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酒場のマスター(村建て人)は、メモを貼った。 2022/09/21(Wed) 7:24:36 |
【念】 王女 セシリー・ラミナリア[悔しかった。 情けなかった。 わたくしが守るべき 大切な臣下たちから守られて 逃れるしかなかった自分が。 怖くて恐ろしくて、歩みを止めてしまっていた。 再び歩き出せたのは、貴方と出逢ったからです。 あんなに酷い怪我をしていたのに 貴方の心は少しも折れていなかった。 わたくしも続きたいと思ったのです。 ──── アスベル様 。] (!0) 2022/09/21(Wed) 20:52:49 |
【人】 王女 セシリー・ラミナリア[少々辿々しいところはありつつも 栄誉を受け取られるアスベル様は とても、ご立派でしたわ。 頷きを返せば、頬を赤らめて 彼の言葉に聞き入ります。 手に口づけを受ければ、 幸せそうに微笑みました。 頭上では王家の証のティアラが 胸の内に溢れる希望のように キラキラと輝いておりました。] (0) 2022/09/21(Wed) 20:54:06 |
【人】 王女 セシリー・ラミナリア[国王様が皆さんに語りかけると>>2:39 歓声が一斉に溢れ出しました。 国歌を歌い踊り出す方々もいらっしゃって。 応じるわたくしの声は皆さんに届くでしょうか。 多分無理ですわね。 幸せそうなのが伝われば、 それだけで良いかも知れません。 集まっていらした皆さんで人垣ができて ヘンリエッタさんやエドゥアルトさんが どこにいるかもわからなくなってしまいました。] (1) 2022/09/21(Wed) 20:54:19 |
【人】 王女 セシリー・ラミナリアアスベル様 わたくしも貴方を 愛しています 貴方とならどんな未来も怖くない 貴方がわたくしを守って下さるように わたくしも貴方を守り続けますわ 永遠に [両手で包むように手を握りました。 皆の勇者様。わたくしのアスベル様。 旅を終えてまだ何ヶ月も経っていませんが あっという間に国王様に気に入られて。 わたくしも、貴方のお父様に 気に入って貰えていると良いのですが。] (2) 2022/09/21(Wed) 20:55:18 |
【人】 王女 セシリー・ラミナリアそうだわ [こちらから姿が見えなくとも 祝福して下さってると信じておりました。 だから、声を張ります。貴女に伝えたいの。] ヘンリエッタさん——! この想いが恋であると 気づかせてくれてありがとう わたくしは——幸せです! [貴女とした「恋バナ」のおかげで わたくしは感情につく名を知りました。 少しの勇気とともに決戦前、想いを告げて、 わたくしたちの恋は愛へと変わったのです。] (3) 2022/09/21(Wed) 20:56:59 |
【人】 王女 セシリー・ラミナリア[王女が幸せだと告げたことで 辺りは一層沸き上がりました。 ああ、次のこれこそが、一番伝えたいことなのに。 負けじと声を張り上げます。] どうかヘンリエッタさんも——…! [────幸せになってください。 心からの願いは、届いたでしょうか。*] (4) 2022/09/21(Wed) 20:57:34 |
【雲】 落ちこぼれ退魔師 渡守 理音―――回想:飛鳥井村にて2――― [ 真っ暗な闇の中、 ぐるりと、周囲を取り囲む赤い眼>>2:D17 ] ……。 [ 怖くない、なんて。 そんなことを言ったら嘘になる。 だけど。―――…それよりも。 ] ねぇ。 (D0) 2022/09/22(Thu) 0:44:14 |
【雲】 落ちこぼれ退魔師 渡守 理音[ きょろきょろと、視線を彷徨わせたあと。 自分の一番近くにあった赤いふたつの眼に視線を合わせて。 ] あのね。さっき、泣いていたのはあなた? [ そう、首を傾げてみせると。 暗闇に爛々と輝いていた赤い眼が ところどころでちかちかと点滅した。 なんだか、瞬きをしてるみたいなんて どこか場違いな感想を抱いたのを覚えてる。 ] (D1) 2022/09/22(Thu) 0:46:49 |
