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【秘】 冷たい炸薬 ストレガ → 銀の弾丸 リカルド「バカと変態がファミリー内にもいると困ったもんだね」 くつくつ、喉を鳴らすのは散々誰かに馬鹿と言われたからか。 「ま、精々気張るんだね。あたいの仕事は終わり、 次の仕事まではのんびりいつも通り過ごさせてもらう」 椅子にどっかり座り込んで、PCに向き直る。 電子の海へ海水浴に出かけるようだ。 これ以上の用向きがなければ、 ストレガは貴方を引き止めないだろう。 (-242) 2022/08/14(Sun) 14:17:44 |
【秘】 花で語るは ソニー → 風任せ マウロ「今じゃ祭りなんて体裁のいい悪ふざけみたいなモンだよ、 カミサマがヘルメットと手綱だけ、鞍もつけない馬に乗ってヤバいレースをするのを、 大手を振って歓迎して祝福してくれるわけないんだから。 でもオレはそういうの好きだね。お兄さんも好き?」 盛事や典礼に関わる人間が聞いたら卒倒しそうな話だ。 少しの無礼も気にしないのは初対面の相手だからか、相手のノリを見極めたからか。 何にせよ、相手が乗り気の姿勢を見せたならば男の顔はいっそう喜色に満ちた。 レースを見下ろせる道まで案内する。遠景のレース場は街の建物とほとんど面していて、 誰でも入れる観戦席もあれど、高いところから建物の上から見下ろす人もあれば、 馬の走るドーナツ状の道の真ん中に作られた席も人がひしめき合う。 ビール瓶を一つ渡す、封はきちんとされている。若者なら飲み慣れたモレッティだ。 レース場を加工観戦席の近くまで相手を連れて行って、今から走り出す様子の馬を指す。 「ホラアレ、あそこの騎手が持ってる鞭。アレは他の騎手や馬に向けてもいいんだぜ。 他の騎馬にタックルしてもOKなんての、F1より治安悪ぃ。 どうせレースを見るんだったら賭けでもしようか? どの馬が勝ち抜くのかさ。 何を賭けるかはソッチが決めていいよ」 (-243) 2022/08/14(Sun) 14:55:37 |
【秘】 小夜啼鳥 ビアンカ → ガット・リベロ ルチア「私も女だからね、大丈夫」 言われた通りに、頷いて。 アイスの表面を、匙が薄く掬い取る。 「――……十分に気を付けて、帰るよ。 あなたも、気を付けてね」 そうして、それを口に運んで。 ……ふ、と、メイクで固められた顔が解ける。 「おいしい」 そうして、ありがとう、と。 ひんやりと冷えた息を、吐いた。 あとはしばらく、通りを眺めながら珈琲を楽しんで。 チップとともに支払いをすませれば、また雑踏の中に消えていくだろう。 (-244) 2022/08/14(Sun) 16:03:34 |
【人】 銀の弾丸 リカルド【バー:アマラント】>>65>>66 マキアート 「楽しめるように……ですか。 えぇ、そうなると良いですがね」 諜報活動を自らも行おうと思ったのは、今回の狙撃があったからだ。 でなければ調査は別の部下に頼んでいただろうし、この祭に顔をだすことはなかっただろう。 今後とて、調査が終わればこういう場に出向くことは二度とないかもしれない。 「様々なものにそういった言葉がついてるんですね。 生憎俺は花言葉すらほとんど知りませんが……貴方は随分詳しいようだ」 ではこれは何というのでしょう? と、ソムリエが持ってきたスプモーニのグラスを軽く揺らす。 ほろ苦さがあるさっぱりとしたカンパリのカクテルは赤く、ピザにはもってこいの爽やかなカクテルだ。 いつだったか。 貴方には抗争の場でもにこやかに挨拶をされ、顔が引きつった記憶がある。 あの時はただの馬鹿なのか、それとも油断させる作戦なのかと勘ぐったが、その謎が解決したことはついぞ無い。 「はは……流石にお客様に案内をさせるわけにはいかないでしょう。 ですがまぁ、またこういう機会があるとしたらゆっくり接待をさせていただきますよ」 敵対組織の人間と取引を望んでやろうとする人間は、どうであれ肝が座っているものだろう。 その思惑を探るのもまた、自分のような仕事を持つ人間の役割だと、そう決め込んでカクテルで一口喉を潤した。 (71) 2022/08/14(Sun) 16:27:12 |
