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【秘】 愚者 フィオレロ → 永遠の夢見人 ロッシ「……夢で出来そうな事はできる? でもその発想がロッシさんじゃないと無理な事ばかりですよ。 "魔法の素質がない"……って事ですかね」 軽く信じかけて。肩を竦める。 宙に文字を書くなんて事は想像もできない男だから。 「終わり……」 「……何だか、一人見送りする人みたいですね」 終わりの言葉には不安げに。 こんな世界で一人じゃない事に少し安堵した呟き。 成人男性だろうと、最近我が芽生えだした男にはそれらは少々刺激が強すぎるけど、それももう少しで全部なくなる事。 「家……残したい、隠したい……」 「……調べていた事はあります。でも、今回の件に役に立つか。 そう言われると大したものじゃないようにも思えて。 そもそも、残したとして誰かが来るとも思えないんですが」 ははぁ、と頭を掻きながらも思わず苦笑。 なのに自室に関して"死んだからまあいいや"と投げ捨てられる程に興味がない訳でもなく、その心が何から来ている感情なのか、まだわかっていない。 「だから、ロッシさんの家に行ってみていいですか。 単純に気になりますしぃ。あと参考に。色々と」 最後の口調が砕けて来たのは、きっと貴方の思いが伝わった証。 (-195) 2022/08/18(Thu) 22:33:37 |
【秘】 ”昼行灯” テンゴ → 小夜啼鳥 ビアンカ「…まあ、その辺の奴らよりは上である自負はあるが。俺はノッテの人間だ。故にそう簡単に明かすわけにはいかなくてね。」 「嗚呼、勿論お前さんのことを上に言いあげるような真似はしない。そこは安心してくれ。あくまで俺は駄菓子屋の店主として会ったに過ぎないのだから。」 成り行きであったとはいえ、掟を破っているのは事実で。 しかしながら、貴方を咎める気も無ければ、自分のファミリーにこの事を明かすつもりもないと言う。 「ほう。そりゃまた大変だな。いくら売れている娼婦だとて、人一人を養うのは相応に苦労するだろうに。で、菓子を買う程度には気に掛けてやっている訳だ。」 「これも何かの縁だろう。代金はまけておこう。」 半額の値で良い、とこの男は言うだろう。 (-196) 2022/08/18(Thu) 22:46:45 |
テンゴは、全員馬酔木の鉢植え (a21) 2022/08/18(Thu) 22:52:03 |
テンゴは、馬酔木の鉢植えを、静かにじっと眺めた (a22) 2022/08/18(Thu) 23:23:23 |
【秘】 花で語るは ソニー → 家族愛 サルヴァトーレ【三日目朝・アルバアジト】 まだ、混乱のうちにある中。誰も、自分たちの擁する内の誰も傷ついていないうち。 敵対するファミリーの人員が二人落ちたことで、警戒する空気がある頃だ。 表の仕事がはじまるのが早い人間だとかが捌けた後、様子を見て相手のほうへ近づいて。 「ちょっと。先にサルヴァトーレさんには、聞いておきたくて。 今の状況、どう思いますか。やっぱり向こうのボス含め、こっちの誰かがやったんでしょうか。 ……空論をこね回すことはいくらでも出来ても、やっぱり確信はなくて。 ひとはどう考えるのか、聞いて考えておきたくって」 小声とはいえ言ってみてから、周りを見て考える。 まだ、誰が何を考えているのだかも判然としていないうちだ。 「廊下にでも出ましょうか。喫煙できるところだとか」 (-197) 2022/08/18(Thu) 23:35:15 |
