【赤】 陽葉 シロマ「心配しなくても、酷いことするつもりなんて無いよ」 まるでこの行いが酷いこと≠ナは無い風に告げて微笑んだ。 「……私ね、先生になりたかったんだ」 目を伏せた少女は語る。 「 でも生徒がいなくちゃ、先生はできないだろう? 」だから攫った。只其れだけ。 その精神性は、当時のまま育っていない。 (*5) 2022/07/03(Sun) 0:48:47 |
【人】 陽葉 シロマ>>【職員室】>>42 「ああ、そうそう。用務員さんの部屋だ。 昔は主事さんが寝泊りしてたっておばあちゃんが……」 祖母の話を嬉々として語りながら、畳の敷かれた主事室を少し迷ってから土足で上がる。 とっくに砂埃だらけだ。靴を脱いだら靴下が真っ黒になってしまうだろう。 鍵を入れるなら恐らくここだ、と目星を付けて机の引き出しに手をかける。 机の一番上の引き出しが、施錠されている。もしくは何かが引っかかっている。 勿論、強硬手段に出ても良いだろう。 「……」 どうする?と言いたげな視線を貴方に向けた。 『これ以上の遠回りは流石にちょっと面倒だよね』という顔でもある。 (43) 2022/07/03(Sun) 1:07:57 |
【神】 陽葉 シロマ*画像が送信されました* 写真には紐でまとめられた鍵束が映っていた。 どれも錆や形から、時代を感じさせる物である。 『収穫ひとつめ!』 『色々な所が開くんじゃないかな』 どうやらこちらの二人は順調に探索を進めているようだ。 『皆は何か見つかった?』 (G6) 2022/07/03(Sun) 9:48:40 |
【神】 陽葉 シロマ『私とマユちゃんはこれから校長室に突入だね』 『写真とか撮ってみたら?案外何か写ってるかもよ』 心霊写真、心霊動画。 状況と偶然が作り出すそれは、いつの時代も人の興味を引く物だ。 (G8) 2022/07/03(Sun) 10:02:40 |
【赤】 陽炎 シロマ「……ふふ。 こんな良い子を除け者になんて、する筈無いじゃないか」 さみしがりの貴方に近付いて。 自分よりも低い位置にある頭へ手を伸ばす。 「ああ、これからも皆で一緒にいよう。 先生のこと──手伝ってくれるかい?深雪。」 これまでにもこの校舎を訪れた者はいた。 しかし殆ど大学生の年頃であったりして、白間にとって彼らは生徒というより『大人』だった。 自らも少女と呼べる年齢であるが、長い月日をこの校舎で過ごした故に。 自身を『大人』と考えている。 彼女の刻は、あの夏で止まっているというのに。 (*7) 2022/07/03(Sun) 10:33:46 |
【人】 陽葉 シロマ>>【職員室】 >>57 >>59 普段よりもほんの少し柔らかい表情に、こちらも微笑ましそうな気持ちになる。 「構わないよ。マユちゃんはもう手荷物たくさんあるし、私が持っておこう。 いざという時は守って貰おうかな……ん?」 連続して鳴る通知音に、スマートフォンを取り出して。 次々にアップされる顔に見える染みや落書き、転けやすそうな穴を眺めていた。 ……ので、息を吸ったことに気付いたのは、耳を劈くような大声が聞こえた後であった。 キーン…… キーン…… キーン…… 「……まずは向こうの様子見に行こうか? 校長室はその後にしよう」 相変わらず耳がキーンしているが、何でも無い風に装った。 声の聞こえた方を指し示す。 (62) 2022/07/03(Sun) 11:29:53 |
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