【秘】 狡兎 ツィオ → piacere ラウラ伸ばされた指に、自分の手を重ねる。 掴もうとはしない、添えるだけだ。 それが相手への、自分への何よりの答えになったかもしれない。 「へえ。それは、光栄だ。 心残りなんかは、きっとラウラちゃんと一緒に居れば、 忘れられたり拭えたり上書きしたりできるよ。 ――男って、そういう生き物だからさ」 女に溺れようと思えば、いつだって溺れられる。 ワインだって、薬物だって、女だって同じだと、俺は思う。 「分かった、覚悟が決まったときはお願いするよ。 その時にお互い、まだ五体満足だと良いね。 そうしたら、随分と楽しめるだろうから。 ――そして、次の質問には答えなくていい。 ただ、ここで俺に質問されたことと、 そしてその答えが見つかったときは、それを大事にしてほしい」 ▼ (-245) 2022/08/14(Sun) 16:47:05 |
【秘】 狡兎 ツィオ → piacere ラウラ人をかどわかす翠の瞳が、貴方の目を覗き込む。 「――マウロが。 もし同じように"それ"を望んだら。 キミは、どうする――? 俺にしたのと同じ回答なら――。 それを覚えていてくれるだけでいい」 その結論は。 いつか、誰かの救いになり得る。 そして、願わくは、俺が居なくなったときに。 そんなことを言っていたバカがいたなと 笑って思い出してくれれば俺はそれで充分だ。 パッ、と離れ。 「――さあ、行こうか。 ラザニアが冷える前に、エスコートしますよ、お姫様」 自分は騎士にはなれないが、道化になることはできる。 恭しく手を取って、道の先を促した。 (-246) 2022/08/14(Sun) 16:48:15 |
【秘】 イル・マット フィオレロ → piacere ラウラ「あぁ……気にしないでくれて全然構わないよ。 こういうやり取り、楽しいから」 「ラウラくんが役立ちたい望みを叶えるのに1日なんかじゃ、 時間も人望も何もかも足りないだろうからねぇ。 ビリヤードでわざとサポートしてもらうのは余りに格好悪いし」 それはちょっとねー。なんて想像して苦笑し、 グラスが合わさったことだけで今日は既に満足している。 「……はは。胸に刺さる。 俺も昔は君に近い気質だったから。 そんな成り上がりを好きと言ってくれる君にも、 いつか……欲を目覚めさせてくれる人が現れるといいね」 自分がそうだったからの例え。 食事の時間なんて短いものだ。そうして話している間に、 お開きの時間も近づくかもしれない。 (-247) 2022/08/14(Sun) 16:49:03 |
【人】 暗殺屋 レヴィア>>63 ストレガ 「邪魔だわ。楽しみなんて。」 「死ぬときに、未練が残ったら嫌だもの。」 生に執着するような人間にはなりたくない。 屍の山を築いておいて、生きたいなんて言葉を吐きたくはない。 明日が来ることに期待なんてしたくもない。 また一口、ドリンクに口を付けた。 「血でふやけた手なんて、猫は嫌がるわね。」 「ないわ、やりたい事。一つも。」 「それに………あの店を気に入っているの。」 「死ぬならあの店の中がいいわ。」 時代から忘れられた品物たちと共に、 誰にも見つからずに忘れられていく。 貴女が私を殺すときは、あの店にしてくださる?なんて 無機質な問いかけを零した。 (72) 2022/08/14(Sun) 16:59:41 |
【人】 害のない毒 マキアート>>62 ヴェルデ 「……そんなものか」 優劣を比べ合うのに意味はない。 キミも理解を示してくれるなら、 きっと気にしなくてよかったことに違いない。 「そうだね。“当たり前”だ。 逆に言えば無理に同じにならなくてもいい。 多様性の尊重……皆が皆、そういう考えでいてくれたらこの街ももう少しは平和だったんだろうけど」 指された方に目を向ければ、 ああ、とか何だか懐かしむような声をあげる。 「いるだろうねえ、蛇。触ったことあるよ。 オレはどうしても好きになれなかったけど。 でもよくよく顔を見てみると結構愛嬌があるんだ。 虫のことを可愛いと愛でる知り合いも知ってるし……思う以上に人の差って激しい者なんだよなあ」 それが生活が豊かである故の知見ではなく、見世物小屋で培った経験であることは知る由もないだろうが。 ただ、人は色々な育ち方をしてるわけである。 「有意義な話だったよ、ボク。名前を聞いてもいいかな? オレはマキアート。この辺の賭博場で働いてるんだ」 (73) 2022/08/14(Sun) 17:13:00 |