【秘】 鳥葬 コルヴォ → 愚者 フィオレロ「予定調和みたいに、自分に関わった人間ばかり死んでいく。 親で2人、路地裏の人間が9人、 掃除屋の人間が5人、そうしてとうとうボスが死んで 昨日は8人、一昨日は4人、……」 「嫌にならないわけがない。」 ただただ自分を戒めるように、その数字は諳んじられる。 そして、これからも増えていく。 それを前向きに受け入れられるような強さはない。 けれど決して忘れられもしない。 できる事と言えば、現実に諦めを付けたつもりになって。 そうしていつか一人で死ねる事を願うだけだ。 「それがお前にとって良い事だったから、俺に恩があったから。 だからいつかそのせいで死んでも良いって? 冗談じゃない。俺はそんなのは望んじゃいない……」 「…死者は悼んでも、死者の姿も声も、俺は望んでなんかいない。 望んでいたとすれば……それはガキの頃の俺だけだ」 結局は何処までも自戒に過ぎない。望む望まないに関わらず、 その虚ろな死者の残響は幼少期から既に聴こえていた。 盲いた片目はこの世ならざるものを見るようになった。 生者には期待するだけ傷付いて、然し死者には期待をせずに済む。 だからその全ては幻覚でなければならなかった。 こんな人生でも、せめて死者だけは愛する事ができるように。 (-198) 2022/08/18(Thu) 23:36:27 |
【秘】 小夜啼鳥 ビアンカ → 暗殺屋 レヴィア「あ ぐ タイツに包まれた細い足がテーブルを強かに打ち、けれどあなたと違い純粋に筋力が乏しいだけの女の足はそのまま、反動とともに体勢を崩す。 息を飲み込む間もなく顔を打つ蹴撃。 痛みと熱が激しく弾け、視界がぐるりと回転した。 「…げほっ」 ひとつせき込み瞼をあげたときには、目の前に穴があった。 ――鉄と血、硝煙。 鼻の奥に溢れ出す鉄の匂いに、全身が強張る。 怯えたような、顔。 鼻と唇の端に、血の雫をぼこり、と浮かべて。 「………、……、」 許しを請うように、両掌をあげた。 化粧でも隠し切れないような青ざめた顔で、 震える唇で── ↓[1/2] (-199) 2022/08/18(Thu) 23:40:03 |
【秘】 小夜啼鳥 ビアンカ → 暗殺屋 レヴィア↓ 『姉さんッ!』『アヤぁつけに来たんか!』 ば ん、と。扉が蹴り破るように押し開けられ、ばたばたという足音が響いた。 店の奥から飛び出してきた従業員たちが、一斉に拳銃を構えあなたへと向ける。 ――そこに、如何程の隙ができただろう。 女が倒れ込むように、銃口から身を反らす間はあっただろうか。 どちらにせよその後は、頭に血が上ったばかな女の、衝動的な捨て身の行動だ。 ハンズアップした掌で頭部をかばうようにかざし、あなたの銃口を避けて一歩踏み込 む。 ――もうとする。 ぷ。 口の中で砕けた歯の欠片と、 鮮血と唾液が混じったものを吹きかけ る。 ――ようとする。 倒れ込んだ時にひび割れ、欠けた朱色のネイルの下から血がにじむのも構わずにグリップを握り締め、 銃口を跳ね上げるように両手で構え直 す。 ――そうとする。 「くたばれ、くそがき」 あなたがどうしようと、その言葉だけは口にして。 引き金を、引いた。 (-200) 2022/08/18(Thu) 23:43:27 |
ビアンカは、引き金を引いた。 (a23) 2022/08/18(Thu) 23:44:05 |
【秘】 小夜啼鳥 ビアンカ → ショウダウン ヴィオレッタ「本音。 どっちがいいのかなーって。 うん、ほんとにお店みたい。 美味しそうなご飯の気配、そしてステキなワイン、美人の店員──……」 椅子をぎい、と傾ける。 ごめんごめん、と口では呟くものの、その瞳はあなたをぼう、と見つめて。 「私はね」 「お嫁さんなんだよね」 呟くような言葉。空調の音にすら、紛れてしまいそうな小声。 ――笑いもしない。冗談ではないようで。 けれどグラスにワインが注がれると、にんまり、と楽しそうに笑う。 「――できたら通うよ? 常連客、一名確保だね」 グラスを掲げる。 「二人の夜に」 これはもう、完全に冗談だ。 にやにやと笑いながら、グラスに満ちた液体を揺らした。 (-201) 2022/08/18(Thu) 23:49:49 |
