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【独】 世界の中心 アーサー/* もちっと お疲れ様だね。僕だよ。 >ミアくん すまない 今日とてもおそくなるか、明日になってしまうかもしれない。早めにおやすみ… (-52) 2020/05/27(Wed) 21:37:32 |
【人】 世界の中心 アーサー[ 気がつくと、宙を見上げていた様な気がした。 いつのまにか近くにいた彼女に、 ( “いのちの危険”がないと、 白昼夢にも見ないから… ) いつのまにか手を取られていて、 そうして視界が回ったのだった。 宙を見て、絨毯を見て、 彼女の顔を見下ろしている。] (113) 2020/05/28(Thu) 21:53:19 |
【人】 世界の中心 アーサー[ 良くもまあ腕だけでも付いたものだった。 彼女の薄い身体の上に、ぺしゃんと潰れようものなら 格好もつかないし直ぐにでも飛び退いている。 腕をついたから、止まった視界に思考も止まっていた。] (120) 2020/05/28(Thu) 22:15:30 |
【人】 世界の中心 アーサー……ふ、君は時々すごいことをするね。 そうだよ、僕は体幹がゆるふわなのさ… 僕の代わりに、君に踊ってもらおうかな。 [ 暫く驚きに瞳を見開いていたけれど、 言葉を聞き始めてから硬いかんばせが不意、解け 吹き出すわけじゃあなかったけれど、 ため息のよに息が漏れた。] (121) 2020/05/28(Thu) 22:16:15 |
【教】 世界の中心 アーサー[ ──日記に、手紙に、押し花に、ドレス。 屋敷には肖像画がたくさんあるし、 残すものばかりだ。 綺麗なものに縋っていたいのだと思う。 枯れる前を、死ぬ前を、忘れずに居たいのだと思う。]. (/1) 2020/05/28(Thu) 22:18:00 |
【教】 世界の中心 アーサー…リドルは人の顔をけして忘れない。 一度見ただけの顔も、決して。 それだというのに、誰も僕の顔を覚えていないなんて、 そんなのは理不尽じゃないか。 (/3) 2020/05/28(Thu) 22:18:57 |
【人】 世界の中心 アーサー…君の記憶にだって、この“アーサー”としてね。 君のことは、僕だけが覚えているっていうのも、 それはそれで良いかもしれないな。 [ 薔薇が香るかのようだ。 隠れていたものが、存在を示すよな 暴かれるよな、解けた声。] (123) 2020/05/28(Thu) 22:20:41 |
【人】 世界の中心 アーサーふふ、君が守ってくれるだろ。 ──僕は誰の顔も覚えているけれど、 先代の顔だけは覚えていないんだ。 あの人は、残したくない人だったのだろうね。 (190) 2020/05/29(Fri) 20:52:59 |
【人】 世界の中心 アーサー[ それでも、血脈だけは残したのだから、 今、“先代と同じ年”の男としては、 彼の方が進んでいる。女嫌いも拗らせたものだ。 母は、顔だけの存在だから、 …もしかしたら似たもの同士だったのかもしれない。] (191) 2020/05/29(Fri) 20:53:43 |
【人】 世界の中心 アーサー[ 先代の亡き後、 ──彼は残さない人だったから、 残るものへの言葉も無く、 屋敷や、財産なんかもそりゃあ実子である己に 大半残されたとは言え、…色々あった。 何故か文章を偽証するものもいたし、 能力ももたないくせに後継ぎと言い出す者もいた。 結局、幾つかを虫食いされている。] (192) 2020/05/29(Fri) 20:54:21 |
【人】 世界の中心 アーサー[ そりゃあ そうだ。 そのときの“実子”は齢8つの子どもである。 すべてを理解し、すべてを手に残すなんて 抑考えていなかったのだ。 欲しい人がいるなら、あげればいい。 …どこまでも貴族の子であった。 それまでは唯純粋で純朴な、一貴族でしかなかった。] (193) 2020/05/29(Fri) 20:55:03 |
【教】 世界の中心 アーサー[ ──今は、とうにかいぶつであれ。 自分手を汚すこともなく、 笑顔でギロチンの縄を斬る男であると。 男を指差す者どもは言う。 きっと蝶を手折るのだって、 何も悩みもせずやってのける。 その自信さえあった。] (/7) 2020/05/29(Fri) 20:55:53 |
【人】 世界の中心 アーサー[ 指先が、銀を攫った。 使い方になんか慣れていない、知らないものだ。 ──これからだって、使うことなど無いだろう。 それだから振り下ろされた銀色は、 広がる茶を1束切るようなもの。 絨毯に突き刺さっている。 …目測だけは正確だ。] (194) 2020/05/29(Fri) 20:57:19 |
【人】 世界の中心 アーサー[ 切り落とした茶を片手で掬うと、 片手になったことが災いしたか、彼女の横に転がった。 どてん、と格好悪く。体幹がゆるふわなので仕方がない。 絨毯に2人並ぶ景色も珍しい。 久しぶりに天井を眺めている。] (196) 2020/05/29(Fri) 20:58:25 |
【人】 世界の中心 アーサー[ 青薔薇のドレスが独り歩きをはじめたのは、 どれくらい未来の話だったか。 食事のマナーに、振る舞い方。 話し方は──少々難しかったとは言え、 すこぅし文章は読めるようになっていたかもしれない。 少なくとも文字については、 何処ぞの貴族が教師であった。 ダンスに関してはすっかり抜かれ、 この舞踏会だって本来、予定はなかったのである。] (238) 2020/05/29(Fri) 23:47:11 |
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