【秘】 銀の弾丸 リカルド → 花で語るは ソニー「昔は孤児だったからな、院の外に出ることは殆どなかった」 今でこそ金回りは良いが、当時からすると逆にこのような店や祭は敷居が高かった。 医者の家に養子で入ってからは教養を身につけるための勉強漬けだったし、急にいい服を着せられたから、何分中間、普通を知らない。 家出をしたあとは直ぐにノッテに拾われて、そこからは死にものぐるいであったから、青春らしい青春を経験したことはない。 「それでも一番、普通に遊べたのは孤児院に居た頃だったかもしれないな」 幼馴染の手を引いて、夢を語ったりしたあの頃が懐かしい。 デニムを身体に当てられ、その新鮮さに「ほぉ」と相槌を打ち色々な服を代わる代わる見せられた。 余りこだわったことはなかったが、服の合わせ次第で十分に上品に見えることを初めて知っただろう。 「随分軽い生地だな……。 試着、ここで着替えるのか……?」 一瞬迷いを見せたが、ここに見張りなどはどうやら居ないらしい。 とはいえ、試着室は他の目のない狭い場所。 無防備に服を脱ぐのはいかがなものか。 いや……銃は肌見放さず持っている。 このような場所で騒ぎを起こすのは互いにとって本望ではあるまい。 そう思えば一言「わかった」と諦めた様子で頷き、試着室へ入る。 一緒に入ってくるのがみえると「おい!」と声を上げかけたが、その寸前で飲み込んだ。 (-249) 2022/08/14(Sun) 17:15:03 |
【秘】 鳥葬 コルヴォ → 花で語るは ソニー/* Ciao!ボスの飼い猫の妹の息子です。 12:00:14に頂いた秘話について、仕事中の名前でお呼び頂いているのですが 文脈的に恐らくミスかな?と思いますので、 その場合はそっと脳内補完をして返信しようと思います。 表記とまったく違う偽名を名乗るなんぞという 死ぬほどややこしい事をしていてすみません…… お忙しい中お手数お掛けしますが、念のため確認をとご連絡させて頂きました。 (-250) 2022/08/14(Sun) 17:31:32 |
【秘】 鳥葬 コルヴォ → 花で語るは ソニー/* エッチなことを!!??!!?!? わかりました。(受けられるとは言っていない) ご連絡ありがとうございます、これより返信に移ります… (-252) 2022/08/14(Sun) 17:36:37 |
【秘】 銀の弾丸 リカルド → 冷たい炸薬 ストレガ「全くだ。……まぁ、狙撃場所くらいなら直ぐに割り出せたからな。 いくつか候補地点があるから、視察には行くつもりだ」 敵が油断でもしていようものなら痕跡が残ってることだろう。 同じ狙撃手であるからこそわかることを探すのは務めではあるはずだ。 「ふむ、君もいつも忙しそうだからな……休めるときには休むと良い。 正直、君を失うのは惜しい。どうか命は大事にしてくれ」 それは腕のいいメンテナンスの技師としてなのか、同じファミリーの者としてなのかは甚だ不明な言い方だが。 少なくとも、余り緊張せずとも話せる数少ない女であるという認識ではあるからこそのねぎらいだ。 こちらに背を向けた貴方に「ではまた」と言葉を残し、男もまた背を向ける。 ライフルの入ったケースを持ち、静かに部屋を出ていったことだろう。 (-253) 2022/08/14(Sun) 18:10:19 |