【雲】 落ちこぼれ退魔師 渡守 理音[ 問いかけてくる声は、若い男の人のものだった。>>D3 低く、囁くような声ではあったけど、それでも 兄たちとそう変わらないくらいじゃないかと思った。 ] …だって。 ここにくるとき、何処かから声が聞こえて。 それが、泣いてるみたいに聞こえたから。 [ 森の中で聞こえた、 鈴のような、嗚咽のような声。 今、わたしの目の前のいる、 暗闇に蠢く赤い眼の持ち主が、 さっき聞こえた声の主なのではないかと わたしはそう、思ったのだけど。 ] (D4) 2022/09/22(Thu) 0:56:21 |
【雲】 落ちこぼれ退魔師 渡守 理音あ、えっと。えっとね…! もし、わたしがなにかまちがってたのなら、 そのときは、ごめんなさい。 [ わたわた両手をぶんぶん振り回してから。 見えているかはわからないけど、 目の前の赤い眼に深々と一礼してみせる。 それから。 ] (D5) 2022/09/22(Thu) 0:57:55 |
【雲】 落ちこぼれ退魔師 渡守 理音…でも、あなたが怪我をしていたり、 悲しい思いをしてるのでなければ、よかった…。 [ ほっと、小さく息を吐く。 ] (D6) 2022/09/22(Thu) 0:58:12 |
【雲】 落ちこぼれ退魔師 渡守 理音ところで、あなたはだぁれ? どうして、こんなところにいるの? わたしは、えっと…その……。 さっき、お母さんやお兄ちゃんと喧嘩して、それで。 「家出」を、してきたの** (D7) 2022/09/22(Thu) 0:59:39 |
【雲】 妖もどき 辰沙[ 人間でいうならため息を吐くところなんだろう。 それに近い間が、僕と彼女のあいだに流れた。 家出をしてきた? よりにもよって、こんなところに? そしてそれ以上に。 ] ……君は、僕が怖くないのか? [ この姿を見れば、小さな子供ならきっと、 泣き叫ばれるだろうとそう思っていたのに。 あまりにもあっけらかんとしているものだから なおいっそう、此方は混乱してきた。 ] (D9) 2022/09/22(Thu) 1:03:00 |
【雲】 落ちこぼれ退魔師 渡守 理音…? こわいって、なにが? [ 点滅と共に聞こえてきた声が なんだか戸惑っているように聞こえたから 反射的にそう答えてしまった。 確かに真っ暗ななかで たくさんの赤い眼に囲まれてるこの状況は怖いけど。 ] だって。 こんな真っ暗で寂しいところで、 誰かが一人ぼっちで泣いていたら、 そっちのほうが心配だもの。 それにね、 あなたが悪い妖怪とかだったら わたしのこと、食べてくれるかなって。 [ ……自分でも何を言ってるんだって 今となっては思うけれど。 あのときはかなり本気で、そう思ってた。] (D10) 2022/09/22(Thu) 1:05:01 |
【雲】 落ちこぼれ退魔師 渡守 理音妖は人間を食べて自分の力にするって 村のえらい人たちが言ってたよ。 わたしは、お兄ちゃんたちの『出涸らし』だって、 何をやっても全然ダメな『出来損ない』で お兄ちゃんたちの才能の『搾りかす』だって お父さんもお母さんもいってたけど。 もし、妖に食べられたなら …もしかしたらちょこっとくらい、 わたしを食べてくれた誰かのお役に立てるかなって。 (D11) 2022/09/22(Thu) 1:06:43 |
【雲】 落ちこぼれ退魔師 渡守 理音ごめんね、あなたがこわいわけじゃないよ。 これは、ほんとうにほんとだよ。 [ ……ただ。 ] そんなことでしか、だれかの役に立てないのが ちょっとだけ、くやしいなぁって…。 [ しゃくりあげながら、それでもどうにか 自分の言葉を口にする。 今、ここで死ぬのならば、 どうせなら、もっと誰かの役に立って死にたかった。 もし、もう少し大きくなって、大人になったら。 わたしもお兄ちゃんたちみたいになれるかもってしれないと。 そんな淡い夢も、見ることさえ叶わなくなる。 それが少しだけ、悔しい。 ] (D13) 2022/09/22(Thu) 1:09:42 |
