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【秘】 魔法使い ミンナ・コンスタンツェ → 魔導騎士 テンガン・カルシャック[胸を撫でる手に息が上がっていく。 恥ずかしいのに気持ちがよくて、もっと触れてほしくて。 小さく喘ぎながら、掌に押し当てるように胸を反らす。 はふ、と熱い呼気を吐き出しながら、 再び彼の告白を聞いて、また胸が切なくなった。 彼と離れたくない。 彼に触れて欲しい。 じわりと涙が目尻に浮かぶ。] 離れたくないの……、 ずっと、一緒にいたい…… ……ぁ、ッ……、これって…… 私も、……テンガンが、好き……ってこと……? [ようやく自覚した思いがぶわりと胸に広がって。 彼に確かめるように小首を傾けて、彼の腕に手を添えた。*] (-114) 2022/05/28(Sat) 0:07:18 |
【鳴】 落星 クロウリー[無慈悲に断ち切られた希望の糸、 痛みという見えない拒絶で遠ざけられた温度。 悪魔はもう何もかも、育てた人の仔から受け取るつもりが無い。 その裏切りを理解し、契約の終了を遂げることを決めてしまっている。 宙に跳ねた手の五指の強張りすら解けぬ前に、 ひゅっ、と無様な音が恐怖に収縮した喉を鳴らした。] 私、私は…… [先程まで葡萄酒を流し込んでいた筈の口内が異様に乾いている。 上手く舌が回らず口籠る。 怯えからなのか返す言葉が無いからなのか。 それは、自分でも分からなかった。まるで思考が止まったようだった。 偽りを被れなくなり、主の望みとかけ離れてしまった下僕は まるで頼る当ても持ち合わせない子供のように、 近づく運命に、与えられる処遇に、何も出来はしなかった。] (=10) 2022/05/28(Sat) 0:48:39 |
【鳴】 落星 クロウリーぐっ…… う……あ [悪魔の感情が肌身に感じられるような凍てつきの中、 睨む瞳に竦む身体は最後まで抵抗らしい抵抗もしないままで 見えない手により絞め上げられ、空中へと吊し上げられる。 未だ手の中にあったブローチが落下する 暴れた足が浮き上がる最中に椅子に当たり、蹴り倒し 縄を外そうと藻掻く罪人の如く両手で首を引っ掻いても何も無い。 死の危機に貧した本能の行動は加減無く、白肌に赤い線を幾つも作り 意識を喪失し楽になることも出来ないまま、苦しみだけが延々と続く 悲鳴にも届かない呻きが、弱々しく響き続ける。] あぁ……、 [色の無い濡れた一筋が閉じた目の縁から生まれたのは、 心の翳りすら、全てが悪魔の手の上だったと知ったからなのか 記憶の自分と重なる言葉を耳にしたからなのか。 きっと、どちらもだ。 己の身一つ自由に出来ない拷問の中、 主が語った通り、彼の物としての自分を認識させられる。 ────悪魔の言うとおりだ。なんと不相応な願いだっただろう。] (=11) 2022/05/28(Sat) 0:49:10 |
【秘】 落星 クロウリー → 芸術の悪魔 インタリオ[私の人生には何もありはしませんでした。 同胞を見下し、邪悪なる者に傅き彼らを捧げる私が心を寄せるわけもなく 姦淫はただ、誘惑と儀式の為の行為としてしか意味を為さず。 人としての機能を保ちながらその域を越えた時間を生きる身として、 決して一箇所には留まれはせず、知る者も少なく。 そんな生き方で、 魔術の探究と契約の遂行以外に意味など見つけられはしません。 幼すぎた子供には、その遠き未来は悟れるものではありませんでした。 私の人生には貴方以外何もありはしませんでした。] (-115) 2022/05/28(Sat) 0:49:50 |
