【秘】 永遠の夢見人 ロッシ → 愚者 フィオレロほとんどのことは、普段通り程度に意味ありげな笑みと共に流した。 なお気になることがあれば移動してからまた聞いてくれ、といったところだろう。 ──何もないとはどの口が言ったものか。 いや、口にしてはいないのだが。 リビング・ダイニング・キッチンの境界のない広い部屋。 深い色合いのシックな棚やテーブル。 一目で高級なのがわかる革張りのソファー。 壁にかけられた何枚かのレコードのジャケットは、 その存在を主張し過ぎずに部屋の雰囲気に馴染んでいる。 その他にも、室内を彩る小物は少なくない。 彼に案内されて行けば、あの店の内装を好む人間の住んでいそうな、 派手さはないが充実した落ち着いた空間があなたを迎えた。 ここがバーのVIPルームだと言われても、恐らく疑うことはなかった。 それくらい、完成された部屋だった。 それこそお手本のような。 二階にあるだろう私室や他の部屋も、きっとそう変わらない雰囲気だろう。 彼はキッチンを一度見やり、少しの間なにかを考えてから、 棚の上のアロマキャンドルに火を点けた。黒の陶器の香炉の中で炎が揺れる。 ほんのりと甘い、カモミールを主としたやわらかな香りが室内に広がっていく。 部屋を眺めるあなたに、二人掛けの方のソファーを示し、 彼自身はその斜め前の一人掛けのものに腰掛けた。 (-226) 2022/08/19(Fri) 2:15:03 |
【秘】 家族愛 サルヴァトーレ → ノーモアベット マキアート祭りの喧騒から二人、逃れるように遠ざかる。 人混みにあてられた身体は、一口も飲んでいないのに火照った。 「少し飲みたいな」 男がはにかんで、真っ直ぐに君の目を見た。 細めた瞳の真ん中に、誰でもない君だけが映って。 「どう? 今から」 (-227) 2022/08/19(Fri) 2:17:33 |
【人】 piacere ラウラ【マウロの部屋】 >>23 リカルド様 貴方の言葉に何かを答えようと顔を覆うままに口を開くけれど、喉が震えて上手く言葉を紡げない。 己の中でここまで大きな存在があることに初めて、気付いてしまった。 そう、これはきっと── 喪失感 。女にはまだその名前を理解出来ていないけれど、いつかにも感じたもので……忘れてしまったもの。 一度袖で涙を拭い、差し出されたハンカチを受け取る。 そこで見えた表情はいつも通り ではない だろう。貴方はベッドに腰かけているから、視線はやや下に向かうのだろうか。 であれば 涙は床へとポロポロと零れ落ちて、拭ったはずのそれもあまり意味が無くなってしまった。 ラウラは、知りませんでした。 マウロ様がラウラのために何かを残してくれようとしたこと。 知りませんでした。こんなにも考えてくださっていたこと。 知りませんでした。……マウロ様、ラウラは。…ラウラ は、 「マウロ 様……、………どう、して。 ……どうし て、…ずるい、です…………」 いたい、 くるしい。 かなしい。 置いていかれる事がこんなにも辛いことだと、わたしはまた 理解するのです。 受け取ったハンカチは、直ぐに涙で濡れてしまった。 声を上げることは無いけれど、貴方に迷惑をかけてしまうのではないかと思考するけれど。 どうすればこの涙が止まるのか、本当に分からないのだ。 「……ごめん、なさい………………………」 (29) 2022/08/19(Fri) 2:40:27 |