【雲】 妖もどき 辰沙……。 [ 弱ったな。 ] ねぇ、おちびさん。 [ 泣きじゃくる彼女にゆらりと、 闇を凝らせて作った手を差し伸べたところで。 ふと、彼女の額の傷に気づいた。 それから、彼女の目元が既に泣き腫らした後だったことにも。 …これは。 ] (D14) 2022/09/22(Thu) 1:13:52 |
【雲】 妖もどき 辰沙[ ―――…なんていうか、呆れた。 この子供は、自分が怪我をして泣いていたというのに。 それでも、自分以外の誰かが泣いていると思ったら そちらのほうを優先しようというのか。 そのために、この真っ暗な洞窟に足を踏み入れたというのか。 こんな、まだ小さな子供が。 ] どうして、 [ 言いかけた言葉を、どう続けたらいいかわからずに。 ただ、伸ばした闇色の手で彼女の頭を撫でて。 それから、その頬に触れて、涙を拭った。 特に抵抗もなく、ただ驚いたような顔を見せる彼女に。 ] (D15) 2022/09/22(Thu) 1:16:02 |
【雲】 妖もどき 辰沙……心配しなくていい。 僕は妖怪ではないし、君を食べるつもりはない。 [ 信じてもらえるかはわからないけど。 彼女の額にそっと手を添えて撫でながら 赤い眼を逸らさず、幼い彼女にも伝わるように 言葉を選んで話しかける。 ] ―――君も見てわかるとおり、僕は人間じゃない。 君たちの言葉でいう『神様』と、呼ばれる存在だ。 というより『祟り神』と言ったほうが 君たちにはよりわかりやすいかもしれない。 遠い昔、渡守の一族にこの山に封じられ、 以来、代々この洞窟に閉じ込められてきた。 ―――君たち人間にとって、忌まわしい神だ。 [ 僕にとっては、人間のほうがよほど恐ろしく 悍ましい存在だけれど。 それをわざわざ、こんな子供に伝える必要はない。] (D16) 2022/09/22(Thu) 1:17:11 |
【雲】 妖もどき 辰沙[ 言い終わって額に触れていた手を離せば 額の傷は跡形もなく消え去っていた。 おそらく痛みも消えているだろう。 ] ―――さ、帰りなさい。 これ以上ここにいては、なにより君の身体に障りがある。 [ とん、と小さな彼女の背を軽く押して入口へと促す。 ] 森の中に蛍たちがいただろう? 彼らが村の中まで送ってくれる。 洞窟を出たら、決して振り返ってはいけないよ。 [ ぽふぽふと、どうにか彼女を安心させたくて なるだけ優しく、背を押し出す。 ] (D17) 2022/09/22(Thu) 1:19:08 |
【雲】 妖もどき 辰沙―――ありがとう、小さい子。 短いあいだだったけれど、君と話ができて嬉しかった。 [ 長く独りだった身には、 彼女の、幼くも優しい言葉は温かく心に沁みた。 それでも、祟り神となったこの身に、 彼女の眩しさや温かさは毒そのもので。 離れがたくなる前に、彼女を元の場所へ帰そう。 ]* (D18) 2022/09/22(Thu) 1:21:44 |
【雲】 落ちこぼれ退魔師 渡守 理音[ 目の前の赤い眼は自分のことを『祟り神』だという。 洞窟の入口の黒鉄の門と注連縄を思い出せば、 封じられているというのはなるほど、その通りなんだろう。 ] どうして、封印されているの? [ いつのまにか収まっていた痛み。 そっと額に手を伸ばしても、痛くもなければ 指先が血で濡れることもない。 さっき、頭を撫でてくれた闇の手が、 わたしの額に触れてくれたときからだ。 わたしに語りかけてくれる言葉も、 わたしの背をぽん、と優しく押してくれる闇の手も ……騙されているのかもしれないけど、 それでもやっぱり、彼が悪い何かであるとは思えない。 ] (D19) 2022/09/22(Thu) 5:34:42 |
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