【鳴】 落星 クロウリー[────それでも、 家畜として喰われるのは、邪教の徒として裁かれるよりも恐ろしかった。 愚かな人間は、自ら選んだ結末に恐怖してしまった。 悪魔が、奈落の王が。 貴方が私を人でなしにはしてくださらなかったからだ。 半端者の信仰者に留めてしまったからだ。] っ…… [吊り上げられ、落とされて。 転がる椅子の傍らに、倒れ込む様は思うがまま遊ばれる玩具の如く。 激しく咳き込み、必死に酸素を取り入れる。 これから終わる命でも、身体は懸命に生きようとしてしまう。] (=12) 2022/05/28(Sat) 0:50:16 |
【鳴】 落星 クロウリー[虚ろな目がいつかを模すように、身を伏したまま悪魔を見上げる。 かつての邂逅よりも翠と黒黄には距離があり、 背の高い彼の顔を視界に捉え続けるのは 虐げられた冷えた身体にはとても億劫ではあったけれど。] 暗闇は、怖いよ [幼い響きが短く思いを告げた。 全てを受け入れた魔術師は、今や畏れを顕にする下僕の表層を崩し 成長しなかった歪んだ少年の本性を剥き出している。 再び生まれた流れが頬を伝う。 溢れ出した河のように、一度では終わらなかった。] (=13) 2022/05/28(Sat) 0:51:27 |
【人】 落星 クロウリー[支配者の足元で、永きを生きた人の仔は啜り泣いていた。 犠牲とした魂の数、起こしてきた幾多の争いなど嘘のように、 それはただ弱々しく、邪悪さすら感じさせない。*] (38) 2022/05/28(Sat) 0:56:21 |
【墓】 魔導騎士 テンガン・カルシャック「いっぱい奥に当たってるね、ミン、っ…… っ、…ぁ………そんなに締め付けて、… 可愛すぎる、好きだよ…… もっと、感じてるの教えて、……!」 キスして、とお願いされると 勿論と言わんばかりに唇を重ね合わせ、 何度か食めば、舌を差し出されてちぅっと吸い付く。 そしてそのまま舌を絡め合わせ、 呼吸も嬌声も彼女のものを奪ってしまう。 (+24) 2022/05/28(Sat) 1:01:31 |
【墓】 魔導騎士 テンガン・カルシャック舌の絡み合う水音と、結合部が擦れ合う水音、 どちらがどっちなのかとわからなくなってきている中、 唇が離れてしまえば今度は彼女の甘い声が 抑えられることなく口から漏れていった。 それを聞けば腰が勝手に動いていき、 彼女の体がピンっと反って大きく震えれば、 彼女が達してしまったとすぐにわかる。 「可愛いよ……そんなに可愛い声出して、 こんなに感じて、……最高。 よしよし、もう少し感じてね」 呼吸の乱れ、中の蠢き。 彼女が落ち着くまで待ってみたけれど、 抱き抱えて体を起こし、 彼女をベッドに寝かせるまでの間に また嬌声が鼓膜の中に響いていった。 (+25) 2022/05/28(Sat) 1:02:13 |
【墓】 魔導騎士 テンガン・カルシャック「やっぱり、この方が気持ちいいかもしれない。 ミンの顔が見れるし、可愛い声も聞ける。 何より深く入れるし、ね?」 彼女をベッドに寝かせ、彼女の髪を整えながら 腰を軽く揺らすとくちゅ、っと音が立つ。 彼女の呼吸が少し落ち着けば、 彼はまた彼女と指を絡めて腰を動かし始める。 (+26) 2022/05/28(Sat) 1:02:48 |
【秘】 魔導騎士 テンガン・カルシャック → 魔法使い ミンナ・コンスタンツェ触手も悪さをするわけではない。 けれどもただ彼女には合わなかっただけのこと。 無理やりでなければいいかもしれないと 思うことがこれからの未来にあるのかもしれないが ひとまずは人と人で絡み合うほうがいいのだ。 彼女の返事はどこか歯切れが悪く、 納得はしていないのかな、と思うことにした。 方便というわけではないが、 本当にここ最近はずっと一緒にいた気がするから ひとりで見て回りたいところも、 回れていないのではないかと思っていた。 (-116) 2022/05/28(Sat) 1:03:52 |