【秘】 小夜啼鳥 ビアンカ → ”昼行灯” テンゴ「ありがと。 美人だと得ですね」 いけしゃあしゃあと言って、アマルフィの夜明けのような満面の笑みを浮かべる。 「それとも、やっぱりあなたが変なのかな。 ……また来ますね」 するとスカートのどこかから、折りたたまれたユーロ紙幣を数枚取り出した。 それをカウンターの上にぱらりと重ねて、ひょいひょいと駄菓子を抱え込む。 「養ってなんかないから。 全部あとで返してもらうつもり。 ……この菓子代もツケとこうかな」 駄菓子で、さらに半額だというのに。 どうやら、守銭奴であることは間違いないようだ。 (-202) 2022/08/18(Thu) 23:55:09 |
【秘】 花で語るは ソニー → 鳥葬 コルヴォ【港の埠頭】 明くる日。青年はいつだか貴方と遭遇した場所に再び訪れた。 きょろきょろと相手の姿を探す目元には僅かな疲労が滲んでいた。 されど、そんなのは相手には関係のないこと。別に出会えたからって言葉にするつもりもない。 片手にはオレンジ色のラナンキュラス。それ以外の荷物は一見したふうでは見当たらず。 また、視界の殆どを海が占めるその場所までやってきた。 (-203) 2022/08/19(Fri) 0:04:36 |
【秘】 暗殺屋 レヴィア → 小夜啼鳥 ビアンカ諦めたように見せる標的が、その実全く諦めていない、 という光景は、もう何度と見てきた。 だから、手を上げた所で油断はしない。 ───しなかった、のだが。 「!」 扉の蹴破られる音、多数の声。 それにちらりと夕闇が動いた。 それは機械じみた女の、確かな隙であった。 一瞬の隙を突かれ、銃口を避けられ距離を詰められ る。 女は一歩引こうとするが、貴方の捨て身の行動の方が早い。 顔に体液の混ざったものを吹きかけられ る。 腕で防ぐことで目を潰されることは防いだものの、 視界は一瞬塞がる。 自動拳銃を握り、此方に銃口を向けられ る。 「─────」 女がぐらりと、後ろに倒れる。 ▼ (-205) 2022/08/19(Fri) 0:14:21 |
【秘】 暗殺屋 レヴィア → 小夜啼鳥 ビアンカ───ただしそれは、引き金を引くより前の話だ。 後ろに倒れながら、跳ね上げた脚で銃を構えた手を蹴り上げる。 引き金が引かれ、放たれた弾は天井へ。 照明を割り、ガラスが降り注ぐ。 辺りが一段暗くなる。 倒れれば、そのまま即座に姿勢を整え、足払いを。 頭に血が上った状態では、避けることは難しいだろう。 そうして体勢が崩れたならば、此方は跳ねるように立ち上がり。 足を振り上げ──── その脳天に向かって振り下ろす。 ゴンッ 当たれば鈍い音が鳴る。 痛みに体が鈍ったなら、貴方の手をシルクグローブの手が掴み。 バキッゴキッ 右手の指を3本へし折り、そのまま肘も折る。 最も簡単な武装解除。 てこの原理で込められた力は、女の細腕程度なら 即座に砕いてしまう。 ▼ (-206) 2022/08/19(Fri) 0:23:03 |
【秘】 永遠の夢見人 ロッシ → 無風 マウロ/* いいよ(いいよ) ぼっこぼこにされているようで何よりです。 ふふ、果たして手が空く時は来るものかな…?(? まだまだバチボコにされていってね〜〜Ciao! (-207) 2022/08/19(Fri) 0:28:40 |
【秘】 暗殺屋 レヴィア → 小夜啼鳥 ビアンカ───まだ、終わらない。 頭のリボンを片方解いて、きっと痛みに俯く貴方の首にかける。 そのまま、ギリギリ、と上に持ち上げるようにしながら、 どんどん締め上げていく。 人間の身体は高性能だ。 首を絞められれば、その苦しさから逃れるように、 体が勝手に力を加えられた方へ引き寄せられる。 上に持ち上げられるように力を加えられていたのなら。 苦しさから逃れるように立ち上がってしまう。 そうして立ち上がったのならば。 貴方は、従業員と女の間に張られた、肉の壁となる。 女の力加減は絶妙だ。 首に痕は残るものの、死にはしない。 蜘蛛の糸が垂らされた地獄のような苦しみを貴方に与えて。 そうして。 「私はここに、お金を届けに来ただけよ。」 「背中を向けた所を不意打ちで発砲しようとしたのはそちらの方。」 「ここで私を殺したら、貴方と、貴方の所属する組織の立場は相当に悪くなる。」 「戦争の火種になりたくないのなら。」 「───表を開けてくださるかしら。」 底冷えするような声で、再度、告げた。 (-208) 2022/08/19(Fri) 0:32:11 |