【秘】 無風 マウロ → 花で語るは ソニー君がレースの最中、忙しなくしていたのなら。青年は反対に、殆ど動きなくただレースの光景を眺めていたのだろう。 時折、手に持ったビールを煽るくらい。まるで映画を見ている時のように。 そんなだったものだから、負けが分かった時もいつもみたいに不機嫌になる事はなくて。 何だか気が紛れたような、少しだけ穏やかな気持ちで空の瓶を握っているだけだ。 「よくもまあ、飽きないもんだ。 このために生きてるって奴もいるくらいなんだろうな」 注釈を聞いては、そうなのか。と口にして。 きっとこの先もふんわりと覚えているのだろう。少なくとも、来年もこの熱気にあてられれば嫌でも思い出すに違いない。 そして不意に。君の手の熱が伝わってくると、怪訝そうな顔でそちらを見る。 そういった行為に慣れていないものだから、振り払うべきなのかも迷って。 君のその表情を見れば、事故でこうなっているわけではない事は分かる。 迷った末に、口を開いて。 「別に」 「それは良いって言っただろうが。賭けに勝ったのはお前だ」 「好きに決めろよ、何処に行きたいんだ。それとも、何か欲しいものでもあるか」 (-228) 2022/08/19(Fri) 3:17:10 |
【秘】 ショウダウン ヴィオレッタ → 小夜啼鳥 ビアンカ>> ビアンカ 「はいはい。お世辞でも、嬉し……――」 照れ隠しの雑な返事。 紫煙よりも淡く空気に溶けるような声と、見つめる瞳に それは続く言葉を失う。 今日も美しい貌。 綺麗で、艶があって、凛とした。 けれどそこに普段は見ない ――隠していたのかもしれない――儚さがそうさせた。 つい口を閉ざして注いだワイングラスから顔を上げると、 幻のように消えてしまって。自分の目を疑った。 仮定の言葉に苦笑をひとつ。 そう来るのでしたら、 少しくらいは夢の話に酔っても良いでしょうか? 「その時は常連客二名、にしてください。 趣味に合うワインを用意しますので」 あなたと同じ笑顔で要求する。 客ではなく大切な人を。 ――どうせ夢に酔うならひとりではなく二人で。 「二人の夜に」 言葉を追いかけ、グラスに口付けする。 (-229) 2022/08/19(Fri) 5:25:44 |
【独】 ショウダウン ヴィオレッタ/* >>17 >>29 ラウラさんもしんどいね、とても辛い……。 強く生きて、なんて言えない。 >>a16 リカルドさんに頑張ってもらいたいけれど、 リカルドさんも死ぬほど辛そう。 でもリカルドさんなら乗り越えられるはず。たぶん、きっと! (若干PLへの信頼(?)混ざってるね、これ) ストレヴィ組くらいしか希望はないの? (-231) 2022/08/19(Fri) 5:37:23 |
【独】 ショウダウン ヴィオレッタ/* 死者たちのね、色々もね?しんどいのですよ? >>+3 先輩?? 匿名でも言った気がするのですが、泣きますが? その手帳見たらめさめさ泣きますが?? 見なくても泣きますが?泣きRP頑張りますね。 ……これ以上は先輩の精神が怖いので、ソロールで。 >>+4 >>c4 >>+8 ヴェルデくん……………………。 ビアンカさんとのやりとり、ずっと好きでした。今も好きです。 幸せになってほしかったし幸せにしてあげてほしかった〜〜。 ちょっと、ちょくちょく喧嘩するけれど似たもの夫婦の幸せな家庭を築いてほしかったNo.1です。あなたたち。 二次創作していいですか?しますね?ダメです、ハイ。 >>+5 アベラルドさん、絶対に死なないと思ってた。 ルチアちゃんの為にも死んでほしくなかった、のに、なー……。 これも泣きますが?辛いが辛いですが?? こういうのダメ、本当ダメ。最高です。ダメです。 先輩のもそうだけれど遺された本心とか、ダメ。好きです。 ……寝落ちして起きて、お返事してたらこんな時間。 ちゃんと寝ましょうね。ハイ (-232) 2022/08/19(Fri) 5:59:14 |
【秘】 ガット・リベロ ルチア → 永遠の夢見人 ロッシ/* お疲れ様です! 絶賛風邪っぴき中ですが、前回の投票漏れはうっかりなのですいませんでした。 今回の投票先はwho結果によりラウラに設定済です。よろしくお願いします〜。 (-234) 2022/08/19(Fri) 6:25:05 |