【秘】 魔導騎士 テンガン・カルシャック → 魔法使い ミンナ・コンスタンツェ娼館に行こうかと考えたのは、 彼女に妬いてほしいからではなく、 そろそろ自分で抜くことが虚しく感じられたから。 金で女性を買ったところで、 考えていることは大事なバディのことだから それですっきりするわけでもなんでもないが、 具合が悪くなるような感じがしていた。 (-117) 2022/05/28(Sat) 1:04:42 |
【秘】 魔導騎士 テンガン・カルシャック → 魔法使い ミンナ・コンスタンツェ「結構俺の服大きいみたいで良かった。 ……綺麗な肌だね、ミン。 こうやって最初から触っていたら良かったのかな…」 彼女が彼の問いかけに答えてくれ、 ひとつひとつに、うん、うん、と頷きながら 胸を優しく撫でていく。 あまり刺激を与えては彼女の思考が 止まってしまうかもしれないと思ったから。 けれど、顔を覆って小さくもっと触ってほしい、と 彼女の声が言ったような気がして、 その時だけは先端をふにっと優しく摘んでみた。 (-118) 2022/05/28(Sat) 1:05:38 |
【秘】 魔導騎士 テンガン・カルシャック → 魔法使い ミンナ・コンスタンツェ「………そうだね、それは好きで合ってる。 だから、さっき言ったでしょ? 俺はミンとずっと一緒にいたいって。 その感情は、今ミンが言った離れたくないと 何ら変わりがない感情だよ。 ……あのときの、あの残念なファーストキス、 今ならやり直してくれる?」 彼女の瞳が涙で埋まり始めたのが分かると、 泣かないでと言わんばかりにキスを軽く顔に落とす。 彼女が本人の感情に気づいてくれたなら、 あの時のやり直しをしたいと申し出る。>>0:185 彼女はファーストキスは好きな人と、と言って やり直しをさせてくれなかったから。 腕に手を添えられると振り解くことはなく、 そのまま秘裂をすっと優しく撫でて、 まだ経験のない彼女の様子を見ていく。* (-119) 2022/05/28(Sat) 1:06:36 |
【独】 芸術の悪魔 インタリオ/* どこもかしこも上手く収まってる(気がする?表から見えるものは) オレも早く契約者をむしゃむしゃしなきゃ……(収める方向性がおかしい) (-120) 2022/05/28(Sat) 1:28:33 |
【鳴】 芸術の悪魔 インタリオ本当に、莫迦な仔 [ 苦しみを示す様子の全てを、余すことなく赤色の肴としていた悪魔は やっと理解した愛し仔の為にとびきり優しく声を暖めて、 傍らに膝をつき身体を起こさせた。 白い首に滲んだ赤を爪が当たらぬように指の腹で拭い、 落ちたままのブローチを拾い上げ、胸に着けてやる。>>=11 指導者として箔を付ける為なのかは知らないが、 人間が作ったらしい法衣などよりも、ずっと似合うと感じた。 一度はかけ離れたところに行ってしまったけれど>>=10 今漸く、魔術師は心身共に再び己のものへと堕ちたのだ。 ] (=14) 2022/05/28(Sat) 2:03:02 |
【鳴】 芸術の悪魔 インタリオ何も怖いことなんて無いんだよ それは、君の味方だったじゃないか 思い出してご覧。オレと君が出会ったあの暗闇を、 二人で過ごしたこの館での生活を 表立って生きられない君を、隠していたものを [ 虚ろな瞳を見つめ、そう呼びかけられたとして>>=13 昼行性生物の本能は奥底に根付くまま。 だが彼はもう知っているだろう。 本来生きるべきだった光の下に、お前の帰る場所は無い。 啜り泣く弱々しい魔術師の背を撫で>>38 乾きを忘れた目元に舌を這わせ、涙を吸い取った。 孤独な仔に寵愛を向ける存在なら、此処にいる。 全てを間違え何も得られなかったその手に残る唯一たる悪魔が。 ] (=15) 2022/05/28(Sat) 2:03:21 |
