無くて『ちょっとした癖、みたいな』 それは実際にみたものと比べてどう思ったかのメモのようだった。日付程度で情報も雑、資料にもしがたい。けれど 「少し頭の中で何かの整理がつくから」 (-72) 2021/06/04(Fri) 18:13:40 |
【秘】 褐炭 レヴァティ → カストル と ポルクス>>-72 「あ〜、記録って確かなもんですけんね、わかる〜〜 頭ん中だけのことって、俺も思い違い記憶違いってありますし」 手帳を開いて、新しいページに『菜園部のあれそれ』と 雑な内容を記した。 「俺がここからいなくなるより、君らの卒業の方が早いかも しれませんから。その時にはー……君らにとっては、 どっちがええんでしょうね? 部に他の人がいるのといないのと」 (-73) 2021/06/04(Fri) 18:32:57 |
【秘】 カストル と ポルクス → 褐炭 レヴァティ>>-73レヴァティ 「人による、かなぁ…… 『資料は資産だし、植物そのものについても』 そうだ」「ん〜 『ルヴァだったら』 託しても『いいかも』 な」「それに 『ガーデニング部の方が』 目立つし、人お〜いだろ?」「こっち、大人数でやって まとな研究結果が出せる気しない」 (-75) 2021/06/04(Fri) 21:04:48 |
【秘】 褐炭 レヴァティ → カストル と ポルクス>>-75 双子 「あー研究か、成程なァ。そういう前提なら確かにそう〜〜 それならやって後進育成くらい? ここでやる必要もなさそうですけどね」 こんなふうな、思い付いたことの投げ合いが もうしばらく続いたことだろう。 「託してもいいかも〜な人に 託しよるんはええ案って俺も思いますよ」 誰かの名前なんかの、わからないことは適当に流しながら。 きっと、彼らは至って平和でした。 (-78) 2021/06/05(Sat) 2:20:12 |
【秘】 戸惑い メレフ → 褐炭 レヴァティ (-79) 2021/06/05(Sat) 2:49:52 |
【赤】 褐炭 レヴァティ「んー? とりあえずお茶会はええですよ〜」 あっさりとした了承。それから、少し渋って。 「卒業後の話、俺はしたくないんけど……まぁこの際ええか」 ルヘナに聞かれている可能性を考えたが、 図書室で話した時とも随分前提が変わった。 「俺は卒業したら"幽霊"になりますよ。 外には行きません。ここ以外に行きよらん」 「やけんセキレイがここに居りよるんなら、 結構な数お茶会出来ますよ。 それこそ、団長さんが卒業するくらいになってもね〜」 (*18) 2021/06/05(Sat) 2:57:55 |
【秘】 褐炭 レヴァティ → 戸惑い メレフ>>-79 それはそう、軽く流して。 「考えたことはありますよぉ? それも含めてさっきの返事と変わりよらん」 「 それだけですよ 抑えられた声量は、何を意味していただろう。 彼は悪い子からいい子になって、悪い子になりました。 思うだけと言うけれど、何かはずっとしています。 (-83) 2021/06/05(Sat) 3:34:16 |
【赤】 褐炭 レヴァティ「え? あァ、そう」 「……期待しないで待っちょりますよ。 夢、叶えられるとええですねセキレイ」 「願いなんて俺にはないから、 その分を余所に使いよったらええですよ。 お礼されるようなこともそんなないですし」 「まぁ、忘れたいことは忘れておきますね 忘れんて置かれてることは忘れません」 (*22) 2021/06/05(Sat) 5:44:33 |
【赤】 褐炭 レヴァティ「ええ? 別にあげちょらんけど。 君が自分の願いで持つ分には自由かなァ。 俺は言うこと変わりよらんよ、余所にお使い?ってね」 こう聞いた上で、なお選択を変えないのはあなたの自由だ。 「名前使い分けちょるんなら俺も分けた方がええです? どういたしまして、シトゥラ。 君が何に対してそう思ったのか思い当たらない程度には、 俺からしたら些細なことでしたよ」 手帳にお茶会の日程を書きながら、 本当に普段と変わらない調子で。 「じゃあねセキレイ、またお茶会で」 椅子に深く腰掛けて、ペンを持った手を振った。 視線は手帳に向けられたままだった。 (*24) 2021/06/05(Sat) 14:55:07 |
【置】 褐炭 レヴァティ──陽の落ちる頃の屋上。 「……俺も誰かさんみたいに忘れられたら良かったなァ」 柵にもたれかかって ぽつり、呟いた。 「きっとそれも、都合の良いだけのとは違うんでしょうけど」 それでも、つい夢想する。 "赤ずきんは狼に食べられたままの方が 幸福だったのではないか" そんなことを最初に考えたのはいつだっただろう。 校正前には、赤ずきんとおばあさんを助けてくれる猟師なんて いなかったのを知った時に、深く考えた気がする。 赤ずきんにとって、家は帰りたい場所だっただろうか? 赤ずきんは、お母さんが好きだっただろうか? おばあさんは? 口だけでは何とでも言えることを、 レヴァティはよく知っている。 家 (施設) 出先 (外) 祖母の死 (子どもたちが『居なくなる』) 自分であることも知らず、狼 (誰か) レヴァティは、そんな赤ずきんも いたかもしれないと思っている。 (L4) 2021/06/05(Sat) 19:54:20 公開: 2021/06/05(Sat) 19:55:00 |
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