【鳴】 家族愛 サルヴァトーレ少し足りない様子の君を見る度に、男は君を愛しく思う。未熟であることは成長途上であることとよく似ている。それはまた幼さと同義で、守ってやりたく思うのだ。 同時に少し哀しくもある。無邪気に無防備に育つことの出来なかった君の過去を思って、男は君の髪を柔らかく撫でるだろう。 「お腹もすく頃だしね。串焼きの屋台も出てたよ」 「僕、あんまり食べたことないんだよね。肉は好きかい」 先導するようにゆっくりと歩き出す。大股の歩みはそのまま、速度を落としてはぐれないように。 (=5) 2022/08/14(Sun) 18:16:28 |
【秘】 家族愛 サルヴァトーレ → 翠眼 ヴェルデ男の手は大きく、歳なりに丈夫な感触がする。 上から伸びるそのシルエットに、もしかしたら君は怯えたこともあったかもしれない。 そんなものから伺えるぎこちなさを受け取る度に、その傷が癒えるといいと思った。 気遣う視線を滲ませて同情を押し付けることはしない。気を遣わせた、回させた、揉ませたと萎縮させることは控えたい。しかしもしかしたら、聡い君には伝わってしまっているだろうか。 (-254) 2022/08/14(Sun) 18:20:15 |
【魂】 家族愛 サルヴァトーレさて。 どうしたものかと暫し出方を伺った。 しかしあちらから仕掛けてくる様子は見せない。あくまで警戒をまといながらじっと、こちらの動きを待っている姿に息を吐いた。そちらから動いてくれれば、どうとでも応じられたものを。 やはりそこまで逸ってはくれないか、少し骨が折れそうだな、なんて。 いつまでも睨み合ったままでいるわけには行かない。 シートベルトを外し、衣服のしわを整える。馴染んだものを片手に持ち、そのままポケットへ。血を見るのを好む性分ではないが、必要があれば容赦はしない。 扉を開く。フレームを壁にする僅かの間、再び相手の姿を確認。 ────女だ。 脚の曲線の形からそう判断する。軽装だ。しかし油断するものではない。 ならやはり、エスコートはこちらがするべきだろう。 「やあ、お嬢さん」 「駄目じゃないか、こんなところにそんな格好で来たりしたら。悪い狼に食べられてしまうよ」 (_8) 2022/08/14(Sun) 18:38:17 |
【秘】 家族愛 サルヴァトーレ → 蜉蝣 アベラルド/* 体調不良で死んでたんですがチョコレートが激・可愛いで元気が出ました。ありがとうございます! (-256) 2022/08/14(Sun) 18:42:16 |
【人】 冷たい炸薬 ストレガ>>72 レヴィア 「……。ま、それがあんたの強さなのかもね。 あんたの仕事、見た事ないからわかんないけど。 やりたい事がもし思いついたら教えな。 手伝うかどうかはさておき、見には行くから」 ふ、と笑って立ち上がり、置いていた空き容器はゴミ袋に。 「……あたいがあんたを殺す事があるとすれば、 あんたがあたいに殺してくれって頼んだ時くらいだよ」 「だからそん時はそうしてやる。 代わりに、あんたがあたいを殺す時も あの店で殺してくれない?結構気に入ったから」 店が血で汚れるのは嫌か、と零して、じっとあなたを見た。 (75) 2022/08/14(Sun) 18:44:49 |
【秘】 冷たい炸薬 ストレガ → 暗殺屋 レヴィア自由なストレガは誰にも止められない。 そして、 故にストレガは、誰の事も止められない。 望まれない限り。 (-257) 2022/08/14(Sun) 18:47:34 |
【人】 家族愛 サルヴァトーレ>>48 アベラルド 【チョコラータ:オルサキオット】 品のいい店内BGM、客を迎える従業員の華やかな笑顔、食品を扱う店特有の清潔な空気。それから常連にのみ許されたいつものという無責任で信頼ある注文と、それをうけて整然と提供される小さく愛らしい菓子。 「そうそう、ジャンドゥヤにオルセット・マンディヤン。……うん、いつもありがとう」 「へえ? じゃあ、それも包んでくれるかい。それから今日はもう一つ、贈呈用に何か買っていきたいんだ。若い男の子でね、甘いものは苦手みたいなんだけど……」 君の説明を頷きながら聞く。落ち着いた時間が場を支配して流れる。 ファミリーとは何の関係もないこの店を、男は単純に気に入っていた。君に会う名目として最低限の買い物をして行くわけではなく、こうして人に贈るプレゼントを買いに来たり、新作を試すこともよくある。 妙に勘繰られないためにも一般の店には出入りしないのが良い、なんて考え方もあるけれど、君が諌めないということは大丈夫ってことだろう。 (76) 2022/08/14(Sun) 19:04:15 |