【秘】 小夜啼鳥 ビアンカ → 暗殺屋 レヴィア――ああ、まずったな。 銃声が響き、あてどなく放たれた弾丸がアンティークのランプを砕く。 降りしきる硝子の雨の中は、どばどばと放出されたアドレナリンせいでいやにゆっくりと落ちてくる。 後悔の色が、色濃く脳裏に滲んでいた。 ビアンカ・ロッカは育ちが悪い。 それでも、この街でマフィアに尻を振って傅く日々の中 まだ自分にこんな狂犬じみた部分が残っていたことに驚いていた。 ――ちょっと脅すつもりだったのに。プロじゃねえか、こいつ。 足元を刈り取られ、肩から床に叩きつけられる。 潰れた肺から空気が絞り出されて、喉が締まって―― 「 ぎ 、ぁっ…」脳を貫くような衝撃に、再びぼたぼたと鼻血が落ちた。 あえぐように伸ばした手が掴まれて、爪を立てる間もなく伸びて── ばき、ごき。 伸びきった間接が軋む音は体内を伝わり、妙に確りと聞こえてきた。 「 あ 、、ッ、ぐ 、ぇああ あ ああ !!」痺れるような破裂音と、骨の内側から感じる熱。 錯覚だ。 一瞬遅れて、もう痛みとだけは認識できないような激痛が走る。 壊れた玩具のように、押さえつけられた格好で絨毯を転がって―― ↓[1/2] (-209) 2022/08/19(Fri) 0:48:26 |
【秘】 小夜啼鳥 ビアンカ → 暗殺屋 レヴィア↓ がくん、と。 その体が、持ち上げられる。 「っ、……ぁ、――ち、……──ぃぎ、、ぁっ、……ぅ、え…ッ」 釣りあげられた雑魚のように、足をばたつかせる。 床に散らばった硝子でずたずたになった肩口の肉が、暴れるたびに鮮血を溢し、 モノトーンの服をワイン・レッドに染めていった。 「……、……っ、」 かふ、と乾いた呼吸に、ぼごりという汚らしい水音が混じる。 血の泡が唇の端に浮かんで、絨毯を汚した。 「……、…〜〜!」 たん、たんと。 首を絞め揚げるリボンのふちを、掌がタップする。 「……、……わが、……った、…、も、…やめ、……て、…」 こちらを向く従業員たちの目と銃口は、戸惑うように揺れている。 ビアンカはそちらに向けて、掌を下に向けて振った。 ――ばらばらと、銃が床を向く。 「……、あけ、…るから、……はな、……、ってよ……」 涙でぐしゃぐしゃになったアイシャドウが、充血した瞳を不気味に彩る。 肩越しに無理矢理振り返った横顔に、抵抗の意思はないようだった。 (-210) 2022/08/19(Fri) 0:49:39 |
【秘】 家族愛 サルヴァトーレ → どこにも行けない ヴェルデ>>3:=4 スープも飲む、と君が口にすれば、男はまた君の頭を撫ぜた。先程より少し強く、よしよし、それでいい、と言った感じに。 「そうかい」 「よく食べられるようになったね。偉いぞ」 食が細い、とは言え。 口にしよう、と思えるほどには変わってきている。それが、男にとっては嬉しかった。 「おや、辛いのも食べられるの? 大人だねえ。……っと」 「こら。全く」 少し茶化したりしてから、財布に手を伸ばす君を軽く制止。店主に微笑んで目配せをして、悠々と自分の財布を取り出す。 「こういう時は、大人に甘えてればいいの」 先程君を形容した言葉を簡単に剥奪してしまう。 長い指で長財布の中を探って、紙幣を一枚。受け取った店主は後ろを向いて、ソーセージを二つ手に取った。鉄板に乗せればじゅうと音がして、当たりを肉の焼ける香りが包む。 (-211) 2022/08/19(Fri) 0:50:52 |