【秘】 ガット・リベロ ルチア → 花で語るは ソニー「──わたしが、嫌じゃなかったとでも?」 返す言葉と共に、少女は笑った。 それは問いかけだ。答えのわかりきっている事。 そうであったなら、どれだけ良かっただろう。 今もなお、ただ日常を謳歌できる程に、この心臓が冷たくあってくれたなら、どれだけ。 「──大丈夫。武器もありますから」 太腿に隠し持っているハンドガン。 少女はワンピースの裾を持ち上げて、ホルスターに収まったそれを見せる。 (-235) 2022/08/19(Fri) 6:31:58 |
【独】 デッドヘッド ヴェネリオ『誰も心に許すな、誰も信じるな。 大事なとき誰も守れなくなるぞ。』 俺の守りたかったものは、なんだ? 孤児院の子等だったか。 あれは先代の形見みたいなものだ。 いつかの婚約者か? 悪いが顔も思い出せん、写真は全部捨てたからな。 その甘い大好きな菓子か? 一生ドルチェしか食べられないのなら気でもおかしくなりそうだな。 他愛ない友との会話か。 ああ、好きだったさ。 ファミリーとのやり取りか。 そうだな、いつも目が離せない奴等で。 彼への花束か。 この国で手に入る花からずらすのは大変なんだ、それこそ季節をずらして注文したり。 大事だった、執着していた。心の隅に唯一の安寧として宿っていたひとつの花があった。 ずっと血の気の多い、誰も信じられない世界であの時間だけは人であれた。 化け物だと悪魔だと、地獄に落ちろとこびりついた泥が足を埋めていくのにそこにいつも咲いているものだから。汚れるなと、馬鹿みたいに守ってやりたいと思っていたんだ。 こんな沼地にその綺麗な花をつれてきたのは他でもない俺だったのにだ。 (-236) 2022/08/19(Fri) 7:33:56 |
【独】 デッドヘッド ヴェネリオ「死ねばよかった」 死ねばよかったんだ、俺も。わかったときには遅くて。 まさかその花が俺たちのファミリーを殺していたなんて想像もしていなかった。 あの花のことだけはなぜかずっと信じていたんだろうな。 俺ができることはもうそんなに多くない、だが0にもできない。 長く生きた人間の未練、まだ全然知らんだろう。 俺は が生きることに賭けてるんだ、頼むよ 。 俺にその花を手折らせないでおくれ。 すべて何もかも俺の勝手で、背負わせてばっかだったなあ。 何て甘えた文言。 次に会えたら、もう止めるから。 (-237) 2022/08/19(Fri) 7:38:06 |
【秘】 花で語るは ソニー → 銀の弾丸 リカルド/* 了解しました。 場所の指定は(ロールの流れからして)そちらにおまかせしてよろしいでしょうか。 思いつかない場合、ソニーに任せた場合は【どこかのクラブ】になります。 その後の影響も鑑みると時間の指定は夜になるかな…… (-238) 2022/08/19(Fri) 7:43:04 |
【独】 鳥葬 コルヴォ/* 寝て起きてオレは気付いちゃったんですけどこの叢魔陣営ってやつ もしかして狼同様他陣営に滅されるか他陣営を滅さない限り村が決着しないから 日数の様々の為に生かされるのはオレの可能性もあるってこと………? …………そうじゃないといいな〜!!!(頭を抱える)(いいけど) (-239) 2022/08/19(Fri) 8:15:21 |
【秘】 銀の弾丸 リカルド → 花で語るは ソニー/* 他に人がいるような場所がいいでしょうか? 能力行使を考えると二人だけになれる場所のほうが良いかと考えていましたが。 人(店員)がいてもよければバーで構いません。まぁVIPルームみたいなのもあるでしょうから、個室に入るとかでもいいかなと思っています。 時間帯はそうですね、自分も夜が良いと思います。 (-241) 2022/08/19(Fri) 8:35:42 |