【人】 害のない毒 マキアート>>71 リカルド 「こっちは結構人の付き合いをするので、 何気なく調べてるうちに、覚えちゃいました。 スプモーニは……『愛嬌』でしたかね。 ……オレはよく愛嬌がある、って言われますけど。 何だかんだ貴方のような方にもあると思うんですよね。 何も笑顔を振り撒くだけが愛嬌、 ってわけでは全然ないでしょうし」 自分のカフェ・コレットを舌で転がして、 お世辞ともつかない台詞を吐く。 抗争で会った時、血が流れる惨状であれば酷く顰めっ面で、けれど知り合いの顔を見るなり場にそぐわない笑みを浮かべた。 たぶん、生き残ったのはいかにも戦闘員じゃなさそうだからだったのだろう。 先ほどそちらが感じたように、周りにはマフィアと思われたかどうかさえ怪しい。 「いいんですか?楽しみにしてますね! 次会う時、忘れたとは言わせませんから」 社交辞令であるかもしれないのに、 言葉尻を捕まえては無邪気に笑った。 (78) 2022/08/14(Sun) 19:13:58 |
【秘】 プレイスユアベット ヴィオレッタ → 郵便切手 フラン>> フラン 「…はい、ありがとうございます。 気を付けますね」 一般の方に案じられるだなんて。 つい緩みかけた唇をカクテルグラスへの口付けで誤魔化す。 サクランボのリキュールの香りが心地よい。 こちらを、紫水晶を映す瞳をじっと見返し、 ゆっくりと諭すように、語り掛ける。 「フランはもう少し自信を持っても良い、かと。 あなたは落ち着いたペースの会話が好き、というだけ。 言葉が少なくとも、ひとつひとつ優しく救い上げるような、 大切な荷を扱うような話し方を私が好ましく思うように、 あなたの会話のペースと合う方は少なからず居ますよ」 きっと、と付け足しつつも 確信を帯びた目でじっとあなたを見つめる。 思った通りの、思った以上の純朴で誠実なあなたを。 礼の言葉にまた目を細めた微笑を返す。 空になったグラスが下げられると、 その代わりにノンアルコールがそっと置かれるだろう。 「お疲れとのことでしたので、勝手ながら 少し元気になるようなものを注文いたしました。 甘いものはお嫌いですか?」 (-258) 2022/08/14(Sun) 19:16:36 |
【独】 プレイスユアベット ヴィオレッタ……一拍、反応が遅れた。 案じられるなんて、思っていなかったから。 そういえば、ルチアさんも案じてくれていましたね 今更に思い出す。 あの時は不安そうな顔をなんとかしてあげたくて、 それどころじゃなかったのだけれども。 アルコールだけに安らぎを感じていた心に 別の何か温かいものが、感じられた。 それと同時に、ちくりと刺す罪悪感も。 (-259) 2022/08/14(Sun) 19:18:26 |
【人】 暗殺屋 レヴィア>>75 ストレガ 「誰にも見せたりなんてしないわ。暗殺屋だもの。」 「そう。ぜひ死ぬまで待ち続けてくださるかしら。」 暗に探す気もない、という言葉だけ吐いて。 飲みかけのボトルは、鞄の中にしまった。 ここでは全部飲み切れそうにないから。 「じゃあ、お役御免になったらお願いしに行くわ。」 「……………。」 返された言葉を、一切の色もない冷えた夕闇が見つめて。 「わかったわ。」 「後始末は烏にお願いするけれど。」 戸惑いもなく頷く。 それが依頼であるならば、十全にこなす。 女はそのために生きているのだから。 「時間を潰しすぎたわ。」 「ランプと共に、良い夜を。」 最後の挨拶だけは、店員らしく。 そうして、くるりと踵を返して。 飴色の髪がふわりと浮いて、呼び止められなければ、 そのまま去っていくだろう。 (79) 2022/08/14(Sun) 19:23:53 |
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