【鳴】 芸術の悪魔 インタリオ今までよく働いてくれたね、君は本当にオレの誇りだったよ [ 人でなしには成り切れず、光の下へも戻れはしない。 いずれは狂気の熱から冷めると知りながらそんな半端者へ貶めた 張本人たる主が耳元へ吹き込む囁きは、やはり甘い。 今や拒むことも出来なくなった毒を、存分に注ごうとしている。 ] 君は作品にはなれないけれど、ブローチにもしない 他の人間の元になんか送り出さないさ ……オレと一つになるんだ、永遠にね [ 語る悪魔はその手にはいつの間にかあの真珠のネックレスがあり 正面から彼の首に手を回し、それを着けてやる。 行動の説明をしないまま、細い身体を抱き締めた。 ] (=16) 2022/05/28(Sat) 2:03:39 |
【人】 芸術の悪魔 インタリオ[ 光の蝶のランプだけが灯りとなる空間で、 書架の迷路の片隅、混ざり合う二人の影が ――――歪に蠢き膨張を始めていた。 ]* (39) 2022/05/28(Sat) 2:04:01 |
【鳴】 落星 クロウリー[出来たばかりの傷に触れる細やかな痛みに少しだけ眉を寄せ、 しかし仔はされるがままに、全てを受け入れた。 与えられる優しさと世話をするような振る舞いに、 とうに残存より欠落が大きく占めていた幼少の記憶が擽られる。 ……触れた冷たい唇だけは重ならなかったけれど、 それすらも含めて、まるで 愛されているみたいだ、などと錯覚を起こしてしまえば 温度を戻した声の呼びかけが、染み込んでいく。 根付いたものの上に注ぎ、積み重なっていく。 思考の沈黙を少し置いた後、翳りを帯びたままの目を細め頷いた。 帰る場所は無い。此処にしか、この悪魔の元にしか。] (=17) 2022/05/28(Sat) 4:09:37 |
【鳴】 落星 クロウリー僕は、役に立っていたんだね? [注がれる毒に、擽ったそうに吐息を零す。 これから害され死にゆく者には不相応の、隠しきれない誇らしさ。 その歪みを指摘し正す存在はゲヘナにも、地上にもいない。] じゃあ、もう…… [楽になってもいいのかな。 彼と一つになり齎される永遠の暗闇は、穏やかなのかな。 心内で呟く愛し仔に、驚きの感情はどこにも見当たらず。 契約内容に、終わり方の詳細は定義されなかったが──── そうなることは既に予期していた。 悪魔は多分、自慢の品々の一部を取り込む必要がある時期に達している それが定期的なものなのか、何らかの危機かは知れないけれど。] (=18) 2022/05/28(Sat) 4:09:57 |
【鳴】 落星 クロウリーインタリオ様、これ…… [数度瞬き、見つめたのは いつの間にか主の手にあり、こちらの予期せぬ行動を起こした品。 それは、館を飾る芸術品の一つ。私が来た時には既にあったもの。 いつか彼の糧になる為の、保管されることに意味がある形を変えた魂。 ……その筈だ。 困惑を隠さない表情で悪魔を見るが、気づけば身体は冷ややかな腕の中。 一時は硬直していたが、やがて応えるように腕を回す。 どんな顔で主が自分を抱き締めているかも分からないのに、 影のことなど視界に入るわけもなかった。 ピアスで彩られる耳に、願いを一つ囁く。*] (=19) 2022/05/28(Sat) 4:10:54 |
【秘】 悪魔の愛し仔 クロウリー → 芸術の悪魔 インタリオ貴方が永遠に僕を忘れないようなやり方で、 殺 して[恋人に身を委ねる言葉と重ねるにはあまりに歪んだその誘惑。 何も無かった筈の仔に、貴方が最期に抱かせてしまった願い。*] (-121) 2022/05/28(Sat) 4:15:06 |