【秘】 鳥葬 コルヴォ → 暗殺屋 レヴィア「何も。くだらない与太話です。」 台本通りの恍けが返れば、何とも白々しくそう答えた。 あなたは答える義理も無いのだから、想定通りの返答だ。 「あの様子じゃ、処断でまた揉めに揉めるんじゃないですか。 お二人は殺さないって方針で一致していたように見えますけど。 他がどうだかは、わかったもんじゃありませんし」 お二人、という言葉が指すのは、件の顧問と幹部の事。 けれど幹部相当の立場の者など他にも居る。 姿無き第三者も。 彼らの一存が全てではなく、そも現状のトップはアンダーボスだ。 何処も彼処も一枚岩ではない。一夜にして見解が覆る事もあれば、 まったく予測不能の場面で死が齎される事もあるだろう。 「どうなるにしても、どうにもならないことです。 あんたが始末される事になって、その時まで俺が生きてたら。 その時は責任持ってあんたを猫にしてやりますよ。」 結局の所、これは取るに足らない口約束でしかない。 もしも死ぬなら、生きていたなら、それが実行可能であれば。 何もかも、そんなくだらない皮算用の上の与太話に過ぎないのだ。 (-212) 2022/08/19(Fri) 0:51:11 |
【秘】 鳥葬 コルヴォ → 暗殺屋 レヴィア「俺は人殺しの道具に罪は無いと思いますがね」 「人殺しの人間だろうと、どうだっていい事ですが。 誰も彼も、死ぬ気が無いなら せいぜいいつまでも死に損なっていればいいだろうに」 ふと視線を外して、殆ど独り言のように投げ出したのは その通り、誰に言うでもない言葉でしかない。 (-213) 2022/08/19(Fri) 0:51:32 |
コルヴォは、生きている人間と死に損ないが嫌いだ。けれど、 (a24) 2022/08/19(Fri) 0:52:02 |
コルヴォは、仕事が増えるのは、好きではない。 (a25) 2022/08/19(Fri) 0:52:10 |
コルヴォは、これが私用の口約束であっても反故にはしないけれど。 (a26) 2022/08/19(Fri) 0:52:26 |
コルヴォは、良い迷惑だから、この口約束が果たされなければ良いと思う。 (a27) 2022/08/19(Fri) 0:52:34 |
【秘】 愚者 フィオレロ → ”昼行灯” テンゴ「そういうものですかねぇ。 想像できませんけど……できてたら既に持ってるかぁ……」 貴方の言葉を聞いて、淡々なのかぼんやりしているのか曖昧な瞳で「ふんふん」と何事か勝手に納得した顔をして。 「と言う事は、俺が何かを求める日が来る可能性があるなら、 テンゴさんが俺の事をとことん愛でて突き詰めたくなる日もくるかもしれないんですね」 なんてシレッと言う。当時は今と違って生意気さは少ない代わりに、その辺りは駆け引きよりは堂々と伝えてくる……要するに事の重大さをよくわからず発していたのである。 「へぇ、随分と奇妙な色ですね。面白い性質?爆発するとか?」 (-214) 2022/08/19(Fri) 0:57:21 |
【秘】 陽炎 アベラルド → 鳥葬 コルヴォ「そいつは、」 「──いいね。羨ましい限りだ」 一体それは、どの言葉に宛てられた返事だったか。 数瞬の間。 狭い路地を劈く二つの銃声を皮切りに、 少しの間凍てついた空気が砕けた。 放たれた弾丸は確かに胸を捉え、 しかし命を奪うまでに至らず。なら、厭わず。 こちらとて窮地には何度も巡り合ってきた。 走る激痛も流れ出る血も抗うのをやめる理由にはならない。 だからこちらも踏み込み、拳を握る。 貴方の頬を目掛けて振り抜かれたそれは容赦も躊躇も無く。 普段ならここで銃を奪う選択を取るはずだ。 どうしてそうしなかったのだろう? 痛みに整わぬ息を抑える。それは当たろうが躱されようが、 勢いのまま半ばたたらを踏むようになった体勢はそのまま崩される。 ふわりとした感覚はそのせいか、失血のせいか。 けれど貴方を睨み上げる瞳は尚も鋭く。 それが作ったものなのか、はたまた、心からの物なのか。 その表情は獰猛な笑みだ。 狩られるのはこちらだというのに。 かろうじて握っていた銃を貴方の額に向けた。 どちらの引き金が、先に引かれただろうか。 (-215) 2022/08/19(Fri) 1:00:50 |