【人】 ショウダウン ヴィオレッタ【賭博場】 今日も今日とてカジノの門は開く。 祭りの喧噪に負けない歓声と悲鳴の坩堝は今日も盛況のようだ。 であるならば、この勤勉なディーラーが居ない訳もなく。 「いらっしゃいませ、お客様。 本日はどの遊戯になさいますか?」 今日も笑顔で客を出迎える。 (31) 2022/08/19(Fri) 8:41:20 |
【人】 銀の弾丸 リカルド【マウロの部屋】>>29 ラウラ 「……謝らないで良い」 こんな泣き方をされたことは今までになかった。 女の涙を見たことがないなんてそんな事は言わないし、冷たくして泣かせたことなら何度もあるくらいだが。 それでも、幼馴染を思って泣いている女をどうすればいいかなんて、俺にはわからない。 これがツィオなら、歯の浮くようなセリフを吐いて慰めるのだろうけど。 そんな言葉を操る自分は最早自分ではない。 だから、自分ができることと言えばそんなに多くはなくて、腰掛けていたベッドから立ち上がると貴方に一歩近づいて、手を伸ばした。 子供にやるようにできるだけ優しくその頭をぽんぽんと撫でて、少しだけ思案を重ねて、ゆっくりとその耳元に顔を近づけて―― ―――紡ぐ言葉をその耳に溶かしていく。 (32) 2022/08/19(Fri) 8:53:46 |
【秘】 銀の弾丸 リカルド → piacere ラウラ「アイツは絶対、 俺がお前のもとに帰してやる。 だからその写真は、お前の手で渡してやってくれ」 俺にはそれが出来ないかもしれない。 貴方も、出来ないかもしれない。 それでも託さずにはいられない。 「 お前のことは気がけて見ていた。 ―――俺の、困った上司と一緒に。……お互い上司には振り回されることだな」 (-242) 2022/08/19(Fri) 8:54:54 |
【秘】 無風 マウロ → 銀の弾丸 リカルド/* ご提案ありがとうございます! こちらとしては、蘇生時に無理して動くくらいの状態を想定していたので 内容はそれで問題ないかと思います! 起き上がることも本来推奨されないくらいの方が自然でしょうからね。 (-243) 2022/08/19(Fri) 9:14:19 |
【秘】 鳥葬 コルヴォ → 花で語るは ソニー視界に入るものと言えば、その大半が海か空。 あなたがその場所を訪れたのは、以前別れ際に言ったように もう少し半端ではないどこかの時間だっただろうか。 何れにしても祭りの人混みとは少しばかり縁遠いその場所に、 パスカルと名乗った喪服姿の男は、この日も変わらず佇んで。 視線は遠く何処かを見遣り、薄く煙草の煙を漂わせるばかり。 こちらもまた見た限りは大層な荷物はありはせず、 けれど、ともすれば口の端でも切ったのか。 髪でやや隠れた側の頬には、病的に白いガーゼが貼り付いている。 察するに、何事かあったのは何もあなただけではないらしい。 そこへあなたがぱたぱたと足音を立ててやってきたとしても、 声を掛けられるまではそちらを見遣る事が無いのは 単なるみせかけだろうか、なんてのはやはり定かではない事だ。 (-244) 2022/08/19(Fri) 9:24:19 |
【秘】 デッドヘッド ヴェネリオ → ”昼行灯” テンゴ「ガキっつーか……悪いな、兄弟」 俺は人一倍死に近い場所にいる。先の血に魅入られてる。 そしてひとつ、その枷は外れそうになってんだ。 その背中を見送り、一晩たったあと。 ヴェネリオは会議室に現れず言伝てだけが言い渡された。 その後彼が一度アジトに帰ったっきり、 部屋から出てこないのをどこからか知らされただろう。 (-245) 2022/08/19(Fri) 10:19:01 |
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