【鳴】 芸術の悪魔 インタリオ[ 多くを識り、人間程度の思考など容易に見抜く悪魔でも その時その時の思いの一つ一つまで掬い取ることは出来ないが。 もし愛されていると確信を持てていないと知れたら>>=17 やはり莫迦だと繰り返し笑ったのだろう。 神の信仰を離れ教えるがままに染まっていく姿を 己の為に永きに渡って魂を運んできたことを 全てをいずれ自分に捧げる運命であることを 誰より悪魔だけが、見て知っていたというのに。 それは人間が人間に向ける感情とは種は違いすぎていたけれど。 大人しく全てを受け入れ、従順に頷く幼い素振りは、 愉快ではなくとも、好ましくあった。 自身の向かう終わりについて教えられ、 感情の揺れ一つ見せない彼は、全て受け入れるつもりでいる。>>=18 あれ程同胞に対して悪辣で、悪魔に魂を売る程生き汚くあった仔が まるで自ら身を投げ出し贄となる羊のよう。 ] (=20) 2022/05/28(Sat) 5:15:41 |
【鳴】 芸術の悪魔 インタリオ[ 自ら封印となり、凶暴な同胞を抑える悪魔の力の減退による飢えと 下僕の限界が重なったのは偶然か運命か。 分かるのは、違った刻だったとして同じ選択をしたことだけ。 こちらに染まりすぎた魂は美しい形にはならないし、 ただの道具であり人間による悪魔信仰のシンボルとするには 彼の今までの功績とあまりに釣り合っていない。 ] ……君は相変わらず強欲だな いいよ、ゾラ。君の思うがままに [ だから、叶えられないわけもなかった。 その耳に飾られたピアスも囁かれた願いも、等しく 黒い 。>>=19 ] (=21) 2022/05/28(Sat) 5:15:59 |
【鳴】 芸術の悪魔 インタリオ折角こうして、家族全員が揃ったんだものね [ 身を離した主はそう言い、目線を彼の胸元に下げる。 何を見ていたのか、 他でもない自分の身体に飾られた物のことは分かるだろう。 何を意味しているのか、 芸術の悪魔に仕える者が気づかないわけもないだろう。 ――そして、過ぎ去った邂逅の夜を今も覚えているのなら あの時既に体現した姿で小屋に現れたと>>1:=7 思い出すことも出来るだろうか。 それは気まぐれの散歩などではなかったということ。 何もかも知ったことのように語った悪魔は>>1:=8 事実、あの村で全てを見ていた。 ] (=22) 2022/05/28(Sat) 5:16:23 |
【鳴】 芸術の悪魔 インタリオ[ 悪魔が元々狙っていた魂は別にいた。 無実の罪で拷問され、死にゆく哀れな女達だ。 その他に、偶然手に入れたものもあった。 自身を迫害する村から逃げ出し、事故で死んだ男や>>1:=5 二つの血を継ぎながら、唯一生き残るも病に侵された少年だった。 彼らは“信心深い彼女”のような芸術となる適正を持たなかったが、 収集家の嗜好は別の方向性で満たすこととなった。 ] いつかこうやって、君の首に彼女を掛けてあげたかったんだよ [ その声と表情は、まるで彼を真似たような誇らしさでも含んでいたか。 そんな話をしている間にも、膨れ上がり続けていた影は ついに実体を持ち広がり、黒い花弁のように二人を囲い 黒い男ごと、悪魔の愛し仔を呑み込んでゆく。 ]* (=23) 2022/05/28(Sat) 5:16:43 |
【人】 闇の精霊 アルカード (40) 2022/05/28(Sat) 5:22:58 |
【人】 闇の精霊 アルカード…はぁ。 [ 仕方がない。 此方の肩に身体を預ける、杏子茶色の髪にため息を一つ吐くと、 娘の身体を姫抱きに抱えて、部屋まで運ぶ。 いつか、初めて出逢った夜のように 娘をベッドまで運んで、身体を横たえさせれば そのまま、ゆるやかに寝息を立てる顔を覗き込む。 ] ……。 (41) 2022/05/28(Sat) 5:23:31 |
【人】 闇の精霊 アルカードなぁ、娘よ。 [娘の杏子茶色の髪に触れる。 ―――…お前が望むなら、命尽きるそのときまで傍にいよう。 人の子の寿命は我や我らより遥かに短く、それまで共にあることなど造作もない。 そう、口にするのは容易いはずなのに。] …。 (42) 2022/05/28(Sat) 5:30:38 |
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