【秘】 陽炎 アベラルド → 鳥葬 コルヴォ/* ciao! 配慮ありがとうございます! お気持ちに甘えてそのようにいたしました! フフ 楽しい 感謝……。 (-216) 2022/08/19(Fri) 1:03:33 |
【秘】 愚者 フィオレロ → 鳥葬 コルヴォ「その癖律儀に逃げないで声を聴いてるんだねぇ。 今、子供の頃の君がいるから?それとも罪悪感かなぁ」 「俺はそんなに"自分のせい"って決め付けるなら、 それこそ死者の…声?が聞こえるならちゃんと言い残すの聞かないと罪悪感に潰されそうだもんなぁ」 あと、呪われそう。なんて付け加えて。 さすがにいつものノリの応酬をして落ち着きを取り戻してきたのか、座っていた状態からようやく体を起こして立ち上がる。 「そんな嫌いたくなかったなら放っておけばよかったのに。 どうせ俺、ここが死んだ場所ならブツブツ言ってただろうし。 俺と話したところで、嫌いになるばっかりだったんだろ。 その対象が"俺"か、"君自身"の事かは知らなかったけど。 なにより君はノッテの為になる仕事がまだできるけど、 俺は何を言おうともうノッテの役にも立たないのだから」 (-217) 2022/08/19(Fri) 1:07:11 |
【人】 花で語るは ソニー>>24 ストレガ 舌打ちにはさも困ってしまったみたいに萎縮してみせるものの、それも少しのうち。 懲りずに相手に声を掛け続けてきた男は、多少の威嚇じゃ慣れたものになってしまっているのかも。 「そう? じゃあ早い内なら祭りが終わった頃にもう一度探すよ。 ああ……まだもう少し使いそうなんだよね。だから、もうじきってこと。 今話したって困っちゃうかもしれないし、その時にお話するかも」 完全に壊れてしまって今、というわけではないらしい。 何を指しているのか不明瞭な頼み事も、さておき休業中の相手に話すべきじゃない。 今は仕事の話ではなく、世間話に留めておく、それだけ。 「ちょっと細工の細かいやつだからさ。指に合わせてサイズ合わすのが大変かなって。 元買った店がなくなっちゃったから困ってて。もうちょい広げときたいんだよなあ。」 替わってついでの用事の方は、もう少し目処が立っているようだった。 ポケットから取り出した、翡翠の嵌った指輪をコロコロと指先で転がす。 (25) 2022/08/19(Fri) 1:08:35 |
【墓】 家族愛 サルヴァトーレ>>+9 アベラルド 「もちろん、是非ね。聞いてくるさ」 「一番最初に喜ぶのを聞くのは僕だけど、それを聞けるのは君のおかげでもあるのだし」 バレていないよな、と伺う先にはいつもの飄々とした笑顔。 どうせどちらでもこの男は笑うのだ。気づいていてもいなくても、瞳の中に君がいるというだけで楽しそうに。 いたずらを仕掛けられれば嬉しそうに引っかかる。 冗談で強請ったものを本当に買い与えようとする。 そういう男だと、きっと君は知っている。 「ああ、そうなの? 意外だな。もうとっくに見に行ったのかと」 「よければ僕が、エスコートさせていただくけれど」 またそんな風に、懐っこく笑うのだ。 (+10) 2022/08/19(Fri) 1:09:57 |
【秘】 銀の弾丸 リカルド → どこにも行けない ヴェルデ「それは……虐待というんだぞ」 知ってるか? と問うた顔は眉をハの字に曲げていた。 いつから入れられていたのか知らないが、こんなに感覚が麻痺するほどだということは、きっと物事の善悪がよくわからない内からずっと、ということなんだろう。 こういう話を聞けば、自分はなんて恵まれていたんだろうと思うほどだ。 孤児になったとはいえ、親のことなど知らずに孤児院で幼馴染に出会えていたのだから。 「あぁ、覚えておけ。 夢はな、叶えるためにあるものだ。 世の中難しいことだらけだが……お前にも、きっとわかる日はくるさ」 「……さて、と。少年、次に会う時は、新しい本を読んでいてくれ」 そう言うと、煙草の火を消して立ち上がる。 何も言われなければ、軽く手を上げ去っていく。 この時の俺は、貴方が自分よりも早くに亡くなってしまうなどとは毛の先ほども考えてなかったし、 知ることが苦しみを自覚することになっているなどと、思いもしなかったのだが。 きっとそれは、後の祭りだ。 (-218) 2022/08/19(Fri) 1:14:14 |
【秘】 花で語るは ソニー → 銀の弾丸 リカルド/* お疲れ様です。強い筋肉の描き方です。 こちらこそ間接的にお声いただき、ありがとうございました。 現状で結果についてはうまくコメントできない(投票も在るし)のですが、 処理順的には多分なんとかなりそうだな……と思いつつ、 ひとまずは結果を詰めるのは5日目開始以降がよさそうだなと判断しました。 結果に至るまでの過程を色々詰めるのは歓迎です! 改めてよろしくお願いいたします。 (-219) 2022/08/19(Fri) 1:15:17 |
【人】 piacere ラウラ【待ち合わせ場所】 >>19 ツィオ様 待ち合わせ時間よりも前、ゆったりとした足取りで近くまで来れば既に待ち合わせ人はその場で待っていて。 驚きよりも"らしい"のだと、そうした感情が先に湧いてきた。 少しの間だけ、煙草を吸う様子を眺める。 あまり、好んで嗜んでいるようには見えなかった。 それに何だか、浮かない様子にも見える……気がする。 止めた足をまた動かして、 少し足早に。 貴方の元へと向かう。 「…ツィオ様、」 ──お待たせしました。…と言いかけて、1度口を閉じた。 時間としては前なのだから、この言葉は違う気もする。 変わらない表情の中で悩むような時間があるのを、もしかすると理解されてしまうかもしれない。 「………お早いですね。…今日は、時間をお借りします」 女は三つ編みポニーテールに白ブラウス、黒のプリーツスカートというスタイルだ。 変わらないいつも通りのものでも構わないが【街中】のレストランやカフェ、【どこかのバー】等に向かうのであればと、そうした考えで。 勿論、隠し持つ武器もある訳だが。 (26) 2022/08/19(Fri) 1:20:22 |
【秘】 花で語るは ソニー → ガット・リベロ ルチア少し。息を詰まらせるような間があったかもしれない。相手の意図がわかったから。 あるいはわかった気がしているだけなのかもしれないけれど。 普段はくるくるとよく動くのだろう目が湛えたものに、明るいものは感じられなくて。 ゆっくりと、手の届く距離まで歩み寄る。 「……犯人を探そうとしてる? それとも、同じ目に会おうとしてる?」 復讐を誓うには、あまりに無計画で。けれど、それしか手立てがないのかもしれない。 自暴自棄になるには、やけに確信的で。けれど、それしか手立てがないのかもしれない。 止める言葉だとかを吐くには、相手のことを知らず。 他の男衆ほどには目線の位置の離れていない瞳に合わせるように、膝に手をついて背を丸める。 制止しているとも、また別の方法を差し出しているとも。判然としない言葉を吐く。 「オレは、……もし、オレがルチアを思う誰かだったなら。 誰ともわからないようなやつに傷つけられるのは、嫌だな」 (-220) 2022/08/19(Fri) 1:22:47 |
【秘】 銀の弾丸 リカルド → 花で語るは ソニー/* お疲れ様です、お返事ありがとうございます。 そうですね、吊りだけは能力行使の前にくるので、ここで吊られると能力を使わないまま死ぬことになりますので、結果だけは日付が空けてからと言うので問題ありません。 こちらの能力が、自分が死んでいては使えるたぐいのものではないため、先にそちら行った(成功してるかはさておいて)前提でやらせてもらえばと思っています。 所用を済ませて血の掟を破って単独で会いに行こうと思いますが、そちらはいかがでしょうか。 単独であれば2人で話せそうな場所に向かうと良さそうでしょうか。 こちらこそ、どうぞよろしくお願いします! (-221) 2022/08/19(Fri) 1:28:53 |
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